定期刊行物
Yano E plus
エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。
発刊要領
- 資料体裁:B5判約100~130ページ
- 商品形態:冊子
- 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
- 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円
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最新号
Yano E plus 2014年9月号(No.078)
●●● トピックス ●●●
《次世代デバイス・ソリューション》
光線力学治療技術
~低侵襲な次世代治療法として注目されている 日本企業が活躍する分野
光線力学治療(PDT:Photo Dynamic Therapy)とは、生体内に光を増感する光感受性物質であるポルフィリン系の化合物を注入し、この光感受性物質が有する腫瘍組織、新生血管への特異的な集積性と、光の励起により発生する活性酸素の強い細胞破壊効果を利用した治療法である。
実際の治療は、標的となる生体組織にある波長の光を照射して、光感受性物質から活性酸素を生じさせ、これによって癌や感染症などの病巣を治療する局所的治療法である。
PDTは、従来のレーザーによる光凝固や蒸散などの物理的破壊作用とは異なり、数百mW程度のごく低いエネルギーで、選択的に癌病巣などを治療可能であり、正常組織への障害が非常に少ない低侵襲な治療法である。つまり、PDTは、高出力のレーザー照射で癌細胞を、いわば「焼いてしまう」のではなく、低出力のレーザー光線と光感受性物質のコンビネーションで、光の励起を起こすことにより、癌細胞を破壊する治療法である。つまり、低出力のレーザー光線に反応する化学物質を、あらかじめ癌病変部に注射で取り込ませておき、その後、気管支鏡経由などでレーザー光線を当てることで、励起状態を作り上げ、癌細胞を壊死させるというメカニズムを利用した治療法である。
PDTに必要なものはレーザーと、光をあてると化学反応を起こす光感受性物質である。ある種の光感受性物質は、正常組織に副作用を与えることが少なく、低エネルギーのレーザー光照射により、さまざまな病変に対して、選択的に治療することができる。つまり、正常組織にはダメージを与えず、癌などの病変部だけを選択的に治療することができる。
このように、PDTは、機能温存を十分に考慮した、侵襲性の少ない治療法であり、今後、高齢者の癌患者の増加が予測される日本社会において、大きな期待が集まっている。現在、日本では、光感受性物質フォトフリンによるPDTとして、早期肺癌、早期胃癌、早期食道癌、早期子宮頚癌に保険適応がなされおり、実際、良好な治療成績をあげている。用いられている光感受性物質には、多少の副作用はあるが、最近では、光感受性物質の副作用として、従来から問題だった光線過敏症が軽度で済む、第2世代光感受性物質として、レザフィリン(NPe6)が早期肺癌に対して、ビスダイン(Verteporfin)が滲出型加齢性黄班変性症による脈絡膜新生血管に対して、新たに厚生労働省より認可を受けている。
●●● 内容目次 ●●●
《次世代二次電池シリーズ》
●全固体リチウムイオン電池市場〈プレーヤー動向編〉 (3~19ページ)
~加速する研究開発、期待される成果から出口は近い手応え~
1.はじめに
1-1.公的研究機関における成果と進展
(1)一般財団法人ファインセラミックスセンター
【図1.LTTの従来の合成プロセス(低温ルートと高温ルート)】
(2)公立大学法人大阪府立大学大学院工学研究科
(3)一般財団法人電力中央研究所
【図2.リチウム電池用高分子固体電解質(ダイソー製品)】
(4)独立行政法人物質・材料研究機構
【図3.界面抵抗の発生機構と緩衝層の影響(原子シミュレーション図)】
(5)公益財団法人三重県産業支援センター
1-2.注目メーカーの最新動向
(1)株式会社オハラ
【図4.オハラの酸化物系固体電解質「LICGCTM」(第1世代製品)】
(2)ダイソー株式会社
(3)出光興産株式会社
【表1.出光興産の硫化物固体電解質のイオン伝導率とLiイオン輸率】
《次世代デバイス・ソリューション》
●レーザーヘッドライト市場 (20~33ページ)
~LEDの出現は自動車ヘッドライトの世界を大きく変えた。
そして今、さらに先をゆくレーザーヘッドライトへの進化が始まる!~
1.自動車ヘッドライトの現状
2.先進のレーザーヘッドライト
【図1.レーザーヘッドライトを搭載した自動車の外観写真(Audi R8 LMX)】
【図2.レーザーヘッドライトの内部構造写真(BMW i8)】
3.レーザーヘッドライトの原理
【図3.レーザーヘッドライトの原理を示す模式図】
4.レーザーヘッドライトの市場規模推移と予測
【図・表1.ヘッドライトのタイプ別WW市場規模推移と予測(金額:2013-2018年予測】
【図・表2.レーザーヘッドライトのWW市場規模推移と予測
(数量・金額:2013-2018年予測)】
【図・表3.レーザーヘッドライトの国内市場規模推移と予測
(数量・金額:2013-2018年予測)】
5.レーザーヘッドライトのメーカーシェア
【図・表4.レーザーヘッドライトのWW市場における企業シェア推移と予測
(金額:2013-2015年予測)】
6.レーザーヘッドライトの民間企業の取組動向
6-1.株式会社小糸製作所
6-2.スタンレー電気株式会社
6-3.パナソニック株式会
6-4.Audi AG.(ドイツ)
6-5.BMW AG.(ドイツ)
6-6.Koninklijke Philips N.V.(オランダ)
6-7.OSRAM GmbH.(ドイツ)
7.レーザーヘッドライトの将来展望
●自動運転カーとデバイス市場(3) (34~42ページ)
~自律運転は車載カメラが主流になり、低価格化が進む~
1.はじめに
2.可視光の画像センサー
2-1.車載カメラの特色
2-2.監視カメラと技術共有
2-3.ADASには画像認識が必須
2-4.ADASカメラの利用箇所
2-5.他のセンサーとの違い、長所と短所
3.赤外線カメラ
3-1.近赤外カメラと遠赤外カメラ
【図1.赤外線カメラの環境条件比較】
3-2.可視光との併用
【図2.赤外線カメラと可視光カメラの比較】
4.自律系センサーデバイスの動きまとめ
5.市場規模推移
【表1.車載カメラの市場規模推移(数量:2013-2020年予測)】
●光線力学治療技術 (43~56ページ)
~低侵襲な次世代治療法として注目されている
日本企業が活躍する分野~
1.光線力学治療とは
2.PDT技術と装置
【図1.PDTの原理を示した模式図】
3.PDTの適用分野
3-1.癌
3-2.加齢黄斑変性
3-3.ざ瘡
4.PDT装置の市場規模推移と予測
【図・表1.PDT装置の国内市場規模推移と予測(数量・金額:2011-2016年予測)】
【図・表2.PDT装置のWW市場規模推移と予測(数量・金額:2011-2016年予測)】
【図・表3.PDT装置の疾病別適用推移と予測(数量:2011-2016年予測)】
5.PDT装置のメーカーシェア
【図・表4.PDT装置の国内市場における企業シェア(2013年)】
6.PDT装置の民間企業の取組動向
6-1.ウシオ電機株式会社
【図2.ウシオ電機製PDT装置の外観写真】
6-2.東京医研株式会社
【図3.東京医研製PDT装置の外観写真】
6-3.パナソニック株式会社
【図4.パナソニック製PDT装置の外観写真】
6-4.CureLight Ltd.(イスラエル)
【図5.CureLight社のPDT装置の外観写真】
6-5.PHOTOCURE ASA(ノルウェー)
7.PDT技術の公的研究機関の取組動向
7-1.東京医科大学病院
7-2.東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター
7-3.日本医科大学
8.PDT技術の将来展望
●バイオメトリクスシリーズ(4)虹彩認識装置・署名認証ライセンス (57~66ページ)
~虹彩は着実に市場形成か、署名はモバイル端末用途で拡大へ~
1.虹彩認識装置について
【図1.虹彩について(左)・認識プロセス(右)】
2.署名認証について
3.市場概況
3-1.虹彩認識装置国内市場
【図・表1.虹彩認識装置国内市場推移(数量・金額:2010-2013年度)】
3-2.署名認証ライセンス国内市場
【図・表2.署名認証ライセンス国内市場規模推移(数量・金額:2010-2013年度)】
4.需要分野と特徴
4-1.虹彩認証需要分野と特徴
4-2.署名認証需要分野と特徴
5.主要参入企業取組動向
5-1.沖電気工業株式会社(虹彩認識)
5-2.クリテックジャパン株式会社(虹彩認識)
【図2.虹彩認証・出入管理システム PASS 5050 シリーズ(上)・
クリテック社特許の虹彩認証原理(下)】
5-3.ウィッツェル株式会社(署名認証)
6.国内市場規模予測
6-1.虹彩認識装置国内市場規模予測
【図・表3.虹彩認証装置国内市場規模予測(数量・金額:2014-2020年度)】
6-2.署名認証ライセンス国内市場規模予測
【図・表4.署名認証ライセンス国内市場規模予測(数量・金額:2014-2020年度)】
《既存市場ピックアップ》
●時計部品市場 (67~81ページ)
~国力に比べてべらぼうに大きなスイスの時計産業に対して、
日本は遠く及ばない現状である。この差を縮めることはできるのか!~
1.世界の時計産業とスイス
【図・表1.時計のWW市場規模推移と予測(金額:2011-2016年予測)】
【図・表2.時計のWW市場における国別構成比(2013年)】
【図・表3.時計のWW市場における企業シェア(2013年)】
2.日本の時計産業
3.時計部品
【図1.(左)太陽電池タイプのアナログクオーツ式ムーブメントの分解図(右)
自動巻タイプのアナログクオーツ式ムーブメントの分解図】
【表1.クオーツ式時計の主な内装部品一覧】
3-1.動力源
3-2.回路ブロック
3-3.機械類
3-4.その他
4.時計部品の市場規模推移と予測
【図・表4.時計完成品の国内企業の出荷規模推移と予測(数量:2011-2016年予測)】
【図・表5.時計完成品の国内企業の出荷規模推移と予測(金額:2011-2016年予測)】
【図・表6.時計ムーブメントの国内企業の出荷規模推移と予測
(数量:2011-2016年予測)】
【図・表7.時計ムーブメントの国内企業の出荷規模推移と予測
(金額:2011-2016年予測)】
【図・表8.ムーブメントベースの国内企業の総出荷規模推移と予測
(数量:2011-2016年予測)】
【図・表9.ムーブメントベースの国内企業の総出荷規模推移と予測
(金額:2011-2016年予測)】
5.時計部品のメーカーシェア
【図・表10.ムーブメントベースの国内企業シェア(2013年)】
6.時計部品の民間企業の取組動向
6-1.カシオ計算機株式会社
6-2.シチズンホールディングス株式会社
6-3.セイコーホールディングス株式会社
7.時計部品産業の将来展望
《あとがき》
お客様のあらゆる局面での課題解決対応業務を実施中 (82ページ)