グローバル植物工場市場の発展可能性
今、第3次ブームを向かえ、輸出産業化を目指す日本の植物工場市場。完全人工光型植物工場の分野では、日本が世界をリードしていると言われてきた。しかし近年、諸外国における市場活発化や研究開発の動きは加速しており、日本にとって予断を許さぬ状況となってきている。台湾、そして目覚ましい勢いで展開している米国、欧州諸国、その他アジア諸国、中東、アフリカ、中南米など、世界各国で植物工場への関心が猛烈な勢いで高まっている。本調査レポートでは、全世界の完全人工光型植物工場市場をターゲットとした。世界全体の状況を俯瞰し、発展可能性を明らかにすることで、国内メーカーにとっての海外進出の重要性を明らかにする。輸出促進を図る日本ならびに各国の植物工場業界、また参入検討企業、研究開発機関、政府機関などの事業戦略や政策の策定に資すること、そして世界展開に向け、日本の競争優位性・開発課題などを明確化するきっかけとなることを目的とする。
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調査資料詳細データ
調査対象先:米国、台湾、韓国、シンガポール、オランダ、その他諸国の植物工場関連企業・機関
調査方法:文献調査及び調査対象先に対するヒアリング調査を実施
調査期間:2015年5月~2015年10月
米国、台湾、韓国、シンガポール、オランダ、その他諸国の植物工場関連企業・機関を対象に、世界全体の状況を俯瞰し、発展可能性を明らかにすることで、国内メーカーにとっての海外進出の重要性を明らかにする。
第一章 グローバル植物工場における現状の国内市場動向
第二章 グローバル植物工場動向
第三章 グローバル植物工場の発展可能性
■掲載内容
第一章 グローバル植物工場における現状の国内市場動向
1.今、世界で注目が高まる植物工場~海外進出が遅れる日本
[日本企業による海外進出状況]
2.国内の植物工場の市場概要
(1)市場規模と市場成長性~2013年の工場数は2009年の2.5倍、市場規模は1.5倍
【表1 完全人工光型植物工場の国内市場規模推移】
【表2 年度別・完全人工光型工場の新設工場数】
【表3 主要工場運営プレーヤー】
(2)工場規模~日産1,000株前後が主流。最大工場はスプレッドの日産2万1,000株
【表4 工場規模別の企業数と割合】
(3)栽培方法及び生産品目
~栽培方法は依然として多段式の水耕栽培、品種はレタス中心ながらも多品種化が進展~
(4)光源~2011年以降LEDが急速に普及
【図1 完全人工光型工場における光源別の工場数及び割合】
(5)主な植物育成用LED照明システムメーカー
【図2 写真1 日本アドバンストアグリの3波長型ワイドバンドLED照明】
3.国内の植物工場市場規模予測(~2025年)
①植物工場の発展条件
【図3 植物工場発展のための前提条件】
②国内完全人工光型植物工場運営市場(2013年~2025年)
【図4 国内完全人工光型植物工場運営市場規模(全体)】
第二章 グローバル植物工場動向
1.世界で拡がる植物工場ブーム~多面的に人工光型へシフト
2.米国
(1)米国植物工場の特徴
①なぜ米国で植物工場が注目されているのか?
1)歴史的背景
2)「Vertical Farm」(垂直農業)のコンセプト
3)ローカルフード、オーガニックフード~“洗練された消費者”の層
【図5 分野別のオーガニック食品市場の推移】
4)環境~大量の燃料消費や水不足の問題
②工場稼動状況と立地~10施設以上が既に本格的に事業化
【図6 米国の主要植物工場の立地】
③生産品目、商品形態
【写真2 マイクログリーン】
④栽培方法
(2)主な完全人工光型植物工場
①Green Sense Farms ~米国最大級のLED工場・中国進出も間近~
【写真3 Green Sense Farms工場外観】
【写真4 栽培室の様子(10段栽培)】
【表5 Green Sense Farmsの工場概要】
【写真5 収穫前のレタス】
②FarmedHere
【写真6 Farmed Hereの販売野菜】
【表6 Farmed Hereの概要】
【写真7 Farmed Hereの販売野菜】
【写真8 パッケージ写真
③Urban Produce
【写真9 Urban Produce本社】
【写真10 Urban Produceの野菜パッケージ】
④その他注目施設
1)Gotham Green~
2)Sky Vegetables
【写真11 Sky Vegetablesの施設があるアパート建物(左)とその屋上で稼動する施設(右)】
【表7 Sky Vegetables概要】
【写真12 栽培施設の様子】
3)Vertical Harvest
【図7 Vertical Harvest:3階建て温室のイメージ図】
[Vertical Harvest概要]
4)Caliber Biotherapuetics~バイオ医薬品の原料生産
【表8 Caliber Biotherapuetics概要】
3.ヨーロッパ
(1)オランダ
①Plantlab
②Philips
[Philips研究施設概要]
③Priva
【図8 施設園芸とビルマネジメントの技術を融合】
【写真13 Privaの養液システム】
(2)イギリス
【写真14 Growing Underground】
【図9 IGSのPhoton Factoryイメージ図】
4.アジア諸国
(1)台湾
①台湾市場の概要
②Nice Green
【写真15 Nice Greenの栽培施設の様子】
【写真16 NiceGREENのレタス】
【写真17 生産野菜を活用した麺】
【写真18 生産植物を活用した化粧品】
【写真19 レタス麺】
(2)韓国
①韓国市場の概要
②研究機関~国立農業科学院農業工学部・垂直型植物工場システムの国家プロジェクト~
【写真20・図10 韓国の垂直型植物工場システム(国立農業科学院の研究施設)】
【表9 国立農業科学院・植物工場研究開発の施設概要】
【写真21 複数の光源を利用した栽培研究】
③Parus
【写真22 ParusのLED照明および栽培システム】
(3)その他諸国~シンガポール
第三章 グローバル植物工場の発展可能性
1.グローバル植物工場の発展可能性
(1)世界市場の関心・参入動機~日本とは異なるモチベーション
(2)最も発展が期待される国~米国~
【図11 米国の乾燥・干ばつ指定地域(2014年)】
①米国植物工場市場の発展条件
【図12 米国の植物工場発展のための前提条件】
[米国植物工場市場発展シミュレーション]
②有望分野
1)大規模・多品種生産
2)地域密着型工場
3)苗生産・販売
③有望エリア・地域
【図13 オーガニック商品ニーズが大きい地域】
【図14 米国にて植物工場発展が期待される主な有望エリア】
④有望品目~マイクログリーン、ベビーグリーン、ハーブ類など葉菜類、カット野菜
[ミックスグリーンの商品名の例]
【表10 米国市場で生鮮野菜に求められる重要要素】
2.日本企業による世界展開ポテンシャル
【図15 ポテンシャル市場⇔将来的な競合国】
[有望ターゲット国例]
[日本企業の強みの一例]
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