2016 自動運転システムの可能性と将来展望 ~Tier1/自動車メーカーの開発動向~

ADAS(先進運転支援システム)から進化した自動運転システムの開発が急速に進んでおり、2019年から2020年にかけて日系主要自動車メーカを中心にレベル3(条件付自動運転)の自動運転車が市場投入される見込みである。このため、2020年以降の自動車業界では、自動運転を軸にして業界再編、異業種参入、技術革新が急速に進む事が予想される。本調査レポートでは、自動車メーカ、Tier1メーカ、半導体メーカなどに直接取材をする事により、各社の最新の取り組み動向や将来の事業戦略、自動運転技術の可能性などを分析した。さらに、自動運転システムの法整備、国家プロジェクトの進捗状況なども踏まえ、2016年から2030年までの自動運転システムを国別、自動運転レベル別に装着台数を予測した。

発刊日
2016/12/08
体裁
A4 / 170頁
資料コード
C58113600
PDFサイズ
28.8MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査対象:ADAS(先進運転支援システム)、自動運転システム
調査対象先:自動車メーカ、カーエレクトロニクスメーカ、半導体メーカ
調査方法:面接取材、電話ヒアリング、文献・論文検索等の周辺調査
調査期間:2016年9月~2016年11月

資料ポイント
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  • 自動運転システムの国別政策、法整備の情報、シリコンバレーの状況を整理・分析
  • 自動車メーカ、Tier1、画像処理メーカなどの自動運転への最新の取り組み状況を解説
  • 自動運転でキーとなるセンサ、電動化、HD-MAP、V2X、ドライバーモニタリングの技術動向を詳細に分析
  • 自動運転システムの2016年~2030年までの装着台数を国別、レベル別に予測

資料概要
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1.自動運転システムの市場概況
2.自動車メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向
3.Tier1/その他メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向
4.自動運転システムの技術動向
5.自動運転システムの市場展望

リサーチ内容

■掲載内容

調査結果サマリー

1.自動運転システムの市場概況

(1)自動運転の定義
(2)国別・自動運転システムへの対応状況
  ・日本
  ・米国
  ・欧州
(3)自動運転システムと法整備の動向
  ・国際的な法整備の動向
  ・日本
  ・欧州
  ・米国
  ・ITSの標準化活動
(4)IT企業とOEMの提携・協力状況
(5)シリコンバレーにおける自動運転の開発状況
  ・Googleが挑戦する自動車の人工知能化
  ・シリコンバレー企業が自動車産業の形を変える
  ・シリコンバレー発のLiDARが自動運転の実用化を可能にする
(6)ADASの市場概況
  ・ADAS装着台数推移
  ・ADAS装着率推移
  ・ADAS装着車の国籍別構成比(日米欧OEM 装着台数)
  ・OEMの販売台数にしめるADAS装着車

2.自動車メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向

(1)トヨタ自動車
  ・首都高にて自動運転の実証実験を開始
  ・2016年にAIの研究開発拠点TRIを設立
(2)日産自動車
  ・ProPILOT1.0を搭載したSERENAを2016年に発売
  ・2020年にProPILOT3.0で市街地自動運転を計画
(3)ホンダ
  ・米国カルフォルニア州において自動運転の開発を推進
  ・アコードHVにV2I(信号情報活用運転支援システム)を搭載
(4)富士重工業
  ・2020年に高速道路自動運転を実用化予定
(5)GM
  ・スーパークルーズ投入を2017年に延期
  ・ライドシェア大手Lyftに出資
  ・自動運転を軸にした各種サービス・技術開発を加速
(6)Ford
  ・自動運転車の実用化は2020年半ば目標に
  ・試作車はLiDARを積極的に活用
  ・開発を別会社へ、他社との協業も強力に推進
(7)FCA
  ・自動運転車開発には沈黙していたクライスラー
  ・自動車メーカとIT企業の分業が成立するのか
(8)TESLA
  ・ソフトウエアの更新で自動運転機能を追加
  ・LV3/4の実現に向けて新しいハードウエアを発表
  ・ライドシェアビジネスへの参入を検討
(9)VW
  ・自動運転関連のサービス提供を重視
  ・MobileyeのREMを自動運転で採用
  ・三極に開発拠点を展開
(10)Audi
  ・2017年のAudi A8に自動運転機能を搭載
  ・他社・異業種との連携を推進
(11)Daimler
  ・自動運転開発分野をリードする“メルセデス”
  ・商用車での自動走行の早期実現を目指す
  ・早期実現に向けた競争と連携のバランス
  ・ベンチャーの育成に取り組むDaimler
(12)BMW
  ・レベル3実現に向けた試作車が完成
  ・ドイツ連合によるM&A・提携が活発化
  ・自動車保険商品の変革、ベンチャーの技術を応用
(13)Volvo
  ・スウェーデン、英国、中国で大規模公道実証実験
  ・ウーバー社との提携によるライドシェアサービス開発

3.Tier1/その他メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向

(1)Bosch
  ・2015年から日本における自動運転の公道実験を開始
  ・2015年から日本における自動運転の公道実験を開始
  ・自動駐車システムの開発を推進
(2)Continental
  ・自動運転において重点6分野の開発を推進
  ・LV3に向けたセンサ技術の開発
  ・Continentalが考える自動運転の将来像
(3)ZF TRW
  ・次世代カメラS-Cam4/TriCamをOEMに提案中
  ・ミリ波レーダ、LiDARについて積極的に投資
  ・第2世代セーフティドメインECUが2018年から量産車に搭載
(4)DELPHI
  ・自動運転用テストカーで米大陸5,500kmを横断
  ・自動運転向けソリューションCSLPで提携
(5)Autoliv
  ・自動運転のソフトウエア分野においてVolvoと合弁会社を設立
(6)デンソー
  ・カメラの画像認識分野での提携強化
  ・ソリッドステート型LiDARのベンチャー企業買収
(7)日立オートモティブシステムズ
  ・自動運転システムの開発を強化
(8)Mobileye
  ・自動運転に向けてEyeQ4を2018年に量産開始
  ・REMによる地図生成ソリューションを2018年からOEMに提供
(9)NVIDIA
  ・Drive PX2がTESLAの次世代自動運転システムに採用
  ・Drive NetとPilot Netを融合した自動運転開発を推進
  ・Baiduと自動運転用プラットフォームで提携
(10)Google
  ・2020年の自動運転車両の実用化を目指す
(11)IBM
  ・2015年にIoT For Automotiveを発表
  ・人工知能Watosonが自動運転バスに採用

4.自動運転システムの技術動向

(1)センサ
  LiDAR
    ・Quanergy
    ・Innoluce
    ・ASC
    ・Valeo
    ・パイオニア
    ・コニカミノルタ
    ・LiDARの普及可能性
  カメラ
    ・画素数/ダイナミックレンジ
    ・搭載個数
    ・AI・ディープラーニング
(2)アクチュエータ
  ・ステアリング
  ・電動ブレーキ
(3)HD-MAP(高精度地図)
  TomTom
    ・地図のデジタル化に伴う付加価値創出のプロ集団
    ・自動車向けビジネスが売り上げの半分以上へ
    ・HDマップのデータ圧縮技術
    ・究極のサービスには交通情報が鍵
  HERE
    ・デジタル地図のリーディングカンパニー
    ・自動運転車両用のHD Live Map
    ・オープンなスタンスで臨む普及推進活動
    ・進化し続けるデジタル地図サービス
(4)ドライバーモニタリングシステム(DMS)
(5)V2X
  ・米国におけるV2Xの義務化遅れる
  ・V2XのTier1/OEMの動向

5.自動運転システムの市場展望

(1)自動運転向けセンサのレベル別搭載個数予測
(2)自動車メーカの自動運転システムの投入計画(2017~2030年)
(3)セグメント別自動運転システムの普及予測
(4)自動運転システムのエリア別市場規模予測
  ・日本
  ・北米
  ・欧州
  ・その他
(5)自動運転システムのレベル別総市場規模予測
  ・短期市場規模予測(2015~2020年)
  ・中長期市場規模予測(2015~2030年)

図1 自動運転の定義と走行エリア別自動運転機能
図2 自動運転車の投入ロードマップ
図3 SIP自動走行ロードマップ
図4 SIP自動走行研究テーマの概要
図5 SIP自動走行システム 研究開発の実施体制
図6 自動走行ビジネス検討会
図7 自動運転基準化研究会の概要
図8 ミシガン州M Cityの航空写真
図9 UN-ECEにおける自動運転への取り組み
図10 WP29における自動操舵の検討状況
図11 Euro-NCAPの自動運転に向けた取り組み
図12 自動運転に関わる国際的標準化機関
図13 Google社のSelf Driving Carプロトタイプ車と月例レポート
図14 ADAS搭載車の市場規模推移(2013~2016年見込み WW 装着台数)
図15 日米欧におけるADAS装着率推移(2013~2016年 WW 装着率)
図16 ADAS装着車の国籍別構成比(2015CY WW 装着台数)
図17 OEM販売台数に占めるADAS装着率(2015年)
図18 トヨタ自動車における自動運転車両のセンサ構成
図19 地図生成システムCOSMICのイメージ図
図20 日産自動車における自動運転技術のロードマップ
図21 ProPILOT1.0の運転支援機能
図22 新型セレナのProPILOT1.0を実現する各コンポーネント
図23 市街地走行実験用LEAFのセンサ搭載位置と種類
図24 米国における自動運転用テストカーAcura RLX
図25 国内における自動運転用テストカーAccord HV
図26 信号情報活用運転支援システムの表示画面
図27 東京モーターショー2015で披露したコンセプトカー
図28 GMの自動運転ロードマップ
図29 Lyftが自動運転タクシーの公道試験で使用するシボレーBOLT
図30 Velodyne社製LiDARを搭載した自動運転試作車Fusion HV
図31 Googleの自動運転機能が搭載されるクライスラー・パシフィカ
図32 Auto Pilot機能が初めて搭載されたTESLA Model S
図33 TESLAのLV4自動運転向けカメラ
図34 VW Media Night in Paris 2016で発表した自動運転機能搭載予定の未来型EV
図35 Audi A7 piloted driving concept
図36 Daimler・BMWと共同で買収したHERE社のHDマップ
図37 カリフォルニア州公道を走行中のS500試作車
図38 Future Truck 2025の構想
図39 BMWの実験車両
図40 車両向け次世代高速通信(5G)の可能性
図41 大規模公道実証実験に使用されるXC90の試作車
図42 Uber社と進めるライドシェアサービス実証実験車
図43 Continentalにおける自動運転のテストカー
図44 Tri-COMの認識領域(左)とモノカメラの認識領域(右)
図45 360度センシングと第2世代セーフティドメインECU(SDE2)
図46 DELPHIの自動運転用テストカーSQ5
図47 自動運転向けソリューションCSLPの概要
図48 AutolivにおけるADAS/自動運転の注力領域
図49 デンソーが出資するTriLuminaの半導体レーダ技術VCSEL
図50 日立AMSにおける自動運転用テストカー
図51 日立グループにおけるOTAの概要
図52 8カメラによる360度センシング
図53 MobileyeによるREMの概要
図54 Drive PX2の製品ラインアップ
図55 Drive Netによるクルマの車種認識のデモ画面とDrive PX2
図56 DRIVE PX2とXAVIERの性能比較
図57 人工知能Watosonを搭載した自動運転バスOlli
図58 LiDARによるHD-MAPとのマッチング
図59 QuanergyのLiDARロードマップ
図60 InnoluceのMEMSミラーモジュールと構造
図61 ASCのフラッシュLiDAR
図62 ValeoのSCALAとソリッドステート型LiDAR
図63 パイオニアの開発するLiDAR
図64 LiDARと他の自動運転用センサとのコスト比較
図65 SONYのHDR技術(上段:HDR処理前、下段:HDR処理後)
図66 TESLAの次世代自動運転向けセンサ構成
図67 ディープラーニングによる認識例
図68 NVIDIAのPilotNetの概要
図69 アドヴィックス製電動ブレーキのモジュレータ部(左)とパワーサプライ部(右)
図70 電動サーボブレーキ(左)とそのシステム図(右)
図71 電動ブレーキe-ACTのシステム図
図72 「iBooster」の駆動原理と内部構造
図73 Continental「MK C1」(左)とZF TRWの統合制御ブレーキ(右)
図74 HD-MAPとセンサとのマッチング
図75 RoadDNAとトラフィック情報との融合による自動運転向けサービスの姿
図76 HD Live Mapの情報レイヤーイメージ
図77 SENSORISインターフェイス仕様概略
図78 ドライバーモニタリングシステムの概要
図79 BoschのDMSとステアリングアングルセンサ
図80 HAVEit concept of driver monitoring to ensure driver engagement
図81 自動運転システムのレベル別センサ搭載個数比較
図82 自動運転車の市場投入ロードマップ(2017~2030年)
図83 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY 日本 搭載台数)
図84 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY 北米 搭載台数)
図85 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY 欧州 搭載台数)
図86 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY その他 搭載台数)
図87 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2015~2020CY WW 搭載台数)
図88 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2015~2030CY WW 搭載台数)
図89 2030年における地域別/レベル別自動運転システムの装着台数

表1 LV2の自動運転車の概要とセンサ構成
表2 自動運転の公道実験を許可している州
表3 欧州における自動運転関連の研究開発プロジェクト
表4 欧州各国おける自動車関連の政府プロジェクト
表5 自動車基準調査世界フォーラム(WP29)の概要
表6 自動操舵専門家会議における1stパッケージの主な要件
表7 欧州各国における自動運転の法整備状況
表8 NHTSAによる自動運転のガイドライン
表9 自動運転システムにおける異業種との提携・協力関係(海外)
表10 米国におけるスタートアップの自動運転分野での提携
表11 自動運転システムにおける異業種との提携・協力関係(日本市場)
表12 シリコンバレーに拠点を置く主要自動車メーカの概要
表13 自動運転に関連したシリコンバレー企業と買収・提携関係
表14 ADAS搭載車の市場規模推移(2013~2016年見込み WW 装着台数)
表15 日米欧におけるADAS装着率推移(2013~2016年 WW 装着率)
表16 ADAS装着車の国籍別構成比(2014~2015CY WW 装着台数)
表17 OEM販売台数に占めるADAS装着率(2015年)
表18 Boschの自動運転用テストカーの概要
表19 Continentalが取り組む自動運転における重点分野
表20  Continental社が考える自動運転の将来像
表21 MobileyeのEyeQシリーズの概要
表22 自動運転向けLiDARの提携・買収動向
表23 ADAS用カメラの各社の性能
表24 OEM/Tier1とAI企業との提携・買収
表25 ASILの定義
表26 フェールオペレーショナルなEPSシステム
表27 システム停止に対するASILの普及予測(日本/車両セグメント別)
表28 システム停止に対するASILの普及予測(地域別)
表29 電動ブレーキシステムの製品分類
表30 自動運転で必用となるHD-MAPの概要
表31 地図メーカの日米欧におけるHD-MAPの提供状況
表32 自動車メーカ各社のDMSの採用状況
表33 自動運転システムのレベル別のセンサの搭載個数と種類
表34 ライドシェア企業の買収・出資・提携の状況
表35 OEMにおけるカーシェアリング会社とサービス地域
表36 車両セグメント別自動運転システムの搭載時期予測
表37 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY 日本 搭載台数)
表38 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY 北米 搭載台数)
表39 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY 欧州 搭載台数)
表40 自動運転システムの市場規模予測(2015~2030CY その他 搭載台数)
表41 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2015~2020CY WW 搭載台数)
表42 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2015~2030CY WW 搭載台数)
表43 2030年における地域別/レベル別自動運転システムの装着台数

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