バンカ・ブリトゥン島 ワールドクラスのハラール観光地を目指して
インドネシアはハラール・ツーリズムを発展させる大きな可能性があります。ハラールツーリズムの開発において、中央政府が注目している地域のひとつにバンカ・ブリトゥン州があります。
2020年2月にパンカルピナン・バベルで開催された第7回インドネシア・イスラム会議(KUII)にて、マールフ・アミン副大統領は、バンカ・ブリトゥンのハラール観光産業の可能性は非常に大きいと評価しています。「バンカ・ブリトゥンにはエキゾチックな自然の美しさだけでなく、おいしい料理や強いマレー文化があります」とKUII VIIにて副大統領は述べました。
バンカ・ブリトゥン州のエルザルディ・ロズマン・ジョハン知事は「我々は、国内および国際レベルでの中小企業の競争力を高めるために、ハラール製品の開発に注力してきました」と語っています。
インドネシア国内の地域振興の一環としてのハラール観光への期待は大きく、バンカ・ブリトゥン州政府は、ハラール料理の提供がハラール観光の発展に重要な手段のひとつであることを認識していることから、LPPOM MUIバンカ・ブリトゥン支部も州政府のハラール観光開発におけるハラールの教育研修とハラール認証発行による支援を行っています。
LPPOM MUI BabelのディレクターであるNardi Pratomo氏によると、2020年までにLPPOM MUIがバンカ・ブリトゥンの中小企業、レストラン、ホテルのキッチンに2,048のハラール認証を発行し、2021年には500~600のハラール認証を発行することをLPPOM MUI バンカ・ブリトゥン支部の目標としています。
(LPPOM MUI Jurnal Halal 151号2021年9月~10月)
※ブリトゥン島は2021年にユネスコの世界ジオパークに認定されました。また、映画「Laskar Pelangi」の舞台となった島としても知られています。