ハラールツーリズムの兆し

新型コロナ後の観光業界の動きが活発化してきています。日本でも外国人観光客を多く見かけるようになってきましたが、今後海外から益々多くの観光客が日本を訪れることが期待されます。そして、ハラール食や礼拝場所を求めるムスリム観光客も増えてくると予測されます。世界的なトレンドとして、ムスリム消費者のハラールに関する意識は年々高まってきていると言われております。Global Muslim Travel Indexを毎年公表しているシンガポールのCrescentRatingは今年のもっとも期待されるムスリムフレンドリー観光地として台湾の台北市を表彰し、ハラール旅行マーケティングキャンペーンではスペインのマラガ市を表彰しました。そして、日本も持続可能な観光地として表彰を受けました。世界で観光客誘致活動が活発化しています。日本は世界があこがれる観光地として様々な宗教や文化の人々を受け入れる努力の一つとしてハラールツーリズムについても更なる進化を検討する時期に来ています。

矢野経済研究所 ハラール事務局