定期刊行物
Yano E plus
エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。
発刊要領
- 資料体裁:B5判約100~130ページ
- 商品形態:冊子
- 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
- 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円
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皆様の幅広いご意見・ご要望を頂戴し、誌面の充実に努めてまいります。
最新号
Yano E plus 2018年3月号(No.120)
トピックス
《次世代市場トレンド》
●電磁波からのエネルギーハーベスティングの動向
エネルギーハーベスティング(Energy Harvesting)とは、環境に存在する微弱なエネルギーを収穫して、利用できる電気エネルギーに変換する技術である。
広い意味では、太陽光発電、風力発電、地熱発電といった大規模な商用電力を賄えるような技術も、エネルギーハーベスティングと基本的な原理は同じであるが、見逃されがちなエネルギー源から、μW~mW オーダーのごく小さな電力を取り出す技術を、エネルギーハーベスティングと呼んでいる。
エネルギーハーベスティングを実現するエネルギー源としては、力学的エネルギー、熱エネルギー、電磁波エネルギー、室内光エネルギーなどがある。
典型的な力学的エネルギーとして、力学的エネルギーが物体に加わることによる振動をエネルギー源とする振動発電などがある。振動発電の原理としては、物体に力を加えると電圧が発生する圧電効果を利用したものが多い。
熱エネルギーを使った発電には、ゼーベック効果を利用したものが多い。ゼーベック効果とは、物体の両端に温度差があると電圧を生じる現象である。ゼーベック効果を有する半導体や金属などの材料を使って、温度差から電気を取り出すことが
できる。
電磁波を用いたエネルギーハーベスティングは、空間に広く薄く存在する電磁波をエネルギー源としている。放送・通信や無線LANなど、屋外、屋内に関わらず、さまざまな電波が飛び交っている。こういった環境でアンテナを用いて電力をハーベストする技術が開発されている。
室内光エネルギーを使う発電は、基本原理は屋外の太陽光発電と同じであるが、波長特性を、太陽光ではなく室内光に適するように調整した太陽電池などを用いることになる。室内光を使う発電は、腕時計や電卓用としてすでに採用されているが、他のアプリケーションへの応用は比較的少ない。これは、室内照明光から得られる電力が非常に小さいことが理由の1つであるが、エネルギーハーベスティングとしては十分成立する。
内容目次
《産業用センサーシリーズ》
●産業用センサーの動向 外界用①:超音波センサー関連市場(2) (3~26ページ)
国内でも車載用や屋外用の単素子センサーの需要が増大しつつ、
MEMSアレイセンサーが超音波センシングの領域を拡大する
1.はじめに
1-1.アレイセンサー搭載製品のシェア(WW市場)
【図・表1.超音波センサー応用製品に占めるアレイセンサー搭載品の比率
(金額:2016年(WW)】
2.国内の超音波センサー関連市場の動向
2-1.総市場規模の推移・予測
【図・表2.超音波センサー応用製品の国内市場規模推移・予測(金額:2016-2021年予測)】
2-2.利用分野別の市場動向
【図・表3.超音波センサー応用製品国内市場の内訳(金額:2016年)】
(1)超音波診断装置関連市場
(2)水中超音波用製品市場
(3)超音波探傷器市場
(4)空中超音波用製品連市場
【図・表4.国内の空中超音波製品市場の内訳(金額:2016年)】
①FA/PA用超音波センサー市場
②超音波計測機器市場
③車載用超音波センサー市場
【表1.各種車載用センサーの特徴比較】
④屋内/屋外超音波センシング市場
3.注目企業・機関の最新動向
3-1.単素子系空中超音波センサー/計測器関連
(1)オーミック電子株式会社
【図1.オーミック電子/屋外用OMシリーズの製品事例】
(2)超音波工業株式会社
【図2.超音波レベル計(分離型:左/2線伝送式:中)と超音波濃度計(右)】
(3)日本セラミック株式会社
【表2.日本セラミックのセンサ製品の概要】
(4)林栄精器株式会社
【図3.Baumer社の超音波センサ(製品事例)】
3-2.フェイズド・アレイ式空中超音波センサ関連
(1)株式会社プロアシスト
(2)地方独立行政法人大阪産業技術研究所(ORIST)
【図4.PZT薄膜型超音波センサ(単素子)のダイヤフラム構造の事例】
《次世代市場トレンド》
●次世代実装技術WLP/PLPの動向 (27~50ページ)
~次世代実装技術の代表格として今後の発展が期待され、
その動向が注目されている!~
1.小型・薄型化のニーズがFO-WLPを生みだした!
【図1.FI-WLP(左)とFO-WLP(右)の違い】
【図2.Flip Chip(左)とFO-WLP(右)の違い】
【図3.半導体パッケージ技術の発展】
2.FO-WLP実装技術はパッケージの革命だ!
3.次世代実装技術の特徴
3-1.FOパッケージ
【表1.FOパッケージの分類】
3-2.FO-WLP
3-3.FO-PLP
4.FO-WLP/PLPの市場規模予測
【図・表1.FOパッケージの種類別WW市場規模推移と予測(金額:2016-2021年予測)】
【図・表2.FO-WLPのタイプ別WW市場規模推移と予測(金額:2016-2021年予測)】
5.FO-WLPの市場シェア
【図・表3.FO-WLPのWW市場における企業シェア(金額:2016年)】
6.次世代実装技術FO-WLP/PLPに係わる企業・研究機関の取組動向
6-1.アピックヤマダ株式会社
6-2.株式会社アルバック
6-3.青梅エレクトロニクス株式会社
【図4.WLPのバリエーションと新技術開発を模式的に示した図】
【図5.CP-WLPの断面構造】
【図6.CP-WLPの製造フローの模式図】
6-4.株式会社荏原製作所
6-5.キヤノン株式会社
6-6.株式会社ジェイデバイス
6-7.株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ
6-8.TOWA株式会社
6-9.日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
【図7.CadenceのWLPパッケージング・ソリューション関連製品一覧】
6-10.日立化成株式会社
6-11.メルテックス株式会社
【図8.Tiシード層エッチング後のRDL形成のSEM像】
6-12.Advanced Semiconductor Engineering, Inc.(ASE):台湾
6-13.Applied Materials, Inc.(AMAT):米国
6-14.Samsung Electronics Co., Ltd.(Samsung):韓国
6-15.Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC):台湾
7.次世代実装技術FO-WLP/PLPの見通し
●電磁波からのエネルギーハーベスティングの動向 (51~70ページ)
~増大が見込まれるセンサーネットワーク用電源など、環境中に存在する
電磁波から得られる微小電力を利用する試みが注目される!~
1.エネルギーハーベスティングとは
2.IoTとエネルギーハーベスティング
3.電磁波エネルギーハーベスティングの優位性
4.エネルギーハーベスティングの市場規模予測
【図・表1.エネルギーハーベスティングの国内およびWW市場規模予測
(金額:2020-2040年予測)】
【図・表2.エネルギーハーベスティングの種類別WW市場規模予測
(金額:2020-2040年予測)】
5.電磁波からのエネルギーハーベスティングに係わる企業・研究機関の取組動向
5-1.株式会社NTTデータ経営研究所
【図1.橋梁におけるセンサー設置のイメージ】
【図2.局所集中型超低消費電力無線通信技術のスペック】
【図3.バックスキャッター技術によるウルトラローパワーのメカニズム】
5-2.学校法人金沢工業大学
5-3.東京エレクトロンデバイス株式会社(TED)
5-4.国立大学法人東京工業大学
5-5.国立大学法人東京大学
【図4.東京タワーから送出されるテレビ放送波からのエネルギー回収実験装置】
5-6.学校法人日本工業大学
【図5.従来の素子アンテナ(上)と指向性アンテナ(下)の違いを示した模式図】
【図6.指向性アンテナで回収電力が向上したシミュレーション結果】
5-7.国立大学法人福井大学
5-8.学校法人福岡工業大学
5-9.国立大学法人北海道大学
6.エネルギーハーベスティングをめぐる課題
●次世代組込みシステム「CPS」と市場の動き(2) (71~80ページ)
~近い将来CPSとして取り込まれていく車載組込みシステム、
その他(建設プラットフォーム)~
1.CPSの事例
1-1.車載組込みシステムの場合
(1)車載組込みシステムとサイバー空間の連携
【図1.車のエンジンのコンピューター制御】
【図2.制御システムと運転者との関係(概観)】
【図3.制御システムと運転者との関係(ブロック図)】
【図4.自動運転カーの模式図(ブロック図)】
(2)課題
(3)CPSとしての車載組込みシステムのイメージ
【図5.CPSの観点から見た自動運転・コネクテッドカー】
1-2.建設プラットフォーム「LANDLOG」
(1)コマツの機械稼動システム「KOMTRAX」
(2)スマートコンストラクション
《注目市場フォーカス》
●溶射市場 (81~89ページ)
~表面改質の基礎技術
旺盛な設備投資の影響により市場は大きく伸長~
1.溶射とは
1-1.溶射とその種類
【図1.溶射方法の主な区分・分類】
1-2.溶射の応用分野
【表1.溶射の主な応用分野】
2.溶射の市場規模
【図・表1.溶射の国内およびWW市場規模(金額:2018-2022年予測)】
2-1.主な用途(需要分野)別構成
(1)主な用途(需要用途)
【図・表2.溶射の主な用途(需要分野)別構成割合(金額:2018年予測)】
2-2.主な溶射方式別構成
【図・表3.主な溶射方式別の構成割合(金額:2018年予測)】
3.溶射市場に係る企業の取組動向
3-1.トーカロ株式会社
3-2.プラクスエア工学株式会社
3-3.日鉄住金ハード株式会社
4.溶射市場の将来展望
《あとがき》
読者アンケート「興味を持ったレポート」トップ3 予想 (90ページ)