定期刊行物

Yano E plus

Yano E plus

エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約100~130ページ
  • 商品形態:冊子
  • 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
  • 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円

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皆様の幅広いご意見・ご要望を頂戴し、誌面の充実に努めてまいります。

最新号

Yano E plus 2017年6月号(No.111)

 トピックス 

《次世代市場トレンド》
マイクロアクチュエーター市場
~機器の小型化や技術の進歩に伴って、ますますその必要性が
 高まっており、新たなアプリケーションの裾野も広がりつつある!

マイクロアクチュエーターとは

ナノサイズの分子からなる「自動車」をデザインして、原子レベルで整備された金のサーキット上を走らせるという世界初の「ナノカーレース」が、2017年4月にフランスで開催され、日本からもNIMSチームが参戦した。

今、世界中で先端産業は、ナノの世界に足を踏み入れつつあり、それに伴って、微細な動きを作り出すアクチュエーターの必要性が増している。

アクチュエーターとは「動作させるもの」という意味で、入力されたエネルギーを物理的な運動に変換する機構のことであり、端的にいえば駆動装置のことである。

たとえば、自立的に動くロボットには、何らかの駆動装置が欠かせない。現在は、サーボモーターなどの電動モーター、油圧装置、空気圧装置などが用いられているが、より精密で柔軟な動きを実現するために、高分子からなるマイクロアクチュエーター(人工筋肉)の開発等が進められている。

また、バイオテクノロジー分野では、顕微鏡下での細胞ハンドリングや、エレクトロニクス分野では半導体チップを取り扱うための超小型アクチュエーターなども欠かせない。今さまざまな分野で、いろいろな働きをするマイクロアクチュエーターが求められている。

ここでいう「マイクロ」とは、文字通りのマイクロメートルオーダーという意味ではなく、マクロに対応した対義語としてのマイクロであり、単に「微小」というニュアンスを伝えているに過ぎない。マイクロとマクロの境界を厳密に線引きすることはできず、その時々の技術水準によっても変化するものである。たとえば、マッチ棒サイズの直径数mm 程度のアクチュエーターは、現状なら文句無く「マイクロ」の仲間入りとなるが、将来は分からない。冒頭で紹介した「ナノカーレース」の成果が現実社会に及ぶようになる頃には、現在のマイクロアクチュエーターの言葉も、ナノアクチュエーターに変化しているかもしれない。

 内容目次 

《アクティブタグシリーズ》
●アクティブタグの動向(2)BLEビーコン関連市場 (3~29ページ)
  ~主力の民生用分野ではまだ企業ごとに明暗が分かれるが、今後は
   注目プロジェクトや大型案件も増え、市場規模が大きく拡大する~

  1.はじめに
  1-1.BLEビーコンの注目される特長
  (1)BLEの超低電力化技術
  【表1.BLEの主な低消費電力化技術】
  (2)BLEビーコンの通信方式
  【表2.「クラシックBluetooth®」とBLEの特徴比較】
  (3)BLEビーコンの普及の条件
  1-2.動き出したBLEビーコンの共同利用
  【図1.まちなかビーコン普及協議会のビーコン共同利活用構想】
  【図2.unerry社の「Beacon Bank」の構想】
  2.BLEビーコンの最近の市場動向
  2-1.海外市場の概況
  【図・表1.BLEビーコン用チップ/モジュールのWW市場規模推移(数量:2015-2020年予測)】
  【図・表2.BLEビーコンの規格別WW市場シェア(数量:2016年)】
  2-2.国内市場の現状と見通し
  (1)ビーコン端末の市場規模推移・予測
  【図・表3.BLEビーコン端末の国内市場規模推移・予測(数量:2015-2020年予測)】
  【図・表4.BLEビーコン端末の国内市場規模推移・予測(金額2015-2020年予測)】
  (2)民生用BLEビーコンの利用分野の動向
  【図・表5.民生用BLEビーコンの利用分野別市場規模(数量:2016年)】
  【図・表6.民生用BLEビーコンの利用分野別市場規模(数量:2020年予測)】
  3.注目企業の最新動向
  3-1.BLEビーコンの有力企業
  (1)NTTテクノクロス株式会社
  【図3.「mobicollet」(アクティブ型RFID)のタグとレシーバー】
  (2)株式会社アプリックス
  【図4.アプリックスのビーコン関連デバイス】
  (3)クレスコワイヤレス株式会社
  【図5.クレスコワイヤレスのビーコン端末の主要製品】
  3-2.ビーコンの共同利用プロジェクト
  (1)株式会社unerry
  【表3.主なエリアマーケティング用無線ツールの特性比較】
  【表4.「Beacon Bank」によるプッシュ配信の販促効果】
  (2)一般社団法人 まちなかビーコン普及協議会
  【表5.民生用ビーコンの普及の阻害要因】
  【図6.まちビーコンサーバの「正引き」(上)と「逆引き」(下)機能】

《注目市場フォーカス》
●経費精算システム市場 (30~41ページ)
  ~電子帳簿保存法の改正で活気づく
   「働き方改革」への貢献にも注目が集まる~

  1.市場概況
  1-1.市場成長の背景
  (1)電子帳簿保存法改正の影響
  【表1.電子帳簿保存法改正のポイント】
  (2)「働き方改革」の影響
  1-2.経費精算システムの利用実態
  2.経費精算システムに求められる機能
  2-1.必須機能
  (1)スマートフォン対応
  (2)電子帳簿法への対応
  (3)交通系ICカードの読み取り
  2-2.それ以外の注目機能
  3.プレイヤー動向
  3-1.株式会社コンカー 「Concur」
  3-2.日立システムズ株式会社 「Traveler’sWAN」
  (1)BTMの概念を導入
  (2)カスタマイズの柔軟性が高い
  3-3.株式会社チームスピリット 「TeamSpirit」
  【図1.TS Connectの概念図】
  3-4.イージーソフト株式会社 「eKeihi」
  3-5.スミセイ情報システム株式会社 「皆伝!」

●マンション全戸型インターネットサービスの事業者動向 (42~50ページ)
  ~競争軸は機能や価格から地域に即した付加価値へと移行~

  1.はじめに
  2.事業者の取組み概要
  2-1.アルテリア・ネットワークス株式会社
  (1)優位性
  (2)優位性
  (3)付加価値
  (4)今後の展開
  2-2.株式会社STNet
  (1)優位性
  (2)対象とする物件規模
  (3)付加価値
  (4)今後の展開
  2-3.株式会社エネルギア・コミュニケーションズ
  (1)優位性
  (2)重点地域と対象としている物件規模
  (3)付加価値
  (4)今後の展開
  2-4.株式会社ケイ・オプティコム
  (1)優位性
  (2)対象とする物件規模
  (3)付加価値
  (4)今後の展開
  2-5.スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
  (1)優位性
  (2)対象とする物件規模
  【図1.サービス提供エリア】
  (3)付加価値
  (4)今後の展開
  2-6.中部テレコミュニケーション株式会社
  (1)優位性
  (2)対象とする物件規模
  (3)付加価値
  (4)今後の展開
  3.競争軸は機能や価格から付加価値へと移行
  【表1.各社の主たる付加価値一覧】

●電磁ソレノイド市場 (51~59ページ)
  ~交通インフラや社会インフラへの展開も、需要は堅調に推移~

  1.電磁ソレノイドとは
  2.市場構造と市場規模推移
  【図・表1.電磁ソレノイド市場規模推移(国内メーカー出荷ベース/
  金額・数量:2013年-2016年)】
  【図・表2.電磁ソレノイド需要分野別シェア(国内メーカー出荷ベース/金額:2016年)】
  3.主要企業動向
  3-1.五興電機株式会社
  3-2.神明電機株式会社
  3-3.国際電業株式会社
  3-4.ティディエス株式会社
  3-5.新電元メカトロニクス株式会社
  3-6.タカハ機工株式会社
  4.今後の市場動向
  【図・表3.電磁ソレノイド市場規模予測(国内メーカー出荷/
  (金額・数量:2017-2020年予測)】
  【図・表4.電磁ソレノイド需要分野別シェア(国内メーカー出荷/金額:2020年予測)】

《次世代市場トレンド》
●マイクロアクチュエーター市場 (60~80ページ)
  ~機器の小型化や技術の進歩に伴って、ますますその必要性が
   高まっており、新たなアプリケーションの裾野も広がりつつある!~

  1.マイクロアクチュエーターとは
  2.マイクロアクチュエーターの駆動源
  2-1.電気
  (1)圧電(ピエゾ)
  (2)静電
  (3)導電性高分子
  2-2.磁気
  2-3.熱
  2-4.光
  3.マイクロアクチュエーターの用途分野
  3-1.エレクトロニクス
  3-2.医療
  3-3.ロボット
  3-4.モーター
  4.マイクロアクチュエーターの市場規模推移と予測
  【図・表1.マイクロアクチュエーターの国内およびWW市場規模推移と予測
  (金額:2015-2020年予測)】
  【図・表2.マイクロアクチュエーターの駆動源別国内市場規模推移と予測
  (金額:2015-2020年予測)】
  5.マイクロアクチュエーターの市場シェア
  【図・表3.マイクロアクチュエーターの国内市場における企業シェア(2016年)】
  6.マイクロアクチュエーターに関する企業・研究機関の取組動向
  6-1.株式会社アイカムス・ラボ
  6-2.イーメックス株式会社
  6-3.学校法人慶應義塾大学
  6-4.国立研究開発法人産業技術総合研究所
  6-5.シグマ光機株式会社
  【図1.マイクロマニピュレーションシステムにおけるレーザートラップの
  使用例を示した模式図】
  【図2.マイクロマニピュレーションシステムと原理図、および使用例】
  【図3.ユーザー独自の要請に対応しやすい「コアユニット顕微鏡」】
  6-6.ストローブ株式会社
  【図4.積層アクチュエーターの折り重ね方を示した模式図】
  【図5.実際に積層した静電アクチュエーター】
  6-7.国立大学法人筑波大学
  6-8.国立大学法人東京工業大学
  6-9.国立大学法人東京大学
  6-10.日本ガイシ株式会社
  6-11.ピーアイ・ジャパン株式会社
  【図6.ピーアイ・ジャパンのピエゾアクチュエーター製品の一例】
  【図7.ピーアイ・ジャパンのピエゾウォークアクチュエーター製品の一例】
  【図8.ピーアイ・ジャパンのDCモーターアクチュエーター製品の一例】
  【図9.ピーアイ・ジャパンのボイスコイルアクチュエーター製品の一例】
  6-12.株式会社村田製作所
  6-13.有限会社メカノトランスフォーマ
  6-14.リードエンジニアリング株式会社
  7.マイクロアクチュエーターの将来見通し

●走行中ワイヤレス給電システム技術動向 (81~103ページ)
  ~究極形は空飛ぶ自動車への空中給電、その前に搭載バッテリー
   容量を抑え航続距離を伸ばすことでEV普及の救世主に!~

  1.ワイヤレス給電システムの変遷
  2.EVで主役に躍り出る走行中ワイヤレス給電システム
  3.走行中ワイヤレス給電システムの主な方式
  3-1.電磁誘導方式
  3-2.磁界共鳴方式
  3-3.電界共鳴方式
  3-4.マイクロ波方式
  3-5.レーザー方式
  4.走行中ワイヤレス給電システムの市場規模推移と予測
  【図・表1.走行中ワイヤレス給電システムのWW市場規模予測(数量:2020-2040年予測)】
  【図・表2.走行中ワイヤレス給電システムのWW市場規模予測(金額:2020-2040年予測)】
  【図・表3.走行中ワイヤレス給電システムの国内市場規模予測(数量:2020-2040年予測)】
  【図・表4.走行中ワイヤレス給電システムの国内市場規模予測(金額:2020-2040年予測)】
  5.走行中ワイヤレス給電システムに関する国別動向
  5-1.日本
  【図1.EV・PHVロードマップ】
  5-2.欧州
  5-3.米国
  5-4.アジア
  6.走行中ワイヤレス給電システムに関する企業および研究機関の取組動向
  6-1.国立大学法人京都大学
  6-2.クアルコム・ジャパン株式会社
  6-3.国立大学法人静岡大学
  6-4.昭和飛行機工業株式会社
  6-5.株式会社ダイヘン
  【図2.ダイヘンが開発したAGV用ワイヤレス給電システムD-Broad】
  【図3.AGV用ワイヤレス給電システムの取付事例】
  6-6.国立大学法人筑波大学
  6-7.東亜道路工業株式会社
  6-8.国立大学法人東京工業大学
  6-9.国立大学法人東京大学/東洋電機製造株式会社/日本精工株式会社
  6-10.国立大学法人豊橋技術科学大学/大成建設株式会社
  【図4.ワイヤレス給電システムの実証試験の模式図】
  6-11.中日本自動車道路株式会社
  6-12.日産自動車株式会社
  6-13.株式会社ビー・アンド・プラス
  【図5.AGV用ワイヤレス給電システムの模式図】
  【図6.ビー・アンド・プラスが開発したリニア形状ワイヤレスリモートシステムの模式図】
  7.ワイヤレス給電システムの展望

●IoTの無線通信技術市場(1) (104~115ページ)
  ~IoTを支える様々な通信方式の動向とビジネストレンド~

  1.IoTにおける無線通信
  1-1.日本国内で利用されている無線通信方式
  【表1.近距離データ通信に関連した通信方式(いわゆるWi-Fi通信方式)】
  【表2.認証を容易にする通信方式】
  【表3.ヘルスケア、医療分野での利用に優れた通信方式】
  【表4.産業分野での利用に優れた通信方式】
  【表5.交通・自動車分野での利用に優れた通信方式】
  【表6.規格や規制にとらわれない利用に優れた通信方式】
  【表7.スマートグリッドなどの利用に優れた通信方式】
  【表8.携帯電話通信網の通信方式】
  1-2.IoTで用いられる無線通信方式
  【表9.周波数帯と通信・ネットワーク特性】
  (1)非セルラー系と呼ばれるLPWA (Low Power, Wide Area)
  【表10.非セルラー系LPWA一覧】
  ①SIGFOX
  ②LoRa
  ③LoRaWAN(LPWAはLow Power Wide Area)
  ④Wi-Fi HaLow
  ⑤Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)
  ⑥RPMA(Ingenu)
  ⑦IM920
  (2)セルラー系LPWA (Low Power, Wide Area)
  【表11.セルラー系LPWA一覧】
  ①Flexnet
  ②Cat.M1/NB1
  ③NB-IoT( Narrow Band-IoT)
  ④EC-GSM-IoT
  1-3.IoTで用いられる有線通信方式
  【表12.日本国内のPLCの通信方式】

《あとがき》
読者アンケート「興味を持ったレポート」トップ3 予想 (116ページ)