2004年版 ポリプロピレン市場の徹底分析
発刊日
2004/04/23
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体裁
A4 / 197頁
資料コード
C45113200
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調査資料詳細データ
リサーチ内容
第1章 ポリプロピレン市場の展望
1.ポリマー事業に新たな発想を導入するPPメーカーは理想のビジネスモデルを早急に
第2章 ポリプロピレン市場の動向
【1】各社の生産体制
第3章 ポリプロピレンメーカーの動向と戦略
日本ポリプロ
利益創出型事業への転換を目指しPP市場の高付加価値化を推進
三井化学
脱エチレンを掲げ、プロピレンチェーンにシフト世界で勝ち残るPPメーカーを目指す
出光石油化学
川上から川下までの一貫体制を追求し利益の最大化を目指す
住友化学工業
特長あるグレードの拡販及び開発に注力し高付加価値分野の拡充を推進
サンアロマー
バセルグループのネットワークを活かし、「Win-Win ソリューション」を追求
1.ポリマー事業に新たな発想を導入するPPメーカーは理想のビジネスモデルを早急に
- 単独でのグレード統廃合から「スタンダードグレード」の確立へ国内PPメーカーの競争力はPP業界全体でボトムアップを図るべき
- 戦略グレードには人も金も積極投資を別事業部の設立など汎用グレードとは一線を画す売り方を確立する
- 2003年10月に三井住友ポリオレフィンは解消日本ポリケムとチッソのPP事業統合会社として、日本ポリプロが誕生
第2章 ポリプロピレン市場の動向
【1】各社の生産体制
- 三井30万t/年、出光石化20万t/年が本格稼動へ今後はグレード統廃合を進めるとともに、相互受委託生産体制へのシフトも検討課題
1.総出荷量【3】PP種類別動向
2.国内需要
- 03年は大幅な輸出増となるも、04年の輸出は内需対応のため減少する方向に
3.射出分野
- 04年の国内需要は前年比3%増の見込み、04年問題は当面影響なしとの見方が有力
(1)自動車4.フィルム分野
- 堅調なトヨタ、復活した日産等の影響によりJPPの出荷量が大幅に拡大
- JPPは2004年より機能性マスターバッチとベースPPのセット販売を本格展開三井化学はインラインコンパウンドの活用を積極化
- 拡大する中国市場を含めた「世界5極体制」の構築が進展
- ワイヤーハーネス向け脱塩ビ対応材料としてノンハロ系難燃PPでの採用が進展も今後はコストダウンが課題に
トヨタ自動車(2)家電・OA機器
日産自動車
- TSOPではⅥの使用が増加するも、現在は次世代型TSOPへの置き換えを世界で推進世界で勝ち残るサプライヤーとともにさらなる成長を目指す
いすゞ自動車
- 日産統合材の次世代版も検討、低コスト化及びPPメーカーの技術革命がカギを握る
- 統合材ではPPメーカーグレードを積極的に検討・採用塩ビはワイヤーハーネスを中心に今後も残るとの見方
(3)日用品・雑貨・その他
- PP各社の家電分野に対する位置付けは低いものの、コスト対応・グレード開発も進展
- 乳等省令改正の影響は現在のところ顕在化していないものの拡販に積極的な容器メーカーとの関係強化による地道な新規用途開拓が必要に
(1)OPP5.押出分野
(2)CPP
- 系列フィルムメーカーと協同による新手法のコストダウンも視野に
- レトルト対応シーラントグレードとして、ターポリマーメタロセンPP、L-LDPEなどの競合が激化の様相
6.繊維分野
- 成形性、嵌合性を改善した発泡PPがシェア拡大の決め手に
7.その他分野
- 今後は大型プラント稼動による価格競争が激化する兆し
- 医療用途にシフトもこれまでになかったPPでの展開が求められる
(1)中空
(2)フラットヤーン
(3)輸出
- 大型プラント稼動による生産増により、ホモの構成比が伸長傾向
- コンパウンド内製化率は7割強、インライン化ニーズ増により内製化率はまだ高まる
- 外注委託を活用し、世界4極でのグローバル供給体制を確立するも今後はニーズに迅速に対応するための海外における内製化が課題
(1)高溶融張力PP(HMS-PP)、発泡PP
(2)ガラス長繊維強化PP
- HMS-PPは特殊な高発泡用途、改質に使用が限定されるも発泡PPは今後市場拡大の可能性が本格的に高まる
(3)リアクターTPO
- モジュール化の進展により、ガラス長繊維強化PP市場は拡大傾向
(4)メタロセンPP
- トップのJPPをはじめとし三菱グループでリアクターTPO市場の過半シェア
- フィルム・シートや自動車用途で脱塩ビ化の推進により、リアクターTPO市場は拡大へ
- 世界初のメタロセンランダムコポリマー「ウィンテック」は発展途上各社次世代PPと位置づけ、開発に注力
第3章 ポリプロピレンメーカーの動向と戦略
日本ポリプロ
利益創出型事業への転換を目指しPP市場の高付加価値化を推進
- 2003年10月にJPCとチッソのPP事業統合会社として誕生
- 早期の合理化と統合シナジーを図り、さらなる競争力の向上を目指す
- グレード数の6割削減など、統合後の合理化に着手
- トップとして商慣習の是正にも取り組む
- 04年春には30万t/年規模プラントの具体的内容を発表予定
- 同時にS&Bを行い現有能力の中で汎用から高付加価値グレードへのシフトを進める
- 自動車向けにコストダウン対応の新たなオプションとして
- 2004年より機能性マスターバッチを本格展開
- 「ウィンテック」は付加価値用途に注力
- ターポリマーは汎用用途も含め、幅広く採用拡大を目指す
- 発泡PP「ニューフォーマー」は食品容器を中心に採用拡大
- メタロセンランダムPP「ウィンテック」はフィルム向けを中心に展開
- 繊維、ブロー分野での用途開発も進む
- 旧JPCと旧チッソの技術を融合し「新生ニューコン」のラインナップを拡充
- JPPとしてメタロセン系リアクターTPOの研究開発も推進
- PPコンパウンドを重点分野と位置づけ、
- エクソン・モービルとの合併による欧州拠点の新設も視野に
三井化学
脱エチレンを掲げ、プロピレンチェーンにシフト世界で勝ち残るPPメーカーを目指す
- グローバル展開を加速しユーザーとの共存共栄を図る
- 04年4月より大阪300,000t/年プラント稼動、グレードを絞り込みコスト競争力を高める今後は重合~フィルム製膜をラインで結び、ユーザーの価格競争力の向上も検討
- 03年はプラント停止により販売量が大幅に減少するも、04年は大幅増を見込む
- インラインコンパウンドを武器に大手自動車メーカーでの採用を拡大
- ノンハロニーズ対応を目指し、独自でリン系難燃剤を開発現在はノンハロPPのジャケット材向けに研究開発を進める
- 汎用OPPのコスト競争力強化を推進し、ユーザーサイドのコストメリットの創出を図る
- 発泡PPを重点課題と位置付け、研究開発に注力
- インラインコンパウンドを軸に内製化率の向上に注力
- PPコンパウンド世界トップを目指し、世界4極体制の強化を図る
- 触媒から製品化までの一貫した技術開発力を活かし、新たな差別化製品の開発に注力
出光石油化学
川上から川下までの一貫体制を追求し利益の最大化を目指す
- マーケットインの開発に徹底的に注力し、差別化製品、高付加価値製品の拡充を図る
- 千葉工場と徳山ポリプロの一体運営を進め生産効率の最大化を目指す
- 高いコスト競争力を武器にOPP向けなどのホモ用途の出荷量は大幅に伸長
- 技術サービスを活かしたユーザーサポートを徹底し、自動車向け出荷量を拡大
- フィルム分野ではコスト競争力を活かすとともに、高付加価値化も追求
- 出光ユニテックとの連携を活かし、多様なエンドユーザーのニーズに対応
- 01年7月にトクヤマ「P.E.R.」を譲受、ユーザーニーズへの対応力をさらに強化
- 03年にランダム系半硬質タイプを上市、ニーズに的確に応える製品として販売を加速
- TPO出荷量は好調に推移、今後も押出及び自動車分野向けでの販売に力を入れる
- 内製コンパウンド化率の向上に注力し、ユーザーからのコスト削減要請に対応
- 世界5極体制に基づき、中国、欧州について域内拠点の強化を検討
- 加工技術等を活かしたソリューションビジネスを軸に高付加価値企業の確立を目指す
- ニート・コンパウンドの大口は「バルクコンテナ物流システム」
- 出荷比率は国内販売量の2割を超え拡大傾向
住友化学工業
特長あるグレードの拡販及び開発に注力し高付加価値分野の拡充を推進
- 高付加価値分野向けの開発及び拡販に注力するとともに国内で唯一海外に重合拠点を保有する強みを活かし利益の最大化を図る
- 気相法2系列を国内トップレベルにまで増強予定
- 溶媒法プラントを廃棄するとともに、コスト競争力のさらなる向上を推進
- 自動車、CPP、押出分野向けの拡販に力を入れる
- 次世代型PPとして位置付けるメタロセンPPの課題解決に向けた研究開発も推進
- トヨタ、ホンダでの採用拡大が自動車分野での出荷増を牽引
- 海外コンパウンド拠点の設立も検討
- CPP向けはターポリマー等による差別化技術を活かし出荷量が伸長傾向
- カット及びロールシートを強みに押出分野での拡販に注力
- コンパウンド内製化率80%を目指すも、特殊品は外注に集約を図る
- 日・米・亜で「高品質」グレードの生産を強化、今後も海外勢との差別化を推進
サンアロマー
バセルグループのネットワークを活かし、「Win-Win ソリューション」を追求
- 汎用品での収益力強化を図るとともに、特殊品での展開も積極的に推進
- 生産効率やグレード統合によるコストダウンに注力する一方バセルグループとの連携のさらなる強化も進める
- 独自の配合ノウハウを活かしコストパフォーマンスを高めたバンパーグレードが2003年よりトヨタなどの大手自動車メーカーで採用に
- 特殊グレードを武器に主力フィルムメーカーにおけるセカンドサプライヤーのポジション獲得に注力
- HMS-PPは独自開発の低発泡グレードの出荷量が好調
- バセルグループで世界36万t/年のリアクターTPOの生産能力を保有05年を目処に米国レイクチャールズでも生産開始予定
- 2002年にジエーテル系触媒によるPPを上市メタロセンPPは国内での市場性を見極め、マーケティングを推進
- 02年7月にコンパウンド能力を増強、今後も内製化率のさらなる向上を推進
- 営業コストの削減を狙い、小口対応や物流業務のアウトソーシングを推進
- バセルグループにおけるグローバル包囲網の一翼を担う
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