2004年版 ファインケミカル市場の展望と戦略

発刊日
2004/08/10
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体裁
A4 / 218頁
資料コード
C46102900
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調査資料詳細データ

リサーチ内容

~はじめに~

第1章 ファインケミカル市場の展望


【1】ファインケミカルメーカーの業績は回復傾向、いまこそ事業の再構築を
世界的な医薬メーカーのM&A進展や薬事法改正、薬価引き下げ等の外的環境が変動
「一言で語れるファインケミカルメーカー」を志向することが生き残りを可能に
各社業績は01年度は大幅ダウンも02年度には回復、03年度はさらに伸びを示す
【2】技術・装置・人材の資源をいかに活かすか
オリジナリティを究めたものだけが勝ち残る
需要変動に左右されない経営基盤の強化のため、まずは内部留保の拡大が重要テーマ
ゲノム創薬やジェネリック医薬品、半導体用フォトレジスト向け等の需要が拡大
「次の時代を生き残るための宝探し」を行う新規テーマの情報収集に力を入れる
技術レベルの高次化は具現化したものをユーザーに提示することも必要
人材育成は「マルチスペシャリスト」に向けた育成がカギを握る


第2章 ファインケミカルメーカーの展望


エーピーアイ コーポレーション
有機合成とバイオ技術を武器に勝ち残りを目指す
04年4月に子会社を吸収合併、事業一体化による受託市場でのポジション強化へ
医薬では治験薬5ライン体制を構築し、R&Dからの受託にも力を入れる
新規参入の化粧品原料パイロットプラント稼動のほか、船底塗料向けの設備増強も視野に
技術優位性を武器に医薬原体及び中間体ビジネスの拡大を推進
船底塗料や化粧品原料に注力する一方、収益性の低い製品は整理を検討

住化ファインケム(現・住友化学工業)
技術力・品質力・ユーザー対応力で国内トップのポジション確立
今後は住友化学との事業統合によりさらなる拡大を目指す
04年7月に住友化学に吸収合併、住化ファインケムの良さは今後も温存・強化し
できるだけ早期に統合効果の最大化を追求
プラスαの「開発型受託スタイル」を通じCSのさらなる向上につなぐ
国内ではカスタムビジネス、海外ではジェネリック原体拡販に注力
不斉合成などの技術でも国内外の研究機関に委託し技術格差のさらなる拡大を推進

中央化成品
あらゆるラボ生産に対応し「ファインケミカルのコンビニ」を目指す
酸化還元及びハロゲン化技術を基軸にCSのさらなる向上を追求
受託合成比率は40~50%、今後はさらなる受託比率の向上を図る
品質・コスト・技術サポートを徹底し海外勢との差別化を推進
上海で営業拠点及び生産子会社を設立、中国を中心に海外展開を積極化


大阪有機化学工業
「ファインマテリアルアクリルメーカー」のポジション確立を目指す
03年11月期売上高はIT向けが好調となり業績が大幅に回復
需要に基づいたアクリル酸エステルの研究開発の推進とともに機能性ポリマーの開発へ
アクリル酸エステル製品・特殊化学品では
迅速な開発力・生産技術力・コスト競争力を追求し生き残りを目指す

東レ・ファインケミカル
シーズとニーズを結合させた研究開発と用途開発を武器に
ファインケミカル事業のさらなる強化を追求
02年に東レグループのファイン事業を結集した新生「東レ・ファインケミカル」へ
反応合成から重合までの一貫体制による技術シナジーが現出
「キラリと光る技術と製品」で世界ユーザーに価値を提供
液晶テレビや半導体需要の増加に伴いDMSOニーズも拡大
04年4月に大型リサイクルプラントを設立、循環型ビジネスモデルの構築へ
ポリサルファイドポリマでは技術力を活かしたグレード及び用途開発がテーマに
医薬中間体は年率10%、電材向けは年率20%で売上高が拡大傾向
今後も高品質・迅速な対応を活かしたユーザーとの信頼関係をベースに積極的に注力
セルローススポンジなどのオンリーワン製品の用途拡大続く

ダイトーケミックス
既存ユーザーに対する技術開発を徹底するとともに
新製品化率40%を目指し新規市場の開拓を推進
03年度売上高は微減で推移、今後は液晶・ディスプレイ材料での伸びを見込む
大阪工場は研究開発拠点へのシフトを視野に入れる
04年9月から中国でのJV先で原料を調達しコスト競争力の強化につなぐ
主力のg線・i線が低迷するもエキシマレーザー向けの拡販に注力
ディスプレイ材料や記録用などユーザーとの共同開発によりさらなる進化を追求

純正化学
最適コストで最大限の利益を生む高次ファインの追求へ
04年9月に上海に中間体製造工場設立、05年春稼動を目指す
05年稼動を目指し、埼玉及び大熊工場にマルチプラントを導入
医農薬・電材・食添向けの顧客ニーズを満たす高度な品質管理体制を活かす
低調に推移していた電材及び農薬向け売上高は05年度以降の伸びを見込む
医薬では改正薬事法施行後の受託ビジネスの拡大を図る
産学連携などによりオリジナル品の拡充に注力

日宝化学
シアン・ヨウ素・臭素をキーマテリアルに据え、得意技術及び分野を深耕
09年度で売上高100億円・経常利益10億円を目指す「110構想」の実現に向け
新製品開発及び営業力のさらなる強化を推進
マルチパーパスプラントを次々に増設、医薬及び電材、写真薬向けの需要増に対応
ヨウ素では循環型リサイクルのビジネスモデルへの移行を進める
シアン化等のキーテクノロジーの進化を進め、市場におけるポジションの強化へ
親会社の日本触媒との連携により酵素反応型キラルの生産を開始
今後は製品の拡充を進め10億円の事業規模への育成を目指す

みどり化学
応用技術を進化させた「ファインのスペシャリスト」を志向
内部留保を高めたリスク管理の徹底により生き残りを図る
特定ユーザー製品専用の小型設備導入により顧客満足度の最大化を追求
GMP対応の徹底した品質管理により、薬事法改正後も利益増につなぐ
「ファイン」は顧客ニーズにピンポイントで応える機能製品を主体とした事業へ

東ソー・ファインケム
得意とする有機金属技術を深耕するとともに自社品の拡充にも注力
有機金属反応及び反応剤のセット販売と技術レベルのさらなる深化を目指す
04年4月からボロン酸の自社品を工業レベルで生産し積極的な拡販を推進

東京化成工業
多様な有機合成技術と精製処理技術でスペシャリティ製品の拡充へ
03年に中国にファイン子会社を独資で設立、東京化成グループのさらなる拡大進む
特定分野での知識及び経験を持った人材の確保が今後の課題に
04年末に従来とは全く異なる設備を導入、医薬中間体向けの生産能力は倍増へ
バイオ事業に参入、糖鎖を中心に研究開発に力を入れる

ケイ・アイ化成
新規化合物の研究開発とともに技術の横展開を進め
高次ファインケミカルメーカーへの進化を追求
売上高は減少傾向にあるも、製品の整理再編により利益率は改善へ
化成品では世界トップの金属Na技術をベースに他社では真似できない事業へ特化
05年には数品目を上市しオリジナル品の拡充に注力
03年度に2化合物が化審法認可、機能製品の化合物開発に注力しCS向上を目指す
04年中に「ファフィア酵母」の新製品が上市予定
既存のアスタキサンチン用途である健康食品及び化粧品分野への本格参入へ

相互薬工
キロラボ技術をベースとした独立系ファインケミカルメーカー
高次な技術力を活かした生産及び研究開発に注力
アジアからの原料調達による徹底的なコスト削減とともに
受託品やオリジナル品の研究開発に注力し業績回復を目指す
04年7月に治験原薬向け設備の増強へ、高次技術を要する生産に注力
さらなる需要増への対応のための人材確保及び育成が課題に
医薬では技術力の要するステロイド原薬や高度な品質管理が問われる治験薬に特化

黒金化成
最先端の需要分野における情報収集により業績のさらなる拡大を目指す
IT不況等の影響により低迷していた業績は回復に向かう
今後は電材を中心としたファインケミカル製品向けに生産棟新設も検討
IT・ライフサイエンス・環境ビジネス分野に注目しビジネス拡大をにらむ
非ノルマ制の専任開発部隊を軸に情報収集に力を入れる
売上構成比ではファインケミカル8割弱に、電材を中心に売上高が拡大
ビイミダゾールの売上高は年率2桁増へ、今後は海外生産も視野に

郡山化成
スピーディなユーザー対応力と提案力を活かし次代のファイン化につなぐ
新規受託テーマの拡大及びプロセス改善により業績回復を目指す
コスト競争力に優れたヨウ素回収事業の強化及び受託比率の向上に注力

東ソー・エフテック
東ソーグループの一員としてフッ素化をキーテクノロジーに据え
グループ間連携の強化を推進
フッ素化の技術及びノウハウの蓄積により高利益率を追求
今後も世界トップシェアを有するTFEAでの差別化戦略を追求
05年春~夏にTFEAの専用設備を2,000t/年程度にまで増強予定
医薬などへの需要対応とともに誘導品開発も強化
ハロン1301代替品CF3Iは05年に事業化の見込み

ナード研究所
受託事業だけでなく自社品研究開発も含めた総合研究開発型企業へ
オリジナルの研究開発では特許戦略を推進し04年から産学連携等に本格的に注力
ドラッグデザイン・プロセスデザインまで取り組む研究開発を推進
02年12月に顧客対応型の組織に変更、03年度の業績拡大につながる

アヅマ
研究開発から量産・物流までの「ワンストップ・サポーティング」企業へ
設備増強に伴う需要拡大によって、04/2期の化学品事業部売上高は前年同期比8.8%増
03年7月に中央工場立ち上げ、04年9月より南工場の本格稼動へ
これまでの少量合成だけでなく、大ロット品の受託合成にも対応
課題は現場管理者の拡充、今後は人材確保及び育成に力を入れる
電材における次世代グレードへの技術対応にも注力
100t程度の小口物流業務にも注力、ニーズに応じた物流機能の追求へ

高圧化学工業
差別化技術とユーザー対応力で顧客満足度のさらなる向上へ
IT製品を中心とした需要の高まりにより売上高は回復傾向に
高圧反応技術、クリーン環境対応、ユーザーニーズに応じた品質保証で差別化を推進
04年5月にはクリーン環境対応型設備が稼動
電材を中心に売上比率の拡大が続く

シンコー技研
高分子系ファインケミカルに強みを持つ技術集団
中ロットへの対応も整備し、もう一段階上のステージを目指す
オリジナル品の売上高が拡大傾向に、今後も受託合成とともに業績拡大を追求
02年1月より山北工場稼動、04年8月には5,000L設備を計2基新設
PETからの代替を目指し、高耐熱オリゴマーの研究開発に注力
「他社がやりたがらない特殊品」にも積極的に取り組むことでCS向上をさらに追求

大阪油化工業
蒸留・精製技術をさらに深耕し新規分野への横展開が進む
情報収集に基づくニーズ先行型の開発により顧客の抱える問題の早期解決を図る
ppbレベルでの品質管理による徹底的な不純物除去に力を入れる


第3章 大手総合化学メーカーのファイン・スペシャリティ戦略


三井化学
世界市場で存在感のあるポジション確立に取り組む
石化・基礎化分野における収益力強化とともに機能性分野の成長・拡大に注力
04年2月にライフインプロジェクト立ち上げ、ヘルスケア事業の拡充を図る

昭和電工
成長戦略事業での拡大を図り、企業価値のさらなる増大を目指す
「オンリーワンもしくはナンバーワン」製品群を拡充し売上・利益のさらなる拡充へ
関連子会社との連携などにより戦略市場であるエレクトロニクス向けの拡販に注力
無機と有機の融合により開発されたナノ粒子「Shonanox」が05年には採用へ
世界初の開発となる余剰麻酔ガス分解処理装置は大学を中心に採用が増加傾向に
光触媒シリーズでは衣料を中心に需要増大、今後は新規開拓にも取り組む
主力製品に加え他社からの事業譲受により農薬市場でのポジションを高める
今後は中国を中心とするアジア市場での拡大を目指す
世界初となるビタミンEリン酸エステル「VEP」を開発、04年秋の上市を目指す

旭硝子
コアテクノロジーのフッ素化技術を中心にさらなる進化を追求
既存医農薬中間体の売上は減少傾向
フッ素化技術の高度化及び国際分業体制で巻き返す
F2ケミカルズとの技術融合により超音波造影剤などの新規テーマが動き始める
フッ素化技術をベースに、プロセス開発力、GMP対応、品質管理で差別化推進
ASPEX事業との連携により顧客満足度のさらなる向上を目指す

日本曹達
ホスゲン・イオウ・シアンを中心にプロセス及び化合物開発をさらに深耕
企業ブランドを高める高度技術を有する分野には積極的に経営資源を投入
「価格、技術、品質」で他社及び海外勢と差別化、自社の強みのさらなる強化へ
国内で高い競争力を持つ「メチオニン」の中間原料MMPを1拠点で一貫生産へ
輸送上のリスク回避とともにさらなるコスト競争力の強化につなぐ
HPC、ファロペネムNa、カルバペネム系中間体での展開に力を入れる
今後もユーザーサイドの研究段階から開発を支援しトータルでCS向上を目指す
特殊ポリマーや特殊CVD法によるITOガラス膜など特殊技術をさらに深耕

セントラル硝子
フッ素を中心とする最先端技術を高めプレゼンスのさらなる向上を目指す
フッ素化以外の合成技術の拡充、最終製品に対する知見、グローバル展開の強化
これらの課題を解決しCSの最大化を徹底的に追求
ファインケミカル事業を需要分野単位で区分
カスタムケミカルでは主力の医薬で04年及び05年で新規テーマ立ち上がりを見込む
主力製品の1つであるNF3では05年秋の完成を目指し生産能力を倍増
電池材料・オプティカルディバイス・アグリバイオ事業も積極的に展開
日米英の世界3拠点を軸とした情報収集体制を構築
既存及び新規ユーザーにフィードバックし市場プレゼンスの向上につなぐ

日本化学工業
自社技術を活かした高付加価値化を進め高利益率への拡大を目指す
中計「NVC-111」の計画を2年連続上回る、今後は営業利益改善が最重要課題に
徹底した製造工程及び品質管理技術を背景とした電材事業の高付加価値化が続く
有機化学品部門の医薬中間体は付加価値の高い分野に拡大を図る
ホスフィン誘導体はDVD向けや信号機に使用されるLED向けの拡販に注力

日華化学
「NICCA」ブランドの浸透拡大を図りアジアNO.1を目指す
03年度売上高は横ばいで推移、今後は新製品開発及び需要分野のさらなる拡大に注力
「グレーターチャイナ」構想に基づき中国ビジネスのさらなる強化へ
華南エリアでは台湾子会社の経営主導体制への転換により業績が拡大傾向に
華東エリアでは工場及び技術サポート拠点を新設し、国内同様のサービス体制を構築
東南アジアでは工場設立構想、米国では新製品の拡販など積極展開が進む
次代を担う事業として新規事業を立ち上げ、積極的に事業育成に取り組む
界面活性剤技術を活かしたデミ コスメティクス部門は業務用頭髪化粧品で
自社のポジションを確立、今後は消費財市場への参入を検討

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