2008年版 FPD関連フィルム・シート市場の動向と展望
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第1章:LCD関連フィルム・シート市場の動向と展望
1.偏光板
2007~2008年は新規設備増設よりも既存設備の生産性向上が重視される
1,960㎜の広幅ラインも稼働開始、次は2,300㎜幅も
2008年以降、シャープTV向けでサンリッツがシェアアップへ
パナソニックによる液晶パネル新工場稼働で大型IPS向けの参入気運が高まる
「iPod」「iPhone」向けの偏光板は住友化学が100%供給、今後はVA化やIPS化も
パネルメーカーの垂直統合による新規メーカーの影響は
問題山積み、力特の行方は
中国市場、TN向けバージン偏光板市場規模は360万㎡程度で安定
STN偏光板、中国メーカー参入も端材使用で壊滅的な打撃も
TFT向けは2010年以降、深セン深紡と佛山偉達の共同展開の可能性も課題は大
2.偏光板材料
(1)TACフィルム
TAC代替新材料候補、アクリル、PPはどうなる
(2)PVA(PVOH)フィルム
(3)プロテクトフィルム
1.PET系プロテクトフィルム
台湾市場でローカルメーカーの採用が始まる
「プロセス材」から「部材」へのポジション転換による事業価値向上の可能性も
2.ポリオレフィン系プロテクトフィルム
粘着タイプと共押出タイプはプロセスによって使い分けられる
(4)リリースフィルム(セパレーター)
韓国勢による製品投入と拡販が本格化
3.位相差フィルム
(1)大型分野
TN-TFT大型分野では富士フイルム「WV」がスタンダード
26インチ以上TV向けとして「WV-T」の試験販売を開始、2009年1月から本格販売を予定
VA大型分野ではハイエンド~ローエンドまで
コニカミノルタオプト、富士フイルム、オプテスの三つ巴戦に突入
IPS 向けは富士フイルム「Z-TAC」が圧倒的シェア
ハイエンド向けには「アートンZ」や「ゼオノア+液晶コーティング」
(2)中小型分野
モノクロSTNは低位安定、カラーSTNは減少傾向
横バイで推移するとみられていたTN-TFT(ECB)、「iPod」「iPhone」で
伸びに転じる
オプテスは斜め延伸でコストダウン提案
小型VA分野では積水化学とオプテスが先行
4.反射防止フィルム
2007年度の表面処理は、AG70%弱、CHC16%、クリアLR10%、AG・LR3%、ドライAR1%
(1)中小型分野
性能と品質でドライARとウェットコート品の棲み分けはほぼ完了
スパッタと蒸着の使い分けも鮮明に
「最終製品での良品率」向上につながる品質の追求が必須に
(2)大型分野
LCD-TV向けでのクリア化の流れも、コストとパネル欠点カバーの問題から再びAGに回帰
AG・LRの需要はLCD-TV低価格化の影響で大きく縮小
日本、韓国マーケットでのハイエンド機種の普及に期待
クリアLR TV向けではパネル欠点のカバーが課題となりサムスン以外での採用は進まず
反射率0.5%以下の領域への挑戦も
(3)偏光板メーカーの動向
5.バックライト周辺フィルム
(1)光拡散フィルム(Diffuser film)
韓国勢のMLFへの注力シフトで2008年以降日本メーカーのシェアが回復へ
(2)集光・輝度向上フィルム(Brightness Enhancement film)
プリズムシート、MLFは韓国・台湾勢が急成長
「集光」と「拡散」を複合化したマルチファンクションタイプの開発競争激化
DBEF代替狙いの研究開発も本格化へ
6.拡散板
PC拡散板は失速もサムスン電子が採用拡大に動き出す
素材間競争は「表面賦形」という新たな局面に
「ローカルサプライヤの台頭」が顕在化、トップ住友化学の勢いに翳りも
ユーザー・モデルを選ばない「究極の拡散板」がカギ
第一毛織がPC拡散板への移行に着手、エンタイアもPC賦形品を開発
エンタイア、奇美實業の増産意欲は依然衰えず。能力的には「住友越え」が視野に
第一毛織、コーロンは中国での供給体制整備に目を向ける
2008年は韓・台メーカーがシェアを拡大、日系メーカーはポジションダウンの構図
省エネ・薄型化を背景に表面賦形品の需要が急激に拡大
「転写性」からゼオノア製拡散板が改めて浮上の兆し
フィルムとの複合型拡散板は「SAT」以降の動きが見えず
「完全フィルムレス」も視野に入れた機能統合は模索が続く
LCDバックライトはエッジライト型、直下型の2方向も、エッジライト型優勢の流れ
7.平板導光板
2007年末に第一毛織が撤退、他メーカーでも事業を見直す動きが一部で顕在化
旭化成ケミカルズはDKCのプロダクトミックスを見直し、導光板向けに再度シフト
2008年は世界的な景気の後退を受け、17万tを下回る水準に
薄肉化の影響もあり、主力のPCモニタ向けは頭打ち感が強まる
光源のLED化を背景にノートPCで平板導光板の採用気運が高まる
開発競争が活発化も、輝度向上を実現する賦形技術が次の課題に
LCD-TV用のエッジライト型LEDバックライトはPMMA導光板で動き出す
第2章:PDP関連フィルム・シート市場の動向と展望
1.光学フィルター
PDPセット~パネル~光学フィルターで業界再編相次ぐ
改めてPDP-TVの「大画面TVであることの楽しさ」の消費者への訴求が重要に
SCPが「導電膜+CRF」光学フィルター価格をメッシュフィルター並みに近づける方針
他の光学フィルターメーカーにも「低価格化+差別化策」の開発が求められる
サムスンSDIがF/F採用をスタートするも、2008年のF/F需要は減少
ただし、2009年以降は「厚み3cm以下」の薄型TV向けでの採用が拡大する可能性も
光学フィルターメーカーは低価格化に加え、PDPの価値向上につなげる開発もテーマに
2.PDP用反射防止フィルム
「低反射化」と一部の「反射防止フィルムレス」の二極化が顕在
2007年の反射防止フィルムメーカーの生産能力は大幅増、2008年は微増にとどまるものの
今後は需給バランスの不安定化も懸念材料に
2009年には視感度平均反射率0.2~0.3%品が使用される可能性も
三井化学撤退等により複合フィルム比率は踊り場段階に
3.PDP用電磁波シールドフィルム
2008年より新規メッシュのガラスオンメッシュが採用開始
エッチングメッシュ以上の低価格性を武器にポジション確立を図る
2008年に入りエッチングメッシュがさらに低価格へ
光学フィルターメーカーのなかには、エッチングメッシュへの切り替えを検討するところも
ウェットコートによるメッシュは多くのメーカーが水面下で開発を推進
SCP「Black Crystal™」がメッシュフィルター同等の価格にまで近付けば
スパッタガラス需要もさらに高まる可能性も
第3章: 有機EL関連フィルム・シート市場の動向と展望
1.バリアフィルム
ミドルバリア領域では一部実用化スタート
OLED基板等のハイバリア領域は早ければ2010年以降から市場創出へ
(1)ハイバリアフィルム
ユーザーからの要望は水蒸気透過度10-6g/㎡/day
要求スペックを満たすハイバリアフィルム開発が進む
連続積層のSABIC IP、多層のVitex、単層の三菱樹脂、DNP
OLED用ハイバリアフィルムの標準化を目指した動きが活発化
フィルムVS金属箔の戦いも見据えたバリアフィルムの開発も重要に
(2)基材フィルム
耐熱フィルムは「百花繚乱」の様相、スタンダードポジションの争いは
これから本格化
第4章:FPD関連フィルム・シートメーカーの動向と戦略
日東電工株式会社
偏光板事業戦略転換、シェアから利益重視へ
住友化学株式会社
生産スピード、収率、コストダウン、開発力の強化で
さらなるシェアアップを狙う
LG Chem,Ltd
兄弟会社LGDでのシェアは60%、2006年以降台湾でもシェアアップ
2008年Q4には広幅・高速設備が稼働
プロテクトフィルムの内製率は2008年度に60%に達する見込み
力特光電科技股フェン有限公司
2008年に復活、2009年に過去最高の売上高を計画も
注目される買収・提携の動き
株式会社サンリッツ
大型液晶TV向けで本格展開開始、売上、シェアとも大幅アップへ
株式会社ポラテクノ
「車載」「染料系高耐久」がキーワード、光学事業は堅調な伸び
プロジェクター部材事業は強みを活かして再構築へ
温度追従型位相差フィルムは2008年に生産能力を4倍に増強
無機系偏光板「ProFluxTM」はフロントプロジェクター向けのほか、
高機能部材として幅広い分野に応用展開へ
達信科技股フェン有限公司(Daxon Technology Inc.)
業績も技術力も急成長、
AUOでのシェアは2008~2009年で40%を見込む
ACE DIGITECH,Ltd
サムスン電子でのシェアはモニターを中心に2009年で25~30%を見込む
大型TV向けへの本格参入は広幅4号機の導入以降
奇美材料科技股フェン有限公司(Chi Mei Materials Technology Corporation)
CMO向けのシェアは2009年で35~40%を見込む、TV向けも本格展開へ
晶威光電股フェン有限公司(Skypola Optronics Corp.)
2007年は中小型中心で実績、モニター向けは2008年Q2より本格量産
深セン深紡楽凱光電子材料有限公司
中国偏光板のパイオニア、STNの実績高まる
TFT向けは2009年に50万㎡の実績を見込む
佛山偉達光電材料有限公司
中国3番目の正規偏光板メーカー、
2008年以降ローエンドTN向けは撤退しSTNの構成比を65%に引き上げ
温州市僑業経済開発有限公司(QIAOYE)
モノクロSTNとカラーSTNにシフト、TFTへの参入は当面なし
富士フイルム株式会社
フジタック、WVフィルム、IPS用位相差フィルムの強みをさらに強化
VA用位相差フィルム、CVフィルムでは本格攻勢が始まる
プレーンTAC、既存機の能力アップで2008年度には合計能力は68,000万㎡/年に
最大2,300㎜の超広幅にも対応へ
「WVフィルム」久しぶりの新設で2009年の能力は9,500万㎡/年に
VAおよびIPS向け位相差フィルムでもシェアアップに挑む
反射防止フィルムはボリュームより付加価値を重視したハイエンド機種向けの製品開発
2008年度中に50型EMIシールド市場でシェア30%確立へ
早ければ2009年にも「銀塩メッシュ+反射防止」複合品を上市
コニカミノルタオプト株式会社
「VAタック」は大型TV向けでトップシェア堅持、ミドルエンドに強み
進化するVA-TAC、ポストノルボルネンをコンセプトにした3G品も投入
反射防止フィルムは「クリア感」「ドライコートに近い低反射性」をアピール
ユーザーの画面デザインに最適化した提案を推進
株式会社オプテス
大型液晶TV向では2010年までにコスト競争力アップでTACと勝負
小型分野では斜め延伸「ZDグレード」が実績
中小型は押出から延伸まで一貫生産による高品質とコスト競争力を活かした氷見製造部と
バッチ式延伸による高岡製造部での少量多品種で作りわけシェアアップへ
積水化学工業株式会社
小型分野では高度な製膜・延伸技術で高シェア
大型分野では2010年にコストで戦える新材料で対応
新日本石油株式会社
新設備導入により2008年度内には品質問題をオールクリア
携帯情報音楽端末向けでNHフィルム拡大、VA、IPS向けの新規フィルムも投入
帝人化成株式会社
LCD向け位相差フィルムは横ばいから微増、
タッチパネル向けが拡大、ブルーレイディスクカバーフィルムに期待
ノルボルネン系フィルムによる大型LCDへの展開は仕切りなおしへ
将来的には低光弾性係数で、逆波長分散タイプの光学フィルムの開発も視野に
2008年10月にITOフィルムの供給能力を120万㎡/年に引き上げ
「プラセル基板」「電子ペーパー」などタッチパネル以外の用途展開にも着手
藤森工業株式会社
安定した品質と供給能力で偏光板プロテクトフィルムのトップシェアを維持
海外勢の参入と競争激化で偏光板プロテクトフィルムの低価格化続く
徹底的な品質管理と性能改善によるユーザーの収益向上に寄与で差別化
昭和工場が本格的な量産を開始しフル操業状態に、2期工事の検討も進める
リリースフィルム「フィルムバイナ」はほぼ全量を外部販売
両面テープ向けで蓄積した技術・ノウハウが活かせるNCF向けの需要に期待
株式会社サンエー化研
プロテクト貼り合わせ~スリット、検品、光学粘着まで
光学部材の後加工部分の一貫受託体制確立を模索
掛川工場での能力増強が奏功し2007年度のプロテクトフィルム販売量は堅調に成長
日立化成工業株式会社
「ケミカル」の技術力と知見を駆使し品質と信頼性で差別化
価格競争激化の中、売上高は年間15%前後の成長率を維持
主力のプリズムシート向けはバックライト構成の変化で伸び率鈍化
反射防止フィルム向けはアプリケーション拡大で成長
株式会社スミロン
光学部材用保護フィルムは韓国市場で高シェアを確保
プリズムシート・MLF向けの販売量が急成長、裏面保護での粘着タイプの需要拡大に期待
積水化学工業株式会社(工業テープ事業部)
凹凸面用強粘着タイプの拡販を推進
株式会社ツジデン
材料~製品までの一貫体制を活かし、
改めて光拡散フィルムでの差別化の方向性を模索
2009年春にはチェコの後加工拠点が稼動予定、東欧地域のLCD-TV需要拡大に期待
光拡散フィルムには差別化、開発の余地はまだあるとの見方
高反射フィルムはTV向けPPタイプに加えノートPC向け銀反射タイプを製品化
株式会社きもと
前加工、後加工ともに海外拠点での対応力を強化
海外勢の台頭による価格競争激化で光拡散フィルム売上高の伸び率が鈍化
ジョージア(前加工)、ポーランド(後加工)など海外市場向けの供給体制を強化
バックライトの構成変化に対応した新製品開発に取り組む
サンテックオプト株式会社
バックライトの部材削減、組立工程簡略化を実現する製品開発を推進
個々のニーズに応えるカスタム対応と品質に対する信頼性が高く評価される
複数の機能を複合化したグレードを提案、幅広い用途での採用が拡大
「All in One」フィルムや導光フィルムなど新たな付加価値を持つ製品の
開発・提案を薦める
SKC Haas Display Films Company
新しい生産プロセスの導入でMLF市場での圧倒的優位性確立を図る
光拡散フィルム ポーランド拠点が稼働を開始し韓、中、欧の3拠点生産体制確立
MLFではUVコート設備の増設が一段落、複合機能グレードなど高付加価値品で差別化
ERMプロセス導入でTV向けBL部材需要の一挙取り込みを狙う
SHINWHA INTERTEK CORP.
ウェットコートからUVコートへのシフトが進展
ウェットコートの光拡散フィルムの販売量は2008年以降に大幅縮小が見込まれる
中国・蘇州への設備移転も視野に
UVコートフィルムでは上拡散フィルム機能を複合化した2in1タイプ「PTX」に期待
多層コート技術によるDBEF代替フィルムの開発も推進
MIRAENANOTECH CO.,LTD.
新たな製品開発を積極的に推進、2008年中には一通りのグレードが出揃う
2008年度の売上高は前年比倍増を見込む、プリズムシートとMLFの比率はほぼ半々に
ハイエンドTVを狙い高輝度、耐スクラッチ性に優れたグレードを導入
ナノインプリントによるDBEF代替フィルムは2008年中に量産開始予定
TORAY SAEHAN Inc.
フィルム加工事業の売上高が順調に拡大
2008年10月には亀尾第三工場内にリリースフィルム向け新コーターを増設予定
原反~加工までの一貫体制を活かし、品質・コスト両面で差別化
偏光板向けでの実績が急速に成長
反射防止フィルム市場に参入、韓国内での拡販に注力
光拡散フィルムはサムスン、LGの2大パネルメーカーに供給
LG Electronics Inc.
ラインナップの拡充でバックライト部材事業の強化を図る
2007年に市場投入したMLFが大きく成長
迎輝科技股分有限公司(EFUN TECHNOLOGY CO.,LTD.)
ミドルエンド以上の付加価値マーケットをターゲットに展開
上拡散フィルムの機能を複合化したマルチファンクションフィルム「CM30-FS」が成長
下拡散+プリズム+上拡散全てを1枚に統合した「All in 1」グレードの開発を推進
嘉威光電股分有限公司(Gamma Optical Co.,Ltd.)
独自開発の高性能プリズムシートを提案、確実に実績を伸ばす
拡散フィルム機能を複合化した新製品の提案を積極的に推進
2009年にはマイクロレンズタイプの製品も上市予定
宣茂科技股分有限公司(Exploit Technology Co.,Ltd.)
台湾で初めて光拡散フィルムを国産化、CMO、AUO向けに高いシェアを確保
2007年はワールドワイドで5%前後のシェアを確保
2008年中の製品化を目指しMLFの開発も推進
リンテック株式会社
粘着加工、表面コートで独自の技術力を活かした事業を展開
品質、性能、コスト競争力に自信
2008年度から新中期経営計画がスタート、2010年度には連結売上高2,400億円を目指す
アドバンストマテリアルズ事業部門では半導体、タッチパネルなどの分野が成長
PDP、リアプロTVなどは市場そのものが頭打ち
拡大が期待されるタッチパネルへの注力シフトを進める
剥離フィルム セラコン用はボリュームから付加価値への転換を推進
オプティカル事業部門 より幅広く技術力をアピール
リケンテクノス株式会社
PSA事業拡大の一環として反射防止フィルムの販売量も拡大
2009年中の補助ライン導入により、生産能力を倍に向上させる予定
2008年夏にNIRAブレンドPSAの上市へ
東レフィルム加工株式会社
グループの総合力で差別化
PO系マスキングフィルム「トレテック」 主力の光学関連は
パネルの部材構成の変化の影響を受け面積ベースの成長率が鈍化
シリコーンコートフィルム「セラピール」はセラコン、偏光板関連を中心に安定的に拡大
2008年4月より「ルミクリア」を使用した光学フィルターが採用
東レグループの持つPETから光学フィルターまでの部材対応力を活かす
「ルミクリア」では平均反射率0.4%の低反射タイプも投入
凸版印刷株式会社
ドライ~ウェット、AR~LR~AGとフルラインナップで展開
ドライARでは新たなマーケット開拓への取り組みを推進
幸手、滋賀の両工場で蒸着、スパッタ、ウェットコートと幅広く生産
スピードアップによる生産能力拡大を図る
高精細と明所コントロールの両立したTV用AGフィルムを2008年度中に上市予定
日本製紙ケミカル株式会社
CHCでは専業としての強みを活かし品質とラインナップで差別化
AGはニッチに絞って付加価値重視の展開を推進
AS-CHCは完成、鉛筆硬度4Hの高硬度グレードの開発は2008年中に上市予定
ユーザーサイドの歩留まり向上でHCフィルムの伸びは鈍化
低ヘイズAGなどTV向けグレードの開発に取組む
住友化学株式会社
拡散板市場でのシェア維持へ、製品バリエーションの拡充を推進
国内での需要増に対応し愛媛工場の拡散板ラインを専用系列化
2008年夏よりポーランド第2ラインが稼働、トータル拡散板生産能力は3.5万tに
導光板向けは採算性の悪化を受け、様々な角度から事業見直しを検討
2008年初頭より表面賦形品を市場投入、韓・台・日で採用を拡大
機能統合を目指した「究極の拡散板」実用化も視野に入れる
三菱レイヨン株式会社
連続キャスト板の特徴を活かし、LED化対応での先行を狙う
導光板向けは中国拠点をメインに、2009年12月稼働のタイ拠点でも生産の予定
高輝度板は導光板向けシート出荷量の60~70%を占めるまでに拡大
「次のバックライトシステム」を見据え、表面賦形及び一体型の開発に着手
ノートPC向けの極薄品は2009年モデルより採用立ち上がりの見込み
LCD-TV向けでの展開を見据えた取り組みも水面下で活発化
帝人化成株式会社
PC拡散板の需要盛り返しに向け、水面下での取り組みが続く
PCの特性を活かした拡販に注力 LEDバックライト、パブリックディスプレイがターゲット
コストメリットを有した機能的新製品の開発を目指す
タキロン株式会社
LCD-TVの薄型化にPC拡散板の新たな需要を見出す
一般品から付加価値品と位置づける表面賦形へとシフトを図る
2008年冬モデルで採用に目処
両面賦形、ビーズレスなどユーザーニーズへの対応力に強み
「完全フィルムレス」を目指した表面賦形品の開発も進める
株式会社オプテス
樹脂、精密射出技術、パターン成形技術がベースも
ハイエンド追及から転換、新たな成長戦略に踏み出す
ボリュームゾーンでの需要取り込みを目的に台湾等での生産委託を開始予定
2009年1月、親会社である日本ゼオンに吸収合併の予定
樹脂から加工までの一貫体制によりさらなるコストダウン・品質改善を見込む
省エネ・薄型化に対応可能な拡散板として引き合いが増加
2008年後半より大手メーカーの主力モデルで採用を獲得
パターン成形技術を活かした展開としてエッジライト型LEDバックライトも視野に
穎台科技股フェン有限公司(ENTIRE TECHNOLOGY CO.,Ltd)
「住友化学越え」を視野に設備投資を積極化
拡散板生産能力は7ライン1,950t/月、2009年も2ライン以上の増設を検討
拡散板出荷量は2008年 15,000tを見込む、AUOに加え、CMOでも採用増
戦略製品と位置づける表面賦形品は2009年時点で出荷量の50%へ
2008年2Qに表面賦形タイプのPC拡散板を開発
パネルの薄型化対応など、特殊ニーズへのフォローを進める
奇美實業股フェン有限公司
2010年にも拡散板市場トップシェアを目論む
一部投資計画を見直し、2008年は導光板及び拡散板の併産ライン2本の増設に止める
南部科学工業園区に新工場を建設、最終的には計12ラインの導入が可能
薄肉化が影響し、2008年導光板用PMMAシート出荷量は伸び率鈍化
2009年モデルよりノートPCで採用が本格化、対応設備も整える
PC拡散板からPS系拡散板へのウェイトシフト進む
表面賦形品は2008年5月にPS系を上市、2009年にはPCにも対応へ
CHEIL INDUSTRIES INC.(第一毛織株式会社)
2009年以降はPC拡散板メインに転換
2007年末に導光板用PMMAシートの生産を停止も
ノートPC向けについてはサムスン電子と共同開発を推進
2008年11月よりビーズレスタイプのPC拡散板を量産開始
パターンの転写性から厚みは1.0、1.2㎜
2ラインはPC専用、残り1ラインはPC/PSの兼用機に
2009年を目処に中国工場の設置も検討
Kolon Industries,Inc.
LGDの主要サプライヤー、37インチ、42インチで採用拡大
2008年8月より耐熱PS表面賦形品の量産を開始
韓国LGDの19.8㎜パネルで採用を獲得、順調に実績を上げる
Samsung Corning Precision Glass Co.,Ltd.
2012年の光学フィルター市場でシェア49%の確立を目指す
2008年6月に既存スパッタラインを改造、需要によっては2009年下期にスパッタライン新設へ
スパッタガラスと「CRF」使いの光学フィルター「Black Crystal」の拡販に注力
2009~2010年頃にはメッシュフィルターと同等価格を目指す
スパッタガラス比率は2007年で70%、2008年は80%近くまで向上の見込み
LG Chem,Ltd.
2008年初頭よりG/F生産に切り替え、今後もG/F主体へ
SKC Haas Display Films Company
韓国および中国セットメーカー向けの販売強化により堅調な成長を目指す
2008年の販売量は2007年比50%増を見込む
日油株式会社
PDP反射防止フィルムメーカーから総合機能フィルムメーカーへ
新規フィルムの開発も進め、新市場及び新規顧客開拓を推進
2008年中に従来比1.2倍への生産能力に拡大
市場環境を見極めながら1,500万㎡/年への拡大も視野に入れる
2007年度の「リアルック®」販売量は前年割れとなるも、2008年度以降は再び拡大基調へ
LCD用途やその他フィルム販売量も堅調に需要が拡大
2008年は「9100」がメイングレードへ、超低反射タイプ「9200」も拡販に注力
LCD用ではPETベースのクリアLR「X2100」やクリアAR「X4010」、
クリアLR「TX011」をラインナップ、2008年度中の採用を目指す
「ペンフィット®」、「クリアタッチ®」の販売好調
新規フィルム「アクアガード®」や有機導電フィルムは2008年にサンプルワークへ
住友大阪セメント株式会社
PDP用途のみならず非PDP分野の拡充も図り
機能性フィルムのトータル的な事業拡大を目指す
印刷メッシュは2009年に従来比1.5~2倍となるキャパアップを予定
反射防止フィルムは更なる広幅対応も視野に入れる
低反射「クリアラスAR F-1800」を2008年7月に上市予定
視感平均反射率0.1%の超低反射タイプ「F-01」も開発
日本フイルコン株式会社
安定品質及び量的対応力を武器に、電磁波シールド材のメインポジションを維持
FHD機種向けで堅調な需要を確保
サイズ別には大型化比率が高まるも、32型需要動向に応じて比率も変動
凸版印刷株式会社
エッチングメッシュに加え、他メッシュ開発も推進
エッチングメッシュ販売量は急拡大、FHD機種のみならずHD機種向けでも量的拡大進む
50型台に加え、2008年は40型需要も堅調に高まる
SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン合同会社
バリアテクノロジー及びGEグループとの連携によるコラボを活かし、
フレキシブルOLEDの実現を目指す
水蒸気バリア性能では10-6g/㎡/dayのハイバリア性能を実現
「UHBフィルム」(仮称)ではバリア性能自体の良さに加え
世界トップクラスのPCメーカーのノウハウを活かし220℃の高Tgも実現
2008年末~2009年初頭までに試作量産プロセスの確立へ
三菱樹脂株式会社
最高水準のガスバリア性能と顧客ニーズに対応したカスタマイズ対応力を軸に
「X-BARRIER」の拡販に注力
「テックバリア」とは一線を画す「X-BARRIER」を開発 2008年7月より本格量産がスタート
携帯端末や太陽電池バックシート等で採用がスタート
2009~2010年には水蒸気透過度10-6g/㎡/dayの実現を目指す
グンゼ株式会社
フレキシブルデバイス用透明導電性フィルムの開発を推進
高透明かつ高耐熱、高寸法安定性の「Fフィルム」を開発
バリア膜付「Fフィルム」では水蒸気透過率2.0×10-4 g/㎡/dayを達成
OLEDや太陽電池の実用化に向けたガスバリアフィルムの開発も推進
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