2013年版 プラスチックシート市場の展望と戦略

プラスチックシート市場では、これまで需要拡大が続いていたLCDバックライト用導光板、拡散板などのFPD関連市場が縮小する一方で、自動車用高発泡シートの需要が堅調である。また、タブレットPCやスマートフォンのボリュームゾーン機種では製品の価格ダウンへの対抗策として、従来ガラスが中心であったカバーレンズのシート化の動きが本格化し始めている。本調査レポートでは、このようなプラスチックシートの注目分野の動向に加え、食品容器用や一般産業用、工業用など幅広い用途に向けた製品の動向を考察した。

発刊日
2013/02/06
体裁
A4 / 170頁
資料コード
C55101100
PDFサイズ
3.2MB
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上/印刷不可・編集・加工不可/検索・テキスト・図(グラフ)の抽出等可/しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 170頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

(準備中)の「内容見本をダウンロード」は、資料発刊後のご提供になります。
オンライン試読サービスとは 詳細はこちら

調査資料詳細データ

リサーチ内容

■本資料のポイント

  • 市場ニーズの吸い上げとコスト最適化が不可欠に
    既存の開発テーマの追求が国内需要の掘り起こしにつながる
  • ディスプレイカバー(前面板)
    新興国向けのスマホ、タブレット端末廉価品でカバーの樹脂化ニーズ拡大
    超高硬度・低吸水など樹脂の枠組みを超える性能付与の開発も進む
  • 自動車用発泡体(EPP、PS/PE共重合発泡体)
    自動車用EPP市場は2ケタ近い成長率が続き、2015年には7万t規模へ
    PS/PE共重合発泡体はEPP代替をターゲットにグレード開発が進む
  • PMMAシート・・・主要4社とも量より付加価値を志向した展開に
    HC、耐指紋コートなど加工度を高めた製品の開発・投入も
  • PCシート・・・主戦場が中国へとシフト、生産・供給のローカライズが課題に
  • PVCプレート・・・内需中心の一般産業用は他素材からの回帰で回復傾向
  • PP系シート・・・PPフィラーは食品分野で耐熱発泡シートとの競合が激化
    透明PPシート・・・蓋材向けで需要が拡大、2012年は龍田化学が新たに参入図る
    発泡PPシート・・・非食品分野では景気回復の恩恵受け物流資材向け需要が拡大へ
  • PSPシート・・・PS/変性PPE発泡シートの需要が拡大、耐熱ニーズが再び熱を帯びる
  • OPSシート・・・価格競争力に向けた処方箋が不可欠、海外生産が次の一手か
  • A-PETシート・・・蓄積した技術・ノウハウをベースにバイオ化の取組みも始まる

■本資料の概要

第1章:プラスチックシート市場の展望
第2章:機能性シート及びシート加工品市場の展望
第3章:プラスチックシートメーカー(二次加工メーカー)の展望と戦略
第4章:各種シートの動向と展望

■掲載内容

第1章:プラスチックシート市場の展望

現地適合化の重要性が増す
市場ニーズの吸い上げとコスト最適化が不可欠に
  (表・図)プラスチックシート 市場規模推移(PMMA、PC、PVC)
既存の開発テーマの追求が国内需要の掘り起こしにつながる
  (表・図)プラスチックシート 市場規模推移(A-PET、OPS、PSP、PPF)

第2章:機能性シート及びシート加工品市場の展望

1.ディスプレイカバー(前面板)
  新興国向け廉価品を中心にスマートフォン、タブレット端末のカバーの樹脂化ニーズが拡大
  PC勢、PMMA勢ともPC/PMMA共押出品の開発・投入を推進
  超高硬度、超低吸水など樹脂の枠組みを超える性能付与のための開発も進む
  市場・ニーズの変化にスピーディーに対応する事業展開が求められる
    (表)ディスプレイ前面板用シート メーカー別出荷量推移
2.自動車用発泡体(EPP、PS/PE共重合発泡体)
  自動車用EPP市場は2ケタ近い成長率が続き、2015年には7万t規模へ拡大
    (表)自動車用発泡体市場規模推移(2012年~2015年)
  シェアトップのJSPがグローバル生産体制の整備で先行
    (表)自動車用発泡体 主要メーカー別出荷量・シェア(2012年)
  PS/PE共重合発泡体はEPP代替をターゲットにグレード開発が進む
    (表)EPPおよびPS/PE共重合発泡体 主要メーカー生産体制一覧

第3章:プラスチックシートメーカー(二次加工メーカー)の展望と戦略

旭化成ケミカルズ株式会社
  タッチパネル前面板カバー、LED照明用拡散板など
  「古くて新しい」需要の掘り起こしと拡大を推進
  PMMAシート販売量は2012年に底を打ち2013年以降は微増での推移を見込む
  大型LCD用導光板に替わり面発光ディスプレイ向けのラインナップが拡大
  拡大を続けるLED照明分野に高透過高拡散グレードを市場投入

株式会社クラレ
  日本国内でモノマーからシートまでのMMAチェーンを展開
  国内拠点は押出板に特化、中国拠点ではセルキャスト方式で
  少量多品種の高付加価値品を展開
  タッチパネルカバーのガラス代替の動きに期待
  クラレ独自の樹脂でフィルム市場に展開

住友化学株式会社
  面発光ディスプレイ、面照明、ディスプレイカバーなど
  一般グレードの高付加価値化に注力
  生産体制の再編で能力、ロケーションを最適化
  一般汎用シートではボリューム拡大より収益向上に力を入れる
  看板用パネル、照明などの川下展開、オーダーカットサービスなどを推進
  スマートフォン、タブレット端末などのタッチパネルカバーの樹脂化に期待

帝人化成株式会社
  共押出グレードの投入でタブレットPC前面板での採用に期待
  主力マーケットである中国ローカルのシートメーカーへのOEM委託を開始
  価格及び納期面での競争力を強化
  中国での委託生産や前面板向けグレードの拡販により2012年以降は成長基調に
  2013年よりタブレット端末前面板向けグレードでの展開が本格化

三菱ガス化学株式会社
  ハードコート、低ソリタイプのPC/PMMA多層シートは
  スマートフォン前面板としての実績を伸ばす
  2009年春の薄物・ハードコート板の能力増強により
  タッチパネル前面板の需要拡大に対応
  建材、一般産業など国内需要縮小の一方で前面板を中心とした海外販売は堅調に推移
  静電容量タッチパネル搭載スマートフォン前面板では低ソリグレードが拡大

タキロン株式会社
  プレート販売量は2013年に入り小康状態、需要好転に期待
  全社売上高は堅調もプレート関連事業は企業の設備投資抑制により縮小続く
  PVCプレートは2010年~2011年前半にかけて国内外で比較的好調に成長も
  2011年後半以降は設備投資のストップで大幅な減少に転ずる
  PCプレートは薄肉グレードに注力

住友ベークライト株式会社
  高付加価値製品に注力し収益性の高い展開を推進
  PC板は建材関連が好調、熱線カット、メンテフリーなど付加価値付与で差別化図る
  一般産業用ではスマホ、タブレット端末の前面板向け薄板の成長に期待
  PVCプレートは横ばい~微減で推移、今後大きな増減は見込めず
  アクリル変性耐衝撃PVCなど、独自の高付加価値品での展開に注力

積水成型工業株式会社
  ボリュームではなく、独自開発の高性能品の投入で収益向上を図る
  工業用プレートは企業の設備投資縮小により伸び悩むも一般用は堅調
  耐熱PET-G、民生用アクリル変性PVCプレートなど、独自製品での展開に注力
  シート関連では金属代替を狙った高強度・高弾性シート「フォルテ」に注力

ユニチカ株式会社
  「ユニレート」の優れた特性と抜群の加工性を活かし
  高付加価値用途への展開に注力
  独自の加熱積層プレス技術・組成設計で低ソリ性、寸法安定性を実現
  紙ベーク、ガラスエポキシ、キャストナイロンなどからの代替需要を取り込む
  2012年1月に導電グレード「CV6」、超厚グレード「GC」を上市

出光ユニテック株式会社
  共押出多層技術と結晶化コントロールによる透明性を武器に
  細かいニーズに確実に応える製品の開発・投入を推進
  PBP販売量は横ばいも介護食、病院食容器向けでの採用が拡大
  さらなるバリア性向上に向けた製品開発を推進
  「ピュアサーモ」は食品用PP系容器蓋材向けで2012年度以降2ケタ成長を見込む
  「スーパーピュアレイ」では多層化技術を活かしたグレード開発に注力

オージェイケイ株式会社
  押出技術と表面加工技術にさらに磨きをかけ、新規用途の開拓に取り組む
  2012年内にはPCやPMMA製薄肉フィルムの本格生産に向けた設備の改造が完了
  A-PETシートでは新規耐熱グレードの上市が視野に入る

積水化成品工業株式会社(PSPシート)
  機能性の付加と適正な価格帯の両立を目指した製品開発に取り組む
  2012年はカップ麺向けが震災特需の反動減、トレー向けも伸び悩む
  耐寒耐熱性や靱性に優れるレンジ容器向けの一般反が好調推移
  PPFシートや耐熱PSPシートの代替により今後も大幅な出荷増を見込む

株式会社JSP(PSPシート)
  エンドユーザーのニーズを機能で具現化する製品開発を推進
  2013年度中に新たな開発シートの上市を計画
  PPFシートやPS/変性PPEシート代替を狙う

サンディック株式会社
  高度な延伸技術を活かせる新分野への展開を模索
  輸入品との競合が激化し、2012年のOPSシート出荷量は前年割れへ
  耐熱グレードの販売をさらに強化、深絞り対応の「810」はA-PET代替として採用が始まる

電気化学工業株式会社
  耐熱グレードの拡販でOPSシート事業の持続的な成長を目指す
  他素材との競合は激しくなるも、2012年の出荷量は横ばい推移が続く見通し
  ソフトOPSシート「ソフリア」の需要は緩やかに動き始める

ダイセルポリマー株式会社
  既存のOPSシートのブラッシュアップに重点的に取り組む
  輸入品との競争激化により、2012年のOPSシート出荷量は前年割れを見込む

ポリテック株式会社
  専業メーカーならではの開発力で
  A-PETシートのさらなる機能向上に取り組む
  2013年に和歌山工場への一軸延伸設備の導入を計画
  薄肉化をテーマに新たな需要の獲得を目指す
  工業用の不振が響き、2012年のA-PETシート出荷量は低調に推移

三菱化学株式会社
  樹脂・剤に遡った機能性や環境適性に優れるグレード開発を推進
  食品、非食品ともにA-PETシートの厳しい需要環境が続く
  給紙技術、価格対応力を高めながらカット板の出荷増を狙う
  バイオPETシートの開発が完了、耐熱シートは非食品分野を中心に拡販に取り組む

ウツミリサイクルシステムズ株式会社
  ポリエステルリサイクルのリーディングカンパニーとして
  安全・安心を支える技術開発を追求
  2012年5月に固有重合ペレットがFDAのNOLを取得
  同年11月より厚労省のガイドラインに適合した再生A-PETシートの出荷を開始

株式会社JSP(EPP)
  EPP市場のグローバルトップ企業として一層の飛躍を目指す
  北九州、中国、台湾、ブラジル、インドで「ピーブロック」の工場を新増設
  グローバル供給体制のさらなる拡充を図る
  自動車部品を中心に需要は順調に拡大
  2014年度には「ピーブロック」の海外売上高360億円を目標に掲げる

積水化成品工業株式会社(PS/PE共重合発泡体)
  「ピオセラン」のグローバル展開拡大に向けた販売・供給体制を再構築
  成形加工拠点の整備を進め
  素材開発力や品質、提案力の向上や納期の迅速化につなげる
  自動車部材は採用車種・部位が順調に拡大
  包装・梱包資材分野では国内需要が低迷するも、アジア地域での非日系向けが好調

第4章:各種シートの動向と展望

1.PMMAシート
  世界的な景気低迷で輸出、内需ともに厳しい状況続く
    (表)PMMA板出荷実績推移
  ボリュームが伸び悩む中、主要4社とも量より付加価値を志向した展開に
  HCグレード、耐指紋コートグレードなど加工度を高めた製品の開発・投入も進む
    (表)主要4社のPMMAシート生産体制
2.PCシート
  主戦場が中国・アジアへとシフト、生産・供給のローカライズが課題に
    (表)PCシート需要推移
    (表)PCシート メーカー別出荷量推移(輸出)
  スマートフォン、タブレットPCの普及に伴いタッチパネルカバーの樹脂化ニーズが拡大
  ガラス代替の高硬度・低ソリグレードの開発・投入が活発化
    (表)PCシート メーカー別出荷量推移(産業用)
    (表)PCシート メーカー別出荷量推移(建材用)
    (表)PCシート メーカー別・用途別出荷量およびシェア推移
3.PVCプレート
  企業の設備投資削減を受け2011年度、2012年度ともマイナス成長に
    (表)硬質塩ビ平板出荷量推移
    (表)硬質塩ビ平板 メーカー別・用途別出荷量およびシェア推移
  工業用では各社とも制電、FM規格対応、アロイ品など付加価値品を強化
    (表)PVCプレート メーカー別出荷量推移(工業用)
  一般産業用は内需中心、他素材からの回帰で需要は回復傾向に
    (表)PVCプレート メーカー別出荷量推移(一般用)
4.PP系シート
  〔1〕PPフィラーシート
    主力の食品分野で耐熱発泡シートとの競合が激化し、市場規模はマイナスのトレンドが続く
    (表)PPフィラーシート 市場規模推移
    (表)PPフィラーシート メーカー別出荷量推移
  〔2〕PPシート
    食品包材分野では蓋材向けに高透明PPシートの需要が拡大
    2012年は龍田化学が新たに参入を図る
    (表)PPシート(薄物) 主要メーカーの概要
    非食品分野ではクリアケース向けの需要が伸び悩む
  〔3〕発泡PPシート
    食品分野の需要は低調推移も、2013年はプラス成長が視野に入る
    (表)発泡PPシート(食品分野)市場規模推移
    (表)発泡PPシート(食品分野)メーカー別出荷量推移
    非食品分野では景気回復の恩恵を受け、主力の物流資材向けの需要が拡大へ
5.PSPシート
  2012年は一般反が市場を牽引、10万t超えが視野に入る
    (表)PSPシート 市場規模推移
    (表・図)PSPシート メーカー別出荷量推移
    (表)PSPシート メーカー別用途別出荷量及びシェア(2010年~2012年見込み)
  PS/変性PPE発泡シートの需要が拡大傾向、再び熱を帯びる「耐熱ニーズ」の取り込み
    (表)PSPシート用途別出荷量推移(食品分野)
  震災特需の反動を余儀なくされ、ラミ丼は2008年以来の前年割れへ
    (表)即席めん類等の生産量の推移
6.OPSシート
  逆風が続くOPSシート市場
  2013年にはエフピコ、中央化学の大手2社向けで1万t超の需要消失へ
    (表)OPSシート 市場規模推移
    (図)OPSシート 用途別構成比(2012年見込み)
  価格競争力強化に向けた処方箋が不可欠、海外生産が次の一手か
    (表・図)OPSシート メーカー別出荷量推移
    (表)OPSシート 主要メーカー 生産体制一覧
  メーカー各社はA-PETシートがカバーしにくい耐熱領域に焦点を定める
7.A-PETシート
  食品分野は堅調推移、非食品分野は2013年に回復基調に転じる見通し
    (表)A-PETシート市場規模推移
    (表・図)A-PETシート メーカー別出荷量推移
  2012年4月に再生プラスチック材料の使用に関するガイドラインが発出
  メーカー各社の対応は二つに分かれる
    (表)A-PETシート バージン・再生別市場規模推移
  非食品分野ではカット板への注目度が上昇
  A-PETシートで培った技術・ノウハウをベースに延伸、バイオ化の取り組みも始まる
    (表)A-PETシート 需要分野別市場規模推移

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 170頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい

矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております

マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。