2013年版 太陽電池セル・部材市場の現状と将来展望
太陽電池市場では供給過剰によるモジュール価格の下落が進み、2011年より参入企業の破綻が相次いだ。高いコスト競争力を有する中国の太陽電池メーカーも事業の収益性が急速に悪化しており、今後は再編や破綻企業の再生がクローズアップされてこよう。一方、太陽電池に対する普及政策が日本、欧州、北米などの先進国から発展途上国へ拡大するなど、世界規模での導入量は今後も高い伸びが予測される。本調査レポートでは、日本・アジアの有力太陽電池メーカーおよび各種部材メーカーの戦略を分析し、太陽電池市場で生き残るための方策を探った。また、大幅な低コスト化が期待される有機系太陽電池の開発動向を明らかにし、中長期的な太陽電池市場を展望した。
調査資料詳細データ
調査目的:太陽電池セル及び太陽電池部材メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドの太陽電池セル及び太陽電池部材市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
調査対象:セル・モジュール(結晶Si、薄膜Si、CIGS、CdTe、色素増感、有機薄膜)、部材(原料Si、カバーガラス、TCO ガラス、封止材、バックシート、スパッタリングターゲット、増感色素)
※特別調査「定置用(ESS)蓄電池市場の展望」は2012年版定置用(ESS)蓄電池市場の現状と将来展望(2012年10月発刊)より転載
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2013年2月~2013年6月
■本資料のポイント
●日本でのFIT導入、欧米のAD措置で日本メーカーに追い風が吹く
●競争軸はセル・モジュールからエネルギーソリューションへ
勝てるフィールドの見極めが必要不可欠
●結晶Si
中国勢は内需+日本市場で延命を目指す
台湾勢は日本・中国とセル・モジュールの分業体制構築へ
●薄膜Si
シェアトップのシャープを中国製が追う展開
ターゲット用途での「売る仕組みづくり」が不可欠
●CdTe
モジュールの価格暴落でプライスリーダーの地位が揺らぐ
今後の成長スピードも鈍化の兆し
●CIGS
参入・撤退が相次ぎ、市場プレイヤーは様変わり
●色素増感
結晶Si系の価格急落で屋外電力用途での量産化が遠のくも
エネルギーハーベスティング領域での視界が良好に
●有機薄膜
米・Konarkaが破綻するも、高効率化競争は活発化の一途
●封止材
中国市場で国産化が進展、既存企業は足踏みを余儀なくされる
●バックシート
参入メーカーのシェアが均衡、新素材の提案が急務の課題に
●カバーガラス
ローカルが急速に勢いを拡大
中国でのカバーガラス国産化率はほぼ100%へ
■本資料の概要
第1章 太陽電池セル・部材市場の現状と将来展望
第2章 太陽電池セル市場の動向と展望
第3章 太陽電池セルメーカーの動向と戦略
第4章 太陽電池部材市場の動向と展望
第5章 太陽電池部材メーカーの動向と戦略
特別調査 定置用(ESS)蓄電池市場の展望
■掲載内容
第1章 太陽電池セル・部材市場の現状と将来展望
太陽電池市場は2020年に60GW規模に拡大
Cdte減速、薄膜Si低調もCIGSは続伸、結晶Si系が市場を牽引する
(図・表)太陽電池 市場規模推移
競争軸はセル・モジュールからエネルギーソリューションへ
勝てるフィールドの見極めが必要不可欠
(図・表)太陽電池 タイプ別市場規模推移
(表)太陽電池メーカー別 生産・出荷量推移(上位20社)
部材市場でも一大生産基地となった中国の影響力が増す
利用シーンを想定した製品開発が日本メーカーの優位性につながる
(表)主要3部材 市場規模推移(数量ベース)
(表)主要3部材 市場規模推移(金額ベース)
第2章 太陽電池セル市場の動向と展望
1.結晶Si太陽電池市場の展望
中国勢は内需+日本市場で延命を目指す
(図・表)結晶Si太陽電池 市場規模推移
(表)結晶Si太陽電池 メーカー別出荷量推移(上位20社)
(表)大手中国メーカー 生産体制
台湾勢は日本や中国とセル・モジュールの分業体制構築へ
(表)台湾における太陽電池の需要予測(Moderate)
(表)台湾大手3社 地域別出荷構成(2012年)
(表)大手台湾メーカー 生産体制
韓国・Hanwhaグループが積極的なM&Aで世界市場での存在感を高める
(表)韓国における太陽電池の需要予測(Moderate)
(表)大手韓国メーカー 生産体制
日本市場はメガソーラー向けが急伸、輸入モジュールの国内シェアは2012年度に2割に達する
(表)日本の主要太陽電池メーカー 生産体制
パナソニックとSunPowerの高効率化競争にシャープが参戦
2.薄膜Si太陽電池市場の展望
厳しい事業環境が続き2012年は主要プレイヤーが市場から退出、成長率もマイナスへ
(図)a-Si太陽電池の構造例
(図・表)薄膜Si太陽電池 市場規模推移
シェアトップのシャープを中国製が追う展開
ターゲット用途においての「売る仕組みづくり」が不可欠
(表)主要薄膜Si太陽電池メーカー 生産体制
トリプル型の量産時期は不透明も、タンデム型での高効率化が進展
(図)Si系薄膜太陽電池(タンデム型)の構造例
3.化合物系太陽電池市場の展望
(1)CIGS太陽電池市場
参入・撤退が相次ぎ、2013年の市場プレイヤーは様変わり
市場成長が加速する次のターニングポイントは2018年に
(表)CIGS太陽電池メーカーの撤退状況
(図・表)CIGS太陽電池 市場規模推移
(図・表)CIGS太陽電池 メーカーシェア(2012年)
小面積セルではガラス基板、フレキシブル基板ともに変換効率20%超えを達成
(図)CIGS太陽電池(セル)の一般的な構造
(2)CdTe太陽電池市場
結晶Si太陽電池の価格暴落でプライスリーダーの地位が揺らぐ
今後の成長スピードも鈍化の兆し
(図・表)CdTe太陽電池 市場規模推移
(図・表)CdTe太陽電池 メーカーシェア(2012年)
4.有機系太陽電池市場の展望
(1)色素増感太陽電池市場
結晶Si系の価格急落で屋外電力用途での量産化が遠のくも
エネルギーハーベスティング領域での視界が良好に
(表)色素増感太陽電池 半導体電極および基板別主要企業一覧
2013年にはシャープが自ら樹立した最高記録を0.8%上回る11.9%の変換効率を達成
(表)色素増感太陽電池 高効率化の流れ 【小面積セル】
フィルム型ではRoll to Roll方式への移行を視野に入れたパイロットプラントが稼動
(2)有機薄膜太陽電池
米・Konarkaが破綻するも、高効率化競争は活発化の一途
シングルで11.7%、タンデムでは12.0%に達する
サブモジュールでは変換効率7.7%を達成、自動車用途での採用が先行か
(表)有機薄膜太陽電池 開発動向
(図)有機薄膜太陽電池 セル構造
第3章 太陽電池セルメーカーの動向と戦略
シャープ株式会社
ソーラー事業の構造改革を断行
エネルギーソリューション体への変革を図る
2013年に葛城工場での生産を休止、堺工場への集約化を図る
国内・産業用の需要が急伸、高効率裏面型太陽電池「ブラックソーラー」はフル生産に
薄膜Si太陽電池は東南アジアや中近東、アフリカなどでの拡販を目指す
京セラ株式会社
モノづくりへのこだわりを堅持
国内での一貫生産体制を活かした製品力で勝負する
デボトル増強を進め、2013年には1GW超のセル生産体制を整備
産業用が牽引し、2012年のセル出荷量は前年比20%強の伸長率に
住宅用では太陽電池、LIB蓄電池、HEMSを組み合わせた新システムを提案
多結晶Siセル「ガイナ」で変換効率17.8%を達成、今後は20%超え目指す
パナソニック株式会社
高効率太陽電池HITと蓄電池、省エネデバイス等を組み合わせた
エネルギーソリューションビジネスに舵を切る
2013年2月にマレーシア工場でHIT太陽電池の出荷を開始
2012年は国内住宅向けが急増、2013年も国内需要のさらなる取り込みを狙う
HITの高効率化技術に磨きがかかり、研究レベルではセル変換効率24.7%を達成
ソーラーフロンティア株式会社
本格的な世界進出を睨み、日本市場でのトップクラスの販売基盤と
BOT/EPCのビジネスモデル確立を目指す
世界最大・最先端の国富工場では生産効率が継続的に向上
宮崎第2工場は新製品などの生産を視野に入れ、2013年7月をメドに稼動再開へ
2013年は日本市場のメガソーラー・産業用が需要を牽引、非住宅用の出荷比率が上昇傾向
既存品を上回る高出力モジュールの量産化が目前に
小面積セルでは2013年1月にCdSフリーで変換効率19.7%を達成
富士電機株式会社
セル販売を本格化、フィルム型a-Si系太陽電池の新たな需要創出を目指す
独自の直列接続構造などが評価され、民生用途での引き合いが増加傾向
低電圧・機能付加発電分野では新市場へのアプローチを強化
µc-Siを用いた3接合セルで12%近い安定化効率を達成
高速製膜技術の追求でさらなる高効率化に取り組む
株式会社フジクラ
長期耐久性の担保を出発点にDSCの大面積化・高効率化に取り組む
エネルギーハーベスティング領域への展開を推進
屋内低照度用デバイスのサンプル出荷が本格化する
材料はDSCのプロトタイプを採用するも、独自のノウハウで改良を進める
日立造船株式会社
DSCの大量生産を見据えた製造プロセスの開発を推進
利用形態を想定したプラスチック基板型DSCの実証実験を本格化
2016年度の量産開始を目指す
島根県産業技術センター
公設試発の研究成果がDSCの実用化に結びつき、新産業の創出に貢献
高耐久化、大面積化、高効率化をR&Dのフォーカスポイントに設定する
NEDOプロ「有機系太陽電池実用化先導技術開発」でDSCの市場創出開発をサポート
茂迪股份有限公司(Motech Industries, Inc.)
セルへの注力を継続も
北米、日本でモジュールのブランド化を狙う
セル生産能力1.6GW/年の規模を活かし、生産コストで業界をリード
営業損益は赤字が続くも、セルの出荷量は2ケタ成長へ
中国、日本、北米を成長ドライバーに位置づける
昱晶能源科技股份有限公司(Gintech Energy Corporation)
ウェハーからシステムまでを垂直統合
収益性重視に戦略をシフトさせる
2012年の出荷量は1GW越えへ、OEM比率も上昇傾向
2013年には主力の多結晶Siセルで量産時の変換効率18.4~18.8%を達成
n型セルやバックコンタクトセルの開発にも取り組む
新日光能源科技股份有限公司(Neo Solar Power Corporation)
規模拡大によりグローバル市場でのプレゼンスを強化
2013年5月にDelSolorと合併し、セルの生産能力は1.9GW/年規模に拡大
2013年に入り業績は回復傾向、セル出荷量は1GW超えを計画する
聯相光電股份有限公司(NexPower Technology Corporation)
高い実発電量と優れた意匠性をアピールし、さらなる需要の取り込みを狙う
欧州や中国で競争が激化するも
日本やインドでの需要拡大で、2013年は前年並みの出荷量を見込む
a-Si/µc-Siタンデム型で2011年に160Wpの出力を達成、ラボレベルでは170Wpが視野に入る
Hanwha Chemical Corporation
コスト競争力と技術開発力・ブランド力に磨きをかけ
太陽電池市場での存在感を高める
Solarfun Power、Q CELLSの買収によりセルの生産能力は2.1GW/年に拡大
日本や北米の展開を重点化、2014年にはn型セルの量産化を計画
HYUNDAI HEAVY INDUSTRIES Co., Ltd.
単結晶Si太陽電池をメインに日本の住宅用市場への展開を強化
2012年にセル・モジュールで600MW/年の生産体制を整備
CIGS太陽電池は量産時期を見極める
需要の底上げ感が強まり、2013年の出荷量はプラスを見込む
第4章 太陽電池部材市場の動向と展望
1.多結晶シリコン市場の展望
2012年の世界供給能力は38万t規模に拡大、需給の安定化は早くて2015年に
(表)主要多結晶シリコンメーカー 生産能力の推移
2.封止材市場の展望
(1)封止材用EVA樹脂市場
太陽電池は一時急激に需要増加も2011年より在庫調整局面、今後2~3年は続くか
ただし需給バランスの拮抗で価格は安定的に推移とみられる
(図)太陽電池封止材向けEVA販売量及びシェア(2011年・国内)
(図)太陽電池封止材向けEVA販売量及びシェア(2011年・世界)
旭化成ケミカルズ及び東ソーがチューブラーで、住友化学がオートクレーブで能力増強
(表)EVA、エチレン系コポリマー プラント体制
EVA以外の封止材原料、三井DPC及びダウ・ケミカルがシートで供給開始
(2)封止材市場
中国市場で封止材の国産化が進展、既存メーカーは足踏みを余儀なくされる
(図・表)封止材 市場規模推移
(図・表)封止材市場 メーカーシェア(2012年)
クローズアップされたPID問題による急激な素材代替は生じず
(表)封止材 主要メーカー生産体制一覧(EVAフィルム)
3.バックシート市場の展望
参入メーカーのシェアが均衡化、今後は中国ローカルのシェア拡大へ
(図・表)バックシート 市場規模推移
(図・表)バックシート メーカーシェア(2012年)
(表)主要バックシートメーカー 生産体制一覧
自社の保有技術をフルに活用した新たな素材・積層構成の提案が急務に
4.表面保護材市場の展望
(1)カバーガラス市場
ローカルが急速に勢いを拡大、中国でのカバーガラス国産化率はほぼ100%へ
(図・表)太陽電池用カバーガラス 市場規模推移
(2)透明導電膜(TCO:Transparent Conductive Oxide)付きガラス
薄膜Si向けが低調、2012年には牽引役のCdTe向けでもブレーキがかかる
(表)太陽電池用TCOガラス 市場規模推移
5.スパッタリングターゲット市場の展望
薄膜Si向けが伸び悩み、CIGS向けが唯一の成長分野に
Cu-Gaターゲットは順調に需要を伸ばす
(図・表)CIGS太陽電池の構造と材料・成膜方法
(表)CIGS太陽電池向けCu-Gaターゲット 市場規模推移
Moターゲットは2013年に100t超えも、ユーザーからの低価格圧力が増す
(表)CIGS太陽電池向けMoターゲット 市場規模推移
(表)CIGS太陽電池向けスパッタリングターゲット 主要メーカー生産体制
6.増感色素市場の展望
市場規模は2020年に25億円規模へ
本格普及にはさらなる低価格化と品質向上が求められる
(表)増感色素 市場規模推移
Ru錯体色素では量産化を始めるメーカーが増加
有機色素では新規色素の開発と量産プロセスの改善が進展
第5章 太陽電池部材メーカーの動向と戦略
凸版印刷株式会社
バックシートの優れた強度や耐久性、耐候性、品質を武器に
グローバル市場でのさらなるシェア拡大を目指す
2013年4月に高機能事業本部とエレクトロニクス事業本部を統合し
マテリアルソリューション事業本部を新設
大手太陽電池メーカーの需要を取り込み、2013年の出荷量は2桁近い伸長率を計画
大日本印刷株式会社
材料技術、コーティング・ラミネート技術、多層共押出技術を活用し
封止材・バックシートのさらなる高性能化と低コスト化を推進
PO系封止材「CVF」はPID問題を追い風に引き合いが拡大傾向
バックシートではm-PPEを使用し長期信頼性を高める
バスラインシートは裏面電極型セルのさらなる普及に期待
The Dow Chemical Company
顧客仕様の製品開発を推進し
太陽電池の耐久性、信頼性、生産性向上をサポート
2013年4月にドイツ・シュコパウでPO封止材用フィルム「ENLIGHTTM」の生産を開始し
欧州、アジア、南米アメリカへの供給体制を整備
封止材とバックシートの2つの機能を果たす「2-in-1」タイプを市場に投入
株式会社クラレ
BIPVをメインターゲットにPVB封止材の需要上積みを目指す
主力ユーザーである薄膜Si太陽電池メーカーが苦戦を強いられ
「TROSIFOL SOLAR」の出荷量は伸び悩む
2012年に短波長域での透過率を高めた「UV+」の販売をスタート
リンテック株式会社
高度なフィルムの積層技術をベースに
バックシートの性能・品質、価格面の優位性を高める
価格競争の激化や回収リスク問題などにより苦戦が続くも
日米の需要は堅調、東南アジアやインドの需要取り込みを狙う
2012年6月に接着剤フリーの高耐久性バックシートを発売、日本を中心に採用が広がる
株式会社エムエーパッケージング
バックシート市場で国内トップシェアをキープ
ワールドワイドでもトップグループを形成
日本での固定買取制度の導入を追い風に、2013年の出荷量は2ケタ近い伸長率へ
国内市場に軸足を置きながら一層の成長を目指す
恵和株式会社
共押出技術や材料選定ノウハウをベースに
ユーザーへの提案型アプローチを積極化
国内需要が牽引し、2013年の「Appli-Sola」出荷量はプラス成長を見込む
結晶Si向けでは光反射性・光拡散性等の向上や積層構成・材料の見直しを推進
薄膜系や有機系向け新規材料の開発にも取り組む
三菱マテリアル株式会社
CIGS用ターゲットを中心としたユーザーへのトータルサポートを推進
CIGS用ターゲット製造時に発生するスクラップから
レアメタルを回収・精製するなどリサイクルにも注力
Cu-Gaは広範囲なGa含有量の制御が可能、CIGS向けに需要は順調に拡大
綜研化学株式会社
低コスト化・量産化を実現する有機系太陽電池材料の合成プロセスを相次ぎ開発
高温高圧水マイクロリアクター合成法の効率化による
増感有機色素のさらなる低コスト化に取り組む
導電性ポリマーはOPV正孔輸送材料としての評価が進む
OPVのバルクへテロ層材料として新規合成法によるP3HTのサンプル供給を開始
東洋サイエンス株式会社
グローバルパートナーとの連携により
増感色素・配位子の開発をワンストップでサポート
Ru錯体色素やビピリジン、ターピリジン配位子の販売が急増
2012年12月にはインド・SAPALA社で合成設備のスケールアップが完了する
DSC用の新規配位子としてピラジン化合物を提案
OPV向けにフラーレン誘導体の受託製造もスタートさせる
株式会社ケミクレア
有機材料への深い知見と分子設計ノウハウを活かし
高効率・高耐久有機増感色素の開発を推進
2012年9月に研究開発センターを新設し、合成技術力のさらなる強化を図る
新規インドリン系色素と電折酸化亜鉛膜との組み合わせで変換効率6%を達成
架橋タイプの新規有機色素でさらなる耐久性向上を目指す
特別調査 定置用(ESS)蓄電池市場の展望
ESSの「あるべき姿」は暗中模索状態
ユーザーと共に構築するシステムこそイントロダクション
2015年度は126万kWh、2020年度はその9倍越えまで市場成長の可能性
(表)定置用(ESS)蓄電池市場 需要分野別 市場規模推移(容量・国内市場)
(図)定置用(ESS)蓄電池市場 需要分野別 市場規模推移(容量・国内市場:2010~2015年度)
(図)定置用(ESS)蓄電池市場 需要分野別 市場規模推移(容量・国内市場 2010~2015年度、2020年度)
(図)グリッド用(系統安定用途) 電池別構成比率推移(容量ベース 2012年度見込、2020年度予測)
(図)ピークシフト/ピークカット・バックアップ蓄電(業務用)
電池別構成比率推移(容量ベース 2012年度見込、2020年度予測)
(図)ピークシフト/ピークカット・バックアップ蓄電(一般家庭用)
電池別構成比率推移(容量ベース 2012年度見込、2020年度予測)
(図)UPS(業務用) 電池別構成比率推移(容量ベース 2012年度見込、2020年度予測)
(図)UPS(インフラ用) 電池別構成比率推移(容量ベース 2012年度見込、2020年度予測)
(図)蓄電池搭載電動自動車充電システム 電池別構成比率推移(容量ベース 2012年度見込、2020年度予測)
補助金、推進基金政策による後押し、既設蓄電池の入れ替え等で
業務用蓄電は2013年度以降も伸びを維持
一般家庭用蓄電地はハウスメーカーのセット販売で伸張
急速充電システムは地方自治体の助成制度が追い風に
確実に拡大方向にあるも、長期的見通しが難しい蓄電池市場
この数年でユーザーと共に「最適スペック」、「最適価格」を掴むべし
(表)参考資料:定置用(ESS)蓄電池 主要プレーヤー一覧(取扱い電池種類、ターゲット市場)
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。