2014-2015年版 車載用ディスプレイ市場の現状と将来展望
車載用ディスプレイメーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、車載用ディスプレイ市場における現状と今後の動向の把握を目的とした。
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調査資料詳細データ
調査目的:車載用ディスプレイメーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、車載用ディスプレイ市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
調査対象:車載用TFT-LCD
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用
調査期間:2014年8月~2014年10月
- 自動車の1ランク上の高級志向ニーズを創出すべく、「大型化」、「異形状」、「マルチ画面」など、業界各社が動き出す
- Cluster:Low-Middle Endで高級感を演出できるTFT搭載車種が増加
車載用ディスプレイ市場をリードしてきたCIDに続く新たな牽引役へ - CID:市場を変えたスマホ、安価なDAの搭載率を大幅に引き上げ
- HUD:緊急情報を発する媒体としての定着が今後の明暗を決める
- Miller:積極的な搭載を進めている日産、この動きに追随するOEMの登場次第
- 圧倒的な強さを誇るJDI、Sharpに対し後発の海外製が猛追
- 「CID=7”~8”」,「Cluster=3.5”~4.2”」から突破なくして大型化とは言えず
- 生産性の高い四角形を上回るメリットの創出こそが異形状Displayの成長のキー
- スマホの高画質化が車載用の高精細化をリードし、車載用はHD時代にと突入
- 欧州に続き、日米でもIPS化が進む
第1章 車載用ディスプレイ市場の現状と将来展望
第2章 車載用TFT-LCD市場
第3章 車載用TFT-LCDメーカー動向
■掲載内容
第1章 車載用ディスプレイ市場の現状と将来展望
車載用ディスプレイ市場の現状と将来展望
「CID=7”~8”」,「Cluster=3.5”~4.2”」から突破なくして大型化とは言えず
視認距離の問題でさらなる高精細・高解像度化に疑問の声があるものの、車載用はHD時代に突入
異形状は新たな技術の競争軸に
生産性の高い四角形を上回るメリットの提示こそが異形状Clusterの成長のキー
車載用ディスプレイの連携によるMulti画面ソリューションへ
第2章 車載用TFT-LCD市場
2-1.車載用TFT-LCD市場
ディスプレイメーカーにとって車載向けが次世代の成長ドライバーとして期待
(表)車載用TFT-LCDパネル市場予測(枚数ベース、2013~2018年予測)
2-1-1.車載用TFT-LCD要求特性
車載用の信頼性評価や品質管理基準は民生用とは桁違いの厳しさ
(表)車載用TFT-LCDの仕様
(表)車載用TFT-LCDの信頼性実験一例
2-2.車載用TFT-LCD部位別市場動向
2-2-1.車載用TFT-LCD部位別市場動向(数量市場)
車載用ディスプレイ市場、2017年には1億枚超えへ
(図・表)車載用TFT-LCDパネル市場 部位別出荷量予測
(枚数ベース、2013~2018年予測)
CID、Clusterは市場全体の90%以上を占め車載用マーケットをリード
Clusterは2018年における車載用TFT市場の45%弱を占めるまでに拡大
(図・表)車載用TFT-LCDパネル市場 部位別出荷量予測
(枚数ベース・構成比、2013~2018年予測)
2-2-2.車載用TFT-LCD部位別市場動向(金額市場)
金額市場をリードするのは大面積のCID向け
Cluster市場は出荷数量とも並行し、2018年には3倍規模までに
(図・表)車載用TFT-LCDパネル市場 部位別出荷量予測
(金額ベース、2013~2018年予測)
2-2-3.車載用TFT-LCD単価動向
民生用では単価の大幅下落が進んでいるなか、車載用では4.2”IPSで30$をキープ
ディスプレイメーカーは車載用こそ高利益率の花形事業として再評価
(表)主なインチ別 モード別単価推移(2013~2018年予測)
2-2-4.車載用TFT-LCD部位別市場動向(CID)
カーナビ向けを中心に年平均10%台の安定成長が続く
CID市場を変えたSmart Phone、安価なカーオーディオの搭載率が上昇
2-2-5.車載用TFT-LCD部位別市場動向(Cluster)
CAGR約25%をキープし、Clusterは車載用市場を牽引
Middle-Low車種のHigh-Quality志向により、TFT搭載率がアップ
2-2-6.車載用TFT-LCD部位別市場動向(RSE)
欧州を中心にヒットしたRSEの勢いは鈍化
TabletPCの普及が追い討ちをかけ、高価なRSEの成長は不透明
2-2-7.車載用TFT-LCD部位別市場動向(HUD)
ADASの普及により国・地域によっては安全装置としてHUDを搭載していく可能性も
高級車種のみならず、近年ではMiddle-Endモデルにも搭載が次々と確定
2-2-8.車載用TFT-LCD部位別市場動向(Miller)
E-Miller Displayの拡大は「Nissan」次第
KT法の施行により普及も濃厚視されるなか、センサーやカメラと連携されたCIDが変数に
2-3.車載用TFT-LCDインチ別市場動向
2-3-1.車載用TFT-LCDインチ別市場動向(CID)
10”以上のCIDは高級車を中心としたチャンレンジ的な傾向が強い
カーナビ、カーオーディオに問わず7”、8”が主流
(図・表)CIDインチ別市場シェア(2013年、枚数ベース)
2-3-2.車載用TFT-LCDインチ別市場動向(Cluster)
10”~の大型ClusterはHigh-EndのなかのHigh-End向け
Middle-Low向けは依然として3.5”、4.2”が主力
(図・表)Clusterインチ別市場シェア(2013年、枚数ベース)
4.2”Clusterは日系OEMを中心に採用、3.5”はヨーロッパがメイン
2-3-3.車載用TFT-LCDインチ別市場動向(RSE)
視認距離が短く、8”以上のRSE搭載は難しい
(図・表)RSE インチ別市場シェア(2013年、枚数ベース)
2-3-4.車載用TFT-LCDインチ別市場動向(HUD)
15”以上の表示が可能なHUD、支えとなるのは大面積化したTFT-LCD
大型化するHUDにより金額市場も倍に?
(図・表)HUD インチ別市場シェア(2013年、枚数ベース)
2-3-5.車載用TFT-LCDインチ別市場動向(Miller)
全面にディスプレイを内蔵したE-Millerの普及で、Miller向けは一気に大型化
(図・表)Millerインチ別市場シェア(2013年、枚数ベース)
2-4.車載用TFT-LCDモード別市場動向
車載用ディスプレイの高品質化のためにIPS化は欠かせない選択肢に
(図・表)車載用TFT-LCD モード別市場規模推移
(枚数ベース・前年比、2013~2018年予測)
TN市場は広視野角、高コントラストの表示に優れているIPSに取って代わり縮小
(図・表)車載用TFT-LCD モード別市場規模推移
(枚数ベース・構成比、2013~2018年予測)
欧州は既にIPSが浸透、日・米でもIPSへとシフトが始まっている
(参考資料)車載用TFT-LCD 部位別搭載率
(表)車載用TFT-LCDパネル市場 部位別搭載率(2013~2018年予測)
(参考資料)自動車販売台数予測
(図・表)世界の自動車販売台数予測(2013~2020年予測)
第3章 車載用TFT-LCDメーカー動向
3-1.車載用TFT-LCD市場メーカー動向
JDI、Sharp、トップ2社で市場シェア50%を占め、日系メーカーの強さは健在
(図・表)車載用TFT-LCDパネルシェア(枚数ベース、2013~2016年予測)
後発でありながら勢いを増す台・韓メーカー
実績・品質に基づいた日系メーカーへの信頼は依然として通用し続ける
(図・表)車載用TFT-LCDパネルシェア(枚数ベース・構成比、2013~2016年予測)
民生用をはるかに超える信頼性、車載ならではのスペックが求められる車載用市場
純正品としての新規参入は容易ではない
Cluster向け出荷量が多い日系メーカーに対し、海外製はほとんどCID向けがメイン
3-1-1.車載用TFT-LCD市場部位別メーカー動向
CID向けは日系メーカーを抜きAUOがトップ
(図・表)CID市場における車載用TFTパネルメーカーシェア(2013年、枚数ベース)
Cluster向けではJDIが約45%のシェアを有し圧倒的な強さを見せる
(図・表)Cluster市場における車載用TFTパネルメーカーシェア
(2013年、枚数ベース)
HUD市場の盛り上がりに最大手であるJDIが恩恵を受ける
(図・表)HUD市場における車載用TFTパネルメーカーシェア
(2013年、枚数ベース)
Miller向けは京セラが断トツ
(図・表)Miller市場における車載用TFTパネルメーカーシェア
(2013年、枚数ベース)
3-1-2.車載用TFT-LCD搭載動向
3-1-3.車載用TFT-LCDバリューチェーン(Display~Tier1/OEM)
3-2.車載用TFT-LCDメーカー個別動向
3-2-1.車載用TFT-LCDメーカー個別動向(JDI)
3-2-2.車載用TFT-LCDメーカー個別動向(Sharp)
3-2-3.車載用TFT-LCDメーカー個別動向(AUO)
3-2-4.車載用TFT-LCDメーカー個別動向(LGD)
3-2-5.車載用TFT-LCDメーカー個別動向(Innolux)
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