2017年版 遠隔医療市場の将来展望
遠隔医療は「ICT(情報通信技術)を利活用した健康増進・医療・介護に資する行為」であり、現在の医療環境を取り巻く課題、「医師不足」、「医師偏在」、「医療費の高騰」、「高齢化」に対して効果的なソリューションとなり得る可能性があり、注目されている。「経済財政運営と改革の基本方針2015」において「遠隔医療の推進」という文言が盛り込まれた現在の遠隔医療市場の現状と、2018年度の診療報酬改定に向けた制度面から、遠隔医療市場を取り巻く現状を分析した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:遠隔医療サービス展開企業のビジネスモデル及び、事業概要等について取上げ、今後の同事業の市場性等を展望すること。
調査対象:参入企業
調査方法:面接取材とTEL取材併用
調査期間:2017年4月~2017年6月
- 遠隔医療をDtoDの「遠隔画像診断」と「遠隔病理診断」、DtoPを「遠隔診療」と「遠隔健康管理」の4つのドメインに分類し、それぞれの現状と将来予測を分析する。(遠隔カンファレンス/コンサルテーションは遠隔画像診断、遠隔病理診断に含む)参入企業50社個票掲載。
- 遠隔画像診断:2016年度の市場は100億円を超え、前年度比105.8%の予測である。近年の傾向は健診・人間ドックへの需要の増加トレンドである。
- 遠隔病理診断:慢性的な病理医不足であるが、日本病理学会は、診療報酬の制度面改善に向け働きかけている。「骨太の方針2015」に盛り込まれた遠隔医療の推進は、当該市場にも好材料である。
- 遠隔診療:現在の診療報酬制度では、医療施設にとって制限が多く、遠隔診療用アプリケーションサービスを展開している各ベンダーもマネタイズに苦労しているが、導入医療施設数は順調に伸びている。またスマートフォンの普及率から遠隔診療のニーズは高い。
- 遠隔健康管理:医療費削減の目的から自治体中心に稼動。
Part1 遠隔医療市場の現状と展望
Part2 セグメント別市場
Part3 参入企業個票
■掲載内容
調査結果のポイント
Part1 遠隔医療市場の現状と展望
1-1 遠隔医療の分類と概況
1.遠隔医療の分類
2.遠隔医療の概況
3.遠隔診療
1)遠隔診療の流れ
2)現在の遠隔診療の評価点
3)遠隔診療の展望
2-1 遠隔病理診断
1.遠隔病理診断(テレパソロジー)とは
1)遠隔病理診断の流れ
2)遠隔病理診断の重要性
3)遠隔病理診断市場の現況
3-1 遠隔画像診断
1.遠隔画像診断とは
4-1 遠隔健康管理
1.遠隔健康管理とは
5-1 遠隔医療市場の動向
1.市場の現状
1)遠隔診療市場
2)遠隔病理診断市場
3)遠隔画像診断市場
4)遠隔健康管理市場
Part2 セグメント別市場
2-1 遠隔診療市場
1.市場概要
2.参入企業状況
①メドレー
②MRT
③情報医療
2-2 遠隔病理診断市場
1.市場概要
2.制度面概要
3.病理検査及び標本作製を行う検査・診断の流れ
・常勤の病理医のいる医療施設
・常勤の病理医のいない医療施設
4.病理診断及びテレパソロジーの診療報酬
5.市場規模・予測
6.病理システム市場
7.バーチャルスライド機器市場
8.参入企業状況
1)病理システム市場
2)バーチャルスライド機器市場
9.将来展望
1)バーチャルスライドスキャナ
2)診療報酬上の評価
2-3 遠隔画像診断市場
1.市場概要
2.市場規模・予測
1)契約施設数内訳(企業分類別)
2)金額市場(企業分類別)
3)月間平均読影件数(企業分類・モダリティ別)
4)月間平均読影件数(企業分類・検査種別)
3.参入企業状況
1)一般企業系
2)大学病院系
3)独立・起業系
4)インフラサービス
4.将来展望
2-4 遠隔健康管理市場
1.市場概要
遠隔妊娠健診
2.市場規模・予測
3.参入企業状況
(株)アクセライト/一般社団法人在宅健康管理を推進する会
芙蓉グループ
4.将来展望
Part3 参入企業個票
(株)アイ・コミュニケーション、(株)iCARE、(株)アルム、イセット(株)、
(株)イメージ・コミュニケーション、(株)イリモトメディカル、(株)インテック、
(株)インテグリティ・ヘルスケア、(株)SEMメディカルソリューション、
NTTテクノクロス(株)、(株)エクスメディオ、エムキューブ(株)、MRT(株)、
(株)エムネス、(株)大阪先端画像センター、(有)オフィス・ラジオロジスト、
カールツァイスマイクロスコピー(株)、(株)Kids Public、京都プロメド(株)、
クラーロ(株)、一般社団法人在宅健康管理を推進する会、
サクラファインテックジャパン(株)、(株)三啓、スピンシェル(株)、
(株)情報医療、特定非営利活動法人信州画像診断ネットワーク、正晃テック(株)、
セコム医療システム(株)、ソフトバンク(株)、(株)ダイヤメディカルネット、
(株)ドクターネット、特定非営利活動法人新潟画像診断センター、
(株)ネットホスピタル、(株)ネット・メディカルセンター、浜松ホトニクス(株)、
(株)パラマテック、(株)広鉄計算センター、フィンガルリンク(株)、芙蓉グループ、
特定非営利活動法人北陸画像支援センター、ポート(株)、松浪硝子工業(株)、
(株)ミトラ、(株)メディカルイメージラボ、メディカルフィットネスラボラトリー(株)、
メドケア(株)、メドピア(株)、山口医療画像研究センター、
ライカ・バイオシステムズ(ライカマイクロシステムズ(株))、
ロシュ・ダイアグノスティックス(株)、(株)ワイズ・リーディング
<図表一覧>
図表1-1 主な遠隔診療市場のプレーヤー
図表1-2 遠隔診療の流れ
図表1-3 医療費に占める生活習慣病の割合
図表1-4 重症化した場合の入院費と入院日数
図表1-5 人口推移予測
図表1-6 24時間対応体制で在宅医療を提供する医療機関数の推移 在宅療養支援診療所の推移
図表1-7 24時間対応体制で在宅医療を提供する医療機関数の推移 在宅療養支援病院の推移
図表1-8 在宅患者訪問診療料、往診料の算定件数推移
図表1-9 遠隔病理診断の流れ
図表1-10 がん患者年次推移(グラフ)
図表1-11 がん患者年次推移(表)
図表1-12 がんによる死亡数の割合(2015年度)
図表1-13 病理診断科を標榜する医療機関推移(表)
図表1-14 病理診断科を標榜する医療機関推移(グラフ)
図表1-15 遠隔画像診断(インフラ利用型)サービス
図表1-16 遠隔健康管理サービス
図表1-17 主な遠隔医療サービスの概要
図表1-18 遠隔診療の対象となっている主な疾患群
図表1-19 医療費に占める生活習慣病の割合
図表1-20 高血圧疾患患者の推移(グラフ)
図表1-21 脂質異常症患者の推移(グラフ)
図表1-22 糖尿病患者の推移(グラフ)
図表1-23 病理診断科を標榜する施設推移(一般病院)
図表1-24 病理診断科を標榜する施設推移(一般病院)(グラフ)
図表1-25 病理診断科に従事する医師数の推移(表)
図表1-26 病理診断種別の年間検査数とテレパソロジー数推計
図表1-27 放射線科に従事する医師数の推移
図表1-28 CT・MRIの月間検査数(患者数)推移
図表1-29 CT・MRIの月間検査数(患者数)推移(グラフ)
図表1-30 糖尿病患者数の推移(グラフ)
図表1-31 高血圧性疾患患者数の推移(グラフ)
図表1-32 虚血性心疾患患者数の推移(グラフ)
図表1-33 脳血管疾患患者数の推移(グラフ)
図表1-34 画像診断に関する届出状況
図表1-35 病理診断に関する届出状況
図表1-36 在宅医療に関する届出状況
図表1-37 在宅医療に関する届出状況
図表2-1 遠隔医療市場に参入している主なプレーヤー
図表2-2 遠隔医療市場における遠隔診療の領域
図表2-3 厚生労働省通知情報通信機器を用いた診療(いわゆる「遠隔診療」について)
図表2-4 「骨太の方針2015」における遠隔診療のポイント
図表2-5 遠隔診療の適用範囲の拡大
図表2-6 遠隔診療の対象となっている主な疾患群
図表2-7 情報通信機器の保有状況の推移(世帯)
図表2-8 「Join」の位置づけ
図表2-9 対面診療と遠隔診療の診療報酬の差額
図表2-10 遠隔診療にて有効性が示された参考例
図表2-11 遠隔診療の導入による治療継続率の変化
図表2-12 人口1,000人あたりの臨床医数の国際比較(2010年)
図表2-13 医師数の推移と人口10万人あたりの医師数
図表2-14 国民医療費の推移予測
図表2-15 市場サイズのイメージ
図表2-16 2015-2019年度(予)遠隔診療市場規模推移(表)
図表2-17 2015-2019年度(予)遠隔診療市場規模推移(数量)(グラフ)
図表2-18 2015-2019年度(予)遠隔診療市場規模推移(金額)(グラフ)
図表2-19 スマホを利活用した主な遠隔医療の参入プレーヤー
図表2-20 CLINICSのサービス
図表2-21 Pocket Doctorのサービス
図表2-22 Pocket Doctorのかかりつけ医診療のスキーム
図表2-23 Pocket Doctor「かかりつけ医診療」(アップデート後)
図表2-24 「curon」のスキーム
図表2-25 「OMRON connect」と「curon」
図表2-26 遠隔病理診断の概念図
図表2-27 病理診断の種類
図表2-28 病床別の病理医の状況
図表2-29 病理医の年次推移
図表2-30 がん患者の年次推移(グラフ)
図表2-31 がん患者の年次推移(表)
図表2-32 術中迅速病理診断の件数推移(グラフ)
図表2-33 術中迅速病理診断の件数推移(表)
図表2-34 病理診断件数の推移(グラフ)
図表2-35 病理診断件数の推移(表)
図表2-36 免疫染色件数の推移(グラフ)
図表2-37 免疫染色件数の推移(表)
図表2-38 都道府県別の病理専門医数(グラフ)
図表2-39 「骨太の方針2015」にて遠隔医療の推進が盛り込まれた点
図表2-40 平成30年度改定:提案書受付状況一覧 日本病理学会の要望(既収載)
図表2-41 平成30年度改定:提案書受付状況一覧 日本病理学会の要望(未収載)
図表2-42 第84の3保険医療機関間の連携よる病理診断
図表2-43 主な病理検査~診断までの流れ(衛生検査所経由)
図表2-44 衛生検査所数の推移(グラフ)
図表2-45 2016年診療報酬改定日本病理学会要望
図表2-46 テレパソロジーの「転送病理画像」にいる病理診断支援に関する厚生労働省のコメント・課題
図表2-47 テレパソロジーの年間件数
図表2-48 2015-2019年度(予)テレパソロジー市場規模・予測(件数)(表)
図表2-49 2015-2019年度(予)テレパソロジー市場規模・予測(件数)(グラフ)
図表2-50 2015-2019年度(予)病理システム市場規模・予測(表)
図表2-51 2015-2019年度(予)病理システム市場規模・予測(数量)(グラフ)
図表2-52 2015-2019年度(予)病理システム市場規模・予測(金額)(グラフ)
図表2-53 都道府県がん診療連携拠点病院一覧(2017年4月時点)
図表2-54 都道府県別の地域がん診療連携拠点病院数(2017年4月時点)
図表2-55 2015-2019年度(予)バーチャルスライド機器市場規模・予測
図表2-56 2015-2019年度(予)バーチャルスライド機器市場規模・予測(数量)(グラフ)
図表2-57 バーチャルスライド機器市場規模・予測(金額)(グラフ)
図表2-58 病理システムの主要企業
図表2-59 バーチャルスライド機器の主要企業
図表2-60 遠隔画像診断の届出状況
図表2-61 遠隔画像診断の施設基準
図表2-62 CT・MRIの設置状況(2014年10月時点)
図表2-63 画像診断管理加算1・2の施設基準(2014年度改定)
図表2-64 画像診断管理加算1・2の届出状況
図表2-65 放射線科に従事する医師数の推移
図表2-66 放射線科に従事する医師数の推移(グラフ)
図表2-67 CT・MRIの画像診断件数に占める遠隔画像診断の割合
図表2-68 遠隔画像診断市場の変遷
図表2-69 遠隔画像診断(読影サービス)金額市場規模・予測(表)
図表2-70 遠隔画像診断(読影サービス)金額市場規模・予測(グラフ)
図表2-71 遠隔画像診断(読影サービス)数量市場規模・予測
図表2-72 遠隔画像診断(読影サービス)数量市場規模・予測(グラフ)
図表2-73 遠隔画像診断の契約施設数の推移
図表2-74 遠隔画像診断の契約施設数の推移(グラフ)
図表2-75 企業分類別の契約施設数(2015年度)
図表2-76 企業分類別の契約施設数(2016年度(予))
図表2-77 企業分類別の金額市場(2013年度~2016年度)
図表2-78 企業形態別の金額市場(2013年度~2016年度)(グラフ)
図表2-79 モダリティ別読影件数(2015年度)
図表2-80 企業分類・モダリティ別の読影内訳(2015年度)
図表2-81 モダリティ別読影件数(2016年度)
図表2-82 企業分類・モダリティ別の読影内訳(2016年度)
図表2-83 検査種別読影件数(2015年度)
図表2-84 企業分類別読影件数(2015年度)
図表2-85 検査種別読影件数(2016年度)
図表2-86 企業分類別読影件数(2016年度)
図表2-87 企業分類別実績推移(契約施設数)
図表2-88 企業分類別実績推移(月間平均件数)
図表2-89 企業分類別実績推移(金額)
図表2-90 遠隔読影プロバイダー有力参入企業実績一覧
図表2-91 インフラサービス有力参入企業実績一覧
図表2-92 遠隔画像診断の将来展望
図表2-93 コンティニュア・ヘルス・アライアンス・「実現されるサービス」
図表2-94 健康管理機器と主な対象疾患とメーカー、遠隔健康管理システム
図表2-95 タイプ別遠隔健康管理システム
図表2-96 遠隔妊婦健診イメージ図(遠野市)
図表2-97 主な自治体の遠隔健康管理システムの実施状況
図表2-98 2011年慢性疾患通院患者数(人口千対)
図表2-99 遠隔健康管理市場規模・予測(金額)
図表2-100 遠隔健康管理市場規模・予測グラフ(金額)(グラフ)
図表2-101 まいにち安診ネットの仕組み
図表2-102 遠隔健康管理 導入費用
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