定期刊行物

Yano E plus

Yano E plus

エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約100~130ページ
  • 商品形態:冊子
  • 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
  • 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円

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皆様の幅広いご意見・ご要望を頂戴し、誌面の充実に努めてまいります。

最新号

Yano E plus 2016年7月号(No.100)

 トピックス 

《次世代市場トレンド》
●産業革新機構の取組と動向(素材化学分野)
~多くの革新的で高機能な化学技術の萌芽が存在
  有望シーズには英断を持って必要なリソースを注ぎ込む

2015年の化学産業(広義には原料、素材を化学反応により加工する産業)の出荷額は経産省によると約42兆円で製造業全体の約14%を占めている。研究費は約2.5兆円で製造業全体の約22%である。これらは自動車業界をはじめとする輸送用機械器具製造業に次ぐ市場規模となっている。化学産業の労働人口は約86万人であり、食料品、輸送用機械器具製造業に次ぐものとなっている。また、化学産業カテゴリーに入る上場企業は約160社強にのぼっている。ちなみに自動車及び自動車部品は約140社である。化学産業は、具体的に、プラスチック、化粧品、洗剤、写真用フィルム、タイヤなどゴム製品や半導体や液晶ディスプレイにも利用されている。また、今後はバイオ関連、IoT関連の高度部材としても需要が見込まれる産業という位置づけになっている。

日本の化学製品は半導体や液晶ディスプレイなどの電子材料に組込まれてきたが、世界における電子機器市場の脆弱化により、変革期に入っている。今後は新たな高機能性素材の開発製造が急務となっている。

その方法としては、地味ではあるが既存顧客や新規顧客のニーズや提案から新素材や新たな用途が現れることもあり、潜在市場を顕在化させ、新たな市場の形成につながる。そこで各社の持つ独自技術に付加価値を加えて更に顧客製品の付加価値を高めるという地上戦が、化学メーカーと顧客との双方の利益が結実できる重要な局面となる。

また、現在は個別に事業を行っている素材化学メーカー各社の強みを組み合わせることにより、次世代を展望した新たな素材や製品の開発製造に取組むというマクロ的な進め方も必要となっている。

 内容目次 

《RFID関連シリーズ》
●RFIDサプライ品市場の現状と見通し(1)市場動向編 (3~19ページ)
  ~海外ではアパレル向けが先導して市場が急伸し、小売り向けも拡大~

  1.はじめに
  1-1.RFIDソリューションビジネスの概況
  (1)RFIDのシステム構成
  【図1.RFIDタグのシステム構成】
  (2)RFIDソリューションの市場規模
  【図・表1.RFIDソリューションのWW市場規模推移・予測(金額:2014-2020年予測)】
  【図・表2.RFIDソリューションのWW市場規の内訳(2015年)】
  1-2.RFIDタグ/インレイの注目特性
  (1)カラーコードの需要も拡大へ
  【表1.RFIDタグとコード認識システムの比較】
  (2)UHF帯タグの使用量が急増中
  【表2.RFIDタグの周波数帯域とその特徴】
  2.RFIDサプライ品のワールドワイド市場動向
  2-1.RFIDタグ/インレイの出荷量推移
  【図・表3.RFIDサプライ品のWW総出荷量推移・予測(数量:2014-2020年予測)】
  【図・表4.アパレル業界向けRFIDサプライ品のWW総出荷量推移
  (数量:2012-2018年予測)】
  2-2.UHF帯タグと利用分野別の需要量
  【図・表5.RFIDサプライ品に占めるWW市場UHF帯品の比率(2015年】
  【図・表6.RFIDサプライ品のWW市場利用分野の内訳(2015年)】
  2-3.RFIDサプライ品のマーケットシェア
  【図・表7.RFIDサプライ品のWW市場マーケットシェア(2015年)】
  3.RFIDサプライ品の材料関連市場の概要
  3-1.RFIDタグのコスト構成
  【表3.RFIDタグの一般的製品のコスト構成(目安値)】
  3-2.RFIDタグ用チップのメーカーシェア
  【図・表8.RFIDタグ用チップのWW市場メーカーシェア(2015年)】
  3-3.RFIDタグ/インレイ用アンテナの概況

《注目市場フォーカス》
●組込みソフトとオープンソフトの課題 (20~33ページ)
  ~車載システムを例にEnbeded/OSSの協調に潜む
    葛藤の一端を問題提起する~

  1.まず問題となる現状について
  2.組込みソフトの開発
  2-1.開発ツール
  2-2.開発手法
  3.オープンソフトの開発
  3-1.開発手法
  3-2.エコシステム
  【表1.主要なSNSのユーザー数(2015年)】
  4.車のソフトウエアの現状
  4-1.新しい流れ
  4-2.NAVIの変遷
  4-3.Android AutoとCarPlay
  4-4.改めてコネクテッドカー
  4-5.コネクテッドカーの開発
  5.コネクテッドカーのソフトウエア
  5-1.パラダイムが変わろうとしている
  5-2.IT事業者の積極的な動き
  5-3.車メーカーなどもOSSプラットフォームを開発中
  (1)AGLとGENIVI
  (2)QNX CARとAutomotive Safety
  6.車載ソフトウエア市場
  6-1.国内の車載関連市場の組込みソフト
  6-2.国内の車載関連のOSS市場

●WMS(倉庫管理システム)市場 (34~46ページ)
  ~サービス高度化及び自動化の要求に応えるシステムの進化と
    クラウドへの移行が進む~

  1.市場概況
  1-1.WMSに求められるニーズ
  1-2.WMSの製品トレンド
  (1)マテハン機器との連携
  (2)音声ソリューションとの連携
  (3)梱包の省力化・自動化
  (4)情報の一元管理と可視化
  1-3.クラウド化の動向
  2.各社の動向
  2-1.日本通運株式会社
  【図1.NEWTONの概要】
  2-2.ヤマトロジスティクス株式会社
  【図2.FRAPSによるクラウド型ネットワークの構築】
  2-3.三菱倉庫株式会社
  【図3.G-MIWS概念図】
  2-4.セイノーグループ
  【図4.CLOUD SLIMS概念図】
  2-5.山九株式会社
  【図5.山九新物流期間情報システムの概要】
  2-6.センコー株式会社
  【図6.センコーのBCクラウド】
  2-7.エスライングループ
  2-8.シモハナ物流株式会社
  2-9.その他物流企業

《次世代市場トレンド》
●次世代構造材料の技術動向 (47~66ページ)
  ~社会・経済の大きな変化に対応
    ほぼ同時期に大型PJが始動するなど世界的に競争が激化~

  1.注目される次世代構造材料
  2.次世代構造材料の用途
  2-1.建築・土木材料
  2-2.移動体用材料
  2-3.発電タービン材料
  2-4.生体材料
  3.次世代構造材料に関する国家プロジェクト
  3-1.内閣府
  3-2.経済産業省/NEDO
  3-3.文部科学省
  (1)元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>
  (2)シンクロ型LPSO構造の材料科学~次世代軽量構造材料への革新的展開~
  4.次世代構造材料の市場規模
  【図・表1.次世代構造材料の国内およびWW市場規模予測(金額:2020-2045年予測)】
  【図・表2.次世代構造材料の用途別国内市場規模予測(金額:2020-2045年予測)】
  5.次世代構造材料関連の企業および団体等の取組動向
  5-1.国立大学法人秋田大学
  5-2.国立大学法人大阪大学
  5-3.国立大学法人岡山大学
  5-4.国立大学法人埼玉大学
  5-5.国立研究開発法人産業技術総合研究所
  5-6.国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
  【図1.接合技術開発の意義と成果の模式図】
  5-7.一般財団法人素形材センター
  5-8.国立大学法人東京医科歯科大学
  5-9.国立大学法人東京工業大学
  【図2.Ni-Mn-Ga磁性形状記憶合金粒子分散シリコーン複合材料のマイクロCT像(左)と
  Bi添加粉砕法により清浄な表面を持つNi-Mn-Ga粒子のSEM像】
  5-10.国立大学法人東京大学
  5-11.国立大学法人東北大学
  5-12.国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)
  【図3.NIMS独自の構造材料開発プロジェクトのスキーム】
  6.次世代構造材料開発には日本の未来がかかっている!

●産業革新機構の取組と動向(素材化学分野) (67~85ページ)
  ~多くの革新的で高機能は化学技術の萌芽が存在
    有望シーズには英断を持って必要なリソースを注ぎ込む~

  1.はじめに
  【図1.素材化学産業においてオープンイノベーションを進めるための課題】
  2.主要企業動向
  2-1.株式会社産業革新機構(素材化学分野)
  【図2.同社事業事例:住友化学、積水化学工業、
  産業革新機構によるポリオレフィンフィルム事業の経営統合について】
  【表1.産業革新機構素材化学分野投資案件一覧】
  2-2.ユニゼオ株式会社
  【表2.ユニゼオ 会社概要】
  【図3.ユニゼオ製品特徴】
  【図4.革新的ゼオライト合成技術の事業化を行う投資スキーム】
  2-3.株式会社インキュベーション・アライアンス
  【表3.インキュベーション・アライアンス 会社概要】
  【図5.革新的製法によりグラフェンの早期実用化を目指す出資スキーム】
  2-4.ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
  【表4.ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター 会社概要】
  【図6.素材・化学特化型ベンチャーキャピタルのコンセプト】
  【図7.同社のアクティビティイメージ】
  【図8.設立及び運用ファンドへの戦略的LP投資についてのスキーム概念図】
  2-5.マイクロ波化学株式会社
  【表5.マイクロ波化学 会社概要】
  【図9.マイクロ波による革新的化学プロセスの事業化を行う出資スキーム概念図】
  2-6.リファインバース株式会社
  【表6.リファインバース 会社概要】
  【図10.タイルカーペットの循環型リサイクルモデルを実現した出資スキーム】
  3.まとめ
  【表7.産業革新機構(素材化学分野)ステージ別投資】

《あとがき》
  読者アンケート 「興味を持ったレポート」トップ3予想 (86ページ)