アイデア発散・収束法

ブレーンストーミング <発散(アイデア発想)法>

発散法の概要

アイデア発想法の王道中の王道。

最もシンプルな発想法であり、どんなクズアイデアでもよいので、とにかく数多くのアイデアを出すことを最大限の目的としています。

基本的なルールとして、①批判厳禁(他人の意見を批判・批評してはいけない)、②自由奔放(突拍子もない意見もあり)、③質より量(アイデア・意見の質・内容は一切不問)、④便乗歓迎(他人の意見・アイデアに乗っかったアイデア・意見を歓迎する)ということを周知徹底することが重要です。

自由・フリー形式でも良いし、参加者に順番に意見・アイデアを求める形式でも構いません。
あるいはブレインライティングとの併用による検討も効果的です。

ブレインストーミングでは参加者に自由な意見・アイデアを求めるため、声の大きな参加者や参加者間において地位の高い人の意見が重視・尊重される傾向にあるため、これらを回避するための工夫などが必要な場合も多いと言えます。
(逆に言えば内気、口数が少ない、あるいは地位の低い参加者の意見・アイデアが活かされない傾向にあります)

また、批判厳禁ということから他人のアイデア・意見の反対方向にある意見・アイデアを出し難い傾向があるため、これへの配慮も必要となります(反対方向の意見・アイデアは他人の意見・アイデアの批判ではあいませんが、簡単には使い分けできません)。

さらには検討すべきテーマが適度にフォーカスされ、かつ参加者全員がきちんと同じレベルで共有しておかなければ、有効な検討には至りません(本来議論すべき方向性からの逸脱が頻発しやすくなります)。

注)主観的な整理であり、必ずしもこれが正しいというものではありません

活用フォーマット&準備物

活用フォーマット
(サンプル)
なし
(ホワイトボードへの書込みや、壁面などへの付箋(ポストイット)貼付けなどを自由に行う)
他の準備物 ホワイトボード+マーカーペン
(もしくは付箋+筆記用具+貼付け可能な場所)

実施の手順

開催準備
  • 最低3、4名~最大10名程度の参加者を募る(少数の方が同じ方向での検討が行いやすい反面、多数の方が意見の多様性が期待できる)
  • 場所の確保、準備物等があればそれも準備
  • (場合によっては)参加者への開催テーマの告知並びに事前検討の依頼なども実施
事前説明
  • 集まった参加者へ、①開催趣旨、②検討テーマ、③検討方法、④検討ルール、⑤司会・書記等の紹介、について冒頭に説明する
  • とりわけ②の検討テーマについては、参加者全員が意識・認識を共有できるように、シンプルかつ適度にフォーカスしておく必要がある
  • また検討に際してのルールは、ブレストに不慣れな参加者を中心に周知徹底しておく
アイデア検討の実行(アイデア・意見の発散)
  • 事前に設定した検討方法・ルールに従って、自由に意見・アイデア出しを行う
  • 開催時間はケースバイケースで特に決まりはないが、一般的な人の集中力から考えると最大2時間程度が妥当
    (それ以上必要な場合は別途開催としつつ、検討テーマのフォーカス設定が甘くないかどうかチェックする必要がある)
  • 出てきたアイデアはホワイトボード、もしくは付箋にメモ書きする
  • メモ書きのポイントは、あとで整理しやすいように、短文、1センテンス、1要素で、端的かつ的確に主旨・意図を記す
アイデアの整理・評価(アイデア・意見の収束)
  • ブレーンストーミングにより出てきたアイデア・意見を整理し、評価する
    (整理、評価方法はここでは割愛)
  • 十分なアイデア・意見が出そろっているなら、これで終了となるが、そうでない場合は一定の整理・評価を行った上で、それをベースにアイデア・意見を発展させる、もしくは別の切口による検討を開催することで対応する(必要に応じて手順3と4を何度か繰り返す)

注)一般的な手順を示したものであり、必ずしもこれに従う必要はありません

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