ブレーンストーミングでは検討テーマを参加者に事前に明確にするが、ゴートン法ではあえて検討すべき本当のテーマは伏せたままブレーンストーミングを実施する発想法となります。
本当のテーマは伏せるものの、検討して欲しいテーマは明確に伝えると言う点では同様です
(違いは目的そのものを検討してもらうか、目的の一部を検討してもらうかの違い程度)。
本来目的とする検討テーマを隠すことによって、参加者の検討の視野や思考が”一般的な常識”などに縛られ、斬新なアイデアが出難くなることを回避できるという効果が見込めます。
例えば、”新しいカレーライスの商品アイデア”を検討する場合、これを明示するとカレーライスを前提とするアイデアばかりが出やすいが、これを伏せて”食べ物(あるいは食品)につける新しい匂い・香りのアイデア”の検討を進めると、カレーライスという常識に縛られない斬新なアイデアが出てきやすくなります(バラの香り+カレーライス、など)。
ただし、通常のブレーンストーミングとは異なり、本質的な検討テーマとは異なるテーマ設定をしつつ、最終的に本来の目的につなげていく必要があるため、ファシリテーター(司会・進行役)の手腕が問われる発想法となります。
基本的なルール、方法はブレーンストーミングと同様であり、ブレーンライティングの活用、または併用でも問題ありません
(以下、実施の手順はブレーンストーミングを基本としているが、適宜ブレーンライティングに置き換えれば良いでしょう)。
この発想法のポイントは、繰り返しとなるが検討テーマの設定を含めたファシリテーター(司会・進行役)の手腕にあると言えます。
注)主観的な整理であり、必ずしもこれが正しいというものではありません
活用フォーマット (サンプル) |
なし (ホワイトボードへの書込みや、壁面などへの付箋(ポストイット)貼付けなどを自由に行う) (ブレーンライティングの場合はアイデア書込み用紙などを用意) |
他の準備物 |
ホワイトボード、マーカー、筆記用具など (ブレーンストーミング併用の場合はその準備も必要) |
注)一般的な手順を示したものであり、必ずしもこれに従う必要はありません