アイデア発散・収束法

05 マンダラート法 <発散(アイデア発想)法>

発散法の概要

マス目枠を使ってアイデア発想する発想法の一つです。

シンプルに縦横3つの行&列、9つのマス目を作成して、中心に検討するテーマを書き、その周囲の8つのマスに検討テーマから連想するアイデアを記載するという発想法となります。

ブレーンストーミング等とは異なり、「限定された数のマス目を埋める」という強制性がアイデア発想の思考を助けると言われています
(全くフリーにアイデアを出せといわれるよりも、周囲8つのマスをすべて埋めろと言われる方が取組みやすいことを利用します)。

この発想法のポイントは2つあり、1つは8つのマス目を漏れなく埋めるように強制することと、これを2~3度程度繰り返し実行することにあります。

”8つ”という、苦しいけど何とかなりそうなアイデア数を求めることで限界までアイデアを引き出すことが可能となるものです。

また、出されたアイデアを検討テーマに置き換えて繰り返すことでこれをさらに発展させることが可能となります(8アイデア出しを繰り返す作業)。

検討すべきテーマがある程度具体的でなければ、まったく意味のなさない発想、ただの連想ゲームにも成りかねないので、ブレーンストーミングなどよりも検討テーマの具体性が必要な発想法です
(反して検討テーマがある程度具体化されていれば有効に機能する発想法となります)。

注)主観的な整理であり、必ずしもこれが正しいというものではありません

活用フォーマット&準備物

活用フォーマット
(サンプル)
(ホワイトボード・壁面の活用や紙面を準備)
他の準備物 ホワイトボード+マーカーペン
(もしくは付箋+筆記用具+貼付け可能な場所)

実施の手順

開催準備
  • 特に人数は問わないが、最低3、4名~最大10名程度の参加者を募る。
    (少数の方が同じ方向での検討が行いやすい反面、多数の方が意見の多様性が期待できる)。
  • 場所の確保、準備物等があればそれも準備。
  • (場合によっては)参加者への開催テーマの告知並びに事前検討の依頼なども実施。
事前説明
  • 集まった参加者へ、①開催趣旨、②検討テーマ、③検討方法、④検討ルール、⑤司会・書記等の紹介、について冒頭に説明する。
  • とりわけ②の検討テーマについては、参加者全員が意識・認識を共有できるように、可能な限りシンプルかつ具体的にフォーカスしておく必要がある。
アイデア検討の実行(アイデア・意見の発散)
  • マスの真ん中に設定した検討テーマを記入、そこから連想するアイデア、キーワードなどを周辺の8マスに埋めていく。
  • どんな連想か?などあまり深く考えず(議論せず)、とにかく頭に浮かんだアイデアやキーワードを発言、埋めていくことに専念する(8マスすべてを埋めるまでやめない)。
  • 8マスすべてが埋まれば、個々のマスに記載されたアイデア、キーワードを次の検討テーマとして同じことを繰り返す。
  • 繰り返す回数は任意だが、最初の8マスにあがったアイデア、キーワードについてすべて検討すれば、8×(1+8)の72アイデア、キーワードが出てくる。
アイデアの整理・評価(アイデア・意見の収束)
  • これにより出てきたアイデア・意見を整理し、評価する
    (整理、評価方法はここでは割愛)。
  • 十分なアイデア・意見が出そろっているなら、これで終了となるが、そうでない場合は一定の整理・評価を行った上で、それをベースにアイデア・意見を発展させる、もしくは別の切口による検討を開催することで対応する(必要に応じて手順3と4を何度か繰り返す)。

注)一般的な手順を示したものであり、必ずしもこれに従う必要はありません

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