アイデア発散・収束法
06 はちのすノート <発散(アイデア発想)法>
発散法の概要
マス目枠を使ってアイデア発想する発想法の一つです。
”はちのす”のようにマス目をたくさん用意してアイデア発想に望みます。
基本はマンダラート法と同様であるが、マンダラート法のように数に制限を持たせず、無限にアイデアを次々連想、発展させることが可能な発想法です。
所々に通常マスとは異なる六角形などの特殊なマスを配し、良い、評価すべきアイデアはそこへ記載し、再びそのアイデアを基点としてさらにアイデアを発展させる形で進めます。
マンダラート法が”8つのアイデア”という短いクール/時間を繰り返してアイデアを発展させるのに対して、はちのすノートはアイデア検討をひたすら途切れることなく実行するという違いがあります。
マンダラート法同様に、検討すべきテーマがある程度具体的でなければ、まったく意味のなさない発想、ただの連想ゲームにも成りかねないので、、ブレーンストーミングなどよりも検討テーマの具体性が必要な発想法です。(反して検討テーマがある程度具体化されていれば有効に機能する発想法となります)
注)主観的な整理であり、必ずしもこれが正しいというものではありません
活用フォーマット&準備物
活用フォーマット (サンプル) |
(ホワイトボード・壁面の活用や紙面を準備)
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他の準備物 |
ホワイトボード+マーカーペン
(もしくは付箋+筆記用具+貼付け可能な場所)
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実施の手順
開催準備
- 特に人数は問わないが、最低3、4名~最大10名程度の参加者を募る
(少数の方が同じ方向での検討が行いやすい反面、多数の方が意見の多様性が期待できる)。
- 検討テーマの具体性がかなり担保されるなら、1~2名での実施でもそれなりに効果は期待できる。
- 場所の確保、準備物等があればそれも準備。
- (場合によっては)参加者への開催テーマの告知並びに事前検討の依頼なども実施。
事前説明
- 集まった参加者へ、①開催趣旨、②検討テーマ、③検討方法、④検討ルール、⑤司会・書記等の紹介、について冒頭に説明する。
- とりわけ②の検討テーマについては、参加者全員が意識・認識を共有できるように、可能な限りシンプルかつ具体的にフォーカスしておく必要がある。
アイデア検討の実行(アイデア・意見の発散)
- 最初に一番真ん中のマスへ検討テーマを記入し、そこから連想するアイデア、キーワードなどを周辺のマスにどんどん埋めていく
(深く考えずとにかく頭に浮かんだアイデア、キーワードを書き出すことが重要)。
- 出てきたアイデアから連想されるアイデア、キーワードはそのアイデアの週辺に記載していく
(アイデア発想の方向性は均等でなくてもよい、いずれかの方向に偏ってもOK)。
- その中で、これは!というアイデア、キーワードだと思うものについては一番近い六角形のマスに記載し、そこから再びアイデアを発展させる
(設定した時間、もしくは良いアイデアが出るまで続ける)。
アイデアの整理・評価(アイデア・意見の収束)
- これにより出てきたアイデア・意見を整理し、評価する
(整理、評価方法はここでは割愛)。
- 十分なアイデア・意見が出そろっているなら、これで終了となるが、そうでない場合は一定の整理・評価を行った上で、それをベースにアイデア・意見を発展させる、もしくは別の切口による検討を開催することで対応する(必要に応じて手順3と4を何度か繰り返す)。
注)一般的な手順を示したものであり、必ずしもこれに従う必要はありません