アイデア発散・収束法
12 希望点列挙法 <発散(アイデア発想)法>
発散法の概要
アイデア検討の際、検討テーマの希望点/理想点を最初に明らかにしていき、次にそれらについての実現策を検討するスタンスでアイデアを検討する方法です。
簡単に言えば、現状の商品やサービス等に関する理想像を明確化し、その実現策を考えるというスタンスでアイデア検討するイメージとなります。
したがって、欠点列挙法ほどではないが、やや既存のビジネスや商品、サービスなどを対象とした改良、改善に関するアイデア検討に適した発想法となります
(もちろんその過程においてイノベーティヴな商品やサービスに関するアイデアが出る可能性もあり得ます)。
検討手順はいたって簡単で、設定した検討テーマについての希望点や理想像などを可能な限り列挙し、それら一つ一つについての実現策を検討していくスタイルです。
注)主観的な整理であり、必ずしもこれが正しいというものではありません
活用フォーマット&準備物
活用フォーマット (サンプル) |
ホワイトボード、紙いずれでも良いが、欠点等と解決策の2列のマスを用意する
(例えばサンプルのようなフォーム/枠組みを用意する)
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他の準備物 |
ホワイトボード+マーカーペン
(もしくは付箋+筆記用具+貼付け可能な場所)
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実施の手順
開催準備
- 2、3名~最大10名程度の参加者を募る
(ある程度多数の方が意見の多様性が期待できるが、1名でも実施可能)。
- 場所の確保、準備物等があればそれも準備。
- (場合によっては)参加者への開催テーマの告知並びに事前検討の依頼なども実施。
事前説明
- 集まった参加者へ、①開催趣旨、②検討テーマ、③検討方法、④検討ルール、⑤司会・書記等の紹介、について冒頭に説明する。
希望点等の抽出・整理
- 検討テーマについての希望点や理想像などを検討、整理していく。
- その際、質は問わないが、できるだけ具体的な方が良い
(何かを包括した内容はできるだけいくつかの具体的な欠点や短所に細分化して整理しておく)。
アイデア検討の実行(アイデア・意見の発散)
- 抽出、整理した希望点や理想像などそれぞれについての実現策を検討、アイデアを整理していく。
- その際、すべての希望点等に実現策が必ずしも入らなくてもOK。
(検討しやすいもの、検討可能なものだけ実現策を出していけばよいが、抽出、整理した希望点等すべてへの検討は行う)。
- 実現策については最初からその質を問うことはしないが、具体的な実現策が望ましい
(実現策と同時に可能範囲で実現のための重要要件が何かもアイデア出ししていくと良い)。
アイデアの整理・評価(アイデア・意見の収束)
- 場合によっては解決策を整理して評価しても良いが、特定の解決策についてのアイデア評価が重要であるため、特段、出てきたアイデアを整理する必要は必ずしもない。
- むしろ包括的な解決アイデアよりも、具体的なアイデアを評価する方が望ましい
(何がポイントなのかが明確となるアイデアほど好ましい)。
注)一般的な手順を示したものであり、必ずしもこれに従う必要はありません