【カモつぶ】 “身を以て知る”ことは必要なくなる?
【他人の経験を移植できるようになるカモ】“身を以て知る”という表現の意味は、ご周知の通り、実際に自らの体験を通じて得ることができる経験、感覚、教訓、認識などのことであり、一般的には他人からの見聞よりもその理解・認識が得やすいことを示唆する表現です。
皆さんも、これまでの人生において、一度や二度くらいは、それこそ“身を以て知る”ような機会があったのではないでしょうか。
少し話は変わりますが、昨今、脳科学の研究の進歩には目覚ましいものがあり、日米の研究機関などでは“記憶”についての研究も盛んです。
そして最近、科学技術振興機構から、記憶の組み合わせにより偽の記憶を作成するマウス実験が成功したと発表がありました。
既に過去、記憶の複製や書き換え、喪失した記憶の回復などに関しても実験が成功している模様であり、近い将来、ある程度人の記憶も操作できるようになりそうです。
もちろん当面の主たる目的は医療行為が中心であり、例えば記憶喪失の人や認知症の方の記憶回復や、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など精神性の疾患に対する治療の一貫としてのことでしょう。
その人にとって、どんな記憶が、どのように作用して人格形成等なされているのかがわからない中にあっては、安易に記憶操作を行うべきではなく、商用目的での利用は困難かと思います。
ただしこれらメカニズムが解明され、比較的安全かつ容易に記憶操作ができるようになれば、商用としても利用することでできるようになります。
例えば、一般的に人は一度成功した体験があれば、自信をもって前向きに行動することができる結果、再び成功を得やすいことが知られていますので、何度も失敗している人に対して、疑似的に成功体験を与えると効果が高まることでしょう。
もしかしたら、冒頭でご紹介した“身を以て知る”ということの必要性は低下、他人の経験を採り入れるということが重要視される時代が来るの“カモ”知れませんね。
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カウントが増えると、もっとハリきってつぶやくカモ!?