【カモつぶ】着眼点が秀逸な老朽化タンカーの再利用法
【海上都市の世界第一号はアラブ地域で誕生するカモ】本日は、動く構造物としては、最も巨大なオイルタンカーの斬新な再利用に関する内容です。
一般的に莫大な資金や労力、長い年月をかけて建造される巨大なオイルタンカーは、リニューアルを何度も繰り返しながら使えるだけ使ったあとは、解体されるのを待つばかりとなります。
ただし、使えるだけ使うと言っても、一般的には15年前後が一つの目安となっているようで、安全な航海のためとは言え、そのコストや建造期間を考えるとやや短い気がしませんか。
単純に比較することに意味はないと思いつつも、もしこれが都心部の高層ビルならば、15年や20年で廃棄、解体するなんてことはまずあり得ないでしょう。
このようなことに着目したのか、してないのかは定かではありませんが、オランダの建築デザイナーが、老朽化したタンカーをリノベーション、産油国の象徴として蘇らせるプロジェクトを湾岸アラブ諸国向けへ提案しています。
具体的には、廃棄予定のタンカーを海岸沿いに固定し、これをイベント会場、博物館、コンサート会場、宿泊施設、プールなどを備えた商業施設へとリニューアルするプロジェクトとなります。
巨大なタンカーは、全長が300-400m、幅、高さとも60-70mくらい、都市部のビルが複数入る規模であり、これら複合施設の規模としては十分すぎるほどです。
もしこれが実際に実現されると、外見的な特徴もさることながら、その規模、そして何と言っても海上に設営可能という点でランドマークとしての存在感は十分でしょう。
そして、これらが複数つながると、そこはもはや海上に浮かぶメガフロートシティとなり、新しいまちづくりの1つとして、沿岸観光地などで流行りそうです。
日本の大手ゼネコンなどでも未来の都市として海上都市がコンセプト提案されていますが、もしかしたら世界第一号の海上都市は湾岸アラブ諸国で誕生する“カモ”知れませんね。
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