【カモつぶ】会話をキーワードとするコラボビジネスの可能性
【独居老人が外国語習得の良いリソースになるカモ】本日は、ブラジルにある英会話学校「CNA English School」の面白い取組をご紹介したいと思います。
その1つ目は、米国のシニアコミュニティと英会話学校をつなぐSpeaking Exchangeという取組みです。
英会話を習得したいブラジルの若者と、老後生活の中で誰かと会話したいという思いを持ったシニアのニーズをマッチングさせた取組みで、機械的に英会話学習する以上の効果がみられるそうです。
先生役である米国のシニアは、まるで孫のように可愛がりつつ丁寧に英会話を教え、生徒は本当の祖父母のように慕いながら生きた英会話を学んでいるとのこと。
教えるシニアも、英会話を学ぶブラジルの若者にとっても、ともにWin-Winで幸せな時間を過ごせそうです。
2つ目は、これもまた米国のピザ店とのコラボによるHello Pizzaという取組みです。
米国に居住する人がビザへ注文の電話を行う機会を利用した取組みで、注文者は選択によってブラジルで英会話を学ぶ人経由でピザを注文することができる仕組みです。
なぜわざわざブラジル経由でピザを注文するかと言えば、プライスダウンというメリットがあるからです。
しかも単にピザの注文だけでなく、普通に会話を長く行うほど割引率が大きくなり、ピザが無料になることもあるそうです。
主旨は異なりますが、活きた英語を学ぶ機会を提供するという点においてはいずれも同じであり、先生役が、プロの先生でなく一般の人で、彼らにとってもメリット、ハッピーな取組みです。
日本でもグローバル社会への対応として子供の時から外国人の先生と英会話を行う学習がスタートしていますが、いずれこのような取組みを真似る英会話学校が出てきても不思議ではありません。
さて日本では独居老人が増加する一方であり、誰かと会話したいというニーズを持つ高齢者も増え続けることでしょう。
しかし普通にこれへ対応しようとすれば、どうしてもお世話する人とされる人という関係が暗黙の中で構築されてしまい、高齢者の方の自尊心を傷つける可能性があります。
そこで先のSpeaking Exchange 、日本語を学びたいという海外の若者とつなげるような取組みは、日本でも、いや日本こそ必要と思われます。
かつ、そこに会話学習以外の目的等を加えることで、より一層自然な会話サービスが成立するのではないでしょうか。
もしかしたら、日本での就労を希望する看護師が事前に母国で日本語を学ぶ機会として、ネット電話を使った独居高齢者への健康状態問診サービス(非医療サービス)などがあれば一石二鳥なの“カモ”知れませんね。
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