募集中 インフラ保全における新技術活用に関する実態調査

企画趣旨

<企画の背景>
近年、社会インフラ保全に関する課題(予算不足、人手不足、発注先の減少、ノウハウ継承問題など)が顕在化している。特に、地方自治体における対応力不足が大きな問題となっており、このような外部環境の変化を受けて国では、従来の保全制度の見直しを進めている。
具体的には、インフラ保全業務へのデジタル活用の推進(アナログ規制の緩和)コンセッション方式の導入(民間活用の強化)、さらには点検支援技術性能カタログや新技術情報提供システム(NETIS)に代表される「テクノロジー活用」の強化がある。特に、テクノロジー活用に関わるIoTモニタリングなど、インフラ保全業務でのITテクノロジー活用の拡大が予想される。

<調査目的>
・インフラ保全業務におけるIT活用の拡大を予想を睨み、自治体サイドでの新技術に対する考え方を探る
・特に、ITテクノロジー(IoT、AI、ドローン、AR/VRなど)の活用拡大を見越して、注目・期待するIT技術、検討・適用しているIT技術などを踏まえたうえで、関連システム需要を大胆に予想する。
・ITテクノロジー以外でも、NETIS登録している技術など、新技術全般に対する評価、考え方も明らかにする。
・ターゲットは、「点検支援技術性能カタログ」や「新技術情報提供システム(NETIS)」での掲載企業など。

主な調査対象

本プロジェクトでは、自治体を中心に、各種インフラ関連事業者からの情報収集を行う。
<ステップ1>
・自治体、鉄道、高速道路事業者、エネルギー関連事業者などへの電話アンケート調査(定量調査)
・対象は都道府県、市町村(高速道路事業者、鉄道事業者、エネルギー関連事業者)
・対象領域は「橋梁、トンネル、道路、鉄道、河川、ダム、エネルギー設備など」
<ステップ2>
・電話調査結果の深堀調査/直接面談調査(定性調査)
・自治体(ステップ1から抽出)
・国交省、IT事業者、地場ゼネコン/建設コンサル、インフラ系事業者など

報告書内容予定

<アンケート調査>
1.保全対象インフラ・設備
2.保全業務の実施主体(自治体:内製対応、地場ゼネコン/建設コンサル、その他)
3.テクノロジー活用について(IT/システム導入、ドローン活用、NETIS登録技術など)
4.テクノロジーで期待される領域(遠隔モニタリング、危険個所保全、広域対応、省人化等)
5.アナログ規制緩和や民間活力活用、新技術活用についての考え方
6.ITベンダーなどへの要望(クラウド対応/ガバクラ対応、スマートデバイス対応、操作性、拡張性、サポート面、イニシャルコスト/ランニングコスト、国との連携など)
7.新技術の利活用での問題点・課題
8.今後の方向性
<面談調査>
1.インフラ保全の現状と新技術の可能性
2.IT活用の現状と今後の見通し
3.アナログ規制緩和など、仕組み変更への対応
4.全体総括(インフラ保全への新規テクノロジー導入の可能性、市場ポテンシャルなど)

調査方法・調査期間

<調査方法>
・ステップ1(電話アンケート調査):120件
 自治体、JR/私鉄大手、高速道路事業者、風力発電事業者など
・ステップ2(直接面談調査):12件
 電話アンケート先(ステップ1から抽出)、国土交通省、ITベンダー、地場ゼネコン/建設コンサル、保守事業者など
<調査期間(予定)>
​ ・2024年10月1日~2024年12月10日

募集要項概要

調査参加費用(1社あたり):1,320,000円(消費税込)
募集件数:4件
参加企業募集期間:2024年7月10日~2024年12月10日
報告書体裁予定:A4版 150ページ程度
報告予定日:2024年12月下旬頃
詳細・お申込みはホームページよりお問い合わせください。

注1)調査企画名、参加募集期限は変更する場合がございます。
注2)調査報告書納品予定は募集状況、調査状況その他により遅れる場合がございます。