直近1年間におけるギフト用菓子の購入経験者は、和菓子・洋菓子ともに3年前と比べて微増
1.調査結果概要
定期的に実施している和菓子、洋菓子、デザート類に関する消費者アンケート調査について、本調査では2016年調査時と2019年調査時の結果を比較し、消費動向変化を分析した。
直近1年間における和菓子・洋菓子の購入経験(各設問に対し単数回答)について、2019年の調査結果によると、自分・自宅用に和菓子全般を購入したことがある人は、全体の84.0%、洋菓子全般を購入したことがある人は、91.2%となった。和菓子と洋菓子を比較すると、洋菓子の方が約7ポイント高い結果となった。
2016年の調査結果と比較すると、和菓子全般・洋菓子全般ともに、回答比率の大幅な変動はみられないが、和菓子は2ポイント低下し、洋菓子は0.4ポイント上昇した。
また2019年の調査結果では、ギフト用に和菓子全般を購入したことがある人は54.9%、洋菓子全般は62.4%であり、和菓子全般と比較すると、洋菓子全般の方が7.5ポイント高くなった。
2016年の調査結果と比較すると、こちらも大幅な比率変動は見られないものの、和菓子全般は1.7ポイント、洋菓子全般は1.4ポイント上昇した。
本調査結果から、ここ3年間の傾向を分析すると、ギフト需要については和菓子・洋菓子ともに堅調に推移しているが、和菓子の自分・自宅用需要がやや減少していると推察される。
2.注目トピック
自分・自宅用のデザート類で最も購入経験者が多いのはアイスクリーム
直近1年間におけるデザート類(アイスクリーム、ヨーグルト、プリン、フルーツゼリー、コーヒーゼリー、シャーベット、ジェラート)の自分・自宅用購入経験有(各設問に対し単数回答)の回答比率は、2016年調査時、2019年調査時ともにアイスクリームで最も高くなった。続いて、ヨーグルトが2位、プリンが3位となった。
各設問品目について、2019年調査時の回答比率を2016年調査時と比較すると、いずれの品目でも低下がみられる。特に、ヨーグルトについては、3.6ポイント低下しており、全品目の中で低下の幅が最も大きかった。最も低下幅が小さかったのはアイスクリームで、ほぼ横ばいを維持した結果であった。
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ギフト洋菓子は、購入経験・購入頻度・購入単価ともに上昇がみられる
調査要綱
2.調査対象: 関東(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県)に居住する20代から60代までの男女875名(男性440名、女性435名)
3.調査方法: インターネットアンケート調査
<和菓子・洋菓子・デザート類に関する消費者アンケート調査とは>
本調査では、和菓子・洋菓子・デザート類・コンビニスイーツについて関東(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)と関西(大阪府、京都府、兵庫県)に居住する20代から60代までの男女合計875 名(男性440名、女性435名)にアンケート調査を実施し、用途別、品目別、インターネット通販やコンビニエンスストアの利用状況などについての消費動向や購入実態について分析した。
また、本調査では2016年調査時との比較分析を行っている。2016年調査綱目は次のとおり;
調査時期;2016年11月、調査対象;関東(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県)に居住する20代から60代までの男女857名(男性426名、女性431名)
なお、和菓子・洋菓子・デザート類・コンビニスイーツの各対象品目は以下参照。
①和菓子:ようかん・水ようかん、大福、もなか、まんじゅう、団子・餅菓子、どらやき、カステラ
②洋菓子:生ケーキ、フルーツタルト、チーズケーキ・チーズタルト、シュークリーム・エクレア、ロールケーキ、マドレーヌ・フィナンシェ、バウムクーヘン、クッキー・ビスケット、チョ コレート・ショコラ
③デザート類:ヨーグルト、プリン、フルーツゼリー、コーヒーゼリー、アイスクリーム、シャーベット、 ジェラート
④コンビニスイーツ:コンビニエンスストアで販売されているチェーンオリジナルの洋菓子・和菓子類
<市場に含まれる商品・サービス>
和菓子・洋菓子・デザート類(自家用/ギフト用)・コンビニスイーツ
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