2018年03月28日
アスレジャー市場に関する調査を実施(2018年)
調査要綱
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のアスレジャー市場の調査を実施した。
1.調査期間:2018年1月~3月
2.調査対象:国内スポーツ用品メーカー、同卸売業、同小売業、総合・一般アパレルメーカー、同小売業等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<アスレジャー市場とは>
アスレジャー(athleisure)とはアスレチック(athletic)とレジャー(leisure)を組み合わせた造語で、スポーツウエアやトレーニングウエアを日常生活のなかで着用するといったスタイルをさす。
本調査におけるアスレジャー市場とは、スポーツブランドのアパレル、シューズで、外出用の普段着として使用されているもの、および一般カジュアルブランドの商品で、「スポーツ」をコンセプトにしたアパレルを対象とする。
調査結果サマリー
◆ 2017年の国内アスレジャー市場規模は8,588億4,000万円の見込
2017年の国内アスレジャー市場規模は小売金額ベースで8,588億4,000万円を見込む。その約半数(50.3%)をスポーツシューズが占める。一般カジュアルブランドが販売するスポーツスタイルのカジュアルアパレルも23.0%と、市場全体の4分の1程度を占める。スポーツブランドのスポーツアパレルは26.7%を占める。
◆ 2020年に向けアスレジャー市場は拡大の見通し
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、運動・スポーツへの関心の高まりとともに、当面アスレジャー需要は好調に推移するものと考える。スポーツアパレル、スポーツシューズ、カジュアルアパレルの各カテゴリーで市場が拡大し、2020年の国内アスレジャー市場規模は小売金額ベースで8,926億3,500万円を予測する。
◆ 今後も幅広い消費者需要を受けて拡大を続けるアスレジャー市場
アスレジャーはスポーツとカジュアル、ライフスタイルを融合したファッションとして定着しつつあり、消費者の健康維持への関心の高さやシニア層のスポーツ参加率の高まりなど幅広い消費者需要を受けて、今後も成長を続けるものと考える。