プレスリリース
No.3673
2025/03/21
パチンコ関連機器市場に関する調査を実施(2024年)

2023年度のパチンコ関連機器市場規模は前年度比114.6%の8,826億3,400万円
~スマスロが市場を牽引、関連する設備機器市場が拡大~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のパチンコ関連機器市場を調査し、現況、製品セグメント別の市場規模、メーカー動向、将来展望を明らかにした。

パチンコ関連機器市場規模推移
パチンコ関連機器市場規模推移

1.市場概況

2023年度のパチンコ関連機器(パチンコ機、パチスロ機、周辺設備機器)の市場規模は8,826億3,400万円(メーカー売上金額ベース)となり、前年度比で114.6%、約1,123億円のプラスとなった。大分類別(パチンコ機、パチスロ機、周辺設備機器)では同年度のパチンコ機の市場規模は3,628億4,000万円(前年度比88.4%)、パチスロ機は3,494億2,100万円(同125.0%)、周辺設備機器は1,703億7,300万円(同212.3%)となり、パチンコ機市場は減少となったものの、パチスロ機市場と周辺設備機器市場は拡大した。
パチンコ機市場は二期連続で前年度割れとなった。2020年度からの回復基調から一転、パチスロ機好調の影響もありパチンコ市場は引き続きパチスロ機の需要が高く、パチンコ機は厳しい状況にある。スマートパチンコ(スマパチ)※での出玉性能やゲーム性の向上による市場規模の拡大が期待される。

一方、パチスロ機市場では、スマートパチスロ(スマスロ)※の好調によって市場の回復が続き、ホールの購買行動を更にパチスロへと引き込んだ。ここ数年は好調が続くパチスロ機市場であるが、2024年度も引き続きパチンコ機不調、パチスロ機好調の構図が継続するとみる。

2023年度の周辺設備機器市場については、計数機市場とメダル補給システム市場は前年度実績を割り込んだが、その他の周辺設備機器の市場規模は拡大しており、特に玉補給システムとスマート遊技機専用ユニットが著しく伸長した。なお、玉補給システムについては、市場規模にユニット工事、その他の島設備に付随する製品や工事費を含んだ集計となっている点に留意する必要がある。純粋な玉補給システムについては縮小傾向にあり、市場規模の拡大は、スマスロの普及に伴う島工事が大きな比重を占めることに起因する。

※「スマートパチンコ(スマパチ)」とは、遊技機の内部に遊技球を封入して循環させることで、遊技球に直接触れることなく遊技できるパチンコ機。「スマートパチスロ(スマスロ)」は、遊技メダルを電子データ化することで、物理的な遊技メダルを使用せずに遊技できるパチスロ機。共に、内規変更によって従来機と比較して仕様設計の幅が広がり、多様なゲーム性を持つスマート遊技機の開発が可能になる。

2.注目トピック

スマスロの好調でホールの遊技機需要はパチスロに偏重

5号機終盤から低迷が続いていたパチスロ部門は、スマートパチスロ(スマスロ)の登場によって業績を急回復させた。2022年11月から登場したスマスロは、登場当初から良機種が揃っていた点がプラスに作用し、2023年に入ってもスマスロの実績は好調に推移した。その後も、高実績の製品が断続的に登場しており、ホールの遊技機需要は益々パチスロへと偏重している。

2023年度のパチスロ機販売台数上位10機種の販売合計は33.3万台であり、1機種あたり3万台を超えている。市場全体の販売台数増に伴って上位機種の販売台数が増加しているが、かつ、それら上位機種が一定以上の稼働実績を残している点が市場の堅調さを物語っている。2024年度も引き続き、良好な市場環境が続くと考える。

3.将来展望

2022年度のスマートパチスロ(スマスロ)導入以降、パチスロの業況が急激に回復した。5号機時代の終盤からパチスロ部門は低迷が続き、6号機への移行後はさらに厳しさを増した。一方でパチンコ機ではホールの収益に貢献する機種が複数登場したことで、2021年度にはパチスロ機は減台、パチンコ機は増台に踏み切る動きが顕著となった。

しかし、この動きは2022年のゴールデンウイーク(GW)商戦までに終焉を迎え、遊技機業界の自主規制が緩和されて遊技機設計の自由度が増した6.5号機の登場とスマスロの市場投入によって業況は一変する。パチンコからパチスロへの遊技客流出が顕著となり、パチスロ部門が活性化する一方で、パチンコ部門は急激に低迷することになった。僅か1年間でトレンドが反転し、ホールはパチスロ部門への投資を強化して、パチンコ機は減台、パチスロ機は増台の動きが現れ、2023年度はこの動きが顕著となった。

現在の業況を鑑みれば、当面はスマスロを中心にパチスロ部門への投資が継続すると見られるが、遊技機の仕様に関する自主規制が見直され、新たなゲーム性を有する新機種が続々と登場してくる環境にあっては、現在は低迷しているスマパチにおいても、今後登場する機種によっては一気に普及が進む可能性も十分残されている。スマスロからスマパチ、スマパチからスマスロの転換では専用ユニットの入れ替えが必要ないため、スマスロからスマパチへとトレンドが移り変わった場合でも素早い対応が可能になる。スマート遊技機の普及によって、これまでにないスピード感でトレンドが移り変わっていく可能性がある。

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  • 注目セグメントの動向
  •  パチンコ機市場:引き続き三共の業績が好調、二番手以下と大きな格差
     パチスロ機市場: トップ3の販売台数シェアは5割に到達、上位寡占が強まる
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    調査要綱

    1.調査期間: 2024年7月~9月
    2.調査対象: 遊技機(パチンコ機、パチスロ機)メーカー、周辺設備機器メーカーほか
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

    <パチンコ関連機器市場とは>

    本調査におけるパチンコ関連機器市場とは、パチンコ機市場、パチスロ機市場、周辺設備機器市場の総称である。また、周辺設備機器市場とは、ホールコンピューター、玉補給機器などのホール内の設備機器の市場の総称である。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    パチンコ機、パチスロ機、遊技機部品、ホールコンピューター、景品POS、計数機(玉・メ ダル)、景品自動払出機、会員管理システム、呼出ランプ、玉補給システム、メダル補給システム、台間玉貸機、台間メダル貸機、スマート遊技機専用ユニット

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2024年09月30日
    体裁
    B5 291ページ
    価格(税込)
    165,000円 (本体価格 150,000円)

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    マーケティング本部 広報チーム
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