放射光利活用による地域企業の
課題解決・価値創造フォーラム
~放射光でみ観えると変わるものづくりの未来~
放射光の産業利用が進むにつれて、先端計測科学は一層身近なものになってまいりました。実際に、地球企業においても、放射光を活用し技術課題の解決や生産効率化、品質保証や新製品開発等につながるなどの成果も創出されています。
本フォーラムでは、東北・仙台にまもなく誕生する最新鋭の放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)のご紹介とともに、具体の利活用事例を織り交ぜた内容となっています。
「放射光とは縁遠い」「放射光とは何か知らない」とお感じの企業や支援機関の皆様にこそ、是非ご参加ください。
プログラム
第1部:全国の中小ものづくり企業向け
総合司会:広報PRプロデューサー・フリーアナウンサー 名久井 麻利氏
「地域イノベーションとナノテラスというミライ」
一般財団法人光科学イノベーションセンター 理事長 高田 昌樹氏
課題解決等に取り組んでいる地域企業・支援機関ならではの目線で、放射光利活用の実際と利活用メリット、効果的な活用方策・支援策、今後の展望等について、本音ベースでお話しいただきます。
<登壇者>
株式会社山形メタル 代表取締役 庄司 正人氏
株式会社斉藤光学製作所 経営企画室長 千葉 翔悟氏
岩手県工業技術センター 素形材プロセス技術部長 桑嶋 孝幸氏
仙台市 イノベーション推進部 企業立地課 リサーチコンプレックス係長 高橋 大喜氏
ファシリテータ:広報PRプロデューサー・フリーアナウンサー 名久井 麻利氏
放射光施設NanoTerasuの利活用方法や地域企業向け支援施策など、各種の情報提供
※一般財団法人光科学イノベーションセンター、宮城県、仙台市、東北経済産業局
第2部:全国の公設試等支援機関、地域企業研究開発担当者向け
「地域企業による放射光利用に向けた取り組みと課題」
一般財団法人光科学イノベーションセンター シニアアドバイザー 八木 直人氏
進行役:産業技術総合研究所東北センター 産学官連携推進室 連携主幹 齋藤 秀和氏
-
「産学連携による取組事例の紹介」(20分)
東北大学大学院農学研究科附属放射光生命農学センター 助教 日高 將文氏
-
「支援力向上を目指す、公設試における取組事例の紹介」(40分)
※東北経済産業局プロジェクト(公設試等放射光利活用実践事業)合同MTG成果発表)
既存放射光施設を活用した計測・分析等の実践的取組の成果についてご紹介
(4プロジェクト主幹公設試(岩手県、山形県、神奈川県、三重県)より発表)
基調講演
「地域イノベーションとナノテラスというミライ」
東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター 教授
高田 昌樹氏
広島県呉市出身。理学博士。名古屋大学助教授、理化学研究所放射光科学総合研究センター副センター長を経て、2015年より東北大学総長特別補佐、教授となり、東北放射光施設計画に参画。また光科学イノベーションセンター設立に伴い2017年より理事長を務める。産学連携スキーム「コアリション・コンセプト」を軸に、東北大学青葉山新キャンパスに整備中である次世代放射光施設NanoTerasuの計画推進を行っている。
「地域企業による放射光利用に向けた取り組みと課題」
八木 直人氏
東京大学工学部物理工学科卒業。東北大学医学部薬理学教室助手、講師、助教授を経て、1997年に高輝度光科学研究センターへ移りSPring-8における研究開発と利用者支援を担当。主な担当分野はX線散乱・回折・イメージングを用いた生命科学研究。2022年より光科学イノベーションセンターにおいてNanoTerasuの利用者サポートとビームラインの建設を行っている。
トークセッション(第1部)
1974年、山形メタルの前身となる「大滝電機」を山形県真室川町で創業し、今年で創業50周年を迎える。その後建築用金属パネルの板金加工を始め、いまでは各種機械装置の筐体等も含め、板金から塗装仕上げまでの一貫体制を築き上げた。経営理念に「社員の幸せと地域社会の発展に貢献する」ことを掲げ、その実現に向け、邁進している。現在、山形県新庄中核工業団地立地企業協議会長として、若者の地元定着に力を注ぐ。
秋田県出身。2012年斉藤光学製作所入社。2019年社会人ドクターとして秋田大学大学院理工学研究科博士後期課程を修了。入社以来、難加工材料に対する研磨技術の研究開発に従事。2021年より現職にて新事業の開発や技術戦略の策定を統括。
同社は、研磨技術をコアテクノロジーとし、光学・電子分野で用いられる硬脆材料の受託加工や研磨関連資材の開発支援事業を展開。現在「研究開発型リーディングカンパニー」を目指し、様々な機関と連携し次世代半導体材料の研磨技術高度化に注力している。
岩手県工業技術センターは、主に岩手県内企業の技術力向上のための、研究開発、技術支援等を行っております。昨年、創立150周年を迎えました(創立:明治6年)
出身:青森県三沢市 平成元年 岩手県工業試験場(現岩手県工業技術センター)勤務
担当分野:溶接、接合、溶射、EPMA分析等。
博士(工学)(大阪大学)、2004年12月
溶接学会東北支部 幹事、日本溶射学会 理事、JIS委員長
リサーチコンプレックス推進係 係長
高橋 大喜氏
1982年生まれ。宮城県亘理町出身。東北大学工学部卒、東北大学環境科学研究科修了後、2007年(株)神戸製鋼所に入社し、材料研究所にて主に鉄鋼、チタン等の金属材料の凝固現象に関わる研究業務を従事。2015年に仙台市役所に転職し、2018年より次世代放射光施設ナノテラス関連業務に従事している。
広報PRプロデューサー・フリーアナウンサー 名久井 麻利氏
岩手県盛岡市出身。大学卒業後、tbc東北放送にアナウンサーとして入社。以来16年間、テレビやラジオで様々な番組に携わり、情報番組やニュース、バラエティ、音楽番組等を担当した。2023年1月に東北放送を退社、2月にフリーランスの広報PR/アナウンサーとして独立。広報部を持たない中小企業等の社外広報として認知拡大のサポートをする他、イベント司会やナレーションといったアナウンス業務にも尽力している。
取組成果事例ご紹介(第2部)
「農産物・食品分野における放射光測定事例の紹介これまでのアプローチとこれからのビジョン」
2005年東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻 博士課程修了
2011年より東北大学大学院農学研究科 酵素化学分野 助教
2021年より東北大学大学院農学研究科附属放射光生命農学センター(A-Sync)産学官連携部門長
X線結晶構造解析を用いたタンパク質の構造機能相関の解明に従事する一方で、放射光技術を用いた農産物・食品の研究・開発に取り組んでいます。
支援力向上を目指す、公設試における取組事例の紹介
東北経済産業局プロジェクト(公設試等放射光利活用実践事業)合同MTG成果発表
微細欠陥を含む粒子積層体の非破壊検査技術
- 岩手県工業技術センター
- 宮城県産業技術総合センター
- 山形県工業技術センター
- 秋田県産業技術センター
放射光利用による三次元内部観察を通じた公設試の技術支援力向上を目指す取り組み
- 三重県工業研究所
- あいち産業科学技術総合センター
- 岐阜県産業技術総合センター
- 岐阜県セラミックス研究所
- 名古屋市工業研究所
- 名古屋大学シンクロトロン光研究センター
- 鳥羽商船高等専門学校
セルロースナノファイバー分散液を用いた水溶性エポキシ架橋型ハイドロゲルの極小角・小角X線散乱測定による構造解析
- 山形工業技術センター 置賜試験場
- 宮城県産業技術総合センター
- 福島県ハイテクプラザ
- 山形大学
XAFSを用いたポリプロピレンの耐候性試験における高感度な劣化指標の検討
- 神奈川県立産業技術総合研究所
- 熊本県産業技術センター