定期刊行物

ヤノ・レポート

ヤノ・レポート

昭和37年の創刊以来、住宅・建材・不動産ビジネス、紙パルプ・化学分野を中心に幅広い視点と深い分析で、各分野の最新状況をレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約80ページ
  • 商品形態:冊子・オンライン
  • 発刊頻度:月2回発刊(年22回)
  • 販売価格(1ヵ年):
    冊子 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    冊子+オンライン 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    オンライン 88,000円(税込) 本体価格 80,000円
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最新号

ヤノ・レポート 2011年3月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●インターネットの拡大で1億総通販時代へ進む通販業界の動向
 ~通販カタログ各社はコストダウン強化、輸入紙比率拡大も


2010年通信販売市場は、景気後退による消費低迷の影響により伸び率は鈍化傾向にあるものの、インターネットメディアの拡大や新規参入企業の裾野の拡大などから市場は堅調に拡大している。
かつて、カタログなど紙媒体の販売一辺倒だった通信販売もメディアの多様化によって販売ツールは多様化。TVショッピングやパソコンの急速な普及を受けたインターネット販売、最近では携帯電話を使った通販やデジタルTV放送の双方向化も始まっている。このように、TVやインターネットを媒体とした取引が急増している通信販売市場だが、現在も「紙」ベースの媒体利用者は決して少なくない。通信販売業界を紙の需要面で捉えた場合、その主要対象となるのは通販カタログ用紙である。DMやチラシも紙を媒体としており、全体の紙需要も相当量あるが、この分野は大手企業を除いては印刷会社の紙持ちが多く、印刷業界の守備範囲といえる。通信販売業界におけるカタログ用紙の需要は、業界の急成長とともに急拡大、現在では紙の有力需要分野の一角を占めるに至っている。しかし、主要な媒体の位置を占めていた通販カタログもセグメント別の分冊化が進行、部数減と合わせて、総体的なボリュームダウンが進んでいる。また、国内紙価格の上昇と円高の進行によって、輸入紙の流入が加速度的に進んでおり、国内製紙メーカーにとっては、既に有力分野とは言えなくなっている。現在は、有力通販企業の多くは、カタログ用紙の大半を輸入紙に切り替えており、今後も輸入紙拡大の方向にあるため、カタログ用紙需要の先行きは厳しいものと考えられる。

住宅・建材

●工務店のネットワーク化
 ~工務店の業界動向とグループ化の方向性 再びグループ化の必要性、グループ本部の存在・役割がクローズアップ


中小工務店は大手住宅メーカーや地域ビルダーなどとの対抗上、大手事業者とは異なる戦略や方向性が求められている。中小工務店が選択可能な戦略を、「営業・顧客対応力」および「信頼性・安心感」という2つの観点からみると、パワービルダーに代表される「地域ビルダー」、「地域密着型」、FCやVCなどの「住宅ネットワーク型」、「大手ハウスメーカー協力業者型」に分類できる。従来型工務店にとって、「住宅ネットワーク型」はバランスの取れた方向性と考えられるが、これらには様々なタイプがあり、自社のもつ強み弱み、市場環境などを分析し、最も適した組織を選ばないと、業況が悪化するリスクを抱えることにもなりかねず、十分検討して加入すべきである。
住宅建築を元請けとする工務店業界には、以下のような数多くのグループがある。
 ①工務店に差別化を狙ったハード・ソフト面での支援をするFC・VC等
 ②住宅資材メーカー系のグループ
 ③国産材の普及やプレカット部材の普及を目的としたグループ
 ④リフォーム事業支援に特化したグループ
住宅産業界の変化に伴い、ネットワーク本部の存在価値は高まっているが、本部が提供する工法、ノウハウ商品を会員に対してどこまで技術指導できるかが重要である。会員側も含め相方の努力が必要である。同じグループ化でも、多額の加盟金やロイヤリティの支払いを求めるFC本部の役割・責任は他グループ本部より重い。
最近は直営店を増やしているFCもあるが、それは本部の問題点や会員店の問題点を把握し、それを改善してモデル店育成に活用するためでもある。
いずれにしても地域密着の工務店は必要不可欠である。住宅は生活の箱づくりから人づくりの住宅政策という認識で、住まい作りに取り組まなければならなくなってきた。

 内容目次 

紙・パルプ

【注目市場動向】
●<雑誌メディア凋落 出版市場の展望・③> (2~7ページ)
出版社収益力ランキング ~広告収入25~26%減、雑誌系出版社変動強まる~

【業界リサーチ】
●インターネットの拡大で1億総通販時代へ進む通販業界の動向 (8~20ページ)
◇通販業界動向
◇有力通販企業の動向~千趣会/ニッセン/スクロール/ディノス/オットージャパン

【特別連載】
●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ⑥ (21~28ページ)
株式会社大久保 ~国内外の環境変化を見据え、難局打開に向けた効率経営を強化~

住宅・建材

【注目市場動向】
●照明市場の市場規模動向② (29~39ページ)
電球類市場の市場規模動向 ~2010年も市場規模は拡大の見込み~

【業界リサーチ】
●工務店のネットワーク化 ~工務店の業界動向とグループ化の方向性~ (40~59ページ)
工務店の現状と方向性
 ~大工・工務店の事業所数と機能~
 ~工務店の特徴と強み~
工務店業界を取り巻く環境変化
 ~第3世代の住宅供給業者~
 ~第3世代の住宅供給業者の特徴~
 ~中小工務店のサバイバル戦略~
 ~新たな出来高融資サービスの構築~
 ~工務店は顧客接点の再構築が重要~
 ~工務店で支持伸ばすプロショップ~
 ~工務店のリフォーム事業~
 ~工務店の課題~
 <ハウスメーカーの低価格住宅への動き>
工務店グループの現状とネットワーク化
 ~工務店グループ化の背景~
 <工務店を取り巻く外部環境の変化>
 ~再び見直される工務店~
 ~建材・住設メーカーによるグループ化~
 ~工務店グループの今後の方向性~
 ~住宅ネットワークの構造変化~
 ~工務店業界の変化と方向性~
 ~工務店ネットワークの市場動向~

【注目企業分析】
●注文・特建・リフォームの3本柱で経営基盤強化を図る「三菱地所ホーム」 (60~69ページ)

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