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ヤノ・レポート

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昭和37年の創刊以来、住宅・建材・不動産ビジネス、紙パルプ・化学分野を中心に幅広い視点と深い分析で、各分野の最新状況をレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約80ページ
  • 商品形態:冊子・オンライン
  • 発刊頻度:月2回発刊(年22回)
  • 販売価格(1ヵ年):
    冊子 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    冊子+オンライン 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    オンライン 88,000円(税込) 本体価格 80,000円
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最新号

ヤノ・レポート 2012年3月10日号

 トピックス 

紙・パルプ、印刷

●オフィスコンビニ市場の分析~他業種からの新規参入と顧客企業の内製化、生き残りをかけた大競争時代へ突入
オフィスコンビニ市場は、これまで印刷企業の仕事とされてきた軽印刷の市場を主に取り込むことで右肩上がりの成長を続けてきた。しかし、時代の変遷の中で他業種の参入に押されて競争は激化する方向にあり、サービス内容を的確に変えていかなければ生き残れない大競争時代に突入しようとしている。

Web化の時代にあっては、オフィスコンビニの競争相手もまた変わりつつある。
以前は競争相手と言えば印刷企業やコピー業者ぐらいのものだったが、Web化の進展とともに多くの業態が新規参入できるようになってくると、複写機メーカーや物流業者が手強い競争相手に浮上してきた。

一方、顧客企業の内製化もまた別の意味で大きな競争相手である。ハードの低価格化とともに内製コストが下がってきているだけに、オフィスコンビニ事業者にとっては懸念される動きになっている。

内製化についての顧客企業の考え方は二通りある。ひとつは、内製化によってアウトソーシングするよりもコストを安く抑えられるのならば、できるだけ外部に出していた仕事を取り込み、経費を削減すべきだという考えである。もうひとつは、人材はノンコア業務に割くよりもコア事業に回すのが本来の姿であり、印刷関連作業はできるだけアウトソーシングするべきだという考えである。

どちらを選択するかは企業の考え方次第だが、傾向としては、中小企業は内製化、大企業はアウトソーシング化の傾向が強いようだ。専門事業者をオフィス内に常駐させるインプラントは、その中間的な位置づけと言える。
事業者間の競争を“横の競争”とするならば、内製との競争は“縦の競争”である。オフィスコンビニ業界は、横と縦の競争に留意しつつ、顧客の求めるサービスを的確に提供していく力がなければ、いずれ淘汰されかねない時代に入っている。

住宅・建材

 ●「建材畳」市場~コストダウン・軽量化ニーズを捉え脱ワラ製品成長も、和室減少が懸念材料にある
底打ち感が出てきたようであった畳床市場ではあるが、現在も集合住宅は和室を設けない仕様が増加、戸建住宅でも都市部では和室を設けない住宅が増えており、和室ニーズの根強かった地方でも和室が減るなど、総体的に1戸当りの床面積が頭打ちのなかで、そのしわ寄せが和室に集中していることからまだ歯止めが掛かったとは言えないようだ。
タイプ別構成では、ピークに達しつつも、依然脱ワラ化の流れが続いているようだ。

畳床市場で、脱ワラタイプが急成長を遂げてきた要因としては、次のような点があげられる。
① 防虫性に優れており、健康・清潔志向の時代のニーズにマッチした。
② 床加工が容易で、生産性に優れる。
③ 軽量化による作業性の向上。
④ 価格、品質の安定、工業製品であるため、品質、精度の安定性が高い。
⑤ 断熱保湿性に優れる。
⑥ 作業環境がクリーンである。
⑦ 優良なワラの入手難。

以上のような点が、畳業者、ハウスメーカー、一般消費者それぞれに複合的なメリットとなって受け入れられたことが、大きくシェアアップした要因だろう。

畳床の流通経路は、一般的に畳材商社を通して、関東・中部以北では、畳材商社、材料商を通して畳工事店に流れるケースが多く、関西以西では、畳工事店の規模が大きいため、工事店に直接流れるケースも多くなっている。
有力業者が、どのメーカーの畳床を扱うかで、畳床メーカーの業績が左右されるため、畳床メーカーは関係強化に全力をあげているのが実態である。また、直ルートにスタンスをおいて、シェアアップを図ろうとするメーカーもある。
脱ワラ畳は、総体的に西日本を中心に普及拡大し、その後、東日本にも広まり、現在は東西の扱い比率はイーブンにあるとみられる。
一般的に、西日本のマーケットの成熟度が高く、東日本地域では、まだ開拓の余地があるとみられる。特に、東北地区では、ワラ床ニーズが強く、まだ、脱ワラ床の需要拡大の余地が残されていると考えられる。

 内容目次 

紙・パルプ、印刷

【注目市場動向】

●クラフト紙の市場動向(上)
 ~輸出拡大、加工用途開拓、生産体制の再編で急激な需要減に対処~
 (2~11ページ)
品種別動向
【未晒包装紙】重袋用両更クラフト紙、一般両更クラフト紙、特殊両更クラフト紙
【晒包装紙】純白ロール紙、両更晒クラフト紙、片艶晒クラフト紙

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略⑤>

●中越パルプ工業 ~直送強化に取組み、対製品売上高物流費比率は改善傾向~ (12~17ページ)
表.中越パルプ工業 製品物流費
表.中越パルプ工業 倉庫概要
表.中越パルプ工業 工場別仕向け地別比率(2011年度上期実績)
表.中越パルプ工業 工場別対製品売上高物流費比率(製品物流費/売上高)
表.中越パルプ工業 全国向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.中越パルプ工業 関東向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.中越パルプ工業 関西向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
図.中越パルプ工業 首都圏向け工場別輸送経路(主要事例)
表.中越パルプ工業 工場別協力会社

【業界リサーチ】
<注目カテゴリ別のオンデマンド印刷市場の分析>

●オフィスコンビニ市場の分析 ~生き残りをかけた大競争時代へ突入~ (18~27ページ)

住宅・建材

【注目市場動向】
●コストダウン・軽量化ニーズを捉え
 脱ワラ製品成長も和室減少が懸念材料にある「建材畳」市場の動向
 (28~42ページ)
表.畳床総需要の推移
表.タタミボード・メーカー別出荷推移
図.タタミボード・メーカーシェア
表.押出発泡ポリスチレンフォーム・畳床向けメーカー別出荷量
表.2010年度 発泡ポリスチレンフォームメーカーのタイプ別概況(畳換算)
図.畳床向けPSフォームのメーカーシェア
表.ヘルシー畳床の製品概況
図.建材畳の流通マップ

●照明市場の市場規模動向③
LED照明市場の動向 ~震災による省エネ気運の高まりによって、普及がさらに加速~
 (43~51ページ)
図表.LED照明の国内市場規模の推移
図表.LED照明器具のメーカー別市場シェア
図表.LEDランプのメーカー別市場シェア
図表.LED照明器具の建物用途別の市場シェア(2010年実績)
図表.LED照明器具の建物用途別の市場シェア(2011年見込)
図表.LED照明の事業展開の方向性,主要メーカーの垂直型事業

【注目企業分析】
●地元密着の家づくりに徹し永続的な経営を志向する「相羽建設」 (52~58ページ)
●「完全フル装備の家」で快進撃続く、全国展開も視野に入れる「富士住建」 (59~66ページ)

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