2024年版 自動車整備・部品・用品市場の現状と展望
・自動車整備市場
2023年度における総整備売上高は6兆2,561億円に達し、3年連続で増加となった。自動車整備業ではASVなど車両の高度化に伴い、特定整備への対応が求められており、全国に約92,000カ所ある整備工場の特定整備取得率は2024年末時点で約66%に留まっている。また、整備士の高齢化、担い手不足も進行しており、メンテナンスサービスの供給力維持が今後の課題となっている。各社では整備士確保に向けた動きとして、新卒採用者、女性、外国人、シニアなど多様な人材の活用、モジュール化した部品、デジタルツールを活用した生産性の向上にも取り組む。
・自動車補修部品・カー用品市場
自動車部品・用品市場の2023年度における市場規模は、3兆1,032億円と推計した。車両の使用年数長期化に伴い、メンテナンス費用のかさむ車両が増え、市場は好調に推移している。また、車両整備の高度化に伴い純正部品の需要が増加、自動車メーカーは整備を通して顧客の囲い込み戦略を実施する。一方で、比較的安価な優良部品やリサイクル部品も活用されており、特にリサイクル部品はサーキュラーエコノミーの観点から近年注目が集まっている。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査期間:2024年12月~2025年3月
調査方法:弊社研究員による面談取材、電話取材、文献調査 等
調査対象:自動車整備市場および本稿で定義する部品・用品市場
調査対象先:自動車メーカー、整備事業者、部販・共販、卸売事業者
カー用品量販店、タイヤショップ、ディーラー、関連団体 等
調査目的:自動車整備市場および部品・用品市場の動向を明らかにするとともに、市場の今後の展望を俯瞰する
- 23年度の総整備売上高は6兆2,561億円、メンテナンスサービスの供給力維持が課題
- 補修部品・用品市場は3兆1,032億円まで拡大、車両の高齢化によりメンテナンス需要が増加
- 自動車メーカー、部品商、カー用品、自動車整備など参入企業10社の動向と戦略を収録
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