定期刊行物

ヤノ・レポート

ヤノ・レポート

昭和37年の創刊以来、住宅・建材・不動産ビジネス、紙パルプ・化学分野を中心に幅広い視点と深い分析で、各分野の最新状況をレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約80ページ
  • 商品形態:冊子・オンライン
  • 発刊頻度:月2回発刊(年22回)
  • 販売価格(1ヵ年):
    冊子 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    冊子+オンライン 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    オンライン 88,000円(税込) 本体価格 80,000円
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最新号

ヤノ・レポート 2012年7月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●高成長と高収益をキープする「アーネストワン」の事業戦略

アーネストワンは、昭和56年創業で、当初マンションや商業施設の建築施工により事業展開、その後平成7年から戸建分譲事業を中心にマンション分譲事業との2本柱で業容を拡大してきた。エリア的にも、首都圏中心から東北(仙台市)、中部、関西、九州地区に進出して事業を拡大し、平成14年2月にジャスダック市場に株式上場、平成17年3月には東証一部上場を果たしている。

その後、2008年度決算では、リーマンショック等による市場の冷え込みから、上場以来の赤字決算を余儀なくされたため、戦略的に①事業サイクルの短縮化、②マンション事業の見直し、③販売管理費の抑制(不採算店の撤退等)、④請負事業の本格稼動、⑤品質管理・クオリティの向上などによりV字回復、2009年度から4期連続の増収増益を達成する模様で、2桁の高収益率をキープしている。

今後の戦略としては、戸建分譲事業では、①他社との建築原価差をキープして最安値で供給するとともに、全国店舗網の確立、②生活環境の変化に対応した商品開発など。マンション分譲事業では、①さらにコストパフォーマンスに優れた商品開発、②生活変化に適応した間取りの研究などとなっており、いずれも1次取得者をターゲットに、同社の強みであるアウトソーシングを活用した少数精鋭による高品質・低価格を更に追求し、将来的には、年間供給1万戸の業界ナンバーワンを目指す。

海外戦略については、現在は中国・大連とベトナム・ホーチミン市に外注の設計事務所を置いており、モデルハウス建設により反応をみるなどの取組みを考えているようだ。
但し、当面は国内エリアでのシェアアップにスタンスを置いているようで、今後も、国内市場でシェアアップの余地が十分にあることから、当面は国内でのエリア拡大とシェアアップに集中しての展開を考えているようだ。
戸建分譲の単価で同社の物件はコストパフォーマンスで優位に立っていると言える。

同社の絶対的な価格優位性の要因は、徹底した土地仕入審査体制の確立とコスト管理及び工期管理による回転率の速さ、アウトソーシングを活用した固定費の削減と少数精鋭による1人当りの高い生産性などによるものといえよう。

紙・パルプ、印刷

●総合商社 紙パルプ部門の動向 ~パルプ:国内需要は長期低迷、輸出と外国間で活路を見出す

国内の紙需要が振るわない中で売上高が伸びたのは、外国間および輸出の拡大によるところが大きい。
外国間の拡大は、国内市場がチップからの一貫化と古紙化の進展、さらには国内洋紙需要の構造的な減少などにより今後もダウンサイズしていくと予想される中で、活路を海外市場に求めているためである。特に自前ソースを海外に構築している商社は、販売先を今まで以上に世界に広げる方向にある。国内メーカーへの供給基地と捉えればプロジェクトパルプは重荷となるが、成長市場への供給基地と考えれば貴重な戦力になる。

輸出は、国内紙パルプメーカーの要請に応える形で伸ばしている。もともとパルプ輸出は09年以降、パルプ市況の上昇と内需不振に伴う余剰パルプ対策が重なって始まったものだが、2011年度でもパルプ市況は高止まりを続けており、歴史的な円高による採算悪化はあるものの、設備稼働率を維持したい国内メーカーの思惑から量を伸ばしている。国内需要が低迷を続けるなかで余剰パルプ対策として安定的にパルプを輸出したいという紙パルプメーカーの意向を反映し、今のところ一過性の現象には終わっていない。

一方、伸び悩みが続く国内市場は、付加価値指向による収益力の強化が課題となっている。一般品だけに注力するのではなく、フラッフパルプなど人口の高齢化を睨んだ商品、あるいは液晶テレビや自動車向けなど世界的な需要増を見込める付加価値商品の扱いに注力する姿勢を強めている。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●長期塗膜保証やセルフクリーニング機能などが受け、
震災後も出荷量が堅調に推移する「窯業系サイディング」の動向
 (2~29ページ)
東日本大震災による窯業系サイディング市場への影響と今後の見通し
長期塗膜保証、セルフクリーニング機能による高付加価値差別化戦略
リフォーム、非住宅分野への取り組み、環境・リサイクル対策、海外展開
メーカー動向(ニチハ、ケイミュー、旭トステム外装、東レACE)

【注目企業分析】
●高成長と高収益をキープする「アーネストワン」の事業戦略 (30~39ページ)

紙・パルプ、印刷

【特別連載】
●印刷用紙の海外市場開拓の行方④
大王製紙 ~震災を機に国内優先、輸出はA3コート中心にエリア集約、採算改善図る~ (40~47ページ)
図.大王製紙 塗工紙輸出量推移
図.大王製紙 微塗工紙輸出量推移
図.大王製紙 微塗工紙輸出比率推移
図.大王製紙 A2コート紙輸出量推移
図.大王製紙 A2コート紙輸出比率推移
図.大王製紙 A3コート紙輸出量推移
図.大王製紙 A3コート紙輸出比率推移
表.塗工紙 主要仕向地別の輸出量(2009年度、2011年度比較)

【注目市場動向】
●グラビア印刷における包装材市場の実態
  ~食料品、医薬品分野のアルミニウム箔印刷市場の現状と展望~ (48~58ページ)
図.アルミ箔印刷市場規模の推移
図.アルミ箔印刷市場の需要分野別シェア推移
図.アルミ加工箔メーカーの相関図
図.アルミ箔印刷市場の参入グループ・系列別シェア
図.食品分野のアルミ箔印刷市場の規模推移
図.アルミ箔印刷市場の参入メーカー別シェア(食料品分野)
図.医薬品分野のアルミ箔印刷市場の規模推移
図表.アルミ箔印刷市場の参入メーカー別シェア(医薬品分野)

【業界リサーチ】
●総合商社 紙パルプ部門の動向 ~Part2:パルプ、古紙取扱状況~ (59~74ページ)
パルプ:国内需要は長期低迷、輸出と外国間で活路を見出す
(丸紅、三菱商事、三井物産、住商紙パルプ、日商岩井紙パルプ、双日)
古紙:市況回復も手伝い、12/3期は数量、金額とも盛り返す
(住商紙パルプ、日商岩井紙パルプ、丸紅)
図.総合商社 地域別パルプ輸入推移
図.商社別 パルプ(PP)売上高推移
図.商社別 パルプ(PP)売上高及び予測
図.商社別 パルプ(PP)販売数量及び予想

物 流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART4
システム物流市場の実態2011 (75~81ページ)
表.システム物流事業の主たる有力企業一覧
図表.システム物流事業における市場規模の推移と予測(金額ベース)
 

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