2004年版 熱可塑性エラストマー市場の展望と戦略
発刊日
2004/04/09
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体裁
A4 / 289頁
資料コード
C45113100
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調査資料詳細データ
リサーチ内容
第1章 熱可塑性エラストマー市場の需要予測
【1】熱可塑性エラストマー市場の需要予測
【7】ポリアミド系エラストマー
第2章 各熱可塑性エラストマー市場の展望
【1】スチレン系エラストマー市場の展望
第3章 熱可塑性エラストマーメーカーの展望と戦略
クレイトン ポリマー ジャパン
世界最大のTPSメーカー、新製品開発にも注力し市場拡大を目指す
旭化成ケミカルズ
市場ニーズに立脚したポリマーデザインのさらなる強化へ
JSR
合成ゴム技術をベースとした製造及び研究開発力を活かし、TPEユーザーの満足度の向上をさらに追求
クラレ
日米生産拠点を背景に世界戦略を加速
三菱化学
高付加価値分野に特化しポリマー事業の新たなビジネスモデルを目指す
リケンテクノス
材料開発・コンパウンド技術をフルに活かしCSの向上につなぐ
住友化学工業
原料からの一貫生産体制と独自技術力を活かし、TPE市場における独自のポジション確立を目指す
クラレ プラスチックス
高性能化推進によりTPSコンパウンド市場でのシェア拡大を目指す
日本ポリプロ
国内トップのPPメーカー、リアクターTPO市場でもトップの地位へ
サンアロマー
世界トップのバセルを背景に国内ユーザー内でのシェア拡大を目指す
出光石油化学
専用プラント及び幅広いラインナップを強みにユーザーニーズを満たす製品開発・拡販に注力
昭和電工
エラストマー事業を成長戦略事業と位置付け、事業の拡大・強化を推進
ダイソー
CPEの技術開発力を強みにゴム用途及び改質材用途での市場拡大に注力
デュポン ダウ エラストマー ジャパン
米DDEの世界戦略にリンクした販売思想に基づき国内におけるポジションのさらなる向上を図る
アプコ
T-PVCの最大手、TPO及びTPSも加え総合コンパウンドメーカーへ海外ではT-PVCの供給体制を拡充
電気化学工業
特長あるTPEを取り揃え、利益を重視した事業活動を推進
信越ポリマー
トータルソリューションサプライヤーへの志向、T-PVC同様に特長あるTPVで差別化を推進
BASFジャパン
TPUトップメーカーとして市場拡大に向けた基礎・応用研究を推進
ディーアイシー バイエル ポリマー
多様な原料ソースの確保により安定供給や価格競争力での優位性を確立
日本ポリウレタン工業
原料からの一貫生産体制を強化するとともに高付加価値分野の拡充を図る
大日精化工業
ユーザーニーズへの対応を強化しTPUメーカーとしての生き残りを図る
東レ・デュポン
積極的な新グレード・用途開発によりTPEE市場のトップシェアを堅持
東洋紡績
エラストマーから成形品、CAE解析サービスまでの幅広い事業内容を基盤にさらなる需要拡大を推進
ダイセル・デグサ
アジア全域に広がる多様なユーザーニーズを研究、製造、営業の各部門間の連携強化により吸収
アトフィナ・ジャパン
アトフィナ・グループが積み上げた実績と大規模な生産体制を背景に「ペバックスR」のさらなる用途開発を積極化
エムス昭和電工
PA樹脂に特化し蓄積してきた技術・ノウハウを活用しユーザーに対するカスタマーグレードの供給と包括的な技術支援を推進
ダイキン工業
フッ素をコア材料とした幅広い品揃えとユーザー・用途に最適な材料選定に強み
第4章 熱可塑性エラストマーユーザーの動向
トヨタ自動車
世界で勝ち残るサプライヤーとともにさらなる成長を目指す
日産自動車
ゴム同等の機能及びコスト削減につながる用途ではTPE化を推進
いすゞ自動車
樹脂化の流れは一段落するも、今後は機能部品等でエンプラ化を推進
日本クラウンコルク
樹脂キャップの1ピース化を積極的に推進SEBSはボトル型メタル缶向けで採用へ
大信工業
原料からの一貫生産と押出技術をベースに製品の高付加価値化を推進
【1】熱可塑性エラストマー市場の需要予測
- トップメーカーだけが勝ち残るとは限らない、多くのTPEはまだ進化し続ける
- 03年のTPE市場規模は32万tへ、今後も塩ビ及びゴム代替材料として採用が続く
- マーケットインだけでなくプロダクトアウトでの開発にも力を入れる「いつ」「どこで」「どのユーザー」によって開発スタイルは変わる
- 次なる市場を見据え、必要に応じて戦略的価格を打ち出すことで市場拡大につなぐ
- TPEメーカーの勢力図は新規大型テーマの獲得で一気に変わる
- TPS需要は好調に推移するも、主力のアスファルト向けは軟化傾向に
1.TPS(ニートポリマー)【3】オレフィン系エラストマー
2.TPS(コンパウンド)
- 自動車を中心に塩ビ及びゴム代替で需要が拡大
1.コンパウンド型TPO【4】塩ビ系エラストマー
2.リアクターTPO
3.樹脂改質用オレフィン系エラストマー・プラストマー
4.塩素化ポリエチレン
- ユーザーの非塩ビ化により需要は減退、各社代替材料の上市・拡販が続く
- インパネ表皮の大型テーマの採用によりさらなる市場の拡大へ
- 自動車及び電気・電子分野で需要が堅調
【7】ポリアミド系エラストマー
- 家電・OA機器分野で安定的な市場を形成、今後も微増で推移
- 特殊性を活かし各社独自でマーケットの開拓を推進
1.シンジオタクチック1,2ポリブダジエン
2.フッ素系熱可塑性エラストマー
第2章 各熱可塑性エラストマー市場の展望
【1】スチレン系エラストマー市場の展望
1.TPS(ニートポリマー)の動向【2】オレフィン系エラストマー市場の展望
2.TPS(コンパウンド)の動向
- TPS市場は未水添及び水添ともに好調に推移
- 高速道路計画に基づいてSBSアスファルト用途は堅調に推移今後はコストダウンに取り組むことで輸入品への対応及び一般道への拡大が課題
- 水添系TPSは主力用途であるPPの新規テーマでのソリューションを図る
- エンドを含むユーザーとの共同開発に参画し、もう一段階の市場拡大が必要に
- 医療分野を中心に脱塩ビ・脱ゴムからの代替によりTPSコンパウンド市場は拡大へ
- 医療・PFS向け、食品・ボトル型メタル缶向けなど新規テーマの獲得に各社注力
- 水添系TPSだけでなく多様な原料を駆使するとともに、架橋等の高付加価値化も必要
1.コンパウンド型TPOの動向【3】塩ビ系エラストマー市場の展望
2.リアクターTPOの動向
- 三井化学「ミラストマー」、AESジャパン「サントプレーン」に対し三菱化学、住友化学、リケンテクノス等が追撃、非架橋・架橋の勢力図が徐々に変化
- 脱塩ビ・脱ゴムの進展によりTPO市場は拡大、今後も新規テーマの採用続く
3.樹脂改質用オレフィン系エラストマー・プラストマーの動向
- トップのJPPをはじめとし三菱グループでリアクターTPO市場の過半シェア
- フィルム・シートや自動車用途で脱塩ビ化の推進により、リアクターTPO市場は拡大へ
4.塩素化ポリエチレンの動向
- 「タフマー」及び「エンゲージ」ともに世界販売量の拡大に向けプラントの新設へ
- 国内では「エンゲージ」の「タフマー」代替及び用途開拓が進展
- メタロセンL-LDPEの低密度領域グレードの上市によりプラストマー出荷量は微減に
- 塩ビ・ABS向けの樹脂改質材用途は樹脂自体の需要減により縮小傾向にあるもゴム用途は機能性及びコストが評価され合成ゴム代替が続く
- 三者三様の独自によるマーケット開拓を推進市場拡大に向けた新製品の開発及び拡販に各社が注力
- 家電・自動車メーカーなどの脱塩ビ及び脱塩素の影響により市場縮小続く
- 自動車メーカーの脱塩ビ化は失速気味であるも、ウェザーストリップでも代替が進展塩ビに匹敵する機能及びコストを両立する代替材料のさらなる開発が必要に
- 生産体制の抜本的な再構築に対する取り組みが急務
- T-PVCメーカーの塩ビ代替品は既存TPE製品とどこで差別化を図るのか今後は「守り」だけでなく「攻め」の戦略に基づいた新規用途開拓こそが最重要課題
- 国内経済の低迷により01年のTPU市場は縮小するも、その後は回復基調に
- TPUがインパネ表皮に採用、今後の課題はコスト及び形状改善に
- DBP及び三洋化成が生産能力を大幅増強、内需への対応とともに海外展開の強化へ
- 携帯電話用フィルムなどのニッチテーマの用途開拓が進展
- 無黄変グレードなどにより新規用途開拓が進む一方、今後は販売価格の適正化が課題
- 等速ジョイント(CVJ)ブーツ向けなど自動車分野を中心に拡大基調が続く
- 透明性、耐熱性、融着性、低硬度、耐水性など機能性を高めたグレードの上市が相次ぎ新規用途の開発が着実に進む一方で、競争激化の兆しも現れる
- 新規用途の開発が着実に進む一方で、競争激化の兆しも現れる
- 家電・OA機器分野を中心に安定的な需要を確保、市場規模は年率1~2%程度の微増で推移
- スポーツ・レジャー分野は縮小傾向が続くも、改質剤向けに新規需要が増大
- ゴムやPUなどからの代替需要獲得のみならずTPAEの物性の高さを活かした新規用途開発が今後の課題に
1.シンジオタクチック1,2ポリブダジエン
2.フッ素系熱可塑性エラストマー
- グローバル展開を加速させ、JSRは今後も独自でマーケット開拓を推進
- ダイキン化学工業は価格を維持しながら半導体関連向けなどに深耕
- 住友3Mは自動車分野を視野に新グレードを上市
第3章 熱可塑性エラストマーメーカーの展望と戦略
クレイトン ポリマー ジャパン
世界最大のTPSメーカー、新製品開発にも注力し市場拡大を目指す
- 中国に生産拠点設立構想、04年中の具体的内容の発表を目指しFS開始
- アスファルト向け輸入品の攻勢に対し、品質面だけでなく物流面の強みを顧客に訴求
- PPメーカーのコスト削減の一環として水添系TPSの消費量は今後減少するとの見方これまで構築してきた信頼関係と実績を武器に今後はPP他用途への展開に注力
- 「クレイトンAポリマー」「クレイトンリキッドポリマー」などの新製品を上市樹脂改質ではエンプラ領域もターゲットとし、さらなる市場拡大を推進
旭化成ケミカルズ
市場ニーズに立脚したポリマーデザインのさらなる強化へ
- マーケット・インでの開発をベースにし、ニーズを満たす製品開発を推進
- 生産品目の集約及び増強などコスト競争力のさらなる強化を図る
- SBSは堅調に推移、少量添加・リサイクル対応・粘着力改善など技術課題の解決に注力
- SEBS「タフテック」では次世代型TSOP向けの採用拡大を図る
- オレフィン系エラストマー「S.O.E.-SS」では家電をターゲットに脱塩ビを推進
- 「アサフレックス」では耐熱性向上に向けた研究開発にも注力
JSR
合成ゴム技術をベースとした製造及び研究開発力を活かし、TPEユーザーの満足度の向上をさらに追求
- 合成ゴムとTPEのシナジー効果におけるユーザーメリットの最大化を目指す
- 「JSR RB」はスポーツシューズや高級靴を中心に用途拡大が進展
- 03年夏に「JSR RB840」を上市、PO系フィルムの高機能グレード向けの拡販に注力
- 「JSR DYNARON」極性基付与グレードはPET改質及びノンハロ電線向けで採用へ
- 差別化製品「JSR DYNARON」では自動車・粘・接着・医療用途での採用増を図る
- 「JSR TR」及び「JSR SIS」の出荷量は堅調に推移
クラレ
日米生産拠点を背景に世界戦略を加速
- 06年を目処に水添系TPSの生産能力を5万t/年にまで拡充、欧州拠点確立も視野
- 水添系TPSの世界出荷量は02~03年で年率20%増、04年も同水準の拡大を見込む04年1月に「セプトンVシリーズ」を開発、今後は加硫ゴム代替を目指す
- 「セプトン」では今後も需要の拡大が期待できるコンパウンド向けの拡販に注力
- 「ハイブラー」は制振性能を活かしたスポーツ関連と脱塩ビ用途の拡販を推進
- TPU「クラミロン」の出荷量は堅調に推移、「TUポリマー」では押出中心に用途開拓
三菱化学
高付加価値分野に特化しポリマー事業の新たなビジネスモデルを目指す
- 事業規模は大きくなくとも、高利益率の維持・拡大に注力樹脂設計及びコンパウンド技術に立脚した多様なTPEラインナップでCS向上に繋ぐ
- 自動車メーカーの世界4極体制に応じた海外生産拠点の構築を目指すユーザーの最適地生産に沿えば外注委託も含めて検討
- 柔軟性が評価され「サーモラン」の架橋タイプ「3000シリーズ」の需要が急増「サーモラン」の出荷量全体で年率2ケタ増を堅持
- リアクターTPOの出荷量は激減するも、利益率は改善傾向に「ゼラス」の高機能性を評価するユーザーや新規用途に対し積極的に拡販に注力
- 高透明性を実現した「ゼラス7000シリーズ」、輸液バックを中心に用途開発を推進
- 医療用途での採用増で「ラバロン」出荷量は年率10%程度の拡大傾向に架橋タイプではTPO「サントプレーン」をターゲットに代替を推進
- TPEE「プリマロイ」の03年出荷量は日用品・雑貨分野向けに前年比2割増へ
リケンテクノス
材料開発・コンパウンド技術をフルに活かしCSの向上につなぐ
- 03年4月に組織変更、これまで以上にマーケットインに基づいた製品開発が可能に
- 塩ビ代替材料及び他社製品の譲受などにより、03年のTPE出荷量は前年比150%へ北米の自動車市場のさらなる拡大を見込み、07年ごろを目処にTPEの本格生産を検討
- 「レオストマー」の出荷量は横ばいで推移、医療・食品用途への拡販に注力
- 「アクティマー」ではショアー硬度0度以下のグレードを04年春に上市用途開発を進め新市場の開拓に注力
- 「トリニティFR」の04年出荷量は前年比3倍増を見込む
- 「マルチユーズドレオストマー」及び「オレフレックス」を武器にユーザー満足度のさらなる追求を目指す
住友化学工業
原料からの一貫生産体制と独自技術力を活かし、TPE市場における独自のポジション確立を目指す
- 04年夏に米国拠点が生産稼動予定、需要動向を見極め2系列目の新設も検討
- 「住友TPE」部分架橋TPVがウェザーストリップ等に採用、今後も新規用途含め拡販
- インパネ表皮向けのオレフィン系パウダースラッシュが塩ビ代替で注目
- EMMA「アクリフト」やエチレン系及びプロピレン系の相溶化剤など独自のTPE関連製品の拡販に注力することでTPE全体の市場規模拡大を図る
クラレ プラスチックス
高性能化推進によりTPSコンパウンド市場でのシェア拡大を目指す
- 06年を目処に生産能力の倍増を予定、今後高まる需要家ニーズへの対応を進める
- 研究開発費はコンパウンド事業売上高の10%、今後も新規開拓及びCS向上に注力
- 医療・IT・自動車を注力分野に定め、積極的に研究開発及び拡販に取り組む
日本ポリプロ
国内トップのPPメーカー、リアクターTPO市場でもトップの地位へ
- 旧JPCと旧チッソの技術を融合し「新生ニューコン」のラインナップを拡充JPPとしてメタロセン系リアクターTPOの研究開発も推進
サンアロマー
世界トップのバセルを背景に国内ユーザー内でのシェア拡大を目指す
- バセルグループで世界36万t/年のリアクターTPOの生産能力を保有05年を目処に米国レイクチャールズでも生産開始予定
出光石油化学
専用プラント及び幅広いラインナップを強みにユーザーニーズを満たす製品開発・拡販に注力
- 01年7月にトクヤマ「P.E.R.」を譲受、ユーザーニーズへの対応力をさらに強化
- 03年にランダム系半硬質タイプを上市、ニーズに的確に応える製品として販売を加速
- 出荷量は好調に推移、今後も押出及び自動車分野向けでの販売に力を入れる
昭和電工
エラストマー事業を成長戦略事業と位置付け、事業の拡大・強化を推進
- 04年1月にCR事業を統合、今後はCPEとの最大限のシナジー効果を追求
- 「エラスレン」の出荷量は微減傾向にあるも、CSM代替進展によりゴム用途は堅調
- ゴム代替可能な新製品を数多く上市、CPE市場規模の維持・拡大に注力
ダイソー
CPEの技術開発力を強みにゴム用途及び改質材用途での市場拡大に注力
- 国内改質材用途向け出荷量は減少するも、ゴム用途及び輸出で積極的に攻勢かける改質用途では耐熱性等を改善したエンプラ向けの研究開発も推進
デュポン ダウ エラストマー ジャパン
米DDEの世界戦略にリンクした販売思想に基づき国内におけるポジションのさらなる向上を図る
- DDE100%子会社化以降、意思決定の迅速化及び成長製品の重点販売が可能に
- 「エンゲージ」の新工場が03年5月より本格稼動2010年までに「タイリン」のアジア工場設立を検討
- 「タイリン」は中国市場で需要が急増、今後も硬質塩ビ向け「3615P」の拡販に注力
- 2005~2006年ごろまでに次世代CPEを開発し、自動車を中心にゴム代替を図る
- 世界トップシェアを有する「エンゲージ」ではEBMも新規にラインナップ既存のEOM分野も押さえた上で、他用途拡大による市場シェア向上を目指す
アプコ
T-PVCの最大手、TPO及びTPSも加え総合コンパウンドメーカーへ海外ではT-PVCの供給体制を拡充
- T-PVCを含めた塩ビコンパウンド国内需要は減少傾向
- T-PVC出荷量は減少が予想されるものの、TPOやTPSの提案により既存商圏を確保
- プライマーレス対応で「サーモラン」の需要が増加、04年出荷は前年比30%以上増
- 自動車内装分野向けを中心にTPSを提案
- 海外拠点からT-PVC供給可能なためエラストマー輸出は低量で推移
電気化学工業
特長あるTPEを取り揃え、利益を重視した事業活動を推進
- 主力のT-PVCはユーザーに樹脂の特性が評価され販売価格の維持を図る
- T-PVCの出荷量は2003年は増加で推移するも2005年以降は減少に転ずるとの見方T-PVCの機能・コストに匹敵する新製品開発に注力
- スチレン系特殊透明樹脂「クリアレン」は年率2ケタ増へ今後は耐熱性を付与したグレード開発とともに、海外市場の積極展開と用途拡大図る
信越ポリマー
トータルソリューションサプライヤーへの志向、T-PVC同様に特長あるTPVで差別化を推進
- グローバル展開も視野に入れ、今後のコンパウンド事業の拡大を目指す
- 塩ビコンパウンドの生産能力を縮小し、TPVなどの非塩ビラインへの転用を検討
- 自動車を最重要分野に位置付け、PPタルクなどの製品もラインナップ
- 焼却時の塩化水素発生量を抑制した「ELシリーズ」が「ポスミール」の主力に
- 高機能なTPVを開発、独自の架橋技術を活かしTPOメーカーとの差別化を推進
BASFジャパン
TPUトップメーカーとして市場拡大に向けた基礎・応用研究を推進
- 02年1月にTPU子会社を吸収合併、あらゆる面でシナジー効果が現出
- 03年TPU出荷量は前年比25~26%増、用途拡大及び中国・台湾への輸出増が寄与
- TPU市場拡大のために塩ビ成形機対応グレードの拡販や新規用途開拓に注力ホットメルトグレードや無黄変グレードで他社以上の研究開発力を発揮
ディーアイシー バイエル ポリマー
多様な原料ソースの確保により安定供給や価格競争力での優位性を確立
- イソシアネート・ポリオールから着色剤・添加剤まで親会社とのパイプを活かすウレタン世界トップのバイエルとの連携によりグローバルな情報サプライも可能
- 04年末~05年を目処に生産能力を12,000t/年まで向上させる方針
- TPUはあらゆるニーズに応えられるラインナップを強みに横展開を推進
- 04年よりインパネ表皮に採用、今後も採用拡大に向け研究開発に注力
日本ポリウレタン工業
原料からの一貫生産体制を強化するとともに高付加価値分野の拡充を図る
- TPUの原料であるMDIでは東洋トップのポジションを確立東ソー「ビニル・イソシアネート・チェーン」とともに原料生産の最適化を図る
- TPUコンパウンドは全体の6割に、今後も他社との差別化を推進
- 無黄変グレード「XNシリーズ」の拡販に注力、保護フィルムなどの新規用途も拡大
大日精化工業
ユーザーニーズへの対応を強化しTPUメーカーとしての生き残りを図る
- 2006年を目処に高機能品の比率を30~35%まで向上させる方針
- 高機能グレード6タイプの拡販に注力するとともに新規用途開拓を推進
- トップの着色剤メーカーとしての強みを活かし、着色対応の研究開発も推進
東レ・デュポン
積極的な新グレード・用途開発によりTPEE市場のトップシェアを堅持
- 自動車分野はCVJブーツ、ドアラッチ向けなどに堅調な需要を確保「ハイトレル」の物性の高さを積極的にアピールし、さらなる用途拡大を推進
- TPEE市場の拡大に伴い、低硬度、透明などの新グレードを積極的に開発・上市
東洋紡績
エラストマーから成形品、CAE解析サービスまでの幅広い事業内容を基盤にさらなる需要拡大を推進
- TPEE「ペルプレン」の出荷量は自動車、電気・電子分野を中心に堅調な動きを示す「ENタイプ」は高い耐水性・耐薬品性などを活かし、高機能の工業部品向けに採用増を目指す
- TPV「Sarlink」は自動車分野をメインにゴムや塩ビからの代替需要を獲得
ダイセル・デグサ
アジア全域に広がる多様なユーザーニーズを研究、製造、営業の各部門間の連携強化により吸収
- 2002年7月に網干工場のコンパウンドラインとテクニカルセンターの試験設備を更新
- ダイアミド「EX9200」の出荷量はスキー板・スノーボードの表層フィルム向けに堅調今後は自動車分野などさらなる用途拡大を推進
- 2003年にはK&K複合成形用樹脂に「ダイアミド-PAE」を新たにラインナップ
アトフィナ・ジャパン
アトフィナ・グループが積み上げた実績と大規模な生産体制を背景に「ペバックスR」のさらなる用途開発を積極化
- 「ペバックスR」の出荷量は横ばいで推移するも、改質剤向けに新規需要の獲得が続く
- 医療分野ではカテーテルチューブ向けに安定需要を確保ゴムやPUからの代替需要のみならず、幅広い用途展開を視野に入れる
エムス昭和電工
PA樹脂に特化し蓄積してきた技術・ノウハウを活用しユーザーに対するカスタマーグレードの供給と包括的な技術支援を推進
- 「グリロンELX/グリルアミドELY」出荷量は横ばいが続く
- 自動車の情報系車載LAN用 POF向けにTPAE市場の拡大を期待
ダイキン工業
フッ素をコア材料とした幅広い品揃えとユーザー・用途に最適な材料選定に強み
- クリーン性、フレキシブル性、透明性を活かしてフッ素系TPEの需要は堅調に推移今後も価格を維持し、物性を活かせる用途へ深耕を続ける
第4章 熱可塑性エラストマーユーザーの動向
トヨタ自動車
世界で勝ち残るサプライヤーとともにさらなる成長を目指す
- PO系樹脂、ABS、PAを中心に今後も採用、フェンダー用変性PPEの採用は未定TPEの使用量は堅調に推移
- インパネ表皮ではTPU化が進展、TPO使用は1車種にとどまる
- 塩ビ使用量は03年に発売した「ラウム」で従来4分の1を達成今後も塩ビ代替材料の採用はあり得るものの、コスト及び機能のバランスを重視
- TSOPではⅥの使用が増加するも、現在は次世代型TSOPへの置き換えを世界で推進
日産自動車
ゴム同等の機能及びコスト削減につながる用途ではTPE化を推進
- 自動車1台あたりの樹脂の平均使用比率は10%程度モジュール化及び外板樹脂化の進展により現状の1.5倍程度にまで拡大するとの見方
- インパネ表皮では塩ビからTPUを中心とした非塩ビ材料へシフトペダル類のパッドではEPDM以上のコストダウンを実現すればTPO採用拡大も検討
- グラスランチャンネルのうちTPOは1~2割、今後も採用は拡大へ
- 日産統合材の次世代版も検討、低コスト化及びPPメーカーの技術革命がカギを握る
いすゞ自動車
樹脂化の流れは一段落するも、今後は機能部品等でエンプラ化を推進
- TPE採用に関しては合成ゴム代替のメリットが少なく今後も横ばい
- ドアトリム表皮材は塩ビからファブリックもしくは表皮レスの採用にシフト
- 統合材ではPPメーカーグレードを積極的に検討・採用塩ビはワイヤーハーネスを中心に今後も残るとの見方
日本クラウンコルク
樹脂キャップの1ピース化を積極的に推進SEBSはボトル型メタル缶向けで採用へ
- 樹脂及び金属キャップの出荷構成比は65%:35%にボトル型メタル缶市場の拡大に伴い出荷比率は横ばいで推移
- PETボトル用樹脂キャップのHDPE化、1ピースタイプへのシフトに伴いシーリング材SEBS使用量は減少傾向に
- プラスチックコンパウンドライニングは今後もしばらくは塩ビコンパウンドを使用塩ビに近づけた機能・コストを有する樹脂が登場すれば採用も検討
- 炭酸飲料向けキャップの1ピース化により、04年のSEBS需要がさらに減少へ一方で、ボトル型メタル缶向けに新規需要が立ち上がる
大信工業
原料からの一貫生産と押出技術をベースに製品の高付加価値化を推進
- 軟質材料ではTPOなどの非塩ビ材料の取扱量も増加傾向に
- TPOは全面、部分、非架橋タイプで使い分け、要求物性に応じてユーザーに提案
- TPO使用量が増加する一方、顧客に対して塩ビの良さを訴求する必要があるとの認識
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