2007年版 アジアFPC市場
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「2007年版アジアFPC市場」は、「2006年版 フレキシブル銅張積層板市場の現状と将来展望(韓国・台湾編)」(2006年11月29日発刊)及び「2006年度版 フレキシブル銅張積層板市場の現状と将来展望」(2007年3月28日発刊)に掲載致しましたFPC市場及びメーカーの部分を抜粋・一部加筆修正したうえで、中国のFPCメーカーに新規にヒアリングした資料となります。
弊社ではこれまで、上記資料によって日本または韓国・台湾における各種部材・素材を垂直的に取り上げることで、業界の皆様に大きな支持を得ることができました。最近では、日本・韓国・台湾に加え、中国市場及びメーカーに対する注目度も高まっているため、これらの地域におけるFCCLとFPCに特化した資料を発刊することに致しました。
なお、本文中の企業名、団体名等は発刊当時の名称で統一しております。また、設備増強、販売見込み等についても発刊時の状況のままです。
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SUMMARY
(表)アジア主要FPCメーカー 売上高及びシェア推移(2003~2008年度予測)
(図)アジアFPCメーカー 売上高及びシェア推移(2003~2008年度予測)
(表)アジアFPCメーカー 国・地域別FPC売上高及び構成比推移(2003~2008年度予測)
(図)アジアFPCメーカー 国・地域別FPC売上高及び構成比推移(2003~2008年度予測)
(表)主要アジアFPCメーカー FPCおよび関連材料生産体制
(表)FPC・TABおよびFCCLメーカーの資材サプライヤー
(表)FPCおよびTABメーカーへのFCCLタイプ別サプライヤー
第1章 アジアFPC市場の動向と展望
【1】日本
FPC市場は選別・淘汰の時代へ突入
「我慢比べ」だけでなく、緩やかなアライアンスを仕掛けていくことも有用策の1つ
じわりと海外勢のシェアが向上、海外勢も日本市場に食指を伸ばし始める
06年度の主要日本FPCメーカー売上高は前年度比7%増程度と伸び率が鈍化
06年度のタイプ別構成比は両面50%:片面45%:多層5%
今後は多層FPCの比率が徐々に向上
「多層FPC VS R-F」の競合が激化、FPCメーカーは提案力、品質及びコスト競争力で
R-F以上の良さをユーザーに訴求
セミアディティブFPCの開発が進む、09~10年ごろの本格上市が視野に入る
端末の薄型化に伴うダイレクトヒンジ、シリアルI/F対応によるシールドFPC等
「機能+デザイン」ケータイへのシフトでFPC要求も変化
光電混載FPC等の次代を見据えたFPC開発が進む
小型LCD向けにスプリングバックのないFPC需要が急増
HDDやDSC、光ピック等でも各社受注に力を入れる
FPCメーカーの多くが設備増強を実施、「FPC=クオリティビジネス」を念頭に置き
品質で勝負する健全な競争が求められる
(表)主要日本FPCメーカー FPC売上高推移(2003~2008年度予測)
(図)主要日本FPCメーカー 売上高シェア推移(2003~2008年度予測)
(表)主要日本FPCメーカー 片面FPC売上高推移(2003~2008年度予測)
(表)主要日本FPCメーカー 両面FPC売上高推移(2003~2008年度予測)
(表)主要日本FPCメーカー 多層FPC売上高推移(2003~2008年度予測)
(表)主要端末メーカー別FPCサプライヤー一覧(2007年度)
(表)主要日本FPCメーカー FPCおよび関連材料生産体制
(表)プリント配線板の生産推移(金額)(2000~2005年)
(表)プリント配線板の生産推移(数量)(2000~2005年)
【2】韓国
インターフレックス・ヨンプーン・SIフレックスの「ビッグ3」に加え
サムスン電機・LGE・デドックの「PWBのビッグ3」がFPC市場で台頭
SIフレックス以外のFPCメーカーも2006年から中国工場での前工程生産を開始
06年度はケータイ不振等によりFPC市場は低迷、光ピックやHDD等へのアプリ開拓を進める
サムスン電機等の売上増により、R-F比率が全体の35%程度にまで拡大
(表)主要韓国FPCメーカーFPC生産体制
(表)主要韓国FPCメーカーFPC売上高推移
(表)韓国FPCタイプ別販売金額推移
(図表)主要韓国FPCメーカータイプ別FPC売上高シェア(片面FPC)
(図表)主要韓国FPCメーカータイプ別FPC売上高シェア(両面FPC)
(図表)主要韓国FPCメーカータイプ別FPC売上高シェア(多層FPC)
(図表)主要韓国FPCメーカータイプ別FPC売上高シェア(R-F)
【3】台湾
台湾FPC市場は伸び率が鈍化、今後も中国市場での展開が加速
【4】中国
外資系FPCメーカーに加え、中国ローカルメーカーも次々に参入
中国FPC市場の成長率は07年以降軟化傾向にシフト
Mフレックス及びGフレックスともにこれまで以上に多層FPCでの展開に傾注
(表)主要FPCメーカー 中国FPC関連生産拠点
(表)主要FPCメーカー 地域別中国FPC関連生産拠点
(表)主要中国FPCメーカー タイプ別売上高合計推移(2005~2009年度予測)
(表)主要中国FPCメーカー FPC売上高推移(2005~2009年度予測)
(表)主要中国FPCメーカー 片面FPC売上高推移(2005~2009年度予測)
(表)主要中国FPCメーカー 両面FPC売上高推移(2005~2009年度予測)
(表)主要中国FPCメーカー 多層FPC売上高推移(2005~2009年度予測)
(表)主要中国及び台湾FPCメーカー一覧
第2章 日本FPCメーカーの動向
日本メクトロン株式会社
世界トップとして、既存市場の拡大に対応し新たな市場を創出する
前工程・後工程・実装すべてでキャパの拡大が進む
鹿島・多層棟、台南・前後工程工場、珠海・実装、アモイ・新工場稼働へ
「多層FPC VS R-F」では提案力・コストおよび品質競争力で、多層FPCにアドバンテージ
ビルドアップ多層FPC等を含め、多層FPC市場の拡大をリード
セミアディティブFPCの開発は7~8合目、09年ごろの上市を視野に入れる
基材は「どれも一長一短」、蒸着2層FCCLはスパッタタイプよりも優位な可能性も
HDD、ケータイ向けの販売好調、自動車用途での採用・提案も本格化
2層FCCLの使用比率はアップするも、3層FCCLと比べた際の価格の高さがネック
コストダウンで電解銅箔、多層FPC用に感光性CLの使用も増加傾向に
株式会社フジクラ
海外拠点の拡充とモジュール部品の提案により
「ワンストップソリューション」企業への進化を志向
ナワナコンでの新設備置き換えを予定、合わせてアユタヤC2工場での前工程新設も検討
06年度売上高は横ばいとなる見込み、07年度は再び拡大を目指す
DSC等で既存ユーザーをきっちり確保したうえで、新規ユーザー開拓も推進
自動車電装との連携はこれから本格化に向かう
FCCL材料では、低価格化および屈曲性の観点から2層FCCL採用が増加傾向に
住友電工プリントサーキット株式会社
他社に対するアドバンテージをさらに強化し
優位性のあるFPC事業展開を追求し続ける
ベトナム後工程拠点が08年中に稼働予定、実装および前工程も視野に入れる
両面板比率が拡大傾向、今後も海外販売比率を高め売上高アップを目指す
薄肉シールドFPC開発、クラムシェルやスライドフォン・ヒンジ等での提案積極化
両面FPC拡大に伴いラミ2L比率も高まる、液状CLの比率も上昇傾向に
住友ベークライト株式会社
自社内のリソースを有機的につなぎ、
半導体周辺材料メーカーとしての総合力を活かす
ベトナム拠点は汎用FPCの設計・試作から量産まで一貫生産
秋田住友ベークは多層メイン拠点へ
貫通THタイプ「SVia」の採用が増加、全層IVH一括積層「SBic」は07年中の採用目指す
他の部隊との共同開発による光配線モジュール等の最先端品の開発にも注力
携帯端末を中心としたシェア拡大とともに新規用途開拓を推進
多層FPC用CLでは自社材を使用
ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社
小型LCD等をメインにハイエンド展開を推進
両面FPCを主体に中国拠点での設備増強が進む
両面FPCおよびFlex-Rigidでの展開に注力
ニッポン高度紙工業株式会社
超薄型FPCで「微振動」用途開拓に注力
ユーザーからは薄型対応、低反発性、両面開口部の組み合わせが評価
小回りの利いた対応力と高度な技術力を要する用途開拓により、大手との差異化を追求
第3章 韓国FPCメーカーの動向
インターフレックス(INTERFLEX)
売上高は減少するも、いまでも韓国FPCのトップの座を死守
ユーザー・アプリ・プロダクトで多様化戦略を推進
コスト競争力の強化を目指し、06年から中国拠点で前工程(片面・両面)の生産を開始
売上高は05年度および06年度ともに前年度を下回る
多層での現状維持を図りながら、R-Fや両面、片面の比率拡大を進める
高価な日本製FCCLから韓国製を中心とする低価格なFCCLに切り替えを進める
ヨンプーン電子(Young Poong Electronics)
得意技術の深化とともに、アプリケーションの多様性をさらに広げる
アンサンに新工場設立、既存工場から設備移管し、これまで以上の生産性アップを進める
ケータイ向けの比率がダウンする一方、他のアプリでの採用も着実に進む
ケータイ向けではユーザーからの評価が高いEMIシールド機能付与での展開にも注力
価格が大幅にダウンした2層FCCLの使用比率がアップ、韓国メーカーからの調達も拡大
サムスン電機(SAMSUNG ELECTRO-MECHANICS)
サムスン電子のトップサプライヤー
今後も品質競争力を高めながら、ユーザーとの成長戦略を追求
市場環境を見極めながら、07年にR-FおよびSMT実装能力のアップを予定
06年度は大幅な売上増となるも、07年度は前年度比10%アップ程度を見込む
LG電子(LG Electronics)
R-Fをメインに据えた利益拡大を追求
リジッド基板に関する技術的蓄積と、LG電子・セット部門と一体となった共同開発が強み
R-Fを含むFPC売上高は急激に拡大、LGE携帯電話向けでは50%シェアを持つトップへ
今後は日本ユーザー等への外販にも力を入れる
スライドフォン化の影響は軽微にとどまる、今後は新規アプリの開拓も進める
3層FCCL比率が拡大の方向に、2007年度には3層と2層が同等の使用比率になる可能性も
ニューフレックス(NewFlex Technology)
08年度までに生産性・売上高・利益を05年度比300%の達成を目指す
多層及び両面FPCの能力拡大を推進、06年末までに中国拠点で前工程も行う
韓国FPC市場低迷下でも06年度は売上拡大を見込む
05年下期からSMT実装がスタート、07年からは受動部品内蔵も予定
第4章 台湾FPCメーカーの動向
嘉聯益科技股フェン有限公司(Career Technology (MFG.) Co., Ltd.)
06年内に世界5位のFPCメーカーを目指す
07年1~2月に本社工場稼働、新荘工場設備や本社機能をすべて集約
ユーザーからは低価格化要請強まる、R-Fの拡販に力を入れる
台郡科技股フェン有限公司(FLEXium Interconnect, Inc.)
07年度における台湾FPC市場シェアで15%の確立へ
台湾2工場・中国3工場の計5工場体制を構築、07年度にはレーザー導入を予定
主力のディスプレイ向けに加えて、携帯端末向けでの拡販に注力
合わせてR-Fでの展開にも力を入れる
楠梓電子股フェン有限公司(WUS PRINTED CIRCUIT)
PWB世界シェア15位、R-F等も手がけシェア拡大を狙う
高雄に加え、07年からは昆山でFPC生産も予定
中国拠点をうまく活用し、ユーザーニーズへの対応力強化を図る
第5章 中国FPCメーカーの動向
Mフレックス(MULTI-FINELINE ELECTRONIX, INC.)
世界シェア5位以内のFPCメーカー、他のユーザー開拓にも積極的に注力
09年をめどに新工場設立を視野に入れる
07年度及び08年度の売上高は前年度比10%増を計画
顧客の要望に応じて多層FPCとR-Fを提案
Wi-Fi対応携帯端末用FPCの開発も積極化
次世代パターニング技術としてIJ法に着目し開発を進める
佳通科技(蘇州)有限公司(Global Flex (Suzhou) Co., Ltd.)
特長ある製品や実装技術等を活かしユーザー提案を活発化
08年4月からFPCを主体とする佳茂工場が稼働へ
多層FPCやR-F、高密度FPC等の拡販に力を入れる
FCCLでは2L比率が高まる、銅箔は多層FPC比率向上に伴いED比率が向上
比亜迪股フェン有限公司(BYD Company Limited)
中国FPCメーカーとして大手のポジション構築
今後は世界FPC市場でもシェア拡大を目指す
07年末にRoll to Rollによる片面FPCの量産を開始予定
08年6月には恵州の新工場で両面FPC及び多層FPCの量産へ
FPC売上高はここ数年倍増で推移、今後も倍増達成を狙う
深セン丹邦科技有限公司(Shenzhen DanBond Technology Co.,Ltd.)
FPC及びT-COFをラインナップ
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