2009年版 PMMAシート VS PCシート市場展望と戦略
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PMMAシート、PCシートの市場動向と将来展望について調査・分析した。進化する市場の最新動向を探るための市場調査レポート。
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第1章 PMMAシート VS PCシート市場展望
1.PMMAシート VS PCシート
逆風時こそマインドセット、マーケット×コアバリューの再点検を
周辺技術の深堀りには二次加工の体制、構築の仕方もポイント
2.PMMAシート
三菱レイヨン、住友化学が海外拠点の拡充に動く
旭化成ケミカルズは韓国デラグラスのプロダクトミックスを見直す
海外生産移管に加え、導光板向けでの戦略見直しが進展
2008年の国内出荷実績は前年比77.5%と大幅に縮小
3.PCシート
拡大から一転、2008年は土木・建築、一般産業、輸出と振るわず前年割れ
LCD前面板、絶縁材料の需要が拡大も、伸びはメーカーによってまちまち
第2章 エレクトロニクス関連シート・部材市場の動向
1.LCD前面板
世界的にはシート化の流れも、デザイン面からガラス前面板の採用が拡大へ
ガラスライクな有機-無機ハイブリット材料も動き出す
接着材料による全面貼りでは扱いやすいガラス前面板が先行
シートは日本系品がスタンダード、コンバーターでは韓国、中国ローカルも登場
加工対応可能なEMS/ODMメーカーへのアプローチが今後のポイントに
スクリーン印刷が基本も、グラビア印刷という選択肢が俄かに浮上
マーケットは三菱レイヨン VS 三菱ガス化学の構図
参入メーカー増加で、一部に供給過剰との声も
PMMAシートの牙城、携帯電話でもPC/PMMAシートが攻勢
薄肉化競争からハードコート+αの戦いに
タッチパネル搭載の携帯端末が急増、ガラスカバーの樹脂化には課題が残る
携帯端末に加え、ノートPCでも前面板搭載が徐々に本格化の兆し
2.タッチパネル用アイコンシート
携帯電話・スマートフォンでは「タッチウインドウ」タイプのTP搭載が標準化
日本写真印刷が意匠フィルム~TPまでの一貫生産体制で強み見せる
その他のメーカーは開発~提案のスピード化が課題に
2009年に200万㎡の規模が見込まれるHCフィルムは参入社数拡大で競争が本格化
コンバーターとしての技術力、開発力と対応力が問われる
3.平板導光板
2007年末に第一毛織が撤退、他メーカーでも事業を見直す動きが一部で顕在化
旭化成ケミカルズはDKCのプロダクトミックスを見直し、導光板向けに再度シフト
2008年は世界的な景気後退を受け、17万tを下回る水準に
薄肉化の影響もあり、主力のPCモニタ向けは頭打ち感が強まる
光源のLED化を背景にノートPCで平板導光板の採用機運が高まる
開発競争が活発化も、輝度向上を実現する賦形技術が次の課題に
LCD-TV用のエッジライト型LEDバックライトはPMMA導光板で動き出す
4.拡散板
PC拡散板は失速もサムスン電子が採用拡大に動き出す
素材間競争は「表面賦形」という新たな局面に
「ローカルサプライヤの台頭」が顕在化、トップ住友化学の勢いに翳りも
ユーザー・モデルを選ばない「究極の拡散板」がカギ
第一毛織がPC拡散板への移行に着手、エンタイアもPC賦形品を開発
エンタイア、奇美実業の増産意欲は依然衰えず、能力的には「住友越え」が視野に
第一毛織、コーロンは中国での供給体制整備に目を向ける
2008年は韓・台メーカーがシェアを拡大、日系メーカーはポジションダウンの構図
省エネ・薄型化を背景に表面賦形品の需要が急激に拡大
「転写性」からゼオノア®製拡散板が改めて浮上の兆し
フィルムとの複合拡散板は「SAT」以降の動きが見えず
「完全フィルムレス」も視野に入れた機能統合は模索が続く
LEDバックライトはエッジライト型、直下型の2方向も、エッジライト型優勢の流れ
第3章 プラスチックシートメーカー(二次加工メーカー)の戦略
三菱レイヨン株式会社
連続キャスト板をコアにシート事業の拡大を追求
タイ・MMA拠点の連続キャストラインは2009年12月に稼動を予定
一般・汎用分野では「安全ガラス」をキーワードとした需要開拓を推進
LED対応の看板・ディスプレイ用導光板を拡充、国内外での拡販に取り組む
前面板向けは得意とする携帯電話に加え、ノートPCでも採用本格化
用途拡大、高機能化に取り組み、さらなる拡販を目指す
高輝度板は導光板向けシート出荷量の60~70%を占めるまでに拡大
「次のバックライトシステム」を見据え、表面賦形及び一体型の開発に着手
ノートPC向けの極薄品は2009年モデルより採用立ち上がりの見込み
LCD-TV向けでの展開を見据えた取り組みも水面下で活発化
住友化学株式会社
シート事業の再強化に動く
2008年4月、一般・汎用向けPMMAシートの販社として住化アクリル販売を設立
販売会社の特性を活かし“システム・製品”での展開にも着手
2008年8月に「Sumipex TechSheet Co., Ltd」を設立
シンガポール拠点(MMA)の安定供給先として、台湾キャスト板メーカーを買収
一般・汎用分野は押出板が落ち込むも、キャスト板は微減に踏み止まる
サイン・ディスプレイではLED対応のサインボードを開発
LCD前面板は0.5mm厚など極薄グレードの展開に注力
PC/PMMA積層品を開発、耐衝撃性に加え、反りにくさを訴求
2008年初頭より表面賦形品を市場投入、韓・台・日で採用を拡大
機能統合を目指した「究極の拡散板」実用化も視野に入れる
旭化成ケミカルズ株式会社
日、韓の拠点を活かし最適展開
韓国DKCは導光板向けPMMAシートの増産に動く
前面板用シートはDKC、川崎製造所の2拠点で生産、1,000t程度の需要を確保
第一毛織撤退後サムスン向けでシェアアップも、導光板向け出荷量は頭打ち
新規用途となるノートPC、LCD-TVでの需要取り込みに注力
表面賦形品はサイズを問わず採用本格化、拡散板出荷量の50%超に
直下型LEDバックライト向けに耐熱グレード「DH4」を製品化
三菱ガス化学株式会社
素材からの一貫体制を基に拡大・高機能化を推進
2008年10月、MEPより「ユーピロン・シート」に関する事業移管を受ける
旺盛な需要に対応し2009年春の稼動予定で薄物ハードコートラインを新設
建材は減少基調も、LCD前面板、自動車用途が好調に推移
高成長のPC/PMMA多層シート「MR58」は供給体制が整い、さらなる攻勢へ
帝人化成株式会社
PC拡散板の需要盛り返しに向け、水面下での取り組みが続く
PCの特性を活かした拡販に注力
LEDバックライト、パブリックディスプレイがターゲット
コストメリットを有した機能的新製品の開発を目指す
LCD前面板、タッチパネルのガラス基板代替が安定した伸び
タキロン株式会社
他メーカーにはない厚みの守備範囲
薄物PCシートも展開強化
得意とする機械・装置関連に加え、面板用途での拡販にも着手
2007年秋には厳しい外観基準を設けた薄物グレード「PCHG」を市場投入
LCD-TVの薄型化にPC拡散板の新たな需要を見出す
両面賦形、ビーズレスなどユーザーニーズへの対応力に強み
「完全フィルムレス」を目指した表面賦形品の開発も進める
住友ベークライト株式会社
シート×コート剤など、合併シナジーを模索
2007年2月、友好的TOBにより筒中プラスチック工業を買収
絶縁材料など一部の重複製品は一体化
LCD前面板、絶縁材料は比較的好調な推移を示す
前面板向けのハードコート品では自社開発の耐指紋性コート剤の応用も検討
穎台科技股フェン有限公司(ENTIRE TECHNOLOGY CO., Ltd.)
「住友化学越え」を視野に設備投資を積極化
拡散板生産能力は7ライン1,950t/月、2009年も2ライン以上の増設を検討
拡散板出荷量は2008年15,000tを見込む、AUOに加え、CMOでも採用増
戦略製品と位置づける表面賦形品は2009年時点で出荷量の50%へ
2008年2Qに表面賦形タイプのPC拡散板を開発
パネルの薄型化対応など、特殊ニーズへのフォローを進める
奇美實業股フェン有限公司(CHI MEI CORPORATION)
2010年にも拡散板市場トップシェアを目論む
一部投資計画を見直し、2008年は導光板及び拡散板の併産ライン2本の増設に止める
南部科学工業園区に新工場を建設、最終的には計12ラインの導入が可能
薄肉化が影響し、2008年導光板用PMMAシート出荷量は伸び率鈍化
2009年モデルよりノートPCで採用が本格化、対応設備も整える
PC拡散板からPS系拡散板へのウェイトシフトが進む
表面賦形品は2008年5月にPS系を上市、2009年にはPCにも対応へ
CHEIL INDUSTRIES INC.(第一毛織株式会社)
2009年以降はPC拡散板メインに転換
2007年末に導光板用PMMAシートの生産を停止も
ノートPC向けについてはサムスン電子と共同開発を推進
2008年11月よりビーズレスタイプのPC拡散板を量産開始
パターンの転写性から厚みは1.0、1.2mm
2ラインはPC専用、残り1ラインはPC/PSの兼用機に
2009年を目処に中国工場の設置も検討
Kolon Industries, Inc.(株式会社コーロン)
LGDの主要サプライヤー、37インチ、42インチで採用拡大
2008年春より耐熱PS表面賦形品の量産を開始
LGの薄型モデルで採用を獲得、42、47に加え、37インチも開発中
新日鐵化学株式会社
高耐熱透明材料「シルプラス®」フィルムを本格事業化
2009年4月に商業生産を目的としたフィルム工場が60万㎡/年規模で稼動
薄肉・高強度、ガラスライクな質感などを活かし前面板向けでの拡販を見込む
メディカルや建材など電子機器以外への横展開にも着手
日本ゼオン株式会社(旧オプテス)
樹脂、精密射出技術、パターン成形技術がベースも
ハイエンド追求から転換、新たな成長戦略に踏み出す
ボリュームゾーンでの需要取り込みを目的に台湾等での生産委託を開始予定
2009年1月、親会社である日本ゼオンに吸収合併の予定
樹脂から加工までの一貫体制によりさらなるコストダウン・品質改善を見込む
省エネ・薄型化に対応可能な拡散板として引き合いが増加
2008年後半より大手メーカーの主力モデルで採用を獲得
パターン成形技術を活かした展開としてエッジライト型LEDバックライトも視野に
名阪真空工業株式会社(MSK)
2008年よりIcon Sheet用ハードコートフィルムに参入
フィルムの品質・品位とニーズへの対応力が高く評価され実績を拡大
ウェットコートをメインとしたシート加工が柱
ディスプレイ前面板で豊富な実績、海外売上比率は7割
ディスプレイ前面板では1コートタイプのHC+AS、HC+AG を重点展開
裏面使い用の「クリアAG」タイプはPC、携帯電話で採用が伸長
Icon Sheet用HCフィルム ピーク時には70~80万㎡/月を出荷
2009年春には同用途向けコーターの増設も検討
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