2011年版 ベビー関連市場マーケティング年鑑
少子高齢化が叫ばれる一方で、ひとりのベビーに対して費やすお金は上昇傾向にあります。また、ライフスタイルの多様化によりマタニティライフを楽しむ女性も増えているようです。さらに、近年子育て支援の機運が高まっており、出産・育児に関する政府の対策も充実しつつあるなど、ベビー関連市場は注目を集めています。本調査レポートは、「ベビー」を軸にした、産業横断的なマーケットレポートとして企画・発刊いたしました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査の目的:ベビーに関わる商品・サービスの各マーケットにスポットを当て、企業及び消費者ベースの調査とマクロデータの分析から市場の現状と今後を探ることを目的とした。
調査方法:直接面接取材、郵送・FAX・電話・Eメールアンケート実施。
弊社刊行の各種マーケットレポートのデータ引用、ウェブによる消費者アンケート実施、各企業の決算関連資料収集、各企業のプレスリリース資料収集、官公庁・自治体・業界団体が発表する各調査結果の収集、各報道情報の収集。
調査期間:2011年2月~2011年4月
■本資料のポイント
- ベビー関連ビジネスの市場規模推移(2003年~2011年)を算出。
出産・育児用品、食品、衣料品・身の回り品、玩具・知育・情報、その他関連サービス等ベビー関連ビジネスを横断的に網羅。
分野別の市場規模と市場動向を掲載。 - 東日本大震災後の影響について解説。
- 法人取材調査データ、法人アンケート調査など、有力事業者のデータを豊富に掲載。
- 専門量販店、百貨店・スーパー、通販・ネット通販、メーカーによる直販店などベビー用品の流通市場動向を掲載。
- ベビー関連事業展開企業へのアンケート調査を実施。
- ベビーのお母さん700名にアンケート調査を実施。マタニティ期・ベビー期における消費行動を分析。
■本資料の概要
Ⅰ.ベビー関連市場の動向
Ⅱ.ベビー関連市場の動向
Ⅲ.ベビー関連市場分野別の動向
Ⅳ.ベビーのお母さんへのアンケート調査
Ⅴ.ベビー市場関連データ
■掲載内容
Ⅰ.ベビー関連市場の動向
1.ベビー関連ビジネスの市場規模推移
(1)ベビー関連ビジネスの全体市場規模推移
【表】【グラフ】ベビー関連ビジネスの市場規模推移
(2)ベビー関連ビジネスの将来展望及び「3.11」大震災の影響
①ベビー市場に関連する震災関連の全体的な影響の考察
~「東日本大震災における経済復興プロセスと主要産業に与える影響」より~
【表】東日本大震災による産業別の影響(抜粋)
②ベビー市場に与える環境の具体的な変化
【表】東日本大震災による社会環境の変化とベビー市場に与える影響(2011年4月現在)
③ベビー関連ビジネス各分野の将来展望
ベビー関連ビジネス各分野の動向及び震災の影響度・2015年市場規模予測
(3)2011 年度注目市場 ~保育施設運営ビジネス~
株式会社が運営する「民設民営型」認可保育所(8園平均)の収益モデル
【表】首都圏における民設民営型認可保育所の2009年度決算データについて
2.ベビー市場における消費者動向
(1)ベビー関連商材の消費支出の動向
少子化と経済不況により2009年の支出は大幅減
(2)ベビーのお母さんの購買金額の年次推移
アンケート調査実施要綱
消費金額は商品によって上昇・下落と分かれる
(3)母親以外の育児関連用品購入者
父親や祖父母が商品購入に積極参加
(4)専業主婦と兼業主婦の消費動向比較
有職者はインターネット通販、主婦はベビー・子供用品専門店での購入が多い
専業主婦と有職者とでは購入金額で歴然とした差
(5)男児の母親と女児の母親の消費動向比較
女児の母親の方が費やす金額が高い傾向
3.男性の育児参加の動向・影響
(1)男性の育児参加の現状
(2)男性の育児休業取得率の現状と課題
(3)育児・介護休業法の改正
(4)イクメンプロジェクト
(5)注目企業
(6)男性の育児参加のベビー関連市場への影響
4.ベビー関連ビジネスの参入事業者の動向
(1)ベビー関連有力事業者(上場企業)の動向
①育児用品メーカー
国内=安定市場、海外=成長市場として棲み分け
消費者への直接的なアプローチが活発化
②ベビー・子供服
少子化や経済情勢の影響受ける
③ベビー関連商品小売業
ベビー関連小売業は客単価減少で苦戦
④ベビー及び親子向け各種サービス
サービス系では国内での取り組みがメイン
(2)参入事業者向けアンケート調査結果
①1年前に比べたベビー関連事業売上(2009年度・2010年度)
②2,3年後の自社ベビー関連事業展望
③10~15年後の自社ベビー関連事業展望
④2,3年後のベビー関連マーケット展望
⑤10~15年後のベビー関連マーケット展望
⑥新たな取り組み・今後の展開
5.ベビー用品流通市場の近年の動向
(1)専門量販店
店舗拡大により売上増、客単価は停滞気味
PBへの注力が強まる
インターネット販売も強化する傾向に
(2)百貨店・スーパー
百貨店の子供服・洋品売上高は年々減少
大手百貨店では軒並み子供服・洋品分野で苦戦
(3)通販・ネット通販
通販での購入はもはや一般化
リクルートではネット販売強化
消費者は4 割近くがインターネット通販を利用
通販事業者内での競争は激化
(4)メーカー動向
メーカー主催の「マタニティイベント」が盛ん
メーカーでもインターネット販売サイトを提供
6.出産・育児を取り巻く市場環境
(1)日本国内における出生数の推移と動向
2009年、出生数は減少、合計特殊出生率は前年同率
(2)結婚及び妊娠の動向
景気悪化による婚姻件数の大幅減少と晩産化の進行が出生数減少に影響
(3)ベビー人口の推移と動向
2009年のベビー人口は微減
(4)出産・育児を取り巻く社会背景
Ⅱ.ベビー関連市場の動向
1.詳細データ収録企業
(株)こどもの森
コンビウィズ(株)
(株)サクセスアカデミー
(株)JPホールディングス
(株)小学館集英社プロダクション
(株)ベネッセスタイルケア
コンビ(株)
ピジョン(株)
三起商行(株)
(株)赤ちゃん本舗
(株)西松屋チェーン
(株)リクルート
2.事業概要収録企業
(1) 調査実施要綱
(2) 回答企業プロフィール
(株)愛育ベビー
(株)赤ちゃんの城
(株)アシックス
(株)育児の友社
石崎家具(株)
(株)エンジェリーベ
(株)大泉書店
牛乳石鹸共進社(株)
(株)金の星社
(株)グランドール
(有)クリエイト・ア・ブックジャパン
澤田工業(株)
(株)七田チャイルドアカデミー
(株)主婦と生活社
(株)伸芽会
成美堂出版(株)
(株)タスク・フォース
丹平製薬(株)
(株)東武百貨店
(株)ナツメ社
西川産業(株)
(株)ニューバランスジャパン
ピップ(株)
(株)フレーベル館
(株)ベビーリース
北極しろくま堂(有)
マテル・インターナショナル(株)
明治乳業(株)
森永乳業(株)
(株)大和屋
雪印メグミルク(株)
リーマン(株)
Ⅲ.ベビー関連市場分野別の動向
1. 出産・育児用品
(1)哺乳瓶・乳首
①市場規模推移
②市場動向
ピジョンの一人勝ち市場にコンビも本格参入
哺乳瓶の購入数は「5個未満」が7割を超す
(2)ベビー用食器
①市場規模推移
②市場動向
ベビー食器はプラスチック製が多数派、複数購入も少なくない
(3)ベビー用紙おむつ
①市場規模推移
②市場動向
シェア上位3社の動向
主要大手は海外展開を強化
東日本大震災への各社の対応(2011年3月末現在)
(4)スキンケア関連商品
①市場規模推移
②市場動向
2009年には良品計画が参入
(5)ベビーベッド・子ども用寝具
①市場規模推移
②市場動向
ベッドはシンプルな機能に安全性・品質の向上を付加
ふとんは成長段階にあわせた質の高い眠りを提供
SGマークの取得数は全体で減少傾向、2008年には微増
(6)ベビーカー
①市場規模推移
②市場動向
高機能、高デザイン性の高額商品が主流化
安全性の見直し急ぐ~SG基準の改定
ベビーカー連絡協議会が発足
(7)ベビーチェア・ベビーラック
①市場規模推移
②市場動向
1台で長期間様々なシーンで使用できる商品が人気・一方で全く別のアプローチも
購入者は「口コミ」重視
(8)チャイルドシート
①市場規模推移
②市場動向
新基準(EC基準)準拠チャイルドシートの普及が始まる
チャイルドシート使用率は過半数を超え、56.8%に改善
新基準適合、ロングユースの商品が増加
チャイルドシートの出荷台数は2年ぶりの減少
2.食品
(1)粉ミルク
①市場規模推移
②市場動向
異なった形状・アレルギー対策商品など拡充
粉ミルク周辺商品が活発化
(2)ベビーフード
①市場規模推移
②市場動向
市場全体は拡大、ベビーおやつ、デザートなどが減少
偏食に陥らない「食育」を各社とも推進
3.衣料品・身の回り品
(1)ベビーウェア
①市場規模推移
②市場動向
ベビーウェアの市場は二極化
ベビーウェア購入場所は専門店・通販が主流
(2)マタニティウェア
①市場規模推移
②市場動向
マタニティウェアもおしゃれを重視する人が増加傾向
マタニティウェアの購入金額は1万円~3万円が主流
各社がウェブ・通販に注力
(3)ベビーシューズ
①市場規模推移
②市場動向
異業種参入による競争が激化
4.玩具・知育・情報
(1)育児雑誌
①市場規模推移
②市場動向
休刊が相次ぐ
リクルート「赤すぐ」「妊すぐ」戦略
消費者アンケートでは「ひよこクラブ」の読者が圧倒的に多い
(2)絵本・知育本
①市場規模推移
②市場動向
安定した人気の定番絵本
絵本発のキャラクタービジネスが確立
ターゲットは「大人」
0~2歳児の母親は「年間5冊以内の購入」が約3分の2
(3)知育・乳幼児玩具
①市場規模推移
②市場動向
新規参入企業も増加する中、定番商品に安定した人気
大手メーカーの動向
知育玩具の全体動向
5.関連サービス
(1)マタニティスクール
①市場規模推移
②市場動向
産院が主要なプレイヤー
妊婦のマタニティスクール参加経験は2割
(2)保育園・託児所
①市場規模推移
②市場動向
民営化が年々進行するも、民間への開放はまだ少数
認可外保育所にも補助金
幼稚園・保育所一体化「こども園」についての議論活発化
参入事業者の動向:大手では施設数増設のスピード急ぐ
(3)ベビーシッター
①市場規模推移
②市場動向
参入事業者分類:約半数が保育施設運営と並行
保育施設の充実化や保育士不足などが市場にマイナスの影響
(4)ベビー用品レンタル
①市場規模推移
②市場動向
地域の零細事業者が多数
Ⅳ.ベビーのお母さんへのアンケート調査
1.調査の概要
(1)調査の概要
(2)回答者の内訳
(3)回答者の属性
2.調査結果
(1)マタニティ向け商品・サービスについて
①購入したマタニティウェア
②マタニティウェアの購入場所
③マタニティウェアの購入金額
④マタニティ向けに購入したものとサービス
⑤利用したマタニティスクール(運動)の種類
⑥マタニティスクール(運動)に費やした金額
(2)出産準備品について
①出産準備品を購入する人
②出産準備品の購入場所
③出産準備品の購入金額
④出産準備品を選ぶ際に意識すること
(3)出産祝いについて
①出産祝い品をくれた人数
②出産祝いのお返しに費やした金額
(4)育児用品・雑貨について
①哺乳瓶・乳首の購入数
②購入したベビー用食器の種類
③ベビー用食器の購入数
④購入したベビー用スキンケア商品の種類
⑤購入したベビー用衛生用品の種類
⑥ベビー用品を購入する人
⑦ベビー用品を購入する場所
⑧ベビー用品の年間購入金額
⑨ベビー用品を選ぶ際に意識すること
(5)ベビーウェアについて
①ベビーウェアを購入する人
②ベビーウェアを購入する場所
③購入したベビーウェアの種類
④ベビーウェアの年間購入金額
⑤ベビーウェアを選ぶ際に意識すること
(6)ベビーベッドについて
①ベビーベッドを購入する人
②ベビーベッドを購入する場所
③ベビーベッドの購入金額
④ベビーベッドを選ぶ際に意識すること
(7)ベビーカーについて
①ベビーカーを購入する人
②ベビーカーを購入する場所
③ベビーカーの購入金額
④ベビーカーを選ぶ際に意識すること
(8)チャイルドシートについて
①チャイルドシートを購入する人
②チャイルドシートを購入する場所
③チャイルドシートの購入金額
④チャイルドシートを選ぶ際に意識すること
(9)育児雑誌・育児本・絵本について
①購読したことのある育児雑誌の種類
②購入した妊娠本と育児本の種類
③2010年に購入した年間絵本冊数
(10)育児関連サービスについて
①利用したことのある育児支援サービスの種類
②利用したことのあるベビー用品レンタルサービスの種類
③ベビー向け学習サービスの利用
(11)2010年12月のクリスマスについて
①クリスマスプレゼント購入金額
②クリスマスプレゼント商品
(12)あったらいいなと思う商品・サービス(自由回答)
①ベビー用品
②母親の育児サポートサービス
Ⅴ.ベビー市場関連データ
1.出生数関連データ(厚生労働省「人口動態調査」など)
2.ベビー関連ビジネス展開企業リスト
3.ベビー用品主要通販サイト一覧
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。