大型商業施設(百貨店・GMS・SC)の業態間競争と今後の展望
地方百貨店だけでなく、都心部の百貨店でも閉鎖する事例が出ております。百貨店という業態そのものの集客力が弱まってきており、主力百貨店は「より百貨店らしさ」を求めた高級志向型と「百貨店という枠を超えた小売業」という大衆型に分化しております。また、百貨店を大衆化することで、SC(ショッピングセンター)やGMS(大型小売店)との競合も激しくなっております。本調査レポートでは、百貨店を含む大型小売業各社がどのような施策を講じているか、また主要ターミナルビルに出店した「百貨店を核とした大型商業施設」という新勢力と既存商業エリアにおけるエリア間競争などを取り上げ、分析いたしました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:消費が低迷している昨今、地方の百貨店だけでなく、都心部の百貨店でも閉鎖する事例が出てきています。百貨店の売上は、ここ10年ほど常に下降を続けており、百貨店という業態そのものの存続さえ危惧されております。また同様に、GMS(総合小売業)各社も苦戦が続いています。一方、駅ビルやファッションビルなどのSCでは、好調な事例が多々あることから、百貨店やGMS の不調組と、これらSCの好調組はどこが違うのかを調査いたしました。本書では、好調なSC の事例を取り上げ、それらの好調な理由を解説しております。また、不調な百貨店やGMSの不調の理由も取り上げ、そしてそれらが改善に向かうため、どのような施策を講じているかをレポートします。同書が、大型商業施設及び、商業施設に関わる全ての企業に対する基礎資料となるべく、作成いたしました。
調査対象:SCデベロッパー、百貨店・GMS主要20社 他
調査方法:直接面接取材、電話取材及びFAX、Eメール等による補足調査
調査期間:調査及び企画:2011年2月~2011年4月
■本資料のポイント
- 2009年-2010年のSC市場、GMS市場、百貨店市場の動向とトレンド分析。
- 主要デベロッパー(20社)の事業戦略の特徴と現状を分析。
- エリア間競争力分析。
- 大型商業施設が生き残るための戦略を分析。
■本資料の概要
第1編 2009-2010年SC市場の動向とトレンド
第2編 2009-2010年GMS市場の動向とトレンド
第3編 2009-2010年百貨店市場の動向とトレンド
第4編 主要デベロッパーの事業戦略とエリア間競争の分析
第5編 大型商業施設が生き残るための戦略
資料:注目SCの利用状況と来店客評価調査
■掲載内容
第1編 2009-2010年SC市場の動向とトレンド
1.オープンSC数の推移
・オープンSC数、1SCあたり平均テナント数と面積
・業態別の売上高推移
2.好調SCの傾向~都心部のSCが好調
①ルミネ
“ルミネ化”により、さらなる顧客獲得を進める
②アトレ
駅利用者だけでなく近隣居住者にも対応できる品揃え
③エキュート
向上する駅ナカの商業ポテンシャル
④ラゾーナ川崎
地域ニーズを把握したテナントラインナップと効果的な集客イベント
⑤表参道ヒルズ
他にはない感性とオリジナリティ、“手の届く贅沢”
⑥阪急西宮ガーデンズ
「コトコトステージ」でコトの提案を強化
⑦トレッサ横浜
地域の利用者特性を踏まえたテナントミックス
3.注目のチャネルと業態
①トラフィックチャネル(空港、高速道路)
②メンズ館
③アウトレット
④地域密着型と広域集客型の事例
4.好調な商業施設とは~郊外隆盛から中心部への来店客の回帰
5.都心型商業施設の明暗
・2011年はターミナル駅周辺の再開発事業が相次いで竣工
6.商品の価値に対する消費者の感覚
第2編 2009-2010年GMS市場の動向とトレンド
1.GMS市場の動向とトレンド
・総販売額推移 ・キーテナント業態別売上伸長率
2.主要企業の売上推移と取り組み
GMSから新業態への転換
①主要企業の売上推移
②GMSの戦略
③各社の新業態・売場の事例
④NSC業態の事例
⑤新たな成長のために海外へ
⑥ネットスーパー
第3編 2009-2010年百貨店市場の動向とトレンド
1.百貨店市場の動向とトレンド
①百貨店市場の動向とトレンド
・施策 ・閉店した主な百貨店 ・全国百貨店売上
②有力各社の取り組み
2.百貨店激戦地~大阪梅田と銀座・有楽町
①大阪梅田
②銀座・有楽町
3.都心型商業施設の明暗
第4編 主要デベロッパーの事業戦略とエリア間競争の分析
1.SCデベロッパーの分析
・事業モデル ・郊外立地と都市部立地のフロアゾーニングの違い
・主要デベロッパーのSC戦略の特徴
2.エリア間競争の分析
(1)名古屋市のケース
①立地と特性
②主要大型商業施設の売上推移とエリア内シェア
(2)京都市のケース
①立地と特性
②主要大型商業施設の売上推移とエリア内シェア
(3)札幌市のケース
①立地と特性
②主要大型商業施設の売上推移とエリア内シェア
(4)福岡市のケース
①立地と特性
②主要大型商業施設の売上推移とエリア内シェア
2.震災の影響
・有力各社の2011年3月実績(前年同月比)・被災した主な店舗
3.企業事例(企業個表)
・企業概要(本社所在地、代表者、設立、資本金、事業内容)
・業績推移(全社・商品別もしくは店別)
・事業戦略(商品展開、店舗展開、業態 等)など
GMS
1 イオン株式会社
2 株式会社イズミ
3 イズミヤ株式会社
4 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
5 株式会社平和堂
6 ユニー株式会社
SC
7 株式会社アトレ
8 イオンモール株式会社
9 JR東日本グループ(東日本旅客鉄道株式会社)
10 東京急行電鉄株式会社(株式会社東急モールズデベロップメント)
11 東神開発株式会社
12 株式会社パルコ
13 株式会社丸井グループ
14 三井不動産株式会社
15 株式会社ルミネ
百貨店
16 エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社
17 J.フロント リテイリング株式会社
18 株式会社髙島屋
19 株式会社松屋
20 株式会社三越伊勢丹ホールディングス
第5編 大型商業施設が生き残るための戦略
1.大型商業施設の業態別特徴
①GMSの戦略
②百貨店の戦略
2.国内で成長が望めない
中国を中心とした海外での成長戦略
3.その他~地域コミュニティなど
資料:注目SCの利用状況と来店客評価調査
イーアスつくば
リーフウォーク稲沢
マルヤマクラス
ららぽーと磐田
ららぽーと新三郷
イオンモール新瑞橋
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