2011年版 高機能フィルム市場の展望と戦略
「高機能フィルム市場の展望と戦略」では、工業用・産業用として使用される高機能フィルムを取り上げ、市場動向や参入企業の特長・戦略動向を調査・分析しております。2011年版では偏光板、位相差フィルム、偏光板副資材(リリース、プロテクト)、ハードコートフィルムといったエレクトロニクス関連製品(原反、加工品)にフォーカスし、日本メーカー、海外メーカーの動向や両者の競合・棲み分けの状況、素材間競合、新材料の開発・採用の動向などを取り上げ、それぞれのアイテム、マーケットに関して分析・考察を加えることで最新の市場動向に即したレポートを作成いたしました。
調査資料詳細データ
■本資料のポイント
- 「次の何か」は技術の棚卸しと足で見つけよ!
- 既存マーケットの高付加価値領域で時間を稼ぎ「インフラ」を活かした新市場の創出を目指せ
- コモディティマーケットでの勝負はコストとボリューム「仕組み」と「立地」がポイントに
- 【調査対象品目】
(1)偏光板関連フィルム:偏光板、位相差フィルム、副資材(プロテクト、リリース)
(2)ハードコートフィルム
(3)原反:PETフィルム、TACフィルム - 【調査項目】
(1)各製品の市場規模推移(2009~2010年実績、2011~2012年見込み)
①メーカー別シェア、②用途・タイプ・需要分野別構成比
(2)個別メーカーの動向
①製品の特長、②販売量推移(増減要因)、③需要分野別今後の見通し、④販売戦略
⑤主力製品、注力製品の特長、⑥生産体制、⑦技術動向、⑧研究開発の方向性
■本資料の概要
第1章:高機能フィルム市場の展望
第2章:注目される高機能フィルム市場の動向
第3章:PETフィルム市場の徹底分析
第4章:工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略
■掲載内容
第1章:高機能フィルム市場の展望
既存マーケットの高付加価値領域で時間を稼ぎ
「インフラ」を活かした新市場創出を目指せ
コモディティマーケットでの勝負はコストとボリューム
「仕組み」と「立地」がポイントに
「次の何か」は技術の棚卸しと足で見つけよ
第2章:注目される高機能フィルム市場の動向
1.偏光板、偏光板材料
1-1.偏光板
偏光板メーカーの競争軸は「ものづくり」から「しくみづくり」に移る
超広幅2,300㎜ラインは現状LG化学1社のみ
生産効率アップはスピードアップと取り効率向上で対応
シャープ、パナソニック液晶ディスプレイ向けでサンリッツがどこまで上位に食い込むか
韓国では日東電工、東友ファインケム、LG化学の3強で熾烈な戦い続く
第一毛織はサムスン電子向けで存在感みせるも技術面ではもうひとつ
台湾では垂直統合型メーカーが高シェアもLG化学が躍進続ける
中国新規パネル市場では韓・台メーカーの競争へ、日本メーカーは採算面から静観も
中国メーカー業績好調、2010年は映画館用3Dメガネが牽引
2012年には2社がTFTに本格進出
(表)中国における偏光板タイプ別需要予測
(図)中国における偏光板タイプ別需要予測
(表)世界主要偏光板メーカーの生産能力推移および能力シェア
(図)世界主要偏光板メーカーの生産能力推移および能力シェア
(表)偏光板メーカーの年度別売上高推移(偏光板関連事業)
(図)偏光板メーカーの年度別売上高推移(偏光板関連事業)
(表)2010年度における偏光板メーカー別LCDモード別生産量
(表)2011年度における偏光板メーカー別LCDモード別生産量(予測)
(表)2012年度における偏光板メーカー別LCDモード別生産量(予測)
(表)日東電工 偏光板生産能力
(表)住友化学の偏光板生産能力
(表)クラレのPVAフィルムの生産能力推移
1-2.位相差フィルム
1-2-(1).大型分野
TN-TFT大型分野では富士フイルム「WV」がスタンダード
17~20インチクラスのモニターにはそのほとんどに使用
VA大型分野で三つ巴戦も2011年は富士フイルムが躍進
IPS 向けはアクリルフィルムがシェア伸ばすも
富士フイルムは「Z-TACに回帰」と予測
(表)大型LCD(VA)におけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)大型VA-LCD偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2010~2011年)
(表)大型VA-LCD偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2011~2012年)
(表)大型IPS-LCDにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)IPS-LCDの偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2010~2011年)
(表)IPS-LCDの偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2011~2012年)
1-2-(2).中小型分野
STN向け位相差フィルム、ローエンドSTN、3Dメガネが牽引
有機EL円偏光板など新規アプリに期待
VA、IPSへのシフトが止まらないTN-TFT(ECB)
小型VA分野では日本ゼオンが斜め延伸でトップシェアへ
積水化学は位相差フィルム事業を撤退
「iPhone4」も「iPad」もIPS、2011年からは住友化学の独占供給体制崩れる
新規位相差フィルムも採用へ
富士フイルムの小型分野への展開に関する考察
(表)ゼオノアフィルムの延伸生産能力
1-3.TACフィルム
新規TACフィルムメーカー製品の採用始まる
(表)主要偏光板メーカーにおけるTACフィルムサプライヤーシェア(2010~2011年)
(表)富士フイルムとコニカミノルタオプトのTACフィルム生産能力・生産量・稼働率推移
1-4.偏光板プロセス材料
1-4-(1).プロテクトフィルム
大手パネルメーカーの部材・材料国産化の動きがプロテクトフィルムにも波及
市場規模の1/4程度が海外メーカー品に
新規参入メーカーの戦略的な価格設定により需給逼迫の中でも低価格化が進展
2011年にはセパレス品の量産も始まる
(表)PETプロテクトフィルム 主力メーカーの生産体制
(表)LCD偏光板メーカーにおけるPET系プロテクトフィルムメーカーシェア
1-4-(2).リリースフィルム(セパレーター)
三菱樹脂、リンテック、東レグループの3強体制確立
(表)主要偏光板メーカーにおけるリリースフィルムメーカーのシェア推移
2.ハードコートフィルム市場の動向
2-1.電極用
抵抗膜TP向けは微増、静電容量TPは軽量化ニーズでフィルムセンサーも増加
(表)電極用HCフィルム市場規模推移
(図)電極用HCフィルムシェア(2010年度)
(図)ITOフィルムメーカー別 サプライヤー一覧
静電容量TP向けではITOパターンを見えにくくするHCフィルムの開発が望まれる
(図)フィルムセンサーの構成(カバーガラス無し)
2-2.トップカバー用
アイコンシート用は一時需要が減少したものの、静電容量TPでも採用される
(図)F/F/Pタイプのアイコンシート付き構成
(図)フィルムセンサーの構成(カバーガラス有り)
(図)フィルムセンサーの構成(飛散防止フィルムに印刷する場合)
(表)トップカバー用HCフィルム市場規模推移
(図)トップカバー用HCフィルムシェア(2010年度)
カバーガラスの樹脂化でHCフィルムが使用されなくなる可能性も
2-3.成型・加飾用
(表)IMD転写箔市場規模推移
(表)IML用HCフィルム市場規模推移
FoxconnなどEMSが成型設備導入、IMD転写箔へのニーズが変化
IML工法は付加価値品での採用が残るものの、市場拡大にはつながりにくい
第3章:PETフィルム市場の徹底分析
PETフィルム市場の徹底分析
光学用PETフィルムの主戦場が中国へとシフト
ボリュームとコスト競争力を武器に海外勢がシェアを大幅に拡大
足を使った情報収集と自社の技術の棚卸しが光学の次の新市場・新用途開拓につながる
2010年~2013年の4年間でのPETフィルム能力増強は30万t/年を越える規模に
中国での能力増強、生産拠点建設が相次ぐ
太陽電池バックシート、反射シート用白色フィルムでも海外勢との競争が激化
1.太陽電池バックシート用フィルム
2.LCD反射シート用白色フィルム
3.タッチパネル用HCフィルム
4.リリースフィルム
(表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム需要分野別動向(2008年実績)
(表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム需要分野別動向(2009年実績)
(表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム需要分野別動向(2010年実績)
東レ株式会社
ワールドワイドで最適地・最適グレード生産体制を確立
2011年以降は攻めの事業展開を加速
新中期経営課題 AP-G2013で「改革と攻めの経営」を打ち出す
2011~2012年の2年間に韓国、中国、日本(岐阜)で相次いで新規ライン稼動を予定
2012年末時点でのワールドワイドの生産能力は約40万t/年に達する見込み
工業用PETフィルム販売量は光学用、非光学用とも順調に成長
反射用白色フィルムは参入社数拡大による競争激化も面積ベースでのシェア50%を死守
太陽電池向けでは耐加水分解性と反射性を両立したグレードで差別化
多様な使用条件に対応する超耐久性グレードの開発も推進
三菱樹脂株式会社
主戦場である中国で光学用PETフィルム生産を開始
品質、ボリューム両面でトップポジションをキープ
2013年には中国・蘇州で22,500t/年のラインが稼動
光学グレードで蓄積した技術力・開発力と現地生産体制の確立で圧倒的な競争力を確保
国内外での光学用PETフィルム販売量は2011年に86,700tに達する
海外勢との競争激化も性能・品質、コスト、開発・提案力で圧倒的な優位性を堅持
山東工場に2,300㎜幅シリコーンコーターを保有し偏光板の広幅化に対応易
帝人デュポンフィルム株式会社
反射用白色フィルム、太陽電池バックシート用フィルムで高シェアを確保
震災による茨城、宇都宮両事業所の停止分は岐阜及び海外拠点の増産でカバー
2012年以降に国内外での生産能力増強を検討
2011年は生産拠点の被災による供給量減少でPETフィルム販売量も縮小を見込む
反射板用白色フィルムは宇都宮事業所での生産を開始し供給能力を従来の1.5倍に
太陽電池用は世界的な脱原発・クリーンエネルギー化の中での需要拡大に期待
シリコーンコートフィルムは宇都宮事業所とインドネシア拠点で生産
高い生産性を武器に海外市場で強みを見せる
東洋紡績株式会社
ハイブリッド製膜機導入で多様化するニーズへのフレキシブルな対応力を強化
光学用PETフィルムの拡販に加え、太陽電池、タッチパネルなど非光学関連にも注力
「コスモシャイン」は低干渉グレードの投入でタッチパネル向けでの拡販を図る
太陽電池バックシート用は2011年に1,000t/年の販売量を確保
耐加水分解グレード「シャインビーム」の量産を本格化
SKC Co.,LTD
韓国に加え日本、中国など海外市場の需要取り込みを活発化
主力拠点の水原工場では2011年から2013年までの3年間で3ラインを増設
光学用グレードの主戦場である中国での拠点新設は立地や規模など最終的な検討段階に
光学向けではLCD反射板用白色PETフィルムの供給を開始
非光学ではPETラミネートタイプの太陽電池バックシート用白色フィルムが急成長
TORAY ADVANCED MATERIALS KOREA Inc.
光学用厚物、工程材用中厚物用ラインを相次いで新設
工業用販売量の45%前後が光学用グレードに
工業用の販売比率は2011年に86.1%、2012年には90%に達する見込み
工業用ではFPD光学用の比率が急上昇、2011年にはタッチパネル部材でも採用される
バックライト反射板用白色フィルムなど他社に無いグレードで差別化
リリースフィルムはセラコン離型、偏光板粘着向けが好調
各製品のトップメーカー向けで高いシェアを確保
KOLON Industries,Inc.
工業・産業用の主力用途向けでの実績が着実に拡大
2012年稼動予定で亀尾工場に新ライン建設、稼動後の光学グレード生産能力は54,000t/年に
中国進出は現地でのコンバーティング市場が確立された後で検討
2011年にはタッチパネル部材向けの実績もあがる
非光学向けではPETラミタイプの太陽電池バックシート向け白色フィルムの販売を開始
南亜塑膠股フェン有限公司(NANYA PLASTICS CORPORATION)
Buy Taiwanの流れに乗って成長
光学・エレクトロニクス分野で着実に実績を拡大
2013年に光学厚物用新ライン2本が稼動予定
ナフサクラッカー、EG、PTAと原料からフィルム、加工品までの一貫生産体制で差別化
2011年には工業用販売量の30%がFPD光学向けに
台湾のディスプレイ関連市場の拡大と平行して成長
太陽電池バックシート向けではPET多層タイプ向けグレードに注力
リリースフィルムでは主力のセラコン離型に加え光学用の実績もあがる
新科光電材料股フェン有限公司(SHINKONG MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD.)
新光合繊のPETフィルム事業部が独立
台湾ユーザーの部材・材料国産化に対応、輸入品のシェアを取り込み拡大
光学グレードをターゲットに建設した第3ラインは2009年より本格的な量産開始
2012年初頭より第4ラインが稼動、台湾市場の成長に対応
光学部材向けと太陽電池バックシート向けが大きく成長
第4章:工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略
LG Chem,Ltd
世界に向けた多角的販売強化、超広幅ラインも2ラインに
明基材料股フェン有限公司(BenQ Materials Corporation)
AUOでのシェアは45~50%
「第8ライン、第9ライン」稼動でさらなる拡販へ
株式会社サンリッツ
新ラインの立ち上がりで2011年度は大幅増収を見込む
株式会社ポラテクノ
染料系高耐久、温度追随型、無機系偏光板の3本柱に加え
サングラス向け、VA用楕円偏光板も育つ
車載向け染料系高耐久偏光板「新VHC」でヨウソ系市場を狙う
エネルギー多様化でスマートメーター向けも有力
温度追従型楕円偏光板「TEP」新規採用車種拡大で大幅な伸び
楕円偏光板は「一般楕円」に加え「VA用楕円偏光板」も伸び
TV用3Dメガネ向けは業界構造の変化で大幅ダウンへ、サングラス向けは好調維持
無機系偏光板「ProFluxTM」は有機系PJ部材からの代替進む、PJ以外の用途も拡大
第一毛織株式会社(CHEIL INDUSTRIES CO.,LTD.)
サムスン向けTVへの採用決定で用途別構成比は変化へ
奇美材料科技股フェン有限公司(Chi Mei Materials Technology Corporation)
能力増強は当面凍結、生産スピードアップで対応
力特光電科技股フェン有限公司(OPTIMAX TECHNOLOGY CORPORATION)
利益重視に戦略大転換、TN/STN、染料系、3Dメガネ、偏光子を4本柱に
深セン市盛波光電科技有限公司(SHENZHEN SAPO PHOTOELECTRRIC CO.,LTD.)
深セン市政府のバックアップでTFT本格展開、5、6号機の設置も視野に
深セン市三利譜光電科技有限公司(Shenzhen Sunnypol Optoelectronics Co.,Ltd)
2011年Q3よりTFT専用ラインが稼動
2013~2016年までに新たにTFT4ライン増設を構想
佛山偉達光電材料有限公司(WINDA Opto-Electronics Co.,LTD.)
2010年10月より2号機稼動、今後も3D、STNを軸に展開
温州僑業経済開発有限公司(Wenzhou Qiaoye Economy Development Co.,Ltdt)
関連会社経由でREAL-D社と直接契約、3Dメガネ市場での地位を固める
富士フイルム株式会社
超広幅、VAと一歩先を睨んだ積極投資で業界リーダーポジションは磐石
VA向けは3拠点5ライン体制へ、既存1ラインを中小型専用ラインへ転用
モニター市場サチュレートやVA化でもWVは堅調
パネルコスト、透過率、省エネで優位性保つ
VA向けは搭載台数シェアではほぼ互角、IPS向けは対抗馬現れるも
シェア70%強を維持、将来的にはアクリルからZ-TACへの回帰も
コニカミノルタオプト株式会社
大型TV向けVA-TACは三つ巴、IPS向けはポストアクリルが開発コンセプト
JX日鉱日石エネルギー株式会社
超高精細IPS向け「NVフィルム」、他とは一線を画した最高級画像を提供
藤森工業株式会社
昭和工場2期工事が完了、2,000㎜超の広幅プロテクトフィルムの出荷を開始
昭和工場の新ライン稼動によるキャパアップで2011年度以降の出荷量は
年間15~20%の成長率を見込む
低価格よりも高品質・無欠陥で差別化
セパレーターの薄肉化など品質に影響しない範囲でのコストダウンにも取り組む
2011年4月、昭和工場で幅2,000㎜以上のコーターが稼動開始
広幅偏光板への対応がプロテクトフィルム事業のアドバンテージに
株式会社サンエー化研
PET系保護フィルムのセパレス化を実現
使い易さとコストダウンの両立を武器に従来タイプからの置き換えを狙う
機能材料部門の売上高は2009年度、2010年度ともに成長
今後の能力増強については海外投資も含めて検討中
LED-TV、TP関連製品の拡大で2010年度の光学用プロテクトフィルム需要は急成長
PET系ではセパレスグレード「NSシリーズ」を投入、コスト面での優位性を強化
LG Chem.Ltd.(偏光板用プロテクトフィルム)
ライン増強とスピードアップで13,600万㎡/年の生産能力を保有
2,300㎜の広幅コーター2ライン保有、偏光板の広幅化に確実に対応
LG化学の偏光板で80%弱のシェアを確保、今後は外販にも取り組む
OSUNG LST Co.,LTD
第一毛織向けプロテクトフィルムトップサプライヤー
台湾、中国の偏光板メーカーにも供給
プロテクトフィルム、AGフィルム、HC、ウィンドウフィルムなど多彩な製品をラインナップ
2011年にはタッチパネル向けにOCAの生産・供給も開始
第一毛織では75~80%のシェアを確保、BenQマテリアル、三利譜にも供給
帯電防止グレードなど高付加価値グレードの供給で差別化
新輝光電股フェン有限公司(ShinBright Optronics Corporation)
新光グループのコンバーター、光学関連部材・副資材の国産化を目指す
プロテクトフィルム、HCフィルム、AGフィルムをラインナップ
BLU部材とタッチパネルをターゲットにユーザーへの提案を推進
東レフィルム加工株式会社
離型フィルム「セラピール」は販売量の40%弱が偏光板離型用で採用される
株式会社きもと
静電容量TP市場拡大で電極用、飛散防止フィルム、カバーPETが伸長
「FPD-5」の主力製品としてHCフィルムの機能向上、拡販に取り組む
2010年のITOフィルム用出荷量は抵抗膜向けで横ばい、代わって静電容量TP向けが拡大
静電容量TPのカバーガラス向けでアイコンシート用HCフィルムが採用
東山フイルム
静電容量TP市場拡大によりHCフィルムへのニーズも変化
電極用では光学調整層の付与にも対応、AR処理のノウハウが活かされる
インサートモールド用HCフィルムはネットブック市場の縮小により需要減
2011年よりインモールド転写用HCフィルムの供給もスタート
名阪真空工業株式会社
ソリューションプロバイダーとして素材まで遡った開発にも取り組む
2010年は抵抗膜TPのアイコンシート向けが減少、飛散防止、ITOベースが増加
カラーHCなど特殊コーティングも実績化、自己治癒コートもニーズが高まる
リンテック株式会社
受託加工で培った知見を活かしTP関連の各種部材を手がける
電極用HCフィルムは海外メーカーへの拡販に取り組む
静電容量向けは2011年に提案開始
抵抗膜から静電容量へのシフトで導電性ポリマーフィルムは価格重視の様相
OCAは静電容量TP向けグレードの引き合いが増加
長興化学工業股有限公司(ETERNAL CHEMICAL CO.,LTD.)
BLU部材、HCフィルム、OCAなど光学関連の加工フィルムを展開
塗料、添加剤などを扱うケミカルメーカーとして「材料」まで遡った研究開発が可能
三菱樹脂の中国製造販売子会社に出資、原反事業も取り込む
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