高機能ファイバー市場の現状と将来展望

長年、産業の空洞化に晒され続けてきた繊維産業。ともすれば、斜陽産業の代表とも見られてきましたが、ここにきて東レが20年ぶりに繊維部門で最高益を更新するなど、『繊維復活』の期待が高まっています。もちろん、輸入品の圧迫、海外への生産移管の流れは依然として続いていますが、日本企業はさまざまなオンリーワン製品を生み出し、世界で高い存在感を発揮しはじめています。
また、「ナノ」や「バイオベース」が新しい高機能繊維のキーワードになっています。なかでも、電界紡糸法によるナノファイバーはこれまでになかった素材市場を形成し、新規参入を促す可能性があります。
本調査レポートでは、産業用を中心とした高機能繊維に焦点を絞り、スーパー繊維などの現状を調査するとともに、新たな高機能ファイバーの開発状況を分析、高機能ファイバー市場のポテンシャル、拡大に向けた課題を明らかにしました。

発刊日
2012/10/22
体裁
A4 / 177頁
資料コード
C54110600
PDFサイズ
6.8MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:長年、産業の空洞化に晒され続けてきた繊維産業。ともすれば、斜陽産業の代表とも見られてきたが、ここにきて東レが20年ぶりに繊維部門で最高益を更新するなど、『繊維復活』の期待が高まっている。もちろん、輸入品の圧迫、海外への生産移管の流れは依然として続いているが、日本企業はさまざまなオンリーワン製品を生み出し、世界で高い存在感を発揮し始めている。
また、「ナノ」や「バイオベース」が新しい高機能繊維のキーワードになっている。なかでも、電界紡糸法によるナノファイバーはこれまでになかった素材市場を形成し、新規参入を促す可能性がある。
本調査レポートでは、産業用を中心とした高機能繊維に焦点を絞り、スーパー繊維などの現状を調査するとともに、新たな高機能ファイバーの開発状況を分析、高機能ファイバー市場のポテンシャル、拡大に向けた課題を明らかにする。
調査対象:日本国内の繊維関連企業、大学および研究機関
調査方法:面談取材・電話調査および文献調査
調査期間:2012年6月~2012年9月

リサーチ内容

■本資料のポイント

  • スーパー繊維(高強度・高弾性・耐熱性・難燃性繊維など)の市場規模を需要分野別、国内・海外(輸出)別に算出
  • ナノファイバー、バイオベースファイバーの開発状況と市場ポテンシャルを分析
  • 高機能ファイバー関連企業の動向を調査
  • 高機能ファイバーの市場規模を予測(2015年度、2020年度)
  • 高機能ファイバー市場の拡大に向けた課題抽出と提言の掲載

■本資料の概要

第1章 高機能繊維市場の現状分析
第2章 ナノ/バイオベースファイバーの開発状況
第3章 高機能ファイバー関連企業の動向
第4章 高機能ファイバー市場の将来展望

■掲載内容

第1章 高機能繊維市場の現状分析

高機能繊維市場の現状分析
  (1)高機能繊維の分類
    (表)本レポートにおける高機能繊維の分類
  (2)高機能繊維の機能性と用途展開
    (表)主な高機能繊維の基本物性
    (表)主な高機能繊維の用途展開
  (3)高機能繊維市場の現状分析
    (表)高機能繊維の生産能力、販売量および販売単価
    (図)高機能繊維市場の市場規模推移(金額ベース)
    (図)高機能繊維市場の繊維別構成割合(金額ベース)
    (表)高機能繊維の国内外別販売割合(2011年度、金額ベース)
パラ系/メタ系アラミド繊維
  (1)パラ系/メタ系アラミド繊維の概要と特長
    (表)主なアラミド繊維の物性
  (2)パラ系/メタ系アラミド繊維の需要分野
  (3)パラ系/メタ系アラミド繊維の市場動向
    (図)パラ系/メタ系アラミド繊維(東レ・デュポンおよび帝人グループ)の市場規模推移
    (図)パラ系(左)/メタ系アラミド繊維市場の需要分野別割合(2011年度)
    (図)パラ系(左)/メタ系アラミド繊維市場の国内外別割合(2011年度)
    (図)パラ系/メタ系アラミド繊維市場のシェア(2011年度)
超高分子量/高分子量ポリエチレン繊維
  (1)超高分子量/高分子量ポリエチレン繊維の概要と特長
    (表)「ダイニーマ」および「ツヌーガ」の物性
  (2)超高分子量/高分子量ポリエチレン繊維の需要分野
  (3)超高分子量/高分子量ポリエチレン繊維の市場動向
    (図)超高分子量/高分子量ポリエチレン繊維(東洋紡)の市場規模推移
    (図)「ダイニーマ」(左)と「ツヌーガ」の需要分野別割合(2011年度)
ポリアリレート繊維
  (1)ポリアリレート繊維の概要と特長
    (表)ポリアリレート繊維「ベクトラン」の物性
  (2)ポリアリレート繊維の需要分野
  (3)ポリアリレート繊維の市場動向
    (図)ポリアリレート繊維の市場規模推移
    (図)ポリアリレート繊維市場の需要分野別(左)および国内外別割合(2011年度)
PBO繊維
  (1)PBO繊維の概要と特長
    (表)PBO繊維「ザイロン」の物性
  (2)PBO繊維の需要分野
  (3)PBO繊維の市場動向
    (図)PBO繊維の市場規模推移
    (図)PBO繊維市場の需要分野別(左)および国内外別割合(2011年度)
PPS繊維
  (1)PPS繊維の概要と特長
    (表)PPS繊維の物性
  (2)PPS繊維の需要分野
  (3)PPS繊維の市場動向
    (図)PPS繊維(「プロコン」、「トルコン」)の市場規模推移
    (図)PPS繊維市場の需要分野別(左) および国内外別割合(2011年度)
    (図)PPS繊維世界市場のメーカーシェア(2011年度)
ポリイミド繊維
  (1)ポリイミド繊維の概要と特長
    (表)ポリイミド繊維「東洋紡P84」の物性
  (2)ポリイミド繊維の需要分野
  (3)ポリイミド繊維の市場動向
    (図)ポリイミド繊維(「東洋紡P84」)の市場規模推移
    (図)ポリイミド繊維市場の需要分野別割合(2011年度)
フッ素(PTFE)繊維
  (1)フッ素繊維の概要と特長
    (表)フッ素繊維の物性
  (2)フッ素繊維の需要分野
  (3)フッ素繊維の市場動向
    (図)フッ素繊維(「テフロン」、「トヨフロン」)の市場規模推移
    (図)フッ素繊維市場の需要分野別(左)および国内外別割合(2011年度)
その他の高機能繊維(導電繊維、光触媒繊維、超撥水繊維)
<導電繊維>
  (1)導電繊維の概要と特長
  (2)導電繊維の需要分野
  (3)導電繊維の市場動向
    (図)導電繊維(「コアブリッドB」)の市場規模推移
    (図)導電繊維市場の需要分野別割合(2011年度)
<光触媒繊維>
  (1)光触媒繊維の概要と特長
  (2)光触媒繊維の需要分野
  (3)光触媒繊維の市場動向
    (図)光触媒繊維(宇部興産)の市場規模予測
<超撥水繊維(織物)>
  (1)超撥水繊維の概要と特長
  (2)超撥水繊維の需要分野
  (3)超撥水繊維の市場動向
    (図)超撥水繊維(「レクタス」)の市場規模推移
    (図)超撥水繊維市場の需要分野別(左)および国内外別割合(2011年度)

第2章 ナノ/バイオベースファイバーの開発状況

ナノ/バイオベースファイバーの開発状況
  (1)ナノ/バイオベースファイバーの概要と特長
    (図)本レポートにおける新たな高機能ファイバーの種類と製法
  (2)ナノ/バイオベースファイバーの用途展開
    (表)ナノ/バイオベースファイバーの用途展開
  (3)ナノ/バイオベースファイバーの開発状況(市場規模予測)
    (表)ナノ/バイオベースファイバーの開発状況
    (図)ナノ/バイオベースファイバー市場の市場規模予測(金額ベース)
    (図)ナノ/バイオベースファイバー市場の繊維別構成割合(金額ベース)
ナノファイバー
<海島型複合紡糸法>
  (1)海島型複合紡糸法によるナノファイバーの開発状況
  (2)海島型複合紡糸法の長所と短所
    (図)「ナノフロント」の電子顕微鏡写真
  (3)海島型複合紡糸法によるナノファイバーの事業化動向
  (4)海島型複合紡糸法によるナノファイバーの市場規模予測
    (図)海島型複合紡糸法によるナノファイバーの市場規模予測
<電界紡糸(エレクトロスピニング)法>
  (1)電界紡糸(エレクトロスピニング)法によるナノファイバーの開発状況
  (2)電界紡糸(エレクトロスピニング)法の種類と特徴(長所と短所)
    (図)基本的な電界紡糸装置
  (3)電界紡糸(エレクトロスピニング)法によるナノファイバーの事業化動向
     ①廣瀬製紙(ナノファイバー不織布)
    (図)ナノファイバーと不織布の複合化例
     ②日本バルカー工業(PTFEナノファイバー不織布)
  (4)電界紡糸(エレクトロスピニング)法によるナノファイバーの市場規模予測
    (図)電界紡糸(エレクトロスピニング)法によるナノファイバーの市場規模予測
バイオナノファイバー
  (1)バイオナノファイバーの開発状況
     ①セルロースナノファイバー
    (図)TEMPO酸化セルロースナノファイバー
     ②キチン/キトサンナノファイバー
    (図)市販のキチン粉末(左)とキチンナノファイバー
  (2)バイオナノファイバーの特徴(長所と短所)
  (3)バイオナノファイバーの事業化動向
    (図)「ビンフィス」のセルロースナノファイバー
  (4)バイオナノファイバーの市場規模予測
    (図)バイオナノファイバーの市場規模予測
バイオベースファイバー
  (1)バイオベースファイバーの開発状況
  (2)バイオベースファイバーの長所と短所
  (3)バイオベースファイバーの事業化動向
     ①東レ(PLA繊維)
     ②ユニチカ(PLA繊維)
  (4)バイオベースファイバーの市場規模予測
    (図)バイオベースファイバーの市場規模予測

第3章 高機能ファイバー関連企業の動向

宇部興産株式会社
<光触媒繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)光触媒の原理
    (図)光触媒繊維の製造方法
    (表)光触媒繊維の物性値
    (図)光触媒繊維の不織布
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

株式会社クラレ
<高強力ポリアリレート繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (表)「ベクトラン」の基本物性
    (図)「ベクトラン」の低吸湿性
    (図)「ベクトラン」の寸法安定性
    (表)「ベクトラン」の製品展開
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

株式会社スギノマシン
<バイオマスナノファイバー>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「スターバースト」の微粒化メカニズム
    (図)「ビンフィス」の拡大図
    (表)「ビンフィス」の仕様
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

帝人株式会社
<ナノファイバー>
  (1)事業概要
    (図)「ナノフロント」とマイクロファイバーの比較
  (2)製品概要
    (図)同社独自の新海島割織技術
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について
<超撥水繊維(織物)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)蓮の葉の表面構造
    (図)「レクタス」と一般の撥水織物の比較
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

東洋紡株式会社
<超高強力ポリエチレン繊維、高強力ポリエチレン繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「ダイニーマ」の特長
    (表)「ダイニーマ」の基本性能と製品展開
    (表)「ツヌーガ」と各種繊維の比重および強度
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について
<PBO繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「ザイロン」の特長
    (表)「ザイロン」の基本性能と製品展開
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について
<PPS繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (表)「プロコン」のタイプ別仕様
    (図)「プロコン」の高温時の耐薬品性
    (図)「プロコン」の高温・高圧下での耐加水分解性
    (表)「プロコン」と他繊維の物性比較
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について
<ポリイミド繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「東洋紡P84」の異形断面
    (表)「東洋紡P84」のタイプ別仕様
    (表)「東洋紡P84」と他繊維の物性比較
    (図)「東洋紡P84」の集塵効率
    (図)「東洋紡P84」の通気度
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

東レ株式会社
<ポリ乳酸繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)プラスチック製造時のPLAと他素材の比較
    (表)「エコディア」の一般物性
  (3)需要および販売動向
    (図)砂漠砂移動防止実験の様子
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について
<PPS繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (表)「トルコン」と他繊維の物性比較
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について
<フッ素繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (表)「テファイヤー」に使用しているフッ素繊維の耐薬品性
    (図)フッ素繊維の難燃性(左)と絶縁性
    (表)フッ素繊維と他繊維の物性比較
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

日本バルカー工業株式会社
<PTFEナノファイバー(不織布)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)PTFEナノファイバー不織布
    (表)PTFEナノファイバーの物性
  (3)需要および販売動向
    (図)PTFEナノファイバー不織布のエアフィルターとしての評価
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

廣瀬製紙株式会社
<ナノファイバー(不織布)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)エレクトロバブルスピニング法の紡糸原理
    (図)ナノファイバー不織布の製造工程
    (図)ナノファイバー不織布(2層構造)の断面
    (表)ナノファイバー不織布の物性表(参考値)
  (3)需要および販売動向
    (図)ナノファイバー不織布の孔径分布
    (表)ナノファイバー製造ライン(エレクトロバブルスピニング法)の概要
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

三菱レイヨン株式会社
<導電繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)湿式紡糸(左)と溶融紡糸の違い
    (図)「コアブリッドB」のコロナ放電
    (表)「コアブリッドB」の製品概要
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

ユニチカ株式会社
<ポリ乳酸繊維>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)自然のライフサイクルに組み込まれた「テラマック」
    (図)燃焼時の二酸化炭素排出量の比較
  (3)需要および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

第4章 高機能ファイバー市場の将来展望

高機能ファイバー市場の将来展望
  (1)高機能ファイバー市場の展望
     ①市場規模予測
    (図)高機能ファイバー市場の市場規模予測(金額ベース)
     ②市場拡大に向けて
    (表)高機能ファイバー市場拡大に向けた重点施策
    (図)高機能繊維別の施策
    (図)ナノ/バイオベースファイバー別の施策
  (2)高機能ファイバー市場の課題
     ①高機能繊維
    (表)高機能繊維の課題
    (表)高機能繊維の主な取り組み
     ②ナノ/バイオベースファイバー
    (表)ナノ/バイオベースファイバーの課題
    (表)ナノ/バイオベースファイバーの主な取り組み
 

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