2014年版 シニアの食事実態と食ニーズ探索調査 ~健常者と生活習慣病患者の比較分析
本調査レポートでは、65歳以上の高齢者と、その予備軍である60~64歳を加えた男女約1,000人(全国)を対象に、インターネット消費者調査を実施しました。
食事で気を遣っている事や困っている事、買い物の場所や重視する事、調理の担当者や調理方法、外食、ファストフード、配食サービスの利用状況や使用金額、加工食品や健康食品の使用状況、食事をする際の不満や不便などの食事実態を中心に、健康維持方法、罹患・通院状況、利用する各種サービス、健康や食に関する情報入手方法や相談者などの生活関連の調査項目について、健常シニアと生活習慣病患者やその予備軍のシニアを比較分析しました。
更に、介護食、流動食、高齢者福祉給食などの資料製作で培った知見や市場調査データを加味してシニアの食事ニーズや生活関連ニーズを多方面から明確化しました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:食事で気を遣っている事や困っている事、買い物の場所や重視する事、調理の担当者や調理方法、外食・ファストフード・配食サービスの利用状況や使用金額、加工食品や健康食品の使用状況、食事をする際の不満や不便などの食事実態、及び健康維持方法、罹患・通院状況、利用する各種サービス、健康や食事の情報入手方法や相談者などの生活状況をアンケート調査し、シニアの食事実態と食や健康に関するニーズを調査・分析した。
調査方法:全国に居住する60歳以上の男女を対象に、インターネット消費者調査を実施
調査期間:2014年4月~2014年5月
- 65歳以上の高齢者と、その予備軍である60~64歳を加えた男女約1,000人(全国)を対象に、インターネット消費者調査を実施
- 約1,000人の回答結果を年代別、男女別、世帯別、家族年収別、及び疾患別で集計・分析する事で、年齢、家族形態、年収などによるデータの分岐点、分布状況、平均値などの集計数値を詳細に分析
- シニアの食事ニーズや生活関連ニーズを多方面から明確化
第Ⅰ章 資料のポイント
第Ⅱ章 シニアが求める食事ニーズの総合分析
第Ⅲ章 健常者と生活習慣病患者の比較分析
第Ⅳ章 年代・男女・世帯・世帯年収別の比較分析
第Ⅴ章 シニアを取り巻く環境
■掲載内容
第Ⅰ章 資料のポイント
1.シニアの健康状態と健康ニーズ ~6割以上が通院
2.シニアが求める食事 ~塩分調整がトップ
3.シニアが利用したい買い物店舗 ~品質や安全性も上位に
4.シニアが希望する調理方法 ~家庭内調理を重視
5.シニアの外食ニーズ ~酒席は平均3,300円
6.シニアの配食サービスニーズ ~調理の面倒さが利用理由トップ
7.シニアの加工食品ニーズ ~出来合い惣菜は時短ニーズに合致
8.シニアのミール・ソリューション ~塩分調整に商機
9.シニアの求める食情報と入手方法 ~インターネットが5割に接近
第Ⅱ章 シニアが求める食事ニーズの総合分析
1.年代別(年齢区分別)に見る傾向分析 ~年齢と共に外食が減少し、内食回帰に
2.男女別(性別)に見る傾向分析 ~女性はネットでレシピ検索
3.世帯別(家族構成別)に見る傾向分析 ~単身世帯はコンビニを利用
4.世帯年収別に見る傾向分析 ~高所得になる程、安全性を重視
5.疾患別に見る傾向分析 ~健康なシニアは調理の手間を厭う
第Ⅲ章 健常者と生活習慣病患者の比較分析
回答者属性【疾患別】
1.日頃、健康の維持・増進のために心掛けている事 ~健康診断と体重に留意
2.日頃、利用している各種サービス ~高脂血症は公的健康管理サービスを重視
3.現在、気になっている身体の症状や罹患状況 ~目の健康や花粉症も上位に
4.現在の通院状況と病名 ~糖尿病は9割以上が通院
5.日頃、食事で気を遣っている事 ~腎不全が最も特徴的傾向
6.普段の食事で最もよく食べる主食
1)朝食 ~ごはんは高脂血症が最下位
2)昼食 ~腎不全と高脂血症はごはんを支持
3)夕食 ~果物は腎不全がトップ
7.夕食の主菜でよく食べるもの ~肉は腎不全が最多
8.間食(おやつ・夜食)の頻度 ~生活習慣病患者は間食を控え気味
9.シチュエーション毎の食料品の購入場所
1)朝食 ~疾患に関係なくスーパーを利用
2)昼食 ~スーパーは健康な方がトップ
3)夕食 ~全般に生協の利用が2位に
4)間食(おやつ・夜食) ~全般にスーパーが6割前後
5)家族の不在時 ~スーパーにコンビニが接近
6)自分の健康が優れない時 ~全般にスーパーが2割程度
10.食料品の購入場所毎の購入理由
1)スーパー ~疾患に関わらず近所だから利用
2)コンビニ ~疾患のある方が利便性を評価
3)小売店(八百屋、魚屋、惣菜店等) ~疾患のある方は評価が低い
4)生協 ~疾患のある方は安全性の高さを評価
5)百貨店 ~腎不全患者の評価が高い
6)食品宅配 ~高脂血症で配達を評価
7)通信販売(インターネット等) ~高脂血症が配達面を高評価
8)ディスカウントストア ~腎不全が価格面を評価
9)ドラッグストア ~腎不全が価格面を評価
11.日頃、食料品を買い物する方 ~健康な方は自分で買い物
12.食料品を買う際に重視する点 ~腎不全と糖尿病は安全性を重視
13.シチュエーション毎の調理方法、食事形態
1)朝食 ~健康な方は自分で調理
2)昼食 ~疾患のある方は家族が調理
3)夕食 ~疾患のある方は家族が調理
4)間食(おやつ・夜食) ~糖尿病は間食を摂らない傾向
5)家族の不在時 ~疾患のある方もスーパーの惣菜で代用
6)自分の健康が優れない時 ~1割以上が自分で調理
14.インターネットで最も利用する食に関するもの ~レシピ検索は高脂血症がトップ回答
15.外食の利用回数(月間) ~疾患の有無での違いは少ない
16.一緒に外食に行く方 ~疾患のある方は配偶者、無い方は子供や孫
17.シチュエーション毎の外食概算費用
1)朝食 ~属性による差異は少ない
2)昼食 ~500円から1,000円が最多
3)夕食 ~半数近くが1,500円未満
4)酒席 ~腎不全の半分は酒席を控える
18.ファストフード店(ハンバーガーや牛丼チェーン店)の利用状況 ~健康な方は利用しない
19.配食サービスの利用経験 ~腎不全は生協がトップ
1)配食サービスの利用比較(主要配食サービス企業比較)
2)ワタミタクショク「ワタミの宅食」
3)生協「生協(コープ)の夕食宅配」
4)シニアライフクリエイト「宅配クック1,2,3」
5)セブンイレブン「セブンミール」
6)日清医療食品「食宅便」
7)シルバーライフ「まごころ弁当」
8)ジョイント「けんたくん」
9)ソーシャルクリエーション「ニコニコキッチン」
10)タイヘイ「ファミリーセット」
11)ディナーサービスコーポレーション「おいしいもの宅配便」
12)その他配食サービス
20.配食サービスの利用理由 ~病態食対応への面倒さが利用理由
21.配食サービスの調理状態 ~疾患に合わせた病態食を利用
22.配食サービスの一食当たりの概算費用(自己負担額)
1)朝食 ~属性による差異は少ない
2)昼食 ~腎不全が最も高額
3)夕食 ~高脂血症で900円以上1,000円未満が高回答
23.配食サービスの良くない点 ~疾患がある方はメニューに不満
24.加工食品の一番の利用理由
1)冷凍食品 ~高脂血症と糖尿病は自分で調理できないから
2)チルド食品 ~腎不全と高脂血症は時間短縮が理由
3)レトルト食品 ~腎不全と糖尿病はすぐに食べられるから
4)缶詰・瓶詰食品 ~属性による差異は少ない
5)出来合い惣菜 ~高脂血症はすぐに食べられるからを評価
25.現在、使用している健康食品(トクホ、サプリメント) ~糖尿病でコラーゲンが最少
26.日頃、食事で困っている事 ~塩分調整は腎不全がズバ抜ける
27.食事をする時に不便を感じる事、不満に思う事 ~どの属性も歯に物がはさまる
28.今後、あったら利用したいサービス ~腎臓病食配達サービスへのニーズが飛び抜ける
29.健康や食品の情報入手先、相談先 ~どの属性もインターネットがトップ
第Ⅳ章 年代・男女・世帯・世帯年収別の比較分析
回答者属性
1.日頃、健康の維持・増進のために心掛けている事 ~よく歩くことを重視
2.日頃、利用している各種サービス ~ネット通販がトップ
3.現在、気になっている身体の症状や罹患状況 ~高血圧がトップ
4.現在の通院状況と病名 ~6割以上が通院
5.日頃、食事で気を遣っている事 ~野菜や果物を食べバランスを考える
6.普段の食事で最もよく食べる主食
1)朝食 ~パンが半数弱に
2)昼食 ~ごはんが4割弱に
3)夕食 ~年代に関わらずごはんが7~8割に
7.夕食の主菜でよく食べるもの ~6割が肉と魚をバランスよく食べる
8.間食(おやつ・夜食)の頻度 ~男女の間食比率は対照的
9.シチュエーション毎の食料品の購入場所
1)朝食 ~スーパーが6割超え
2)昼食 ~コンビニと生協が拮抗
3)夕食 ~スーパーが7割超え
4)間食(おやつ・夜食) ~コンビニが第2位
5)家族の不在時 ~年収が下る程、スーパーの利用率が増加傾向
6)自分の健康が優れない時 ~スーパーで2割
10.食料品の購入場所毎の購入理由
1)スーパー ~距離と品揃えを評価
2)コンビニ ~圧倒的に近さを評価
3)小売店(八百屋、魚屋、惣菜店等) ~出来立てのものがあるから利用
4)生協 ~安全性と配達機能を評価
5)百貨店 ~世帯年収の高さと欲しいものがあるが正比例
6)食品宅配 ~女性のニーズにマッチ
7)通信販売(インターネット等) ~高齢者男性が価格面を評価
8)ディスカウントストア ~価格の安さを8割が回答
9)ドラッグストア ~価格と距離が拮抗
11.日頃、食料品を買い物する方 ~年代が上がるにつれ子供や孫が買い物
12.食料品を買う際に重視する点 ~品質や鮮度を重視しつつ、価格を求める
13.シチュエーション毎の調理方法、食事形態
1)朝食 ~60歳代シニアは朝食を抜く傾向
2)昼食 ~半分以上が自分で調理
3)夕食 ~スーパーの惣菜が16.7%に
4)間食(おやつ・夜食) ~摂らないシニアが33.2%
5)家族の不在時 ~自分が調理が6割超え
6)自分の健康が優れない時 ~食事は摂らないが30%
14.インターネットで最も利用する食に関するもの ~レシピ検索がトップ
15.外食の利用回数(月間) ~月1回と月2~3回がボリュームゾーン
16.一緒に外食に行く方 ~配偶者がトップ
17.シチュエーション毎の外食概算費用
1)朝食 ~属性による差異は少ない
2)昼食 ~500円から1,000円が最大
3)夕食 ~世帯年収の違いが費用にも影響
4)酒席 ~2,000円代が最多
18.ファストフード店(ハンバーガーや牛丼チェーン店)の利用状況 ~年代が高くなると低下
19.配食サービスの利用経験 ~現在利用は生協がトップ
1)配食サービスの利用比較(主要配食サービス企業比較)
2)ワタミタクショク「ワタミの宅食」
3)生協「生協(コープ)の夕食宅配」
4)シニアライフクリエイト「宅配クック1,2,3」
5)セブンイレブン「セブンミール」
6)日清医療食品「食宅便」
7)シルバーライフ「まごころ弁当」
8)ジョイント「けんたくん」
9)ソーシャルクリエーション「ニコニコキッチン」
10)タイヘイ「ファミリーセット」
11)ディナーサービスコーポレーション「おいしいもの宅配便」
12)その他配食サービス
20.配食サービスの利用理由 ~調理の利便性を評価
21.配食サービスの調理状態 ~材料のみは調理済みの1/2
22.配食サービスの一食当たりの概算費用(自己負担額)
1)朝食 ~平均400円超
2)昼食 ~平均500円超
3)夕食 ~平均600円超
23.配食サービスの良くない点 ~価格の高さがネック
24.加工食品の一番の利用理由
1)冷凍食品 ~すぐに食べられ時間が短縮できる
2)チルド食品 ~1/3がほとんど利用しない
3)レトルト食品 ~すぐに食べられ時間が短縮できる
4)缶詰・瓶詰食品 ~すぐに食べられるからが最多
5)出来合い惣菜 ~利便性の評価が最も高い
25.現在、使用している健康食品(トクホ、サプリメント) ~ビタミン・ミネラル類がトップ
26.日頃、食事で困っている事 ~女性はメニューを考えるのが面倒
27.食事をする時に不便を感じる事、不満に思う事 ~1割のシニアが歯に物がはさまる
28.今後、あったら利用したいサービス ~掃除代行サービスがトップ
29.健康や食品の情報入手先、相談先 ~インターネットがテレビを上回る
第Ⅴ章 シニアを取り巻く環境
1.2025年の高齢化率は30.3%に
2.増え続ける介護保険給付額と要介護・要支援認定者
3.生活習慣病が死亡率の上位を占める
4.シニアは運動でメタボリック症候群を予防
5.病院数と平均在院日数は年々減少
6.有料老人ホームは増加、入居者は金銭的に余裕のある高齢者
7.高齢者世帯が増加、平均世帯人員は減少
8.年金受給者は増加、受取年金額は減少
9.世界でトップクラスの日本人の平均寿命
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。