2015年版 パッケージ印刷市場の展望と戦略

本調査レポートでは、軟包装分野と紙器分野を取り上げて、その実態と将来展望をまとめた。印刷市場では、販売促進分野や出版分野での情勢の厳しさは本格化してきている一方で、パッケージ分野は比較的需要が安定している市場として業界からも注目が集まっている。そのパッケージ印刷市場において、各市場の需要動向やコンバータの戦略を把握することで、今後の市場性を調査した。

発刊日
2015/04/28
体裁
A4 / 283頁
資料コード
C57105000
PDFサイズ
2.6MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:国内のパッケージ印刷市場の実態と今後の方向性を調査・分析することによって、今後の市場性を予測する。当該調査によって関連業界各位の経営戦略に寄与することを目的とする。
調査対象:軟包装印刷コンバータ、アルミニウム加工箔メーカー、紙器印刷コンバータ及び関連メーカー
調査方法:直接面接取材、電話取材及び郵送アンケート
調査期間:2015年1月~2015年3月

資料ポイント
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  • 軟包装、紙器コンバーティングの市場規模を独自算出
  • 各市場の近年の動向や今後の展望を徹底レポート
  • 各市場の需要分野別の市場規模を算出
  • 各市場別、需要分野別の需要を予測
  • 軟包装:アルミ加工箔市場を徹底調査(市場規模推移、需要分野別の動向、参入メーカーシェアなど)
  • 各市場における主要コンバータ(26社)の事業動向・今後の戦略を詳細分析
  • 全国軟包装・紙器コンバータ約400社の売上高ランキング、調査小個表を掲載
     

資料概要
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第1章:パッケージ印刷市場の現状と展望
第2章:軟包装印刷市場の現状と展望
第3章:紙器印刷市場の現状と展望
第4章:全国パッケージ印刷コンバータの売上高ランキング、小個表

リサーチ内容

第1章 パッケージ印刷市場の現状と展望

Ⅰ.パッケージ印刷市場の現状と展望

2013年度のパッケージ印刷市場規模は1.5%増
2014年度は駆け込み需要の反動等もあったものの、需要は堅調
海外展開は、日本文化を持ち込む気概を持った取り組みによる需要創出が今後のカギ
ユーザーにコミットした取り組みによる収益確保を模索する局面に

[図表]パッケージ印刷市場規模の推移
[図]対象分野別のパッケージ印刷市場規模の推移
[図]対象分野別の構成比推移
[図表]需要分野別の構成比(2013年度)
[表]パッケージ印刷市場の需要分野別の需要予測
[図]パッケージ印刷市場の需要分野別の市場成長率

第2章 軟包装印刷市場の現状と展望

Ⅰ.軟包装印刷市場の現状と展望

2013年度は震災後の需要回復、PB製品も増加
2014年度はいくつかのマイナス要因はあったが、需要は堅調
需要は底堅いものの、コンバータを取り巻く環境は厳しさを増す
原料価格の上昇、小ロット化で収益性は低下、異業種の参入による単価減少懸念も
社数は中小に偏るも、売上高構成比は上位集中度が高い、現状は二極化が進行
海外展開は中国、東南アジアに集中、今後も需要拡大に期待
国内市場は長期トレンドでは縮小の可能性あり、変革の時期を迎える

食品分野
  コンビニ製品の好調、PB製品の増加で案件増も単価は減少
飲料分野
  シュリンクラベルのロールラベル化で厳しい状況
日用品分野
  詰め替え用パウチは液体化の進行で増加傾向
医療・医薬品分野
  薬価改定など様々なマイナス要因があるものの、需要は堅調
その他分野
  ペットフードは国内市場規模小さく、単価も安価、農薬は安定推移

[図表]軟包装印刷市場規模の推移
[図表]需要分野別の構成比(2013年度)
[図]コンビニエンスストア主要10社の国内店舗数推移
[表]詰め替え用パウチの販売量シェア(2013年度)
[図]OPP/CPPフィルム、グラビアインキの出荷量推移
[図]2004年~2014年の輸入ナフサ価格の推移
[図]2013年1月~2015年2月の輸入ナフサ価格の推移
[図]軟包装コンバータ239社売上クラス別の事業者数構成比(2013年度)
[図]軟包装コンバータ239社売上クラス別の売上高構成比(2013年度)
[表]軟包装コンバータ239社売上クラス別の売上高推移
[表]軟包装コンバータの軟包装印刷・加工売上高トップ30

Ⅱ.アルミニウム加工箔市場の現状と展望

食料品、医薬品包材ともに追い風を背にして好調に推移
東洋アルミニウムGが食料品・医薬品分野ともに高いシェアを獲得、
UACJ製箔G、昭和電工系列、三菱アルミニウム系列などが追う展開

[図]アルミ加工箔メーカー食料品・医薬品包材の売上高推移
[図]アルミ加工箔メーカー食料品・医薬品別の構成比推移
[図]アルミ加工箔メーカー相関図
[図]アルミ加工箔メーカーグループ・系列別食料品・医薬品包材の売上高、市場シェア

1.食料品分野
ヨーグルトブームを追い風に、蓋材需要が成長を牽引
フィルムラミネート品の拡大にしたがって事業採算は低下の方向、
自社技術の強みを活かせる用途への注力により価格競争を回避

[図]アルミ加工箔メーカー食料品包材の売上高推移
[図表]アルミ加工箔メーカー別に見た食料品包材の売上高、市場シェア
[図]アルミニウムはく需要部門別特殊分類出荷実績(構成比)

2.医薬品分野
PTP包装へのバーコード印刷義務化に伴い市場は拡大傾向、
デザイン変更が単価アップにつながる

[図]アルミ加工箔メーカー医薬品包材の売上高推移
[図表]アルミ加工箔メーカー別に見た医薬品包材の売上高、市場シェア
[図]アルミ加工箔メーカーPTP包装向け売上高、市場シェア
[図]アルミ箔 需要部門別特殊分類出荷実績推移(年度別)

主要軟包装コンバータの事業戦略
1.大日本印刷
  業界トップクラスの総合印刷企業
  東南アジア圏中心にグローバル展開を推進、ベトナム新工場が稼働
2.凸版印刷
  群馬センター工場の稼働で供給体制を強化
  GLフィルム製品や開発製品が好調に推移
3.藤森工業
  医療医薬、詰め替え用で高いシェア、軟包装事業はここ数年横ばい推移
  タイの拠点は再び量産開始で14年度好調
4.カナオカ
  食品包装分野の大手コンバータ、日配品の包材で業界トップクラス
  売上200億円突破、2014年度も増収の見込み
5.東洋アルミニウム
  アルミ加工箔のトップメーカー、アルミ箔はグループ内で相互調達
  食料品はヨーグルト蓋材で抜群の競争力、医薬品は単価アップが進行
6.富士特殊紙業
  業界随一の水性グラビアコンバータ、オリジナルのデジタル印刷機開発
  「スマートカット」拡販に注力、中国に合弁会社設立で輸出強化の方針
7.サンエー化研
  特徴ある製品を展開する開発型コンバータ
  電子レンジ対応袋でトップシェア、今後も開発製品押し出し差別化図る
8.日新シール工業
  シュリンク・ラミネートを幅広い分野に展開
  デザイン・商品開発機能も持ち合わせる、開発製品での需要開拓に注力
9.グンゼ包装システム
  大手フィルムグループのコンバータ
  シュリンクフィルム中心、隙間を狙った詰め替え用パウチが増加傾向
10.ダイニック
  乳酸菌飲料・ヨーグルト蓋材に注力、
  ヤクルト飲料向け蓋材輸出が好調、「レクトラシール」の競争力が強み
11.昭和電工パッケージング
  包材フィルムへの印刷は7色以上にも対応
  乳製品向け蓋材の需要堅調、アルミ密封容器はオンリーワンの独自製品
12.千代田グラビヤ
  軟包装の他、建装材、産業資材事業も展開
  2013年にはデジタル印刷機を導入、軟包装事業はここ数年微増で推移
13.大日本パックェージ
  紙用印刷工場も持つ印刷専業企業、日パケの子会社化で、業態を拡大
  需要分野の分散化で案件確保を推進
14.タケトモ
  三菱アルミニウムグループの一員として、PTP中心に医薬品包材に注力
  PTP包装は年率10%程度で拡大
15.エムエーパッケージング
  食料品向けアルミ加工箔事業を展開、印刷は協力会社と信頼関係を構築
  フィルムラミネート品に押され利益重視へ
16.中京化学
  水性印刷の代表的コンバータ、2016年には水性印刷のみの体制が完成予定
  油性グラ、水性グラ、水性フレキソの使い分けで最適な品質・コストを提供
17.メタルカラー
  グループ内に副資材メーカーを擁し、アルミ加工箔包材で競争力発揮
  医薬品分野はPTP包装にほぼ特化、食料品分野は蓋材を展開

第3章 紙器印刷市場の現状と展望

紙器印刷市場の現状と展望
震災後の需要回復、増税前の駆け込み需要で2013年度は増加
2014年度は駆け込み需要の反動、下期も大幅な回復は見られず
板紙の競合製品であるマイクロフルートは徐々に拡大、G 段が成長を牽引
海外進出は概ね中国と東南アジアに集中
減少トレンドの中、今後は収益確保が必須、新たな収益源の模索を

食品分野
  コンビニ製品増でここ数年需要は堅調も省包装化の影響受ける
飲料分野
  マルチパックは天候次第、贈答品需要は漸減も下げ止まり見られる
医薬品分野
  ジェネリック医薬品の増加が拡大牽引、OTC医薬品は単価増の傾向
化粧品分野
  点数は増加も小ロット化、加工度は高いがコスト圧力で利幅は減
日用品分野
  ティッシュ、ラップカートンは横ばいか微減、洗剤も液体化進み漸減
電気製品分野
  顧客が海外生産に移行している関係で減少傾向

[図表]紙器印刷市場規模の推移
[図表]需要分野別の構成比(2013年度)
[図]粉末洗剤と液体洗剤の販売量推移
[図]製品素材別の紙器印刷市場規模の推移
[図]製品素材別の構成比推移
[図]マイクロフルート品市場規模の推移
[表]競合製品と比べた場合のマイクロフルートの利点
[図]紙器コンバータ157 社 売上クラス別の事業者数構成比(2013 年度)
[図]紙器コンバータ157 社 売上クラス別の売上高構成比(2013 年度)
[表]紙器コンバータ157 社 売上クラス別の売上高推移
[図]紙器用板紙の内需推移
[図]印刷箱事業者の事業者数推移
[表]紙器コンバータの紙器印刷・加工売上高トップ20

主要紙器コンバータの事業戦略
1.凸版印刷
  業界2大大手の一角、紙製複合製品を絡めた展開を推進
  ここ数年微増ないし横ばい、海外はタイを拠点に展開
2.大日本印刷
  紙単体展開と合わせて複合製品で差別化
  食品分野中心の展開、海外はインドネシアが拠点
3.朝日印刷
  医薬品でトップシェアの大手コンバータ
  パッケージ事業売上はここ数年増加傾向、シンガポールに初の海外拠点を設立
4.レンゴー
  段ボール業界のトップメーカー、紙器・軟包装含め総合パッケージ事業を展開
  紙器事業はマルチパック、ギフト包装中心
5.古林紙工
  老舗の大手紙器メーカー、13 年度売上は6.8%増、利益も増益
  洗剤向け、飲料向けは漸減も菓子・食品は好調、海外は中国上海中心の展開
6.ダイナパック
  段ボールが主力の総合包装材メーカー
  トータル提案の中で紙器・軟包装にも注力
7.日本トーカンパッケージ
  東罐興業グループの段・紙器メーカー
  飲料向けはマルチパック中心の展開、それぞれの特長を生かした展開を推進
8.丸福
  北陸の総合パッケージメーカー、水性フレキソ印刷で独自の存在感を発揮
  紙器、軟包装ともにここ数年は増加傾向
9.大光印刷
  添付文書でトップクラスのシェア、医薬品、化粧品分野に特化
  医薬品は受注増も単価減、化粧品は増加

第4章 全国パッケージ印刷コンバータの売上高ランキング、小個表

全国軟包装コンバータ239社の売上高ランキング
全国紙器コンバータ157社の売上高ランキング
全国軟包装コンバータ239社の小個表
全国紙器コンバータ157社の小個表

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