2017年版 パッケージ印刷市場の展望と戦略
本調査レポートでは、軟包装分野と紙器分野を取り上げて、その実態と将来展望をまとめた。印刷市場では、販売促進分野や出版分野での情勢の厳しさは本格化してきている一方で、パッケージ分野は比較的需要が安定している市場として業界からも注目が集まっている。そのパッケージ印刷市場において、各市場の需要動向やコンバータの戦略を把握することで、今後の市場性を調査した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:国内のパッケージ印刷市場の実態と今後の方向性を調査・分析することによって、今後の市場性を予測する。当該調査によって関連業界各位の経営戦略に寄与することを目的とする。
調査対象:軟包装印刷コンバータ、アルミニウム加工箔メーカー、紙器印刷コンバータ及び関連メーカー
調査方法:直接面接取材、電話取材及び郵送アンケート
調査期間:2017年2月~2017年4月
- 軟包装・紙器コンバーティングの市場規模を独自算出、各市場別の需要予測も掲載
- 各市場の近年の動向や今後の展望を徹底レポート
- 各市場の需要分野別の市場規模推移を算出、需要予測も掲載
- アルミ加工箔市場を徹底調査(市場規模、需要分野別の動向、参入メーカーシェアなど)
- 特集:軟包装分野におけるデジタル印刷市場の動向
- 参入コンバータの事業動向・今後の戦略を詳細分析、掲載社数は前回版から増加(24社→33社)
- 全国軟包装・紙器コンバータ約430社の売上高ランキング、調査小個表を掲載
第1章:パッケージ印刷市場の現状と展望
第2章:軟包装印刷市場の現状と展望
第3章:紙器印刷市場の現状と展望
第4章:全国パッケージ印刷コンバータの売上高ランキング、小個表
■掲載内容
調査結果のポイント
第1章:パッケージ印刷市場の現状と展望
パッケージ印刷市場は拡大傾向、2015年度も食品分野を中心とした需要拡大で増加
2016年度も堅調な需要を背景に0.3%増の見込み
<図表>パッケージ印刷市場規模の推移
<図>対象分野別のパッケージ印刷市場規模の推移
軟包装分野が約65%を占め、構成比は上昇傾向、需要分野別では食品が約6割占める
<図>対象分野別の構成比推移
<図表>需要分野別の構成比(2015年度)
<図>対象分野別の需要分野構成比(2015年度)
構造的なマイナス要因を孕む中で、人材不足という課題も顕在化
売上拡大路線は限界を迎える可能性が現実味を帯び始める
ユーザーにコミットした取り組みによる収益確保を模索する局面に
<表>パッケージ印刷市場の需要分野別の需要予測
<図>パッケージ印刷市場の需要分野別の市場成長率
第2章:軟包装印刷市場の現状と展望
Ⅰ.軟包装印刷市場の現状と展望
食品分野の堅調な推移や他素材からの軟包装へのシフトを受け、市場規模は拡大傾向
2016年度も、インバウンド需要は沈静化するも、需要は堅調で1.6%増の見込み
<図表>軟包装印刷市場規模の推移
最大市場の食品分野が好調に推移、詰め替え用、医療・医薬品も微増傾向
<図表>需要分野別の構成比(2015年度)
食品分野
<図>コンビニエンスストア主要8社の国内店舗数推移
<図>食品におけるカテゴリー別市場動向分布図
飲料分野
日用品分野
<表>詰め替え用パウチの販売量シェア推移
医療・医薬品分野
その他分野
輸入ナフサ価格の下落でフィルム価格は軟化も足元では上昇気配
2017年に入り、グラビア印刷の商圏内で水性フレキソ印刷の新規需要が創出
海外では中国で環境規制強化の動き、多くのコンバータは東南アジアに注力
<図>OPP/CPPフィルム、グラビアインキの出荷量推移
<図>2006年~2016年の輸入ナフサ価格の推移
Ⅱ.アルミニウム加工箔市場の現状と展望
2015 年度アルミ加工箔市場規模は前年度比0.6%の増加
医薬品包材の特需も一巡し、食料品包材とともに横ばいに推移
<表>アルミ加工箔の主な用途先
<図>アルミ加工箔メーカー食料品・医薬品包材の売上高推移
<図>アルミ加工箔メーカー食料品・医薬品別の構成比推移
東洋アルミニウムが食料品・医薬品分野ともにトップシェア獲得、
UACJ製箔G、昭和電工系列、三菱アルミニウム系列などが追う展開
<図>アルミ加工箔メーカー相関図
<図表>アルミ加工箔メーカーグループ・
系列別食料品・医薬品包材の売上高、市場シェア
1.食料品分野
ヨーグルト需要の堅調な推移に伴い蓋材需要が市場を牽引
<図>アルミ加工箔メーカー食料品包材の売上高推移
<図表>アルミ加工箔メーカー別に見た食料品包材の売上高、市場シェア
フィルムラミネート品の拡大にしたがって事業採算は低下の方向
自社技術の強みを活かせる用途への注力により価格競争を回避
2.医薬品分野
ジェネリック医薬品の需要拡大が進む
各社ともジェネリック医薬品の取り込みに注力
<図>アルミ加工箔メーカー 医薬品包材の売上高推移
<図表>アルミ加工箔メーカー別に見た医薬品包材の売上高、市場シェア
<図>アルミ加工箔メーカーPTP包装向け売上高、市場シェア
<図>参考:アルミ箔需要部門別特殊分類出荷実績(構成比)
<図>参考:アルミ箔需要部門別特殊分類出荷実績推移(年度別)
Ⅲ.軟包装分野におけるデジタル印刷市場の現状と展望
2015年度の軟包装デジタル印刷市場規模は20.7%増
市場規模は増加傾向も、品質、コストの課題大きく、多くのコンバータが苦戦中
<図>軟包装分野におけるデジタル印刷市場規模の推移
デジタル印刷機は日本HPが市場独占、単独でデジタル印刷市場の基礎作る
今後はIJ機など他メーカーの参入により市場の活性化に期待
<表>デジタル印刷機のスペック比較
高コストなどの要因により、現状は「販促企画品」に集中
今後はコストではない新たなモノサシを顧客に提供できるかがカギに
<図>デジタル印刷の需要分野別の構成比(2015年度)
<図>グラビア印刷と比較したコストイメージ
<表>軟包装分野における主なデジタル印刷事業者
主要軟包装コンバータの徹底分析
フィルム印刷コンバータ
1.大日本印刷
2.凸版印刷
3.藤森工業
4.カナオカ
5.富士特殊紙業
6.精工
7.日新シール工業
8.グンゼ包装システム
9.大和グラビヤ
10.千代田グラビヤ
11.大日本パックェージ
12.北四国グラビア
13.中京化学
14.吉村
15.東京加工紙
16.平野屋物産
アルミニウム加工箔メーカー
1.東洋アルミニウム
2.UACJ製箔
3.昭和電工パッケージング
4.昭北ラミネート工業
5.エムエーパッケージング
6.メタルカラー
第3章:紙器印刷市場の現状と展望
紙器印刷市場の現状と展望
食品・菓子、医薬品、化粧品の各分野が好調に推移し、2015年度は微増
16年度もほぼ横ばいの見込み、ここ2年、好調な需要を背景に一定の市場規模を維持
<図表>紙器印刷市場規模の推移
需要分野は多岐に渡る、最大市場の食品分野が増加傾向
医薬品は特需で需要は変動するも総じて堅調、化粧品も近年拡大が続く
<図表>需要分野別の構成比(2015年度)
食品分野
<図表>需要分野別の市場規模推移
<図>食品分野における紙器印刷市場規模の推移
飲料分野
<図>ビール類課税数量の推移(大手5社)
<図>ビール類の容器別構成比
医薬品分野
<図>医薬品分野における紙器印刷市場規模の推移
化粧品分野
<図>化粧品分野における紙器印刷市場規模の推移
<表>化粧品 生産・出荷・在庫 統計
日用品分野
<図>粉末洗剤と液体洗剤の販売量推移
電気製品分野
マイクロフルートの特性を活かした新パッケージが市場を活性化
クラウン・パッケージの独断場が続く
<図>マイクロフルート品市場規模の推移
<図>製品素材別の紙器印刷市場規模の推移
<図>製品素材別の構成比推移
海外進出は概ね中国と東南アジアに集中、東南アジアは軟包装がトレンド
今後も省包装化の影響は不可避、新たな収益源の模索を
<図>紙器用板紙の内需推移
<図>印刷箱事業者の事業者数推移
主要紙器コンバータの徹底分析
1.凸版印刷
2.大日本印刷
3.朝日印刷
4.レンゴー
5.クラウン・パッケージ
6.古林紙工
7.日本トーカンパッケージ
8.ダイナパック
9.精英堂印刷
10.興和紡
11.オカハシ
12.丸福
13.大光印刷
第4章:全国パッケージ印刷コンバータの売上高ランキング、小個表
全国軟包装コンバータ250社の売上高ランキング
全国紙器コンバータ174社の売上高ランキング
全国軟包装コンバータ250社の小個表
全国紙器コンバータ174社の小個表
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