2015 自動運転システムの可能性と市場展望 ~Tire1/自動車メーカーの開発動向~
2012年よりADAS(先進運転支援システム)の搭載が日米欧の自動車メーカーで活発化する中で、次の段階として自動運転システムが注目を浴びている。自動車メーカーは公道での自動運転車両の走行実験を開始し、Googleも本格的に開発に取り組んでいる。すでに様々な業界のプレーヤーが参入を発表しており、これまでの自動車業界の枠組みを飛び超えた技術協力や提携、M&Aが進むと予想される。さらに、技術面でも自動運転実現に向けて開発競争が激しくなっており、レーザースキャナやV2X、3Dマップデータ、ディープラーニングなどの自動車への採用が期待されている。本調査レポートでは、自動運転システムの最新の開発動向を分析する事で、2030年までの自動運転システムの搭載台数をエリア別、レベル別に予測した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:自動車メーカ、Tire1メーカ、半導体メーカにおける自動運転システムの研究開発動向を調査する。自動運転を含めた運転支援システムの可能性を分析し市場規模を予測
調査対象:ADAS(先進運転支援システム)、自動運転システム
調査対象先:自動車メーカ、カーエレクトロニクスメーカ、半導体メーカ
調査方法:面接取材、電話ヒアリング、文献・論文検索等の周辺調査
調査期間:2015年3月~2015年6月
- Tire1、自動車メーカーの自動運転への最新の取り組み動向を記載
- 自動運転に関する技術動向を整理・分析
- 自動車メーカー、Tire1メーカーへの取材を通して、2030年までの普及パターンを予想
- 自動運転システムの搭載台数をエリア別(日本、北米、欧州、その他)に2015年から2030年まで予測
- 自動運転システムの搭載台数をレベル別に2015年から2030年まで予測
1.自動運転の市場概況
2.ADAS(先進運転支援システム)の普及動向
3.自動車メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向
4.Tire1/その他メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向
5.自動運転システムの技術動向
6.自動運転システムの市場展望
7.日米欧における自動運転システムの消費者ニーズ動向
■掲載内容
調査結果サマリー
1.自動運転の市場概況
(1)自動運転システムの定義
(2)自動運転システムにおけるこれまでの研究・開発動向
(3)国別・自動運転システムへの対応状況
・日本
・米国
・欧州
(4)自動運転システムと法整備の動向
(5)自動運転システム開発の提携・協力状況
2.ADAS(先進運転支援システム)の普及動向
(1)ADASのシステム概要
(2)ADASの装着動向
(3)ADASの技術動向
・センサの種類と特徴
・システム構成
(4)エリア別ADAS搭載車の市場規模推移
(5)日米欧におけるADAS装着率推移
(6)ADAS搭載車の国籍別構成比
3.自動車メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向
(1)トヨタ自動車
・2017年末までにAEBを日米欧の全車種に設定
・自動運転はAHDAを2010年代半ばに投入予定
(2)日産自動車
・2020年までに自動運転システムを搭載する計画
(3)ホンダ
・2015年4月よりサンフランシスコ近郊で自動運転の走行実験を開始
・DSRCについて米Qualcom社と共同実験中
(4)富士重工業
・EyeSight Ver.3で自動操舵によるアクティブレーンキープ機能を実現
(5)GM
・2016年に自動運転システムを量産車に搭載
(6)Ford
・2017~20205年にかけて自動運転システムを実用化
(7)VW/Audi
・第8世代新型Passatで部分的自動運転システムを搭載
・Audiが2017年に自動運転システムを搭載予定
(8)Daimler
・2020年までに自動運転システムを量産車に搭載
・2015年5月から米国ネバダ州で自動運転トラックの公道実験を開始
(9)BMW
・2020年~2022年に完全自動運転の実用化を計画
(10)Volvo
・3眼モノカメラを自動運転システムに採用
(11)TESLA
・新型Model Sで自動運転機能を強化
4.Tire1/その他メーカにおける自動運転システムの研究・開発動向
(1)Bosch
・2020年以降に高速道路における自動運転の実用化を計画
・自動運転用テストカーにTESLA Model Sを導入
(2)Continental
・高速道路における自動運転システムを2020年までに段階的に導入
・通信ネットワークサービスeHorizonで各メーカとの提携を加速
(3)TRW
・S-Cam4で自動運転システムの開発を推進
(4)デンソー
・2014年から自動運転の公道での走行試験を開始
・自動運転用レーザースキャナを開発中
・準天頂衛星システムを使った自動駐車システムを開発
(5)Mobileye
・2015年よりEyeQ3の採用がスタート
・OEM3社の自動運転システムにEyeQチップが採用予定
(6)Google
・2020年の自動運転車両の実用化を目指す
5.自動運転システムの技術動向
(1)レーザースキャナ
(2)カメラ
(3)アクチュエータ
・ステアリング
・ブレーキ(ESC)
(4)ECU
(5)V2X
・米国
・欧州
・日本
6.自動運転システムの市場展望
(1)自動運転システムの普及予測
(2)自動運転システムの国別市場規模予測
・日本(2014~2030CY 自動運転のレベル別 搭載台数ベース)
・北米(2014~2030CY 自動運転のレベル別 搭載台数ベース)
・欧州(2014~2030CY 自動運転のレベル別 搭載台数ベース)
・その他
(3)自動運転システムのレベル別市場規模予測
・短期市場規模予測(2014~2020年 WW 搭載台数ベース)
・中長期市場規模予測(2015~2030年 WW 搭載率/搭載台数ベース)
7.日米欧における自動運転システムの消費者ニーズ動向
・自動運転に対するイメージ・期待
・自動運転の問題・心配点
・自動運転の活用シーン
・自動運転の使用環境
・高速道路における自動運転に期待する機能
・自動運転システムの金額(高速道路)
・市街地における自動運転に期待する機能
・自動運転システムの金額(市街地)
図1 NHTSAとSAEによる自動運転の定義
図2 自動運転システムにおける自立型と協調型
図3 世界の自動運転のデモおよび公道試験の概要
図4 SIP自動走行ロードマップ
図5 SIP自動走行研究テーマの概要
図6 SIP自動走行の工程表
図7 SIP自動走行システム 研究開発の実施体制
図8 ミシガン州M Cityの航空写真
図9 自動運転の公道実験を許可・検討中の州
図10 欧州における自動車関連の政府プロジェクト
図11 AdaptIVeにおける自動運転技術
図12 AdaptIVeのサブプロジェクトと主幹会社
図13 UN-ECEにおける自動運転への取り組み
図14 フロント/サイド/リアのADAS機能とセンサデバイスの種類
図15 ADAS用センサの搭載状況とコスト/精度のポジショニング
図16 ADASのシステム構成
図17 ADAS搭載車の市場規模推移(2013~2015CY見込み WW 装着台数)
図18 日米欧におけるADAS装着率推移(2013~2015CY)
図19 ADAS搭載車のいおける国籍別構成比(2014CY実績 WW 装着台数)
図20 Toyota Safety Sense Cに採用されるS-Cam
図21 Toyota Safety Sense Pに採用されるモノカメラ/ミリ波レーダ
図22 Toyota Safety Sense PとCの性能比較
図23 トヨタ自動車のAHDAの概要
図24 日産自動車の実験車両LEAFが備える自動運転機能
図25 市街地走行実験用LEAFのセンサ搭載位置
図26 ホンダの自動運転用テストカーAcura RLX
図27 ホンダによるバーチャル牽引技術
図28 EyeSight Ver3 アクティブレーンキープシステムの入力ブロック図
図29 GMのSuper Cruiseシステム
図30 Fordの自動運転用テストカーFocus Hybrid
図31 自動運転中央制御ユニットzFAS
図32 自動運転用テストカーAudi RS7のセンサ概要
図33 自動運転用ストカーS500 Intelligent Driveに搭載されているセンサ概要
図34 CES2015で発表したコンセプトカーM-Benz F015
図35 Daimlerの自動運転トラックFreightliner Inspiration
図36 BMWの自動運転用テストカー(下左:フロントカメラ、下右:レーザースキャナ)
図37 BMWにおける自動運転システムのロードマップ
図38 Boschにおける自動運転システムのロードマップ
図39 DISCOVERY SPORTに採用されているBosch製ステレオカメラ
図40 BoschのAutomatic Park Assist/自動駐車システムのロードマップ
図41 Continentalにおける自動運転システムのロードマップ
図42 Continentalにおける自動運転のテストカー
図43 Continentalにおけるe Horizonのネットワークサービス概要
図44 自動運転のシステム構成
図45 TRWの考える自動運転ロードマップ
図46 TRWの3眼カメラモジュールTri-Cam
図47 準天頂衛星システムを使った自動駐車システム
図48 EyeQ4のブロック図
図49 Googleの自動運転用テストカー
図50 自動操舵システムのブロック図
図51 自動操舵システムにおける2系統駆動回路
図52 EPS協調ブレーキ制御のブロック図
図53 自動運転におけるセンサフュージョンの処理経路
図54 V2V通信の概要
図55 Sim TDの実験システム
図56 ETC、ITSスポット車載機の市場予測
図57 700MHz帯におけるV2V通信
図58 自動運転システムの機能構成
図59 自動運転のレベル別の道路環境状況
図60 自動運転システムのセンサ構成
図61 自動運転システムの普及パターン予測(2015~2020CY)
図62 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY 日本 搭載台数)
図63 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY 北米 搭載台数)
図64 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY 欧州 搭載台数)
図65 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY その他 搭載台数)
図66 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2014~2020CY WW 搭載台数)
図67 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2015~2030CY WW 搭載台数)
表1 SAEにおける自動運転の定義と事故責任の所在
表2 SIP自動走行システムにおける自動運転の定義
表3 自動運転における各州の対応と自動車メーカ
表4 欧州における自動運転関連の研究開発プロジェクト
表5 自動運転システムの提携・協力関係
表6 ADASの機能と対応可能センサ
表7 日系自動車メーカのADASの仕様
表8 ADAS用センサの性能比較
表9 ADAS搭載車の市場規模推移(2013~2015CY見込み WW 搭載台数)
表10 日米欧におけるADAS装着率推移(2013~2015CY)
表11 ADAS搭載車における国籍別構成比(2014CY実績 WW 装着台数)
表12 Boschの自動運転用テストカーの比較
表13 デンソーが開発中のレーザースキャナ
表14 MobileyeのEyeQシリーズの概要
表15 自動運転におけるレーザースキャナへの要求仕様
表16 レーザースキャナの各社の仕様
表17 ADAS用カメラの各社の製品性能
表18 NHTSAによるV2V通信の報告書内容
表19 ETC、ITSスポット車載機の市場予測
表20 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY 日本 搭載台数)
表21 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY 北米 搭載台数)
表22 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY 欧州 搭載台数)
表23 自動運転システムの市場規模予測(2014~2030CY その他 搭載台数)
表24 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2014~2020CY WW 搭載台数)
表25 自動運転システムのレベル別市場規模予測(2015~2030CY WW 搭載台数)
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。