インバウンド関連マーケットの動向と企業戦略
2015年の訪日外国人観光客数、外国人旅行者の日本での消費額はともに、いずれも前年を大きく上回り、過去最高を更新している。このようなインバウンドマーケットの拡大は、長らく低迷が続いていた日本経済にも大きな恩恵をもたらし、景気復調を牽引する要因にもなっている。さらに、2015年の訪日客数は、東京五輪が開催される2020年の目標としていた2,000万人に近づく水準に早くも到達しているため、政府では目標を3,000万人超へと大幅に上方修正する方針で検討を始めている。このように、今後も今以上にインバウンドマーケットの拡大が期待されることから、観光業界や流通業界をはじめとした多くの事業者では、インバウンド需要の取り込みに一層注力するようになっている。本調査レポートでは、そのようなインバウンドマーケットの動向を把握するとともに、主要関連企業の取り組みや戦略などを調査し、検証するための資料として企画した。
発刊日
2016/01/26
体裁
A4 / 231頁
資料コード
C57123000
PDFサイズ
4.9MB
PDFの基本仕様
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※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
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カテゴリ
調査資料詳細データ
調査概要
資料ポイント
資料概要
調査方法:インバウンドにかかわる主要企業に対するヒアリング調査、並びに関連統計データ等の分析に基づき編集している。
調査期間:2015年11月~2016年1月
- 大きく伸びる訪日外国人観光客拡大と、それに伴い拡大が続くインバウンド消費。本調査レポートは、そのように拡大を続けるインバウンドマーケットの動向と、その取り込みを狙う関連業界の企業戦略を捉えた総合調査資料である
- インバウンドに関連する最新動向のほか、観光業界、流通業界などを主体に主要関連事業者22社の取り組み・戦略などを紹介している
Ⅰ.インバウンドの市場動向
Ⅱ.業界別の動向
Ⅲ.主要関連企業の動向
リサーチ内容
■掲載内容
Ⅰ.インバウンドの市場動向
1.インバウンドの動向
(1)訪日外国人観光客の推移
・急増するインバウンド、2015年には2,000万人に迫る水準に
(2)主な国・地域別の動向
・中国
・韓国
・台湾
・香港
・タイ
・その他の東南アジア諸国
・米国
・豪州
・欧州諸国
(3)訪日外国人観光客の国内宿泊動向
・インバウンドが国内の宿泊施設市場を牽引
(4)訪日旅行の季節的な動向
・最大の商機は春節、国・地域で異なる長期休暇
・春の桜、秋の紅葉、冬の雪など、通年化する訪日旅行
(5)訪日旅行の目的
・国・地域で特色分かれる、アジア圏は買い物、欧米は日本文化・体験など
(6)訪日客増加の背景と取り組み
・段階的なビザ発給要件緩和が大きく奏功
・免税店の拡充が「爆買い」呼び込む
・買い物で経済効果大きい大型クルーズ船誘致にも注力
・「ハラル対応」でイスラム圏からの訪日客獲得狙う
・注目集める医療ツーリズム、アジアで競合加速
・東京五輪2020年開催、インバウンドでも大きな期待
2.インバウンド消費の動向
(1)訪日外国人観光客の消費総額
・消費総額は3兆5,000億円に迫る水準に、日本経済を牽引するインバウンド消費
(2)訪日外国人観光客1人当たり消費額
・1人当たり平均消費額は17万円超える
(3)訪日外国人観光客費目的別の消費額
・国・地域で異なる消費動向、「爆買い」で存在感高まる中国人訪日客の購買パワー
(4)訪日外国人観光客の買い物の動向
・新免税制度導入により大きく拡大する訪日客の買い物消費
・高級品から日用品まで幅広い需要、それでも品質重視の傾向
・日本製に訴求力、日本で購入した商品を帰国後に買い求める「リピーター」需要も
3.今後の展望と課題、新たな動きなど
(1)今後の展望
・訪日客の目標は2020年に3,000万人超も視野に
(2)課題と新たな動き
・宿泊施設不足、外国語対応など、受け入れ態勢では課題も山積み
・ビジネスチャンス広がる一方、トラブルも多発、「民泊」の議論進む
・求められるナイトマーケットの充実
・検索サイト、SNS、口コミ情報などが重視される傾向強まる
Ⅱ.業界別の動向
1.観光・旅行業界
(1)旅行会社
・個人旅行の増加、旅行会社の海外進出などで拡大する訪日旅行取扱高
(2)航空
・訪日客大幅増で国際線が好調に推移、異業種連携などでさらなる誘客目指す
(3)鉄道
・外国人観光客にも新幹線が人気、観光路線抱える私鉄も好調
(4)観光バス・貸切バス
・観光バス・送迎バスなどの需要拡大で深刻なバス不足に
2.ホテル・宿泊施設業界
(1)ホテル
・インバウンドが牽引する宿泊施設市場、再びホテル出店ラッシュに
(2)その他の宿泊施設
・ゲストハウス、ホステルが新たな観光の拠点に
3.レジャー施設・外食業界
(1)テーマパーク・遊園地
・テーマパークも訪日客誘致のための重要な観光資源に
(2)スキー場
・雪質の良さと滞在しやすさが人気、スキー復調をインバウンドが牽引
(3)カラオケルーム
・手軽な日本独自のエンターテインメント、カラオケがナイトライフで人気に
(4)飲食店
・居酒屋などの業態がインバウンド取り込み狙う、存在感増す飲食店情報サイト
4.流通・小売業界
(1)百貨店
・都市部大型店を中心として免税売上高が急増、免税対象拡大が追い風に
(2)専門量販店・ディスカウントストア
・ラオックスとドン・キホーテが躍進、家電量販も専門業態などで追随
(3)スーパー・GMS
・免税対象拡大で利用急増、団体客向けの大量買いに対応
(4)コンビニエンスストア
・コンビニも訪日客に照準、大手チェーンで対応進む
(5)ドラッグストア
・マツモトキヨシ、ツルハなどのブランドが浸透、訪日客の人気スポットに
Ⅲ.主要関連企業の動向
1.観光・旅行業界
ジェイティービー
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・訪日客の出発前から帰着後までの各シーンに対応する基盤構築
・交通事業者や自治体と積極的に連携、海外拠点強化も加速
4.今後の展開
エイチ・アイ・エス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・関西、東京などに訪日外国人向け専門店を相次いで開設
・インバウンド拡大を見据えたアライアンス、経営多角化を推進
4.今後の展開
フリープラス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・訪日旅行に特化したベンチャービジネスで急成長、さらなる事業領域の拡大も狙う
4.今後の展開
ANAホールディングス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・地域交流のプラットフォーム「ANAEXPERIENCEJAPAN」の運用開始
・日本と東京の魅力を海外に発信するプロジェクトを展開
4.今後の展開
日本航空
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・訪日外国人観光客の受け入れ態勢を拡充
・インバウンド獲得に向け、異業種とコラボレーションも推進
4.今後の展開
東日本旅客鉄道
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・グループをあげてインバウンド戦略を推進、営業管内への誘客を図る
4.今後の展開
京浜急行電鉄
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・訪日客向けサービス向上で羽田からの誘客を強化
・航空、海外鉄道などとの連携も推進、IR担当部署の立ち上げも
4.今後の展開
小田急電鉄
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・箱根中心にグループ横断のプロジェクトでインバウンド誘致を強化
4.今後の展開
はとバス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・訪日向けコースが好調、多言語ガイドシステム、Wi-Fiなどの整備進める
・多様なインバウンド向けコースの導入でさらなる需要取り込み狙う
4.今後の展開
2.ホテル・宿泊施設業界
プリンスホテル
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・ブランド認知度向上を図りインバウンド誘致を促進
・滞在時のサポート体制拡充、施設改装などで訪日客の満足度向上図る
4.今後の展開
藤田観光
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・インバウンド受入れ視野にホテルの新設・改装進める、海外展開も本格的に始動
4.今後の展開
星野リゾート
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・訪日客富裕層をターゲットに高級リゾート、高級旅館の展開を強化
4.今後の展開
3.レジャー施設・外食業界
ハウステンボス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・健康と美をテーマとした5つ目の王国オープン、医療観光への取り組みも強化
・新たなホテルの開設や、IR誘致の構想も
4.今後の展開
コロワイド
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・都市部の大型店中心に居酒屋で訪日客取り込み目指す
4.今後の展開
4.流通・小売業界
三越伊勢丹ホールディングス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・「三越銀座店」を主体に様々な取り組み、訪日客向けに売り場改装も
・「空港型免税店」を銀座と福岡に開設、旅行会社の設立やJALとの連携も
4.今後の展開
J.フロントリテイリング
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・新免税制度導入、春節などに備えインバウンド対応強化を進める
・訪日客に特化した売り場づくりを推進、「大丸心斎橋店」は南館を免税品販売の拠点に
4.今後の展開
髙島屋
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・免税対象拡大に合わせて対応を強化、免税売上高は大幅な伸びに
・さらなる多様な取り組みを展開、VIPカードやコンシェルジュの導入も
4.今後の展開
ビックカメラ
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・都心駅前型の「ビックカメラ」が免税売上好調、「コジマ」でも免税対応開始
・カラオケ、LCCなどとの連携や、「空港型免税店」の構想も
4.今後の展開
ヤマダ電機
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・国内最大級の免税専門店を出店、新業態の都市型旗艦店の展開も
4.今後の展開
ラオックス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・中国人訪日客の急増を追い風に業容急拡大、早期の50店舗体制を目指す
・ジャパンプレミアムを標榜し、訪日客向けの商品開発をさらに強化
4.今後の展開
ドンキホーテホールディングス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・インバウンド獲得に向け取り組み拡大、強化型店舗の展開も
・上位20店舗で免税売上高の8割占める、日用品が売れ筋の中心
4.今後の展開
マツモトキヨシホールディングス
1.企業概要
2.業績推移
3.インバウンド事業への取り組み
・マツキヨブランドが浸透し、抜群の立地が訪日客を吸い寄せる
・訪日客特化型店のほか、インバウンド対応型店舗さらに拡大
4.今後の展開
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