ポスト2020年の日本社会と成長産業 ~近未来の日本を牽引する新たな事業機会~
IMFの試算による日本経済の2016年成長見通しは0.5%、政府目標2%の達成は困難な情勢である。成長の鈍化は日本だけではなく、世界全体としても同様である。この背景には本質的な問題、すなわち、「永遠の成長」という概念そのものに限界が生じつつあるのではないか、という懸念を抱かざるを得ない。一方、世界は今、AIやIoTに象徴されるイノベーションの只中にあり、加えて日本では東京オリンピック・パラリンピックという成長機会も有する。
本調査レポートは、「成長」に内在した本質的なリスクを踏まえつつ、しかしながら、より良い未来を創造するために何をすべきか、といった視点に立って企画した。上場企業の企画部門のビジネスマンを対象としたアンケートの調査結果と、各種統計資料、一般文献、当社保有の市場データ、専門研究員の知見、有識者へのインタビュー結果を総合的に整理・分析し、執筆した。
調査資料詳細データ
調査方法:郵送留置式アンケートによる調査結果(※)と各種統計資料、一般文献、当社保有の市場データ、専門研究員の知見、有識者へのインタビュー結果を総合的に整理・分析し、執筆した。
※「2030年の日本社会・経済に関するアンケート」調査について
・調査母集団:東証 1,2部、JASDAQ、マザーズに上場する企業 3,503社
・調査方法:郵送留置式アンケート
・調査期間:2016年4月12日~5月9日
・有効回答数:272(信頼区間 95%における誤差率±5.94%)
調査期間:2016年4月~2016年8月
- 上場企業企画部門のビジネスマンが、2020年までの産業別の成長率、ポスト2020の日本を大胆に予測
- 業界の未来にインパクトを与える注目技術、ビジネス機会を産業別に展望
- 他社はどこに成長機会を見出すのか、異業種はあなたの業界をどう見ているのか、未来を読み解くためのヒントが満載
- 経営者、経営企画、新規事業開発、研究開発部門など、未来への投資を考える担当者必読のビジネスレポート
I 総論
II 現在の延長線上における近未来の日本~2020-2030
III 2020年の“その先”に持続可能な社会を構築するために
■掲載内容
EXECUTIVESUMMARY
未来年表2015~2060
I 総論
1.グローバリゼーションの限界と“その先”の未来へ
(1)海外直接投資の拡大によるGNIとGDPの乖離
(2)海外市場の成長ポテンシャルの鈍化
(3)新たな社会価値の創出において日本はイニシアティブを!
2.上場企業ビジネスマンが予見する2030年の日本社会とビジネスチャンス
~「2030年の日本社会・経済に関するアンケート」の結果~
(1)調査要綱
①調査母集団
②調査方法
③調査期間
④有効回答数
⑤回答企業の基本属性
(2)調査結果サマリー
(3)設問ごとの調査結果
①2030年、日本社会はどうなっていくか
②2030年に向けて日本はどのような国を目指すべきか
③2030年における国際社会の状況
④日本が健全な成長を実現するための重要施策について
⑤外国人の受け入れについて
⑥2030年における最適なエネルギー構成比について
⑦2020年までの日本および産業別の成長見通しについて
⑧2030年に向けて産業界に大きなインパクトを与える技術、ビジネス機会
(4)調査結果GT(調査票)
II 現在の延長線上における近未来の日本~2020-2030
1.人口減少と高齢化の進行が内需に与える影響
(1)日本の将来人口と増田レポートのインパクト
(2)地域間格差と人口構成の変化が「商圏」を変える
2.大都市圏の商圏構造の変化
(1)大都市圏における高齢化のインパクト
(2)今後予想される商圏構造変化
(3)東京都にみる商圏構造変化
3.産業構造と海外事業の質的変化が与える影響
(1)就業構造変化と中間層の分化
①富の集中化と平均所得の低下
②冨の偏在そして固定化に向かう社会階層
(2)輸出の縮小と対外直接投資の質的変化
①対外直接投資の拡大により成長は維持、一方、内需は業種業態を越えた競合へ
②新興国市場の不安定化と成長の鈍化
③2016~2017の世界経済の見通し
III 2020年の“その先”に持続可能な社会を構築するために
1.「日本再興戦略2016」の要約と解説
(1)名目GDP600兆円に向けた「官民戦略プロジェクト10」
①「新たな有望成長市場の創出」
(2)生産性革命を実現する規制・制度改革
①新たな規制・制度改革メカニズムの導入
②国家戦略特区の活用(構造改革の突破口)
③コーポレート・ガバナンスの更なる強化
④活力ある金融・資本市場の実現を通じた成長資金の円滑な供給
⑤PPP/PFI等による公的サービス・資産の民間開放拡大
(3)イノベーションの創出・チャレンジ精神にあふれる人材の創出
①イノベーション・ベンチャー創出力の強化
②経済成長を切り拓く人材の育成・確保
③成長制約打破のための雇用環境整備、多様な働き手の参画
(4)海外の成長市場の取り込み
(5)改革のモメンタムの活用(「改革2020」プロジェクトの推進)
(6)試算結果の概要(2030年までの姿)
2.産業別未来予測
(1)AIの可能性と研究開発体制について
(2)産業別にみた技術革新の展望
①ICT
②サービス
③医療
④建設・不動産
⑤商業
⑥食品製造業(農業・食品)
⑦製造業(自動車など)
⑧素材~機能性素材
3.上場企業企画部門のビジネスマンが注目する技術、事業機会
(1)産業セクター別の注目技術とビジネスチャンス
(2)業種別の回答結果
①「ICT」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
②「サービス」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
③「医薬・化学・繊維」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
④「建設・不動産・倉庫」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
⑤「商業」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
⑥「食品・その他製造業」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
⑦「製造業」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
⑧「素材」関連業界が注目する技術・ビジネスチャンス
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