2017年版 リチウムイオン電池部材市場の現状と将来展望 ~セパレーター編~
日本および韓国、中国、台湾有力リチウムイオン電池(以下LiB)用セパレーター12社の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、更に周辺調査を加えることで世界LiB用セパレーター市場の現状と今後の動向を把握することを目的とする。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:日本および韓国、中国、台湾有力リチウムイオン電池(以下LiB)用セパレーター12社の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、更に周辺調査を加えることで世界LiB用セパレーター市場の現状と今後の動向を把握することを目的とする。
調査対象:日系セパレーターメーカー:6社、韓国セパレーターメーカー:1社、中国セパレーターメーカー:4社、台湾セパレーターメーカー:1社
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2017年3月~2017年9月
- 2017年版では電動化加速の動きが見られるxEV市場の動向を踏まえ、日系メーカー、中国メーカーをはじめとするセパレーターメーカーの取り組み状況、セパレータートレンド等に着目
- セパレーター市場価格動向を掲載
- タイプ別(民生小型セル/中大型セル)LiB用セパレーター市場規模(2013~2020年予測)を算出
- セパレーターコーティング比率世界市場規模推移(2013~2020年予測)を算出
- 世界主要セパレーターメーカー生産能力一覧を掲載(2013~2016年)
- 世界主要セパレーターメーカー各社の動向を掲載
- 民生小型セル市場(2013~2020年予測、アプリケーション別)、車載用セル市場(2013~2020年、2025年、HEV、PHEV、EV別)の情報も併せて収録
第1章 民生小型LiB市場の現状と将来展望
第2章 車載用LiB 市場の現状と将来展望
第3章 リチウムイオン電池セパレーター市場の現状と将来展望
第4章 セパレーターメーカーの動向と戦略
■掲載内容
第1章 民生小型LiB市場の現状と将来展望
1.民生小型LiBアプリケーション別市場動向
2016年容量ベースで前年比105.6%
低迷するIT機器に代わり、電動工具の存在感高まる
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(電池容量)
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(セル数)
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(出荷金額:ドル)
ノートPC向け、フィーチャーフォン向けは引き続き前年割れで推移
(表)ノートPC向けLiBセル トレンド推移
(表)フィーチャーフォン向けLiBセル トレンド推移
一時的なトーンダウンの動きあれど、スマホ向けセルは高容量志向を継続
(表)スマートフォン向けLiBセル トレンド推移
(表)タブレット端末向けLiBセル トレンド推移
電動工具向けでも徐々に高容量化の動き
(表)電動工具向けLiBセル トレンド推移
(表)ウエアラブル端末向けLiBセル トレンド推移
ドローン向けは今後、高付加価値提案が求められる有力市場の可能性も
2.民生小型LiBセルタイプ別市場動向
ラミセルは一定ポジションを確立、円筒形は再び成長基調に転ずる
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(電池容量)
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(セル数)
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(出荷金額:ドル)
3.民生小型LiB メーカーシェア推移
ATL、Coslightがラミネートセルの出荷増で成長を継続
SDI、Panasonic、LGCは各自既存領域のポジション維持での存続を図る
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(電池容量)
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(セル数)
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(出荷金額:ドル)
第2章 車載用LiB 市場の現状と将来展望
1.車載用LiB市場動向
xEV市場拡大で引き続き成長基調
2017年も前年を上回る市場規模となる見込み
(表)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
2.電池形状別車載用LiB市場動向
2017年、円筒形への関心高まる
乗用車向け角形シェアはやや縮小傾向
(表)世界車載用LiBタイプ別市場規模推移(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
3.車載用LiB市場メーカーシェア動向
2017年、適者生存の時代へ
迫られる厳しいコスト要求対応
(表)世界車載用LiB市場メーカーシェア推移(CY2013~CY2016)
(図)世界車載用LiB市場メーカーシェア推移(CY2016)
第3章 リチウムイオン電池セパレーター市場の現状と将来展望
2017年、2013年比で約3倍の拡大見込み
1.LiB用セパレーター市場全体市場動向
(図・表)LiBセパレーター 世界市場規模推移(2013年~2020年予測)
湿式シフトで領域拡大を目指す中国
日韓はハイエンド市場での生き残りをかけた体力勝負へ
2.セルサイズ別(民生小型セル、中大型セル)LiB 用セパレーター動向
2016年、中大型セル向けが民生小型セル向けを上回る
(図・表)LiB セパレーター セルサイズ別(民生小型/中大型:車載、ESS)世界市場規模推移
(数量:2013年実績~2020年予測)
(図・表)LiB セパレーター セルサイズ別(民生小型/中大型:車載、ESS)世界市場規模推移
(金額:2013年実績~2020年予測)
3.LiB用セパレーター製品動向
(民生小型セル、中大型セル/コーティング、コーティングレス)
(表)LiB用セパレーターの「湿式」、「乾式」について
民生小型セル向けは引き続き薄膜化の流れ、
車載用セル向けは湿式志向、乾式も一定需要を維持
(表)セパレーター需要分野別 トレンド(2017年上期)
多機能性で有望視される「ハイブリッドコート」
コスト面では「セラミックコート」
(表)参考資料:民生小型セル・中大型セル向け コーティングセパレーター構成例一覧
(表)参考資料:世界主要セパレーターメーカー 製品ラインナップ状況一覧(2017年)
4.タイプ別(民生小型/中大型セル、コーティング/コーティングレス)
LiB用セパレーター市場規模推移
民生小型セル向けコーティング比率は2017年以降、3割台で推移
(表)LiBセパレーター 民生小型・中大型(車載・ESS)別 コーティング比率 世界市場規模推移
(数量:2013年~2020年予測)
kWhあたりのコストダウン、中国のNCMシフトで車載用セル向けもコート比率上昇
5.セパレーター市場価格動向
2017年は湿式セパにタイト感
(表)LiB用 セパレーター(民生小型、中大型セル向け) 参考販売価格帯推移
6.LiB用セパレーター市場 メーカーシェア推移
Toの顔ぶれ変わらず、急増する中国プレーヤーは早くも浮沈の様相
(表)LiB セパレーター世界市場規模 メーカーシェア推移(数量:2013年~2016年)
(表)LiB セパレーター世界市場規模 メーカーシェア推移(金額:2013年~2016年)
(表)参考資料:民生小型LiBセルメーカー/セパレーターメーカー サプライチェーン一覧(2016)
(表)参考資料:中大型LiBセルメーカー/セパレーターメーカー サプライチェーン一覧(2016)
7.国別LiB用セパレーターシェア推移
中国勢が国別シェア5割に迫る、日本勢は約4割を維持
(図・表)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2013年~2016年)
(図)LiBセパレーター世界市場規模国別シェア推移(数量:2013年~2016年)
(図・表)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2013年~2016年)
(図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2013年~2016年)
8.LiB用セパレーター主要メーカー生産能力推移
中国生産キャパ合計は日系の倍以上に拡大も、上位グレードは品薄の様相
(表)主要セパレーターメーカー 生産拠点・年間生産能力推移 一覧
第4章 セパレーターメーカーの動向と戦略
旭化成株式会社
出荷実績、生産体制共にトップを独走
1.出荷動向
「ハイポアTM」、「Celgard」共に前年を上回る出荷数量で推移
(表)旭化成 「ハイポアTM」セパレーター 出荷数量/出荷金額
(表)Polypore 「Celgard」 セパレーター出荷数量/出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2019年に年産能力計8億㎡超え、2020年には11億㎡を計画
(表)旭化成「ハイポアTM」、Polypore「Celgard」 セパレーター 生産拠点/
生産能力推移
SKイノベーション株式会社
民生向け最先端需要に応えつつ、車載向け供給拡大で引き続き事業成長を目指す
1.出荷動向
2017年、工場はフル稼働状態
(表)SKI セパレーター出荷数量
(表)SKI セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
車載用セル向けの供給拡大を目指し、2020年には現状比倍の生産体制を計画
(表)SKI セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
5μm以下の薄膜品の開発を完了
(表)SKI セパレーター製品ラインアップ
東レ株式会社
高品質ベースフィルムで拡大するハイエンド需要に対応
1.出荷動向
前年を上回る成長率が続く
(表)東レ セパレーター 出荷数量
(表)東レ セパレーター 出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
市場からの需要増に併せ、引き続き段階的な能力増強を実施
(表)東レ 生産拠点/生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
(表)東レ SETELATM製品ラインナップ(開発品含む)
深圳市星源材質科技股份有限公司(Shenzhen Senior Technology Material Co., Ltd.)
世界市場での更なるプレゼンス向上を目標に、湿式シフトを加速
1.出荷動向
2016年も前年比増で推移、2017年は湿式比率が3割まで高まる見込み
(表)星源材質 セパレーター出荷数量
(表)星源材質 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2018年は湿式能力が乾式を上回る計画、生産能力計は8億㎡/年体制へ
(表)星源材質 セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
湿式セパの薄膜化を推進、コーティングではアラミドコートを開発中
滄州明珠塑料股份有限公司(Cangzhou Mingzhu Plastic Co., Ltd.)
乾式セパ市場での急伸を経て、目指すは湿式セパへの領域拡大
1.出荷動向
2016年は前年比180%台で推移、湿式セパレーターの量産出荷もスタート
(表)滄州明珠 セパレーター出荷数量
(表)滄州明珠 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2017年は前年比倍以上の生産体制を計画、湿式生産能力が乾式を上回る見込み
(表)滄州明珠(Cangzhou Mingzhu) セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
乾式、湿式、各種コーティングセパレーターをラインナップ
(表)滄州明珠 乾式セパレーター ラインナップ
(表)滄州明珠 湿式セパレーター ラインナップ
宇部興産株式会社(宇部マクセル株式会社)
車載用セル向けを軸に国内外のマーケットで成長
1.出荷動向
2016年も前年を上回る出荷数量で推移
(表)宇部興産 セパレーター 出荷数量
(表)宇部興産 セパレーター 出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2018年より2.5億㎡/年体制を計画
(表)宇部興産グループ セパレーター 生産拠点
3.研究開発動向/製品動向
薄膜化に向けた開発も推進
(表)宇部興産グループ セパレーター 製品ラインアップ
住友化学株式会社
耐熱性コートの雄、成長の第二フェーズへ
1.出荷動向
引き続き主要顧客向けに出荷を伸ばす
(表)住友化学 セパレーター出荷数量
(表)住友化学 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2017年8月より韓国拠点が量産稼動開始
(表)住友化学 セパレーター 生産拠点/生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
W-SCOPE株式会社
湿式ハイエンド需要の拡大に呼応すべく、本領発揮に向け体制強化を加速
1.出荷動向
2017年は日韓セルメーカー向け、車載用セル向け比率が上昇見込み
(表)W-SCOPE セパレーター出荷数量
(表)W-SCOPE セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2020年に生産ライン数は現行比約2倍、生産能力は約3倍まで拡張
(表)W-SCOPE セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
量産品は最薄5μm、2017~2018年を目処に更なる薄膜品の開発完了を目指す
(表)W-SCOPE セパレーター製品ラインアップ
上海恩捷新材料科技股份有限公司(Shanghai Energy New Materials Technology Co., Ltd.)
中国湿式セパレーターの新星、車載用セル需要増を追い風にプレゼンス急上昇
1.出荷動向
2016年より本格的な量産出荷を開始
(表)上海恩捷 セパレーター出荷数量
(表)上海恩捷 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2018年以降、従来比3倍以上の生産体制の急拡大を計画
2019年以降は北米、欧州への拠点進出も視野に
(表)上海恩捷 セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
R&D体制の強化にも注力
佛山市盈博莱科技有限公司(Foshan Yingbolai Technology Co., Ltd.)
国内の乾式需要に応えつつ、湿式対応の準備を推進
1.出荷動向
2016年は前年比横ばいで推移、2017年は前年比倍増を目指す
(表)佛山市盈博莱 セパレーター出荷数量
(表)佛山市盈博莱 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
生産能力は2017年で前年比1.5倍へ
(表)佛山市盈博莱 セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
(表)佛山市盈博莱 セパレーター 製品ラインアップ
帝人株式会社
コーティング技術に強み、目指すは次世代セパレーターのデファクトスタンダード
1.出荷動向
2017年は引き続き民生小型セル向けメインの見込み、車載用セル向けも徐々に増加傾向
2.生産拠点/生産能力動向
2017年度中に6,000万㎡/年体制へ
(表)帝人 セパレーター 生産拠点/生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
無機フィラー含有のハイブリッドタイプを新たラインナップ
顧客の要求仕様に合わせたカスタム調整にも対応、アラミドコートタイプもサンプルワーク中
(表)帝人 LIELSORT®(リエルソート) 製品ラインナップ
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。