2017年版 国内クラウドファンディングの市場動向
海外では既に大きな市場に成長しているクラウドファンディングだが、我が国では、2001年に初めてクラウドファンディングのサービスが提供された。その後、2011年から本格的な展開が始まり、現在では多くのサービス提供企業が存在する。2008年には資金貸付を行なうソーシャルレンディング、2015年5月には新規・成長企業へのリスクマネーの円滑な供給に資することを目的として、非上場株式の発行を通じて資金調達を行うための制度として創設され、2017年4月から「株式型」クラウドファンディングの企業が始動した。
本調査レポートは、「寄付型」、「購入型」、「投資型(ファンド、株式)」、「貸付型」の累計ごとに市場規模を算出。特に、「購入型」、「投資型」、「貸付型」については、成長市場を支える有力企業を通して事業戦略や取り組みの実態についてヒアリングし、市場の動向、将来展望もまとめた。また、実際にクラウドファンディングを利用した事業者からもヒアリングを行ない、利用の有益性や今後利用を検討している事業者等への参考情報も盛り込んだ。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:国内クラウドファンディング市場の参入企業の経営実態と展開サービス及びサイトを利用したプロジェクト起案企業の利用動向を通じ、同市場動向と展望を明らかにすることを目的とした。
調査対象先:当市場において、参入企業及び利用企業として実績がある企業等を任意抽出。
調査方法:個別面接取材
調査期間:2017年4月~2017年6月
- 取材協力企業は少ないが、各社サイト情報を参考に年間プロジェクト件数や支援者から集まった金額を集計し、市場規模を推計。
- 取材企業からの有益な情報や戦略を通して、業界の動向や今後の市場を展望。
第Ⅰ章 総論編
第Ⅱ章 各論編
第Ⅲ章 個別企業編
■掲載内容
調査結果のポイント
1.市場を取り巻く環境
2.市場規模(年間支援額)
3.年間でサクセスしたプロジェクト件数と支援した人数
4.参入企業
5.将来展望と課題
第Ⅰ章 総論編
1.業界動向
(1)業界を取巻く環境
(2)参入企業数
(3)企業規模
(4)主な参入企業とサイトのポジショニング
2.クラウドファンディングの市場規模
(1)年間支援額(市場規模)の推移
(2)企業別の年間支援額推移、貸付型の貸付残高
(3)年間支援プロジェクト件数の推移
(4)企業別の年間支援プロジェクト件数推移
(5)年間支援者数
(6)企業別の年間支援者数推移
(7)累計支援額、支援件数
(8)累計支援件数、貸付件数
3.将来展望
4.業界の課題と対策
第Ⅱ章 各論編
1.経営戦略、事業戦略
(1)現状
(2)課題
(3)今後
2.業界内における各社の強み
3.資金管理方法、企業信用力の確保策
4.収益性
(1)業績、収益性
(2)収益源の拡大、事業の多角化
(3)現状の手数料率と今後
5.プロジェクト政策(営業・販促面、情報発信・提供、ツール、他)
(1)プロジェクト政策の動向
(2)プロジェクトの成立方式
(3)法人と個人の割合と変化
(4)ジャンル、業種・業態の割合と変化
(5)コンセプト、支援内容の変化
(6)掲載したいプロジェクトとその獲得策、誘致策
(7)募集額の動向と変化
(8)ジャンル、支援内容、募集額変化の要因や背景
(9)プロジェクトへのサイト認知度アップ策
(10)サイトアップ基準(与信基準)
(11)プロジェクトの達成までの支援、達成率向上策
(12)プロジェクト達成後のフォロー、リピート策
(13)不成立プロジェクトのフォロー
(14)海外企業(海外プロジェクト)への対応の是非や対応策
6.支援者/投資者政策(営業・販促面、情報発信・提供、ツール、他)
(1)支援者/投資者の年代、男女比、職業等の割合、会員数、コア顧客数
(2)支援額/投資額、支援者/投資者の動向と変化、その要因や背景
(3)支援/投資の促進策
(4)獲得したい支援者/投資者とその施策
(5)支援者/投資者の決済手段
(6)既存支援者の囲い込み策(リピート策)、利便性向上策
(7)海外在住者をサイト会員にすることへの是非と対応策
(8)購入型以外の投資者への平均利回り
(9)支援者/投資者へのサイト認知度アップ策
7.プロジェクト企業からみたクラウドファンディングの利用評価
(1)ヒアリング協力企業
(2)満足度
(3)利用の効果
8.クラウドファンディング利用の経緯
9.利用サイトとサイト選定理由
10.調達金額、調達期間、用途
11.金融機関利用とサイト利用の比較におけるメリット、デメリット
12.サイト利用後に感じたサイトへの要望、改善点、利用の留意点
13.クラウドファンディングの今後の利用意向
第Ⅲ章 個別企業編
<サイト運営企業>
【購入型】
1.【Makuake】(株)サイバーエージェント・クラウドファンディング
2.【CAMPFIRE】(株)CAMPFIRE ※企業概要のみ
3.【Motion Gallery】(株)Motion Gallery
4.【GREEN FUNDING by T-SITE】(株)ワンモア
5.【FAAVO】(株)サーチフィールド
6.【A-port】(株)朝日新聞
7.【BOOSTER】(株)パルコ
8.【Kibidango】きびだんご(株)
9.【COUNTDOWN】アレックス(株)
10.【FUNDIY】(株)ビーグリー
【ファンド型】
11.【jitsugen】(株)クラウドファンディング
【貸付型】
12.【maneo】maneo(株)
13.【SBIソーシャルレンディング】SBIソーシャルレンディング(株) ※企業概要のみ
14.【Crowd Bank】日本クラウド証券(株)
15.【LC LENDING】(株)LCレンディング
16.【クラウドクレジット】クラウドクレジット(株)
17.【Lucky Bank】ラッキーバンク・インベストメント(株)
18.【J.LENDING】(株)ジャルコ
<プロジェクト企業>
1.BoCo(株)【支援額1億円超の世界初・ハイレゾ級骨伝導イヤホン開発、製造、販売】
2.久能山東照宮【徳川家歴代将軍の甲冑修復】
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