2019年版 酒類市場の現状分析と将来展望
酒類市場は長期縮小が続き、従来のビジネスモデルは通用しづらくなり、ウイスキー、低アルコール飲料は好調を持続するも、最大規模のビールは、ビール類の酒税の一本化を見据えて各社が強化に注力するも市場縮小が止まらない。そのような大量生産、大量消費時代が過ぎ去った今、「クラフトビール」「クラフトジン」に代表される個性豊かな少量生産品が注目を集めつつある。和酒については国内市場は苦戦するも、政府の「國酒プロジェクト」や「和食」のユネスコ無形文化遺産登録、2020年東京オリンピック開催などを追い風に、海外輸出は好調で、各社とも海外に目を向け始めている。欧州EPAの発効もあり、酒類の輸出入環境に変化が訪れるなど市場が新たな動きを見せ始める中、各社それぞれの戦略を持ちながら生き残りを図るとともに、資本・業務提携も活発化してきており、業界再編に向けて動き出している。本調査レポートではカテゴリー別、チャネル別の企業戦略を取材し、企業の今後の方向性、マーケットの方向性を分析している。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:酒類市場を広く調査・収録することによって、当該市場に関するマーケティング戦略作成のための基礎資料とする。
調査対象:酒類メーカー等を調査対象とし、併せて卸等、関連企業への調査も行った。
調査方法:直接面接取材、アンケート調査、電話取材を実施した。
調査期間:2019年3月~2019年5月
酒類市場に関する調査を実施(2019年)
酒類総市場は縮小が続くも、明るい話題も散見
~国内市場は低迷も輸出は好調、“クラフト”商品にも注目集まる~
- 酒類市場は2018年度も縮小が続く。縮小基調における各社の生き残りの戦略を徹底分析。
- 2026年までの段階的なビール類の酒税一本化を見据え、ビールの強化を急ぐ各社の戦略を解説。盛り上がりを見せるクラフトビール市場の動向も解説。
- 増加する外国人観光客を取り込むため、メーカー、飲食店が知恵を絞る。インバウンド需要は酒類市場にも波及するのか。
- 主要カテゴリー別の市場動向、市場規模、企業別シェア、主要参入企業動向を解説。
- 国内市場の低迷を受け、海外市場への取り組みが積極化。清酒・焼酎メーカーの進出国、販売状況、課題・問題点等を抽出し、現在の海外展開状況を分析。主要国(アメリカ、ヨーロッパ、東アジア各国、東南アジア各国)の酒類市場の動向も解説。
- 主要企業(メーカー、卸)27社に面接取材。各社の戦略、商品動向を詳しく解説。
第Ⅰ章 酒類総市場の動向
第Ⅱ章 酒類カテゴリー別市場動向
第Ⅲ章 酒類の海外展開に関する動向
第Ⅳ章 有力酒類メーカーの動向
調査結果のポイント
第Ⅰ章 酒類総市場の動向
1.酒類総市場の動向および規模推移
(1)酒類総市場規模
(2)2017年~2018年度の酒類市場動向
①2017~2018年度の主なトピック
②主要カテゴリー別動向
(3)酒類総市場におけるメーカーシェア一覧
・有力企業の酒類売上高推移
(4)今後の酒類市場の展望
①酒類市場の見通し
②市場規模予測(2019~2023年度)
2.大手メーカーの動向
(1)ビールメーカーの動向
①2018年度概況
②メーカー別動向
③メーカー別事業戦略
ⅰ.販促・プロモーション戦略
ⅱ.M&A・アライアンス戦略
ⅲ.物流体制の効率化における取り組み
(2)清酒専業メーカーの動向
①2018年度概況
②メーカー別動向
③メーカー別事業戦略
ⅰ.販促・プロモーション戦略
ⅱ.物流体制の効率化における取り組み
(3)乙類焼酎メーカーの動向
①2018年度概況
②メーカー別動向
③メーカー別事業戦略
ⅰ.販促・プロモーション戦略
ⅱ.物流体制の効率化における取り組み
(4)その他の大手メーカーの動向
①2018年度概況
②メーカー別動向
③メーカー別事業戦略
ⅰ.販促・プロモーション戦略
ⅱ.物流体制の効率化における取り組み
3.主要メーカーのチャネル別販売戦略
(1)家庭用チャネル
・主要メーカーの家庭用チャネル向け販売戦略
(2)通販チャネル
・主要メーカーの通販チャネル向け販売戦略
(3)業務用チャネル
・主要メーカーの業務用チャネル向け販売戦略
4.酒類流通の動向
(1)卸業の動向
(2)酒類小売業の動向
①チャネル別市場規模
【家庭用・業務用構成比及び家庭用におけるチャネル別構成比(2018年度)】
②量販店の動向
③CVSの動向
④酒販店の動向
(3)外食産業の動向
①外食産業における酒類の動向
②主要業態別の動向
ⅰ.居酒屋、パブ、ビアレストランの動向
ⅱ.ディナーレストランの動向
(4)輸入業界の動向
・輸入業者リスト
・輸入業者別輸入酒一覧
・主要ワインインポーターの取扱い国一覧
5.酒類容器の動向
(1)酒類市場における容器別の動向
①缶容器の動向
②ガラス瓶容器の動向
③紙パック容器の動向
④PETボトル容器の動向
(2)メーカー別の容器戦略
6.注目すべき市場環境
(1)注目高まる“クラフト”商品の動向
①クラフトビールの市場概況
②クラフトビールの市場規模推移
③クラフトビール参入メーカーの動向
④海外クラフトビールの動向
⑤その他のクラフト製品の動向
(2)高アルコール度数酒類の活性化
(3)ノンアルコール飲料市場の動向
(4)インバウンド需要獲得に向けた取り組み
・主要メーカーのインバウンド需要獲得に向けた取り組み
(5)日欧EPA 発効における市場の変化
・酒類市場のトピックス(2017年1月~2018年12月)
第Ⅱ章 酒類カテゴリー別市場動向
1.ビール類
(1)ビール
①市場概況
②ビール市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
(2)発泡酒
①市場概況
②発泡酒市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
(3)新ジャンル
①市場概況
②新ジャンル市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
2.和酒
(1)清酒
①市場概況
②主要産地別動向
ⅰ.灘・伏見
ⅱ.新潟
ⅲ.東北
ⅳ.広島
③清酒市場のメーカーシェア
④主要参入企業の商品動向
(2)甲類焼酎
①市場概況
②甲類焼酎市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
(3)乙類焼酎
①市場概況
②原料別市場動向
ⅰ.芋焼酎
ⅱ.麦焼酎
ⅲ.米焼酎
ⅳ.その他原料
ⅴ.甲乙混和焼酎
③乙類焼酎市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
3.洋酒
(1)ウイスキー
①市場概況
②国産・輸入別市場動向
ⅰ.国産ウイスキー
ⅱ.輸入ウイスキー
③ウイスキー市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
(2)ワイン
①市場概況
②国産・輸入別市場動向
ⅰ.国産ワイン
ⅱ.輸入ワイン
③ワイン市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
4.RTD
(1)低アルコール飲料
①市場概況
②低アルコール飲料市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
第Ⅲ章 酒類の海外展開に関する動向
1.酒類メーカーの海外進出動向
(1)酒類メーカーの海外展開状況
【酒類輸出数量推移】
【酒類輸出金額推移】
・主要メーカーの海外進出動向
(2)清酒・焼酎メーカーの海外進出状況[アンケート調査]
①海外への進出状況
②海外展開を行っている理由
③海外展開を行っていない理由
④海外売上比率
⑤海外展開国数
⑥主な海外進出先
⑦海外展開開始時期
⑧エリア別海外展開開始時期
⑨海外進出先の選定理由
⑩進出国での販売状況
⑪進出国における活動状況
⑫海外展開で工夫している(心がけている)点
⑬海外展開で苦労している点(現状の問題点・課題点)
⑭海外事業の業績貢献度
⑮海外の市場性に対する見解
⑯今後の海外への進出意向
⑰今後の進出意向エリア
⑱今後の進出意向理由
2.主要輸出国の酒類市場動向
(1)アメリカ
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
(2)ヨーロッパ
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
(3)東アジア
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
①中国
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
②韓国
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
③台湾
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
④香港
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
(4)東南アジア
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
①インドネシア
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
②シンガポール
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
③タイ
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
④ベトナム
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
⑤ミャンマー
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
⑥フィリピン
【酒類輸出数量推移】【酒類輸出金額推移】
・輸出業者リスト
第Ⅳ章 有力酒類メーカーの動向
【酒類メーカー】
アサヒビール(株)
雲海酒造(株)
オエノンホールディングス(株)
大関(株)
大口酒造(株)
菊正宗酒造(株)
黄桜(株)
キッコーマン(株)
霧島酒造(株)
キリンビール(株)
月桂冠(株)
小西酒造(株)
サッポロビール(株)
薩摩酒造(株)
沢の鶴(株)
サントリーホールディングス(株)
三和酒類(株)
高橋酒造(株)
宝酒造(株)
チョーヤ梅酒(株)
白鶴酒造(株)
濵田酒造(株)
本坊酒造(株)
メルシャン(株)
養命酒製造(株)
【卸】
国分グループホールディングス(株)
日本酒類販売(株)
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