2017年版 酒類市場の現状分析と将来展望
酒類市場は長期縮小が続いているものの、近年は変化の兆しも見えてきている。ビール類については酒税の一本化を見据えたビールの強化が鮮明となる中、近年はクラフトビールも盛り上がりを見せており、大手ビールメーカーも無視できないものとなっている。清酒・焼酎メーカーは、政府の「國酒プロジェクト」や「和食」のユネスコ無形文化遺産登録、2020年東京オリンピック開催決定などを追い風に、海外輸出拡大の道を模索している。過度な酒類の安売りを規制する改正酒税法が2017年6月から施行され、店頭価格の上昇がみられるなど、市場が新たな動きを見せ始める中、各社それぞれの戦略を持ちながら生き残りを図るとともに、資本・業務提携も活発化してきており、業界再編に向けて動き出している。
本調査レポートでは、カテゴリー別、チャネル別の企業戦略を取材し、企業の今後の方向性、マーケットの方向性を分析している。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:酒類市場を広く調査・収録することによって、当該市場に関するマーケティング戦略作成のための基礎資料とする。
調査対象:酒類メーカー等を調査対象とし、併せて卸等、関連企業への調査も行った。
調査方法:直接面接取材、アンケート調査、電話取材を実施した。
調査期間:2017年3月~2017年6月
- 酒類市場は縮小が続き、2016年度も縮小見込み。縮小基調における各社の生き残りの戦略を徹底分析。
- 2026年までの段階的なビール類の酒税の一本化を見据え、ビールの強化を急ぐ各社の戦略を解説。盛り上がりを見せるクラフトビール市場の動向も解説。
- 主要カテゴリー別の市場動向、市場規模、企業別シェア、主要参入企業動向を解説。
- 国内市場の低迷を受け、海外市場への取り組みが積極化。清酒・焼酎メーカーの進出国、販売状況、課題・問題点等を抽出し、現在の海外展開状況を分析。主要国の酒類市場の動向も解説。
- 主要企業(メーカー、卸・輸入商社)27社に直接面接取材。各社の戦略、商品動向を詳しく解説。
第Ⅰ章 酒類総市場の動向
第Ⅱ章 酒類カテゴリー別市場動向
第Ⅲ章 主要メーカーのマーケティング施策分析
第Ⅳ章 酒類の海外展開に関する動向
第Ⅴ章 有力酒類メーカーの動向
■掲載内容
調査結果のポイント
第Ⅰ章 酒類総市場の動向
1.酒類総市場の動向および規模推移
(1)酒類総市場規模
(2)2015年~2016年度の酒類市場動向
①2015~2016年度の主なトピック
②主要カテゴリー別動向
(3)酒類総市場におけるメーカーシェア一覧
・有力企業の酒類売上高推移
・上位企業の取り扱い酒類(2016年度)
・ビールメーカーの酒類市場占有率
(4)今後の酒類市場の展望
2.大手メーカーの動向
(1)ビールメーカーの動向
①2016年度概況
②メーカー別動向
(2)清酒専業メーカーの動向
①2016年度概況
②メーカー別動向
(3)乙類焼酎メーカーの動向
①2016年度概況
②メーカー別動向
(4)その他の大手メーカーの動向
①2016年度概況
②メーカー別動向
3.販売チャネル別のメーカー戦略
(1)家庭用チャネル
・主要メーカーの家庭用チャネル向け販売戦略
(2)通販チャネル
・主要メーカーの通販チャネル向け販売戦略
(3)業務用チャネル
・主要メーカーの業務用チャネル向け販売戦略
4.酒類流通の動向
(1)卸業の動向
(2)酒類小売業の動向
①チャネル別市場規模
【家庭用・業務用構成比及び家庭用におけるチャネル別構成比(2016年度)】
②量販店の動向
③CVSの動向
④酒販店の動向
(3)外食産業の動向
①外食産業における酒類の動向
②主要業態別の動向
ⅰ.居酒屋、パブ、ビアレストランの動向
ⅱ.ディナーレストランの動向
(4)輸入業界の動向
・輸入業者リスト
・輸入業者別輸入酒一覧
・主要ワインインポーターの取扱い国一覧
5.酒類容器の動向
(1)酒類市場における容器別の動向
①缶容器の動向
②ガラス瓶容器の動向
③紙パック容器の動向
(2)メーカー別の容器戦略
6.注目すべき市場環境
(1)クラフトビール市場の動向
①クラフトビールの市場概況
②クラフトビールの市場規模推移
③クラフトビールの参入企業動向
(2)酒類市場を取り巻く法制度の改定
(3)「ちょい飲み」需要獲得に動く飲食チェーンの取り組み
(4)ノンアルコール飲料市場の動向
(5)需要が高まる甘酒の動向と酒類メーカーの取り組み
・酒類市場のトピックス(2015年1月~2017年3月)
第Ⅱ章 酒類カテゴリー別市場動向
1.ビール類
(1)ビール
①市場概況
②ビール市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
(2)発泡酒
①市場概況
②発泡酒市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
(3)新ジャンル
①市場概況
②新ジャンル市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
2.和酒
(1)清酒
①市場概況
②主要産地別動向
ⅰ.灘・伏見
ⅱ.新潟
ⅲ.東北
ⅳ.広島
③清酒市場のメーカーシェア
④主要参入企業の商品動向
(2)甲類焼酎
①市場概況
②甲類焼酎市場のメーカーシェア
③主要参入企業動向
(3)乙類焼酎
①市場概況
②原料別市場動向
ⅰ.芋焼酎
ⅱ.麦焼酎
ⅲ.米焼酎
ⅳ.その他原料
ⅴ.甲乙混和焼酎
③乙類焼酎市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
3.洋酒
(1)ウイスキー
①市場概況
②国産・輸入別市場動向
ⅰ.国産ウイスキー
ⅱ.輸入ウイスキー
③ウイスキー市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
(2)ワイン
①市場概況
②国産・輸入別市場動向
ⅰ.国産ワイン
ⅱ.輸入ワイン
③ワイン市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
4.RTD
(1)低アルコール飲料
①市場概況
②商品タイプ別市場動向
ⅰ.スタンダード系
ⅱ.ストロング系
ⅲ.ライト系
③低アルコール飲料市場のメーカーシェア
④主要参入企業動向
第Ⅲ章 主要メーカーのマーケティング施策分析
1.販促・プロモーション戦略
2.M&A、アライアンス戦略
3.環境に対する取り組み
4.物流体制の整備・コスト削減に関する取り組み
第Ⅳ章 酒類の海外展開に関する動向
1.酒類メーカーの海外進出動向
(1)酒類メーカーの海外展開状況
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
・主要メーカーの海外進出動向
(2)清酒・焼酎メーカーの海外展開状況[アンケート調査]
①海外への進出状況
②海外展開を行っている理由
③海外展開を行っていない理由
④主な海外進出先
⑤海外展開国数
⑥海外への進出時期
⑦海外進出先の選定理由
⑧進出国での販売状況
⑨進出国における活動状況
⑩海外展開で工夫している(心がけている)点
⑪海外展開で苦労している点(現状の問題点・課題点)
⑫海外事業の業績貢献度
⑬海外の市場性に対する見解
⑭今後の海外への進出意向
⑮今後の進出意向エリア
⑯今後の進出意向理由
2.主要輸出国の酒類市場動向
(1)アメリカ
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
(2)ヨーロッパ
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
(3)東アジア
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
①中国
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
②韓国
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
③台湾
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
④香港
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
(4)東南アジア
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
①インドネシア
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
②シンガポール
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
③タイ
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
④ベトナム
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
⑤ミャンマー
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
⑥フィリピン
・酒類輸出数量推移
・酒類輸出金額推移
第Ⅴ章 有力酒類メーカーの動向
【酒類メーカー】
アサヒビール(株)、雲海酒造(株)、オエノンホールディングス(株)、
大関(株)、大口酒造(株)、菊正宗酒造(株)、黄桜(株)、キッコーマン(株)、
霧島酒造(株)、キリンビール(株)、月桂冠(株)、サッポロビール(株)、
薩摩酒造(株)、沢の鶴(株)、サントリーホールディングス(株)、
三和酒類(株)、高橋酒造(株)、宝酒造(株)、チョーヤ梅酒(株)、
日本盛(株)、白鶴酒造(株)、濵田酒造(株)、本坊酒造(株)、
メルシャン(株)、養命酒製造(株)
【卸・インポーター】
国分グループホールディングス(株)、日本リカー(株)
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