2019年版 惣菜(中食)市場の実態と将来展望
女性の社会進出や晩婚・未婚化・離別件数の増加等により、単身・共働き世帯が増加しつつあることで個食やおかずの追加需要は拡大している。
こうした需要の高まりから、ドラッグストアをはじめ衣服・生活雑貨の専門小売店など様々な業界からの参入で競争環境は激化している。企業間では商品開発ほか、販売・調達・設備投資等、様々な方面において差別化を図るための戦略が検討されている。
2019年度は、消費税率10%への引上げを前に外食企業や惣菜専門店などでは税率が8%に据え置かれるテイクアウト商品の需要増が見込まれており、需要獲得に向けたテイクアウト店舗の拡大や品揃えなどの対応強化が急がれている。
本調査レポートでは、惣菜専門店・惣菜メーカー・ドラッグストアなど関連企業の状況を調査分析することで、市場機会や競合環境を明らかにし、今後の市場性を展望することを目的とする。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:当調査は、全国の惣菜・中食関連企業の事業戦略、及び取扱商品の動向を調査・分析し、惣菜・中食市場の現状と今後の市場見通しを明らかにすることを目的とする。
調査対象事業・商品:和風惣菜、洋風惣菜、中華惣菜、米飯、給食弁当、調理パン、ファストフード、調理麺
調査対象企業・団体:惣菜・中食関連企業、官公庁、関連業界団体ほか
調査方法:直接面接取材および電話、質問紙等による間接ヒアリングを実施。官公庁統計資料、関連業界団体公表資料等の収集・分析を行った。消費者調査は、インターネット調査を実施した。
調査期間:2019年4月~2019年6月
惣菜(中食)市場に関する調査を実施(2019年)
ドラッグストアチェーンによる惣菜の取扱いが急増、専門店による事業展開が活発化
~ドラッグストア業界、食品カテゴリーの戦略的活用・惣菜の売場投入が本格化~
- 惣菜市場の全体動向
・成長を続ける惣菜(中食)9兆円市場の商品・販売チャネル動向を分野別に掲載
・商品別・販売チャネル別×各8分野の市場実態と予測(2014~2018年度実績、2019~2023年度予測)ほか、商品トレンド・消費ニーズ・課題点等を網羅
・有力企業19社を掲載(各社の事業戦略・商品化動向・販売チャネル対策などを詳細に) - トピック~注目販売チャネル・ドラッグストア業界における食品カテゴリーの戦略的活用法を考察~
・惣菜(中食)の売場投入状況
・食品カテゴリーの強化事例
・ドラッグストアチェーンの実態と予測(2014~2018年度実績、2019~2023年度予測)など - 消費者動向
・全国に在住で「週に2 回以上、デパ地下又はコンビニエンスストアで惣菜を購入している」60歳以上の男女にインターネット調査を実施。
・惣菜(中食)の利用状況や購入意向を徹底分析。
・近年、値上げが散見される中、消費者の値上に対する許容範囲を検証するため、コンビニの「手巻きおにぎり日高昆布」を例にとり価格感度(PSM)分析を実施。値上がいくらまで可能か、受容価格帯を算出。
第Ⅰ章 惣菜市場の全体動向(総論)
第Ⅱ章 注目業界動向 ~ドラッグストア業界・食品カテゴリーの戦略的活用~
第Ⅲ章 惣菜市場の現状分析と展望
第Ⅳ章 有力惣菜関連企業の事業戦略分析
第Ⅴ章 惣菜(中食)の購入・利用実態 ~シニア層によるデパ地下・コンビニエンスストアでの購入利用実態~
第Ⅵ章 注目企業の個別実態(19社)
第Ⅶ章 惣菜市場主要参入企業一覧(483社)
第Ⅰ章 惣菜市場の全体動向(総論)
1.市場概況
(1)商品別の市場規模推移(2014~2018年度)
(2)販売チャネル別の市場規模推移(2014~2018年度)
(3)惣菜の地域別市場構成比(2018年度)
2.惣菜市場のトピックス
(1)シニアはコンビニの「手巻きおにぎり日高昆布」の値上げをいくらまで許容できるか。
(2)ドラッグストア業界、食品カテゴリーの戦略的活用・惣菜の売場投入が本格化。
(3)軽減税率の開始を追い風に、外食企業がテイクアウトを強化。
3.商品動向
(1)商品市場概要
(2)惣菜の市場構成比(2018年度)
4.チャネル動向
(1)販売チャネル概要
(2)販売チャネル別構成比
5.市場展望
(1)商品別の市場規模予測(2019~2023年度)
(2)販売チャネル別の市場規模予測(2019~2023年度)
(3)惣菜の市場拡大要因と阻害要因分析
(4)惣菜市場の2023年展望
第Ⅱ章 注目業界動向 ~ドラッグストア業界・食品カテゴリーの戦略的活用~
1.食品を取巻くドラッグストア市場の概況
(1)異業態小売業との競争が本格化
(2)小商圏・狭商圏型店舗による食品カテゴリーの戦略的活用
2.中食の売場投入が本格化
3.主要ドラッグチェーンの食品売り場強化事例
第Ⅲ章 惣菜市場の現状分析と展望
1.惣菜の商品別市場動向分析
(1)和風総菜
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(2)洋風総菜
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(3)中華総菜
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(4)米飯
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(5)給食弁当
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(6)調理パン
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
(7)ファストフード
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
(8)調理麺
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
2.惣菜の末端市場動向分析
(1)コンビニエンスストア
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(2)小売・量販店
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(3)百貨店
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(4)惣菜専門店
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
(5)ドラッグストア
①注目トレンド・伸長要因
②参入企業動向
③現状課題と見通し
第Ⅳ章 有力惣菜関連企業の事業戦略分析
1.事業展開動向
2.全国・地域展開動向
3.自社商品のメインコンセプトと主力商品
4.新商品開発動向
5.生産動向、安全・衛生対策
6.物流対策
7.販売ルート・チャネルの動向
8.事業展開上の課題点
9.今後の事業戦略
第Ⅴ章 惣菜(中食)の購入・利用実態 ~シニア層によるデパ地下・コンビニエンスストアでの購入利用実態~
1.回答者属性
(1)回答状況
(2)回答者の男女比
2.惣菜(中食)の購入・利用実態
(1)惣菜・中食の主な利用目的
(2)惣菜・中食の1回あたりの購入金額
(3)惣菜購入先の主な選択理由
(4)惣菜・中食の情報源
(5)惣菜・中食商品についての要望・不満点
(6)コンビニの「手巻きおにぎり日高昆布」の価格感度(受容価格帯)
①高いと感じ始める価格
②安いと感じ始める価格
③高すぎて買わないと感じ始める価格
④安すぎて品質に問題があるのではないかと感じ始める価格
(7)今後、惣菜・中食の購入時に重視する内容
(8)今後、惣菜・中食を購入する際に魅力的と感じるサービス
第Ⅵ章 注目企業の個別実態(19社)
壱番屋
~カレーチェーンの店舗数でギネス世界一に認定 海外展開も加速~
今里食品
~味と香りを追求して、家庭に本物のおいしさを提供する~
岩田食品
~館により大きく異なる客層、店舗毎のデータ分析を商品展開に活かす~
オリジン東秀
~日本の食のインフラを目指し、その意義を高める~
恩地食品
~大阪らしさをアピールしていく~
柿安本店
~フードコート業態の出店拡大、肉を訴求した商品提案力の向上
Genky DrugStores
~幼稚園に通う子育て世代のシングルマザーをペルソナに、
ショートタイム・ショッピングに貢献するため中型店舗出店を加速~
Showcase Gig(ショーケース・ギグ)
~テイクアウト需要の増加、消費者の時短・店舗運営の効率化ニーズ高まるへ~
シノブフーズ
~商品開発力の強化、ドラッグストアチャネルが躍進~
玉子屋
~注文、生産、配送のシステム化でロス率は0.1%以下に~
知久
~「安全でおいしい惣菜づくり」を目指し、生産から加工、販売までの一貫体制の取組み~
デリカスイト
~高付加価値化に向けたブランディング戦略・販売チャネル開拓~
フジッコ
~消費者インサイトによる商品力強化、デリカ・パウチ惣菜が共に好調~
プレナス
~コスト管理を強化、SPAを参考に製造の内製比率高める~
まつおか
~昔ながらの家庭の味と「お母さんのぬくもり」をコンセプトとした和惣菜店の展開~
明治
~スープ惣菜で野菜が手軽にしっかり摂れる潜在的需要にリーチ~
ヤマザキ
~アレンジレシピで販促強化・ファミリータイプが好調、ドラッグチェーンが存在感を高める~
ロック・フィールド
~デパ地下の高級・特別感に相応しい付加価値化・ギフトニーズも取込む~
わらべや日洋ホールディングス
~ドラッグストアの躍進、異なるコンビニエンスストアの商品戦略~
第Ⅶ章 惣菜市場主要参入企業一覧(483社)
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